冬の燕岳 快晴の下で絶景を堪能できました!
- GPS
- 80:00
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,272m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:06
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:40
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 5:50
天候 | 1日目:小雪 2日目:小雪のち晴れ 3日目:快晴! 4日目:小雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
現時点では雪は少なめ。 入山者が多いため(約20名と約10名のツアーが入っていた)、トレースははっきりしていた。 燕山荘への最後の急登を終えて冬期小屋を回り込むと約100mで燕山荘の玄関ですが、その100mの区間が西風の吹き曝し区間。強風時は要注意。 我々は稜線上もピッケルは使用せずにダブルストックで行きました。 |
その他周辺情報 | 中房温泉は今の時期は4カ所のお風呂に入ることができた。ただしいずれの洗い場でも蛇口からお湯は出なかった。 |
写真
感想
一度は行ってみたかった冬の燕岳。これまで春、夏、秋には行ったことがあるが、冬はまだ。以前GWに燕岳から蝶ヶ岳まで一緒に行った山岳会の先輩とともに行くことにした。お天気の具合によっては燕山荘連泊もありと、柔軟に対応する予定とした。
25日、フレックスタイムを利用して夕方早めに退社し、新幹線+特急しなので松本駅前のビジネスホテルに入った。
26日、松本市内でも、なんとはなしに小雪がちらついている中、JRで穂高に向かった。穂高駅前からタクシーで宮城ゲートまで。道路に雪はない。重い登山靴でアスファルトの上を延々と歩くと思うとちょっと気が重い。小雪のちらつく中、出発した。いつもはタクシーやバスで素通りするところを歩いてみると、道端にいろんなものがあることに気づく。観音堂、有明山表参道の標識など、これまで全然気づいてなかった。
約3kmごとにちょっとずつ腹ごしらえをしながら歩いた。途中から、ようやく雪が路面を覆うようになってきたが、温泉の導管が道路の下にあるらしく、雪の積もっていない黒いぽっかりしたところが点々と続いている。雪の積もってないスペースをよく見ると、直径1cmくらいの丸く赤いしるしが埋め込まれており、温泉と書いてあった。
そうこうするうちに、予定通り約4時間で中房温泉に到着。本館のほうの男女別になっている御座の湯と大湯に入った。翌日に燕山荘のツアーがあるので、それなりに人数がいると思っていたが、ツアー会社のツアーも重なって、中房温泉の宿泊者は30人以上はいただろうか。相部屋になったお兄さんは大阪の方。いろいろ話をして盛り上がりつつも、翌日に備えて20時には就寝。
27日、昨日からの小雪がちょっとだけ積もっていた。不要な荷物は中房温泉にデポして出発。とりあえず、2つのツアーよりちょっとだけ先に歩き始めたが、すぐに燕山荘ツアーに追い越された。この後、燕山荘ツアーを後追いすることになった。さらに、第二ベンチで旅行会社のツアーにも追い越され、おかげでトレースが非常に明瞭になって、ワカンの必要がなくなって一安心。
第二ベンチをすぎ、標高が1900mくらいになってきたら、先輩のいつもの高山病的な症状が出てきて、突然座り込んだりするようになった。いつものことながら、がんばって歩いてもらうしかない。それでも今回は比較的まし。合戦小屋を過ぎて合戦沢ノ頭あたりに出ると、急に元気になった。そのころになると、雲に切れ間できて、ときどき青空が見える。だんだんと雲が少なくなり、時折稜線が見えるようになってきた。さすがに、ときどき強い風が吹き、ちょっとだけ踏ん張らないといけない。雪も舞い上がる。燕山荘が見え、燕岳も見えるようになってきた。大阪を出る時点では、一日中雪が降る中を登るんじゃないか、と思っていただけに非常にうれしい。
雪稜をだんだん登り、小屋直下の急登を登り切ったらようやく小屋の裏手。一瞬だが槍ヶ岳が見えた!冬期小屋を回り込むと、燕山荘の玄関まであと100m。だけど、吹きさらしのこの100mが本日の最大の難所。15m/sくらいの風が吹いており、しっかり踏ん張って歩かないといけない。何とか通過して燕山荘に到着。燕岳の頂上もよく見える。天気が良くなってよかった。でも、風が強いので燕岳のピークへは明日の御楽しみに取っておく。日の入りは、西に雲がかかっていたので、ちょっと残念。
中房温泉で相部屋だったお兄さんに燕山荘で再会。今度もお隣さん。なので、食事までの時間も、食事も一緒に談笑。夕食後には、ヤマテンの猪熊さんの気象に関する講演があってラッキー。本当は昨日だけの予定が、今日も燕山荘に滞在しているので急遽講演していただくことになったとのこと。非常にわかりやすく参考になる内容だった。
28日、快晴!昨日よりも風も弱くなり(といっても、冬の北アルプスの稜線の普通の風)、ご来光が期待できる。東の方はかなり早い時間から赤く染まっている。気温は-18℃。ダウンの上下を着こんだ上からオーバーヤッケとオーバーズボンを着てご来光を待った。6:54ごろ蓼科山の方からご来光!その後、燕岳をはじめ、周りに見える山々が徐々にピンクに染まってきた。とってもきれいな朝だった。
昨日から一緒だった大阪のお兄さんは、今日は一気に大阪まで自家用車で帰るとのこと。燕山荘の前でお別れし、我々はほぼ空荷で燕岳ピークへ向かった。
昨日よりも風が弱いとはいえ、それなりの風が吹いていて寒い。イルカ岩のあたりは風がちょっと強く、日影になっていることもありとても寒かった。ちょっと進んで稜線の風下側に回り込むところでピークから戻ってきた人とすれ違った。お日様が照っていて風も当たらずちょうどポカポカして気持ちが良い。また風の吹く稜線をピークに向かってぼちぼち進んで頂上へ。360度の景色が素晴らしい!空気が澄んでいるから山がはっきり見えて絶景だ!いつまでも見てたいが、やっぱり寒いのですぐに下山開始。燕山荘に戻ってコーヒータイムとした。
下山するのがもったいない天気だが、29日の夕方までに大阪に戻るためには、今日のうちに中房まで下りておく必要があるので、後ろ髪ひかれる思いで下山開始。雪稜の下りがとっても気持ちいい。右手に槍を、正面に富士山を見ながらの下り。合戦小屋に近づくころになると、大勢の登山者とすれ違った。登りと違ってぐんぐん下れる。特に、第一ベンチから下は雪が少ないので歩きにくかった。約3時間半で何とか登山口まで下りてきた。大抵の人は、合戦尾根を降りた後にゲートまで歩くが、我々は中房温泉まで。お疲れさま。
一昨日は湯あたりしないように、2カ所の温泉しか入らなかったが、今回は4カ所(大浴場、岩風呂、大湯、御座の湯)とも入った。今回の登山だけでなく、この1年の疲れをいやす湯治気分。いいお湯だった。
29日、朝方になって小雪がちらつき始めた。昨日は玄関前の雪がすっかり解けていたが、うっすら積もっていた。雪があった方が車道が歩きやすいのでよかった。宿泊客が皆んな上に向かっていくのに対し、我々のみが下山。うっすら積もった雪の下はアイスバーンなので、スリップしないように気を付けて歩いた。雪が積もっているとはいえ数センチなので、道の硬さはアスファルトの上を歩いているのと変わらない。下りなので膝への負担が大きく、だんだん左膝が痛くなってきた。道路上の積雪量は、中房のあたりとあまり変わらない。今日も多くの登山者とすれ違った。
宮城ゲートの手前には、長野県警の登山指導所が開設されて、多くの登山者が登山届を提出していた。ゲートには予約したタクシーが待っていた。予約時間の10:30の2分前に到着。ピッタリ予定通り。それにても左膝が痛い。
帰りは、松本駅前の行きつけの蕎麦居酒屋で馬刺し、信州サーモン刺身を肴に乾杯。信州そばでおなかを満たして大阪への帰路についた。
今年の納め山行は大成功!来年はどんな山が待っているか楽しみです!
コメント
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雪山の風景のアルプスいいですね
ピンク色の燕もすてきです
いい山納め山行ができたのでは
来年もおたがい、新しい風景と出会いを求めて山 登りを楽しみましょう!
よいお年を!
天候に恵まれてほんとラッキーでした
燕山荘の冬期営業期間は短いけど、風の弱い日を選べば、
ueharuさんなら2日間で十分行けますよ
ぜひチャレンジしてくださいませ
来年も楽しい山遊びしましょ
ではよいお年を
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