青空と霧氷を求めて近畿最高峰へ☆熊渡から明星ヶ岳〜八経ヶ岳〜弥山周回
- GPS
- 09:39
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,602m
- 下り
- 1,594m
コースタイム
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:32
天候 | 曇りのち時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※R309路肩に5台程駐車可能のスペースがありました。 ※登山口までの道路に積雪や凍結はありませんでした。 ※R309冬季通行止め ◎場所 天川村北角地内〜上北山村西原地内 ◎期間 平成27年12月14日(月)〜平成28年4月18日(月)まで http://www2.wagamachi-guide.com/naradouro/map.asp?dtp=1&fid=65%2D001%5F0004&mpx=135%2E95784417&mpy=34%2E192530145 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《熊渡⇔カナビキ尾根分岐》 登山口から道幅の広い林道を距離にして約2km、標高差約200mを緩やかに登りますが、落石多く上からも足元も注意が必要です。林道終点から葛折りの急登で始まり、カナビキ尾根に出合う迄は尾根とトラバースを何度か繰り返しながら高度を上げていきますが総じて急な道が多いです。 全体に目印が豊富なので迷う心配は少ないと思いました。 《カナビキ尾根分岐⇔高崎横手》 約200mの高低差ですが、全体に緩やかで歩き易い道です。頂仙岳などのピークをトラバースする道が多いので、積雪の少ないこの日は問題ありませんでしたが雪が多いと危険箇所があるのかも知れません。 《高崎横手⇒弥山辻⇔明星ヶ岳》 目印のマークも多く、良く整備されて歩き易いルートです。稜線上なので晴れていれば景観も素晴らしいと思います。弥山辻から奥駈道を釈迦ヶ岳方面へ少し歩いて、2本の木に黄色いテープが巻かれている所が明星ヶ岳への取り付き口のようでした。黄色テープから頂上は5分程度です。 《弥山辻⇒八経ヶ岳⇒弥山小屋》 弥山辻から八経ヶ岳は快適な稜線の平行移動ですが、頂上直下だけ急な道になりました。八経ヶ岳からも急な岩場を下り、鹿除けネット沿いに鞍部まで下ってから弥山小屋に向けての登り返しになります。この区間も良く整備されているので迷い易い所はありませんでした。弥山小屋のトイレは冬季閉鎖されています。 《弥山小屋⇒弥山⇒狼平⇒高崎横手》 弥山小屋から鳥居を潜りひと登りで天河神社奥宮のある弥山山頂です。弥山から下りて、弥山小屋とは反対方向へ向かうと狼平方面です。途中から何百段もある長い木製階段が狼平避難小屋まで続いています。避難小屋から鉄製の吊り橋を渡り、双門コースの合流点を過ぎると約70m程の登り返しがあって、傾斜が落ち着くと暫くで高崎横手に着きました。 |
その他周辺情報 | 天の川温泉センター 大人600円 http://www.vill.tenkawa.nara.jp/sightseeing/data/spa.html#tennokawa |
写真
感想
今日はおそらく今年最後の山行になると思います。
関西は先週同様に北より南の方が天気予報では良さそうだったので、大峰か台高で迷いましたが標高が高い所でないと雪がなさそうなので、どうせなら近畿最高峰の八経ヶ岳を2015年の締めにしたいと思います。
八経ヶ岳への最短コースになる行者還トンネルは今の時期、国道309号線の冬季通行規制で大川口から先は通れない為、手前の熊渡からか天川川合からのルートしかなく、どちらもロングコースになりますが、今回は天川川合からより距離の短い熊渡からカナビキ尾根で歩く事にします。
R309の天川川合からみたらい渓谷方面へ狭路を走りますが、路面に積雪や凍結はなく午前6時過ぎにまだ暗い熊渡に着きました。広くなった路肩の駐車スペースには既に先着車が1台あり、準備をされているようでした。
途中小雨が降っていて心配でしたが、到着前に雨は上がってくれました。
先着されていた単独の男性が出発されて、私達も10分程遅れて6時40分にスタート。川に架かる橋を渡ると車両進入防止のゲートがあり、登山ポストに登山届を提出してから道幅の広い林道を歩き始めました。
途中で道が崩壊した跡や、大量の落石が散乱していたりして緊張感が漂う林道を25分程歩いて行くと、ヤマレコで良く見た双門コースとの分岐点に差し掛かりました。弥山川を遡上する双門コースは関西屈指の上級者ルートで、私達もいつかは歩いてみたい憧れのコースですが、今日はもちろん右側のカナビキ尾根ルートを進みます。
分岐点からすぐの金引橋を過ぎると林道は終わって、急傾斜の植林の尾根を葛折りに登って行く道になります。尾根道とトラバース道を繰り返すように高度を上げていくと道には段々と雪が出てきました。
やがて痩せ尾根から急登が続く道を登って、天川川合からの道と合流するとすっかり雪道になり、周囲の木々には霧氷が付いて良い雰囲気です。
登山口から踏み跡は薄いですが、目印のマークが豊富なので迷う事はないと思います。積雪も5センチ程度なので歩行に問題はなく、ノーアイゼンで快適に歩を進めて行けました。途中で釈迦ヶ岳手前の千丈平に雰囲気が似た平坦地もあってとても素敵な道です。そういえば天女の舞という所もこの付近だったような…帰りに探してみようと思います。
頂仙岳の巻き道を過ぎて9時50分に高崎横手に着きました。ここに10時迄に着けたら弥山辻に足を延ばして、明星ヶ岳から八経ヶ岳へ周回しようと計画時に目安にしていたので予定通り弥山辻に向かいます。
先行されていた方は高崎横手から狼平に向かわれたようで、ここから先はノートレースですが目印もあるし、時には遊歩道の様にロープで囲われた箇所もあって安心でした。
出発時から曇天模様で今日も展望は期待薄でしたが、日裏山のピーク付近で待望の青空が顔を出して、相方が慌ててカメラを出してました(笑)
空を見ると風で雲が凄いスピードで流れて、ずっと見てると目まいがしそうです。ただこの頃から稜線に明るい陽射しが差し込む時もありました。
登り基調だった道は日裏山を過ぎてからは平坦になり、明星の森を抜けて緩やかなアップダウンを経て弥山辻に着きました。ここから奥駈道に合流して明星ヶ岳の取り付きを探しますが見つかりません。来た道を戻ってみると2本の木に黄色いテープが巻かれている場所があったので、その場所から登るとすぐに明星ヶ岳の山頂に着きました。
明星ヶ岳の頂上には長居はせずに弥山辻に戻り、2度目になる八経ヶ岳に向かいます。以前に八経ヶ岳に登った時は山頂からピストンで弥山に戻ったので、今日は未踏の奥駈道を明星ヶ岳まで繋げられました。
20分程で八経ヶ岳に到着しましたが展望はなし。近畿最高峰の展望を期待していたので雲が晴れるのを待とうかと思いましたが、風が強く寒いので10分位で諦めて弥山に向かいました。
八経ヶ岳からの急な岩場を慎重に下りて、鹿除けネット沿いに初夏はオオヤマレンゲで賑わう自生地を通り、鞍部から弥山への登り返しです。
以前にも歩いた道ですが、季節が違うせいか初めて歩く様に新鮮でした。やがて八経ヶ岳から約30分で誰も居ない弥山小屋に着きました。
時間は12時を過ぎていて、小屋前のベンチは風もなかったので、ここでお昼休憩にしました。今日は風が強くて陽射しもたまにしかなかったので、テルモスのお湯を注いだ暖かいカップ麺とココアが体に沁みました。
いつも賑わう弥山小屋が貸切り状態だったのでとても贅沢な気分です。
休憩を終えて弥山に登ると、天河神社奥宮が祀られた頂上には青空が広がっていました。八経ヶ岳方面にはまだ雲があって、うっすらと山容が見える程度でしたが、弥山は明るい陽射しでポカポカと暖かかったです。
大峰のダイナミックな展望こそ得られませんでしたが、縦走の最後の弥山で晴れてくれたので、満足して狼平方面へ下山を開始しました。
弥山から狼平へも今日初めて歩く道です。途中から木製階段が現れ始めると、狼平避難小屋に着く迄ずーっと階段道だったので、一体何百段あったのか数えておけば良かったと後から思いました(笑)
狼平避難小屋はログハウス風の外観で、中もとても綺麗な小屋でした。
狼平から鉄製の吊り橋を渡り、下山禁止と書かれた登り専用の双門コースとの合流点を過ぎると、予想していなかった急登が現れます。
弥山からはもう下るだけと勝手に思っていたので、ここからの約70mの登りは精神的に堪えましたが、狼平から約15分で高崎横手に戻れました。
ここから先は往路を戻るだけです。
普段なら復路はあまり写真も撮らず黙々と下る事が多いですが、この日はそれこそ1歩下る毎に青空が広がって行く様で、青空をバックにした霧氷の美しさに何度も足を止めてしまいます。下山中に天気が良くなる事は良くありますが、すれ違いで登って行かれる方を羨ましく思いました。
カナビキ尾根出合から少し時間に余裕があったので、栃尾辻方向に寄り道をして天女の舞の取り付きの偵察に行ってみる事にします。
踏み跡に従って進んで行くと、広い尾根から左方向の斜面へトラバースして行く道になり、やがて雪がなくなり始めました。GPSで確認すると1518Pの巻き道を歩いているようですが、天女の舞の正確な位置を下調べしていないので先に進んでいいのか分かりません。来た道を戻って尾根を振り返ってみましたが、ピークに向かうトレースは見当たりませんでした。
素直に尾根を登ればピークには行けそうですが、情報不足なので今日はこのまま下山する事にしました。
カナビキ尾根出合に戻り、少なくなった踏み跡を辿りながら下って行きます。北向きで太陽光が当たらないので、雪の量は朝と殆ど変わっていませんでした。往路でも急な登り道は、下りでも急な下り道です(笑)
スタートから8時間が過ぎて、だんだんと膝が辛くなってきました。
急な尾根の下り道や山腹のトラバースを攻略して、陽が届かない暗い植林の道を抜けて、雪がなくなった急斜面の葛折りを膝に鞭を打ちながら下って行くと、ようやく金引橋が見えて林道終点に降りて来れました。
ここまで来ればホッと一息です。広い林道をゆっくりと下り歩いて、登山ポストのある車止めゲートから駐車地に16時過ぎに戻って来ました。
駐車スペースには朝とは別の車が1台停まっていました。
帰り道では天の川温泉に立ち寄って山旅の疲れを癒しました。
今日はおそらく今年最後の山行で、近畿最高峰の三座の縦走を歩き切る事が出来ました。八経ヶ岳で展望は得られませんでしたが、弥山では晴れてくれたし、下山時に見れた青空と霧氷のコラボは最高に綺麗でした。
冬至から間もない日の短い時期に、私にとってはロングコースを歩けた事も今後の自信にもなります。
今年も沢山の素敵な山を歩けました。来年もまだ見ぬ山や、もう1度歩きたい山を見つけていきたいです。
来年も良い年でありますように…(^▽^)/
八経ヶ岳は、今年行きたい山の一座でした。
10月下旬から11月に行こうと思って
ましたら、諸事情重なり
行けなくなってしまって。
最短コースで狙ってましたが
冬の今回のルートもいいですね。
来年も、どこかの山で
お会いできますように!!
私達も今年は何度か八経ヶ岳を計画してたの
に、結局最後の最後になってしまいました
熊渡からのコースは距離も長くて疲れました
が、山深い大峰の魅力がたっぷり詰まった
魅力的なルートでした
来年は大峰奥駈道を繋げる目標もあるので
とても楽しみです
春先はkomakiさん達とサプライズな出会いが
ありましたね
こちらこそ来年もよろしくお願いします
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