岩山・二股山(31-32/栃木100):絶壁鎖場と岩場オンパレード、半袖隊長、楽し過ぎて笑うしかないぞ
- GPS
- 06:53
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 769m
- 下り
- 722m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:53
☆今日のスマホ万歩計:機器不調により計測せず
★新EK度数:27.07=15.99+(694÷100)+(828÷100)÷2
→→→判定「●新EK24〜32未満 ふつう」
新EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100)÷2
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】春日丘BSと桑原BSの間15:13リーバス15:32新鹿沼駅15:3916:06新栃木駅16:0716:48南栗橋駅16:51表参道駅18:40頃に地元駅 リーバスについてはこちら ⇒http://www.city.kanuma.tochigi.jp/ ⇒左列の真ん中付近の「お役立ち情報」から「リーバス」へ 【注】運行本数が極めて少ないので、各路線とも、事前にダイヤをよく確認しよう。 【料金】片道300円(乗車区間によって100/200/300円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コース状況 (1)岩山 【全般】 全山が凝灰石でなるその名の通りの岩山で、 一番岩(最高地点)から三番岩まで岩場が連続する。 よく踏まれた岩場は磨かれて白っぽくなっている。堆積した枯れ葉と相まって非常に滑り易いのでスピード違反注意。 また道標・赤テープの類は少ないので、幅広の岩場ではルーファイに注意。迷うととにかく周囲を見渡し、白っぽくなった踏み跡を探そう。 【危険箇所】危険度3(4段階)by 「栃木県の山」(山渓2015年版) 鎖場、ハシゴ、岩稜登降、狭い岩場のすり抜け・・・など、最初から最後まで岩場歩きメニューのオンパレード。 特に最北端の猿岩へは長さ60mほどの絶壁(に見える)の懸垂登下降だ。 拙者が歩いたのは「一番岩⇒三番岩」コースなので、猿岩への鎖場は登りとなった。 しかし「栃木県の山」でも紹介されているように、「三番岩⇒一番岩」と縦走して、猿岩の鎖場は下りに取る方が一般的なようだ。 (2)二股山 【全般】 山頂の前後はそれなりの急坂(距離1kmで標高差300m弱)だが、非常に山道らしい山道にて歩きやすい。 また、道標はたくさん設置されており、非常に頼りになる。 【危険箇所】危険度2(4段階)by 「栃木県の山」(山渓2015年版) 南峰と北峰の間のコルの登降は急峻であり、山頂周辺は岸壁が多く切れ落ちた箇所もあるので、特に下りでは慎重に歩こう。 (3)道路歩き 当初計画では、二股山から岩の下BSに下山し、新鹿沼駅まで8kmを歩けるところまで歩く予定だったが、幸か不幸か、バス通過時刻の15分前にバス道(県道240号線)に出てきたので、2km(約20分)だけで終わってしまった。 ★渡渉箇所:なし ★残雪状況:なし ★泥濘状況:なし ☆半袖 タイム:最初から最後まで ★半袖 出会い指数:ゼロ ☆半袖 驚かれ指数:1人(新鹿沼駅の駅員に!) ★入山者: 岩山⇒ハイカー3人(夫婦+男性ソロ)、クライマー4人(男女4人組) 二股山⇒ハイカー6人(男女5人組+男性ソロ) |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし ★駐車場:日吉神社に5台程度可能(路駐を含む)、無料 ★トイレ:なし ★コンビニ: ローソン(新鹿沼駅から徒歩7〜8分) セブン(日吉町交差点近く)・・・駅から遠いので当てにしないこと 駅構内売店(おにぎり・サンドウィッチ・飲料・土産物、酒類等) ★温泉:寄らず ★飲食店:寄らず |
写真
感想
【プロローグ】
19日(土)は関東一円で晴れの天気予報。
こりゃ富士山が間近に見える山に行くしかないか・・・例えば富士急に乗って未踏の杓子山や鹿留山へ。
・・・とも思ったのだが、東武鉄道の株主優待券が12月末で期限切れになることもあって、久しぶりに前日光の山を歩いてみることにした。
出来れば古峰原神社から地蔵岳・薬師岳を越えて中禅寺湖畔に下りたかったが、往路の電車・バスの接続が悪くて、「古峰原神社を出発するのが10時を過ぎる⇒今の時期では日の入り・ヘッ電リスクが高い」ので却下。
この時期は無理せず、新鹿沼駅から近い岩山での岩場歩きを楽しむことにした。
しかし、折角、新鹿沼まで行くのに岩山だけでは勿体ないので、近場にある二股山もセットで歩くプランとした。
新鹿沼駅を起点に周回してくると約24kmになるが、前後と中間の舗装道路歩きが17kmほどあり、山道部分は7kmだけ。
二股山から新鹿沼駅までの約10km飽きそうだが、行ける所まで行って、バスが来たら無理せず乗ることを基本にした。
【岩山:のっけから、あ〜、勘違い!】
岩山は凝灰岩でなるその名の通り岩の山である。
以前からその存在は知っており、mtkenさんのレコも見て、いずれは・・・と思っていた。
しかし、なぜか、北から南に縦走するものだと思い込んでいた。
そして、最後に長い鎖場の下りが待っているはずだった。
ところが・・・行ってみたら、なぜか?最初に長い鎖場の登りが待っていた。
予兆はあった。新鹿沼駅からゴルフ場に至る少し手前で、民家の主から「逆から登るんだね」と声を掛けられた。
拙者は「逆から・・・?」と不思議に思ったのだが、「鎖場を下る方がいいと思って・・・」と答えた。
しかし「鎖場を下る」にはまさしく逆のコースだったのだ。
今さら戻るのも時間を食うだけだし、鎖場を登らずとも猿岩直登コースがあるのでは?と直下をうろついてみたが・・・とてもじゃないけど登れる岩ではない。
観念して鎖場の取付きポイントに行き、下から見上げると・・・絶壁ではないにせよ、かなり急峻な壁だ。
「行けるかなぁ?」と半信半疑のまま取り付いてみた。1〜2本目はガシガシとこなしたが、3本目の途中であえなく撤退。
ところが撤退するにも一苦労で、おまけに途中で岩場の端っこだったら登れるかも・・・なんて色気を出して挑戦したら、急峻な上に足場が悪くてまたもや撤退。
巻き道に戻るのも尻ズルしながら冷や汗もの。
巻き道に戻ったら戻ったで、なぜか鎖場にもどってしまい、最後の1本ぐらいは挑戦しようと執念で登る。
なんとか猿岩にトウチャコして「あ〜、生きて帰れる!」と気が抜けたのだった。
その後の岩場縦走は、今までの困難に比べれば雲泥の差で、お茶の子さいさい。
堆積した落ち葉を踏みしめながら、でも滑って滑落しないようには注意しながら稜線漫歩を楽しんだ。
【二股山:地元の愛情を感じる山】
二股山と岩山は直線距離にして4〜5kmほどしか離れていないが全く異なる。
二股山はいわゆる双耳峰なのだが、普通の山なのだ。
普通の登山道で、短いながら急坂だが、とても歩きやすい道だった。
地元のハイカーの手に拠るものではないかと思うが、多くの道標・地図が設置されており、道迷いする心配はまずない。
山頂周囲には樹木が多いので若葉が茂りだすと眺望は限定的になると思う。
しかし頂上(南峰)一帯には日陰ツツジの群落がある模様で、ロープが張られて保護されていた。
また春になれば歩いてみたい山である。
★岩山(いわやま):328.2ⅿ
栃木百名山(31座目/100)
☆二股山(ふたまたやま):569.6m
栃木100名山(32座目/100)
お疲れさんどした<(_ _)>
隊長
コメント
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隊長
こんにちは。 です。
栃木百名山も大変というか、危険なのですね。
は坂東三十三観音で、栃木百名山の三峰山に挑戦した時も、
このような絶壁のクサリ登りがあり、結局登れず回り道したことを思い出しました。
栃木は絶壁多し ですね。
しかし、ゴルフ場の打ちっぱなしの真ん中を堂々と歩くのももっと危険ですね。
皆狙ってきますよ。
三峰山の岩場のことは覚えていますよ。
もう少しで手が届くのに、その少しが足りなくて断念した・・・のでしたね。
分県ガイドにも「権現山から月山に下る鎖場は危険なので、初心者は避けた方がよい」と記載してありますね。
ゴルフ場の打ちっ放しに真ん中の道だったとは驚きました。
最初はゴルファーに向かって「打ち方、止めぇ!」と言って中断してもらうのか・・・と本気になって思いましたが、冷静に考えると「そんなことはありえへん」と思い、引き返してみました。
でも、たまたまゴルファーがいない時だったら、何も知らずに、堂々と歩いていたと思います。
隊長
高尾丹沢辺りかと思ったら鹿沼ですか。
岩山、二股山は栃木百名山でもあるのでセットであるかれる方が多ですよね。
あれ、クサリ場を登りで利用、と思ったらそういうことでしたか。岩山の猿岩のクサリは長いですよね。フリクションはそれなりに効く一方、足がかりが少なく、万一足がスリップした時に、手で体重を支えられるだけの腕力のないご年配の女性には厳しい鎖場ですね。
二股山、500m級の山でしかも地図で分かるように四方を舗装路に囲まれている里山なのに日本鹿ならぬカモシカを見つけたときは少々驚きました。当方的には松や杉の多い山で展望もイマイチであまり印象に残る山ではなかったです。
石裂山との赤線繋ぎの意図もあったとは全く気が付きませんでした。
お疲れ様でした。
東武鉄道の株主優待券消化のため、北上しました。
今回は下調べした積りが・・・全く持って何も調べていない結果になりました。
頭から鎖場は南端にあるのだと思い込んでいたのです。
分県ガイドやkenさんのレコをきちんと読めば、南から北上するってことはすぐに分かるのですが・・・。
なもんで・・・思いもしないのに鎖場が現れた時にはホントにビックリしました。
しかし長〜〜〜い鎖場ですね。
拙者は途中が抜けているのですが、下りで使うにせよ、きっと「長いナァ・・・」と思うでしょうね。
ホントに途中でずり落ちなくてよかったですよ
二股山は、冬枯れの道だったので、まだ展望に恵まれたのでしょうね。
緑滴る道だと、歩くだけで終わってしまったかも。
でも、今秋の水害で、下沢登山口付近にも、大量の土砂が流れて来て、アスファルト道路が埋め尽くされたと地元の方がおっしゃっていました。
山の中も荒れているかなぁ。。。と不安でしたが、きちんと整備されていました。
石裂山との赤線は繋がった・・・と言っても、新鹿沼駅と石裂山が繋がっただけなんです。
石裂山から先を伸ばすのは至難の業・・・さて、どうする?
隊長
こんにちは、aideieiです。すごい岩山ですね。
鎖の状況、すごいですね。12月に行った丹沢最強の鎖も真っ青です。
登りと下り、どちらが辛いのか・・・。私は登りで使ってよかったのではないかと思いました。下りで使うにも厳しい過ぎると思いました。また、基礎的な岩が滑るかどうかが難度の分かれ目かなとも思いました。
とにかく、北アルプスの剱岳とか行く前にトレーニングのつもりで訪れたい鎖ですね。
とにかく、この日一日楽しく過ごされている隊長の様子がわかりました。楽しいレポートありがとうございます。
50〜60mと聞くと、一般的にはそう大した長さではないのですが、鎖場のような困難な箇所になると、とんでもなく長い距離に感じます。
拙者が経験した鎖場の中では、間違いなく、距離・斜度ともナンバーワンです。
伊豆ヶ岳の男坂なんて、ここに比べれば、屁の河童ですよ。
剱岳の方がトレーニングで、岩山の方が本番かも?
一般的には急坂・急登は登りで使う方がいいと思いますが、鎖場はどうなんでしょうね。
ヤマレコに登録されている山行記では、ほぼ下りで使われているのです。
きっと登山ガイド本でもそう紹介されているのしょう。
いずれにせよ途中で止められません
隊長
ゴルフ場? 鎖場?
僕にとっては はてなマーク満載のレポでしたが
93番の写真を見て 何となくわかりました。
でも隊長の追っかけをしている自分ですが ここは・・・
とても行ける日が来るとは思えません(笑)
そういえば 筑波山と加波山 僕も見てました!
ゴルフ場も、いきなり登場した鎖場も、拙者に取ってもびっくりぽんでした
93番写真、鹿沼市街地と栃木・茨城の山並みですね。
低山ですが、関東平野の最前線に位置しているので、眺望はそこそこです。
早朝の東武電車からも、富士山・筑波山とも見えたのですが、「西の富士山・東の筑波山」と言われる所以が分かるような気がしました。
山は、見る位置に拠って、印象が違いますね。
隊長
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/
岩山って328mなんですね。それにしてはスゴイというか… 28や37など思わず横を向いてしまいましたよ
それでも立ち向かうyamabeeryuさんはさすがです。(自分なら下から見上げて、即撤退です )
でも絶景が見られてよかったですね。もちろん、鎖っている間に見る余裕などなかったと思いますが…
1号隊員様がこのレコ見たらなんと言われるか…
mamepapa
鎖っている間は、さすがに振り返ってパチリ なんて余裕は全くありませんね
鎖の端っこまで来て、上手く写るか写らないかは天任せで、とりあえずシャッターを押しました
その前にカメラを取り出すのが大変で・・・
しかし、わざわざあんな所に鎖を設置せずに、きちんとした巻き道を付ければ済むことだとは思いますが、あそこを腐りたい・・・いや鎖たいが相応にいるからなのでしょうね
隊長
こんにちわ。
鎖場がすごくて、とっても怖い!写真で見るだけで、お尻がソワソワしてきました。滑落したら死んじゃいそうです。
最近は、栃木方面にいらっしゃることが多いような気がします。小田急線とか中央線だとハイカーがたくさんいるから気になりませんが、代々木上原から北千住までは都心を横断するから、ハイカーは浮いてませんか
滑落したら・・・天に召される可能性はかなり高いと思います。
上に行けば上に行くほど、その確率も高くなると思います。
拙者は、途中で下を見る余裕もなく、とにかく鎖の端っこまで行くだけでした。
栃木県の山は、10月の高原山・日留賀岳以来ですね。
今年は、他にも・・・太郎山(8月)、女峰山(6月)、夕日岳・古峰ヶ原(いずれも4月)、大小山・八溝山(いずれも3月)、石裂山(2月)、古賀志山(1月)・・・でした。
都心を横断するのは早朝ですので、電車内は大して混んでないので
「安心して下さい 浮いてませんから 」
復路も遅くなることが多いので、乗客数も減っているので
「安心して下さい 浮いてませんから 」
東武電車の中も、そこそこハイカーが多いので
「安心して下さい 浮いてませんから 」
隊長
岩山!行っちゃいましたね〜 。
ゴルフボールが散乱する、恐怖のアプローチ !コワ〜 ‼頭蓋骨陥没のロシアンルーレット、当たりを引かず幸いでした 。
しかし、この山チョイスは来年の干支に合わせて(猿岩)でしょうか?岩っぽさを求めてでしょうか?後者であれば、見事期待に応えた様ですネ。特に猿岩!
小生も、岩っぽいl山大好き ですので、ミニ山で遠いのですが、OFF シーズンの山リストに挙げてます。行く時には、参考にさせていただきます。
ただ、当面行けそうもありません。貧乏暇無シーズン に突入したのもさることながら、このグリス切れの右肩(⇦50肩)では…、猿滑岩になること必定ですし…。
行っちゃいました 行っちゃいました
ゴルフボールがたくさん転がっているのを見た時にはビックリ。
ネットを越す打球を打つほどにパワーがあるゴルファーが多いのか
今にでも飛んで来て頭に直撃したらどうしよう
とにかく速くこの危険ゾーンを脱出しなくっちゃ
実は・・・猿岩はレコを書く時に初めて「猿岩」だったと知りました。
現場にあった道標は、日に焼けてしまって文字判読不能だったのです。
オマケにガイド本を真面目に読んでいない(⇒だからいきなり鎖場を迎えてしまった)ので、猿岩が最高地点(=岩山)かと思っていました。
考えてみれば、栃木の岩の殿堂である古賀志山とは目と鼻の先ですから、岩山だけでなく、他にも岩っぽい山があっても不思議ではないですよね。
拙者も周期的に右が五十肩っぽくなります・・・が今は大丈夫なんです。
あっ もう四捨五入・・・六十肩か
隊長
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