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Yamareco

記録ID: 787063
全員に公開
ハイキング
中央アルプス

坊主岳 木曽の隠れ名山で大展望満喫

2015年12月30日(水) [日帰り]
 - 拍手
ヤドカリ その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:59
距離
5.7km
登り
901m
下り
893m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:34
休憩
2:16
合計
5:50
8:25
8:29
84
9:53
12:05
62
13:07
13:07
21
のんびり歩いてのコースタイムです。
あとからこられた地元ハイカーは1時間40分で登られたそうです。
一目散に山頂を目指す体育系ハイカーには雪がないときは物足らないかも?
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【木曽谷から】
国道19号線から国道361号線伊那(権兵衛トンネル)方面へ入り、姥神トンネルを抜けてすぐ奈良井ダム方面へ左折(2車線の舗装路でとてもよい道です)。イノコ沢橋を渡ったところに「坊主岳登山口」の看板あり。看板のところから未舗装の道を入ってすぐに駐車スペース(3〜4台?)。

【伊那谷から】
伊那ICから国道361号線木曽(権兵衛トンネル)方面へ入り、番所トンネルの次の小さな羽渕トンネルを抜け、奈良井ダム方面へ右折(2車線の舗装路でとてもよい道です)。イノコ沢橋を渡ったところに「坊主岳登山口」の看板あり。看板のところから未舗装の道を入ってすぐに駐車スペース(3〜4台?)。
コース状況/
危険箇所等
登り始めにいくつかの道が分岐しますが、先で合流する道がほとんどです。目印を探して尾根芯を離れないように意識して登っていけば大丈夫です。
とにかく急登が続きますのでスリップには注意。笹の切り開きなので道自体はわかりやすいです。
特別に危険な個所はないと思います。
雪があっても装備があれば登れますが、場合によっては頂上直下の急登が厳しいラッセルになります(前回は2月に出かけ、腰まで潜りながらスノーシューで登頂しました)。
その他周辺情報 ●木曽谷側
道の駅・日義木曽駒高原
http://www.michinoeki-kisokoma.jp/
道の駅・木曽川源流の里 きそむら
http://genryu-no-sato.com/
代山温泉 せせらぎの四季
http://www.kiso-spa.com/
●伊那谷側
みはらしファーム(温泉施設・食事処などあり)
http://miharashi-farm.com/
イノコ橋北詰に登山口看板
そのすぐ奥に駐車スペース
2015年12月30日 07:30撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:30
イノコ橋北詰に登山口看板
そのすぐ奥に駐車スペース
駐車地の奥にも道があるので注意
正式な登山口は道路側のこちら
2015年12月30日 07:31撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:31
駐車地の奥にも道があるので注意
正式な登山口は道路側のこちら
カラマツのジグザグを登りミニ神社
その左に登山道が続く
2015年12月30日 07:41撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:41
カラマツのジグザグを登りミニ神社
その左に登山道が続く
冷え込みでコチコチになった道を登る
足の置き場もフラットではない
2015年12月30日 07:47撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 7:47
冷え込みでコチコチになった道を登る
足の置き場もフラットではない
傾斜が緩み四等・カンベヤ沢に到着
以前あった小坊主岳のプレートは見当たらず
2015年12月30日 08:27撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 8:27
傾斜が緩み四等・カンベヤ沢に到着
以前あった小坊主岳のプレートは見当たらず
7年前には無かった素晴らしい道
2015年12月30日 08:38撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 8:38
7年前には無かった素晴らしい道
冬枯れの雑木林
実に清々しい
2015年12月30日 08:42撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 8:42
冬枯れの雑木林
実に清々しい
ダケカンバも多い
2015年12月30日 08:50撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/30 8:50
ダケカンバも多い
時折は平たんになるも基本急登
2015年12月30日 09:18撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:18
時折は平たんになるも基本急登
わかりにくいが相当な急登
薄い雪が凍って滑る
2015年12月30日 09:28撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:28
わかりにくいが相当な急登
薄い雪が凍って滑る
登り途中で御嶽山の眺望
近い大きい!
2015年12月30日 09:33撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/30 9:33
登り途中で御嶽山の眺望
近い大きい!
中央アルプスはこの時間まだ逆光
2015年12月30日 09:44撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:44
中央アルプスはこの時間まだ逆光
石にペンキであと10分の励ましが
2015年12月30日 09:45撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:45
石にペンキであと10分の励ましが
7年前に腰までハマってラッセルした斜面
2015年12月30日 09:54撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 9:54
7年前に腰までハマってラッセルした斜面
あと少し
本当に雪がない
2015年12月30日 09:59撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 9:59
あと少し
本当に雪がない
快晴360度大展望の坊主岳山頂
2015年12月30日 10:00撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:00
快晴360度大展望の坊主岳山頂
中央アルプス主峰群は目の前
2015年12月30日 10:01撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:01
中央アルプス主峰群は目の前
美ヶ原・浅間山・車山・八ヶ岳
2015年12月30日 10:02撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
12/30 10:02
美ヶ原・浅間山・車山・八ヶ岳
乗鞍岳・御嶽山のノリタケブラザーズ
2015年12月30日 10:03撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/30 10:03
乗鞍岳・御嶽山のノリタケブラザーズ
でもここでの主役は御嶽山となるか
2015年12月30日 10:03撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
12/30 10:03
でもここでの主役は御嶽山となるか
仏谷の形がいい
2015年12月30日 10:04撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:04
仏谷の形がいい
雪があれば歩いて行ける稜線
その奥に北アルプス南部の山々
ちょっと鉢盛山が邪魔ではある
2015年12月30日 10:06撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:06
雪があれば歩いて行ける稜線
その奥に北アルプス南部の山々
ちょっと鉢盛山が邪魔ではある
この雪の上にシートを広げランチタイム
2015年12月30日 10:09撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 10:09
この雪の上にシートを広げランチタイム
八ヶ岳のアップ
2015年12月30日 10:10撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/30 10:10
八ヶ岳のアップ
真ん中の浅間山はバーコードも確認できた
2015年12月30日 10:10撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:10
真ん中の浅間山はバーコードも確認できた
乗鞍岳と十石山
2015年12月30日 10:12撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 10:12
乗鞍岳と十石山
鉢盛山が邪魔するが穂高・槍・大天井・常念など
2015年12月30日 10:12撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
12/30 10:12
鉢盛山が邪魔するが穂高・槍・大天井・常念など
仏谷も光が回ってきた
2015年12月30日 12:04撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 12:04
仏谷も光が回ってきた
山頂の祠と八ヶ岳
2015年12月30日 12:05撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 12:05
山頂の祠と八ヶ岳
下山の前にもう一度御嶽山
2015年12月30日 12:06撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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12/30 12:06
下山の前にもう一度御嶽山
木曽谷左岸の山は午後からは陽射しで明るくなる
2015年12月30日 12:55撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 12:55
木曽谷左岸の山は午後からは陽射しで明るくなる
ポカポカの登山口に無事下山
2015年12月30日 13:33撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
12/30 13:33
ポカポカの登山口に無事下山

感想

 ここ数年、山友との山納めは飛騨方面の雪山でスノーシューを楽しみ、白山を眺めての鍋ランチで一年の反省会としてきました。ところが今年は雪が少なくスノーシューを楽しめないうえに、なかなか日本海側が晴れる日にも恵まれません。
 スノーシューができず飛騨の天気が悪いとなれば、ついつい冬場の晴天率の高い南信方面の山へとなってしまいます。この山域、昨夜から晴れていたので今日は霧氷は期待できないだろうということで、毎度の恵那山山系から目先を変えて木曽のマイナー山へでかけてみようか?となりました。
 というわけで選ばれた坊主岳へは、やはり美濃や鈴鹿に雪の少なかった2009年の2月に雪を求めて訪れ、山頂直下では期待以上の深い雪に恵まれスノーシューでも腰まで潜りながら息も絶え絶えに登頂しています。当時はまだ登山道はなく笹漕ぎのあるヤブ山でした。
 しかし今回は、現地に到着すると辺り一面全く雪がありません。さすがにまだ年末の時期では、雪の少ない冬では積雪は期待できないようです。ですが最近は登山道が付けられ雪がなくても歩けるようになっているとのことなので、坊主岳自慢の大展望を楽しむことにしてスノーシューは車に残しての山納めハイクとなりました。

【イノコ沢登山口〜小坊主岳】
 イノコ沢橋に到着してまず、立派な坊主岳登山口の看板に驚きました。7年前に登った時は登山口に赤テープにマジック書きがあるだけでした。当時はネットでも情報がほとんどなく本当に登れるんだろうかと不安を持ちながらの登山でしたが、いまではヤマレコでも記録を見かけるようになって普通に登られる山になっているようです。
 イノコ沢橋の登山口案内看板から未舗装の道を降りてすぐに、譲り合えば3〜4台は置けるかな?という駐車スペース。ここから道路方面に戻った坊主岳登山口の道標から山に入ります。
 カラマツ主体のジグザグを登ってすぐに小さな祠がいくつかあるだけのミニ神社に出合います。登山道はその左側に続いています。
 いくつかの分岐がありますがその先で合流するものがほとんど。ただ尾根からどんどん離れていくような道に入らないように、目印を見つけながら尾根芯を意識して登っていけば問題ないでしょう。
 放射冷却による冷え込みで登山道の土はコチコチになっているうえに、よく踏まれた登山道でないので足の置き場がならされておらず斜めです。ずり落ちないように余計な力が入ります。
 まだ朝日の差しこまないカラマツの中、ひたすら急登が続きます。やがてようやく陽射しを感じられるようになり傾斜が緩んでくると四等三角点・カンベヤ沢に到着。ここは小坊主岳と呼ばれているようで、7年前にはあったそれを示すプレートが今日は見当たりませんでした。尾根の途中のなんでもないようなところです。
 
【小坊主岳〜坊主岳】
 小坊主岳からしばらくは傾斜の緩い登りとなります。前回スノーシューで踏み倒しながら進んだ笹原はきれいに刈り込まれ、豊かな雑木林の中の気持ちのいい落ち葉の道となっています。差しこんだ朝日が作り出す木々の影も美しい。
 やがてダケカンバが多くなり、いよいよ坊主岳への超急登が始まります。道は刈り込まれているので明瞭、一歩づつ粘り強く登れば少しづつでも山頂に近づいていけるだけ気が楽です。前回は腰まで雪に埋もれながら、手当たり次第に立木を掴みたぐりよせて体を引き上げていった場所です。
 それでもこんなに長かったっけ?という感じで、やはりなかなかの急登に違いはありません。途中木立が切れ、御嶽山がスッキリと眺められるところがあります。さすがに近いだけあって迫力あります。
 再び薄く積雪した木立の中の急登を登りつめると笹の丘になります。そこからひと登りで祠の祭られた大展望の坊主岳山頂に。
 広がる展望はまさに360度の大パノラマ!一番近い中ア主峰群は縦方向にギュッと凝縮されたカタチ。さらに目の前にある仏谷はなかなかかっこいいじゃありませんか。そしてなんといっても御嶽山です。その右には真っ白な乗鞍岳と十石山。鉢盛山に分断されながらも穂高・槍・西岳・大滝山・大天井・常念などなどの北ア南部の山々。さらには美ヶ原・浅間山・車山・八ヶ岳連峰・金峰などなど第一級の展望地となっている坊主岳山頂であります。
 かろうじてあった雪の上にシートを広げ、御嶽山を眺めてのランチタイム。しばらくして単独の地元ハイカーがやってきました。今年10回目だそうで、1時間40分で登ってこられたとか。今年はやはり雪が降らないとおっしゃっていました。

【下山】
 年末の忙しい折、名残惜しいですがいつもより早めの下山開始です。木曽谷左岸の山々は朝日が差しこむのが遅いですが、そのぶん西日をしっかり受けられて明るく暖かな帰り道となります。
 霜柱が溶け凍結が緩んだ急な道はヌルヌルよく滑るので慎重に下っていきましょう。それでも急登な山は下山は早い。あっというまに駐車地に帰り着き、今年の山納めも無事終了となりました。

 登山道も付けられ一年を通して楽しめるようになった坊主岳ですが、この時期は訪れるハイカーも少なく静かな山を楽しめます。
 ただ標高はそれなりにあるのでこれからの時期、寒さ・雪対策をしっかりしてお出かけください。

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