越前岳(十里木BS〜愛鷹登山口BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 741m
- 下り
- 901m
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
丹沢を訪れて、富士山の南側に見える優美な山容が印象的だった愛鷹山。太陽の光を受けた南側からの富士山を望むべく、御殿場から十里木へのバスに乗り込んだ。高速バスの車窓からは雲ひとつない申し分ない富士の姿に期待が高まる。
十里木から車道を少し歩くと、草原が大きく広がる登山口に着く。木段を上るとすぐに木製の展望台。富士山には雲がかかり始めているが、山体が大きく眼前に鎮座している。眼下の草原や自衛隊の演習地が開放的である。
しばらく展望台で様子を見ていると、雲がどんどん増えてくる。前日昼の予報では快晴の予報で関東地方よりも良い予報だった静岡県地方だが、前日夕方の予報では局地的な前線の影響を受け雲が広がりやすいとなっていた。実際に富士山の上空を見ると、南西側と南東側からの空気がぶつかって雲が上空に高くなっていく様子が見える。
馬の背まで来ると、完全に富士山の上部は雲に覆われ、越前岳にも灰色の雲がかかり始めている。富士山を眺めながら陽だまりをのんびり漫歩する当初の計画はここで諦め、登山口からの帰りのバスを1本早めることとする。
ブナやツツジ、アセビが見られる登山道は霜柱に覆われているが、木の根や岩が張り出していて、ちょうどよいステップとなって歩きにくくはない。しかし、なかなかの急坂である。勢子辻からの道を合わせると急登は終わり、すぐに山頂に着く。
山頂はガスも出てきており、眺望は全く利かない。晴天のレポが少な目の愛鷹山。この日もその例に加わってしまった。
不安定な四脚が置かれた富士見台からも富士山は見えず、ただ雲の群れがその位置を教えるだけである。足元からはサファリパークの場内放送がよく聞こえてくる。稜線は南側の眺めがよさそうな箇所はあるが、転落防止のために立入禁止のロープが張られており、鋸岳方面を見られる場所は鋸岳展望台などに限られる。
展望台下から二股に分かれる尾根を左側に下っていく。富士見峠から前方に黒岳のこんもりした姿が見える。登り返しは見た目ほど急ではない。自然林の中の大杉を見て、東に折れて小鞍部から登り返すと行き止まりの黒岳山頂。新しいベンチや、木々を伐採した跡が見られる。
富士見峠まで戻り、あとは山神社まで薄暗い中をひたすら下る。苔むした岩が多く、やや滑りやすい。山神社と松永塚のある登山口からは舗装の林道歩き。肌寒く、道の凍りも溶けていない。愛鷹登山口のバス停まで下り、予定より早いバスで帰途についた。
結果的に天気に恵まれず、この山の魅力の半分も感じられずに終わってしまった今回の愛鷹山行。機会が訪れれば、ツツジの時期などに再訪を果たしたいと思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する