会津駒ヶ岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,063m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:25
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
正月休みの檜枝岐で、こんなに雪がなかったのは初めて |
写真
感想
この日の天気予報は、冬型の気圧配置から高気圧の張り出し開始なので、檜枝岐は午後からは晴れ。等圧線の間隔も狭くはなかったので、そこそこ良い天気だろうと思って入山。
檜枝岐の積雪量は、何かが間違っていると思えるほどの小雪。
しかし、気温はそれなりに低く、サラサラの粉雪が降っている状況。
テニスコートの駐車場も、楽勝で入れた。
睡眠中に、クルマ2台が自分の隣に駐車し、合計3台。
朝は、除雪車が何度も行き来する音で目覚めた。
新雪は10センチほどかな。
少ないながらも、登山口から先の林道は全て埋まっていて、けっこう踏み固まったトレースが続いていた。
状況から、今朝のものかと思っていたが、昨日のものだった。
ということで、元日の会津駒一番乗り。
しかししかし、これまで見たことのないヤブだらけの様子に愕然とする。
「こんな山だったっけ」
「ここに用水路があったんだ」
とにかく、山の様相が自分の知っている風景と全く違う。
恥ずかしながら、積雪期以外の駒ケ岳の姿を知らないので、地理感が狂うほどの違いだった。
トレースをたどって夏道階段には行かず、冬の定番ショートカットへ。
しかし、ここは入るべきじゃなかったと後悔した。
まるっきり藪漕ぎ状態だけど、スキー外すと潜るので、スキーつけたままの地獄の藪漕ぎ。
ここでのロスが、結局は時間切れにつながった。
夏道をスキー担いで上がったほうがはるかに早い。
旧アンテナ下のヤブも、信じがたい光景だった。
あと2回くらい、ドサッと降らないと、とてもじゃないけどこのヤブは消えない。そんな感じ。
ブナ帯の中は、夏道にしっかりしたトレースが付いているので、それをありがたくたどって、体力温存。
夏道以外は、ヤブが出すぎていて、滑降ルートとしての選択の余地はない。
天気は、午後の方が良くなるはずだと、あえてペースはおさえて回復を待った。しかし、強い風が収まる気配がない。
ブナ帯の終わり頃から、トレースが消えてきた。風のせいもあるけど、夏道の上のルートが消えたので、昨日のパーティは、ブナ帯からシラビソに変わるあたりで下山したと見た。
いつしか安定のソロラッセル。自分の前はまっさらな斜面で、自分の跡に深い溝が切れていく。その風景を見るのが嫌いじゃない。というか、後続者が来るに違いないと思い、何度も振り返ってみたのだが、気配はなかった。
やはり、日頃のトレーニング不足がたたり、パワーがない。
深いラッセルは、埋まったスキートップを雪面に持ち上げるのが重作業。
クライミングサポートを最大に起こして、なるべくトップが上を向くようにしても、それでもかなりうまる。
ベースのない、どこまでも沈む雪である。
もちろん、滑ってはこれ以上に面白い雪はないが、斜度がないと、下りもラッセルを強いられる。下がる気温の中で、一人でこの状況の中にいると、若干の恐怖を感じる、そんな雪の世界。
針葉樹が小さくなって、稜線に出ても、雪の深さに変化がなかった。
ふだんは埋まっているはずの樹木がまだたくさん雪面に出ているので、目印としては役立つ。
2時頃までは登り続けても大丈夫だろうなと思って、登頂するつもりだったのだが、3時までかかってもたどりつけない気がして、敗退決定した。
スタミナ的には、まだ余裕だったけど、いかんせん、全て滑れるわけではない下りのことが心配になった。
稜線の平坦部を、シールつけたまま戻り、風を避けて滑降準備。
滑降は、これ以上ないディープパウダー。
しかし、当然ながら、斜度がないと進まない。自分の足元に雪がたまり、スキーがどんどん埋まる。若干の登り返しも、シールつけないと前進不可能。
しかし、ブナ帯も極上のパウダーだったので、場所は限定的ながらも、気持ち良い浮遊感を堪能できた。
旧アンテナからは、トレースのしっかりついた夏道を、最初はスキーつけてくだったが、途中で雪面下の枝に引っかかって大転倒してからは、「これは怪我するな」と思い、しぶしぶスキー担いでツボ足で降ってきた。地面も、木の根も石も、すぐに現れる、そんな積雪量。
そんなこんなで、行動時間8時間超ながらも、登頂できないという、なんとも残念な元旦登山でした。
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