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Yamareco

記録ID: 784320
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ハイキング
伊豆・愛鷹

天城山(縦走登山口BS〜天城峠BS)

2015年12月26日(土) [日帰り]
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GPS
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距離
15.0km
登り
777m
下り
1,195m
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
万二郎岳先の展望地からの富士山
万二郎岳先の展望地からの富士山
霧氷に包まれる万三郎岳
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霧氷に包まれる万三郎岳
遠笠山と伊東の市街地を望む
遠笠山と伊東の市街地を望む
自然が織り成す白昼のイルミネーション
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自然が織り成す白昼のイルミネーション
左から利島、新島、式根島、神津島か
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左から利島、新島、式根島、神津島か
伊豆大島
片瀬峠のブナ林
戸塚峠のアセビトンネル
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戸塚峠のアセビトンネル
湿潤でコケが優勢な天城の山中
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湿潤でコケが優勢な天城の山中
空の色に呼応して光る八丁池
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空の色に呼応して光る八丁池
折れ木の額縁に納まる富士山
折れ木の額縁に納まる富士山
文化財指定されている旧天城トンネル
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文化財指定されている旧天城トンネル
交通量の多い新天城トンネル
交通量の多い新天城トンネル

感想

冬の18きっぷを使っての山行第4弾はあなたと越えたい天城越え。紅葉の時期にも行こうかと検討したが、百名山としてのネームバリューで人出が多そうだったことと、天気も安定していなかったことから、この時期まで計画は暖まっていた。
伊東駅からの天城高原ゴルフ場行きのバスは、ゴルファーの姿は皆無である。ハイカーもごく僅かで、運行してくれるだけ有難いような状態だった。
駐車場にはそれなりに車も停まっている様子。登山道に入ってほどなく、段差を登ったところで至近にシカと遭遇。灰色がかった毛並みをした立派な佇まい。目が合うこと刹那、踵を返していった。
万二郎岳山頂には1時間ほどであっけなく登頂できるが、特徴のない森林の一角という雰囲気である。山頂から下った岩場からは富士山や伊豆諸島の眺めが広がる。ただし、狭く足場が悪いので、休憩には余り適さない。
石楠立を過ぎると、木々の枝に霧氷が認められるようになり、万三郎岳は白く輝いて見え、冬の桜が花盛りといった趣である。それほどの寒さは感じられない伊豆の地でこのような光景が見られるとは思わなかった。山頂のあたりでは風が渡るたびに霧氷が横殴りに叩きつけ痛いくらいである。
縦走路に入ると途端に人の姿は稀になる。片瀬峠はブナの原生林が美しく、樹間からは伊豆大島が望める。戸塚峠はアセビが多く、登山道にアーチ状に垂れかかるトンネルの中を行く。冬枯れのこの時期、ブナの枝ごしではあるが、富士山を見ながらの稜線歩きとなる。
小さな涸れ沢をいくつも越え、ブナやヒメシャラの森は深まり、リスが登山道を横切る姿も見られる。道が沢の中の緩やかな下りとなると、間もなく八丁池である。太陽が雲間に見え隠れするのに合わせ、湖面の色もとりどりに変化する。芝の湖畔は休憩には格好だが、天城峠からのバスの時間に余裕があまりないため、小休止にとどめて先を急ぐ。
昭和天皇が登ったという上り御幸歩道を下る。大規模なワサビ田を眼下に見て、薄暗い山腹の道を緩やかに下っていく。天城峠まで下れば、ようやく「天城越え」を果たした気分になる。峠自体は小ぢんまりとしたものである。
峠から下っていくと、駐車場とトイレのある小園地が見える。そこが天城山隧道の一方の入口である。10万円の巨費を投じて明治に竣工した国の重要文化財の隧道は、銘板の文字も微かであるが、今も車が通行できる。浄蓮の滝や寒天橋は見ていないので、ここが本日通る唯一の「天城越え」縁の地ということになる。
天城峠、天城山隧道、新天城トンネルと時代とともにバス通りに下りつき、定刻よりやや早めに到着したバスで修善寺駅へと出た。駅前の渋滞で駿豆線への乗継ぎの余裕がなく、わさび漬けを買えなかったのが少々心残りとなってしまった。
この日が、新しく買った登山靴のデビューだったが、一歩一歩気にしながらの歩行で、何でもないようなところで足を捻りそうになってしまったりと、やはり足に馴染むまでにはもう少し経験が必要のようだ。

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