御茶々岳(極楽平まで)【尻岸馬内林道から】
- GPS
- 00:00
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:56
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(この日は除雪されていなかったため自分でスペースを作った) |
コース状況/ 危険箇所等 |
沢が埋まっていません この時期は行かない方が良いかと思います |
写真
感想
尻岸馬内川沿いの林道から御茶々岳を登ってみた。
御茶々岳は2回目。2シーズン前に18線沢林道から登った。
=> http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-394785.html
林道入り口の除雪スペースは朝早いからか除雪されてなくて僕の車では入ることが出来なかった。仕方がないので一台分スコップで雪かきした。出発前から大汗かいて随分と疲れてしまった。時間も30分以上のロス。
車を置くことが出来たら急いで準備して出発。尻岸馬内林道へ入って行く。林道はスーパーファットでもスネからヒザ下ぐらいまで埋まる深い雪。それに結構重い雪でかなりしんどいラッセルとなった。
林道終点からは沢に沿って進む。沢を右に左に何度もスノーブリッジを渡りながら登って行く。沢は埋まり具合がイマイチで、かなり際どいスノーブリッジも多かった。
一か所だけ雪がつながっていない場所があったので、崖沿いに少しだけ積もった雪のところを強引に通過した。登りのときは何とか行けたけど、下りのときにここで酷い目にあった…。登るにつれ沢も程よく埋まってきてそれなりに登りやすくなって来る。しかしラッセルがヒザからモモぐらいとドンドン深くなって来て、あまりのツラさに泣きそうだった。
沢の源頭からは右側の極楽平へ続く尾根に取り付く。相変わらずラッセルが深くてしんどい登りだった。想定よりもかなり時間が掛かってしまい、このままでは山頂まではたどり着けなさそうだった。下山時に沢沿いの際どいスノーブリッジの通過にどのくらいの時間が掛かるかが不安だったので、帰りの時間を考えてとりあえず14時をリミットとして登ることとした。
極楽平の標高1230m地点まで進んだところで14時を迎えた。あと30分ぐらいで御茶々岳の山頂まで着けそうだったので行くか行かないかしばらく悩んだ。しかし清く諦めることとした。残念。まあ山頂まで登っても何も見えないしね。少し戻ってシールを外す。
尾根はそれなりに楽しい滑りだった。沢沿いは渡れるスノーブリッジが限られているため登りトレースに沿って忠実に降りた。微妙な登り返しはカニ歩きで通過した。下りるにつれ際どいスノーブリッジが増えてくる。そのときに2回も水に落ちてしまった。
1回目はスノーブリッジが崩壊。最初は何とか持ちこたえたがスキーを外して対岸に投げ捨てた後に、岸へよじ登ろうとしたところで沢に落ちてしまった。ブーツの中に水が入ってしまう。岸まで登るのにも随分難儀した。
2回目は雪がつながっていないところの崖沿いを通過中にバランスを崩して沢へ転落。高さ約2mぐらいか。幸い背中から落ちたためザックがクッションとなって怪我はなかった。しかし全身びしょ濡れ。さらにストックを沢に流されてしまった。ここも岸まで登るのにかなり難儀した。
岸まで這い上がった後は再度シールを装着。濡れたスキーにはシールが付かなかったため布テープとゴムバンドで補強。何とかシールは付けることが出来た。
これ以上水には落ちたくないので慎重に林道まで戻る。しかしストックが無いとスノーブリッジを渡るのも難儀した。どうにか林道まで戻れたときは生きて帰れると安堵した。
シールを外して最後は林道を黙々と戻る。濡れた体が冷えないよう立ち止まらずに一生懸命歩いた。それにしても林道の微妙な登り返しもストックが無いと大変だった。
厳冬期の雪山で沢に落ちるなんて一番あってはいけないこと。反省の多い山行だった。ちなみにこのルートは林道入り口の時点で携帯は圏外。何かあっても誰も呼べない。もっと沢が埋まる時期に再度登ってみようと思う。
コメント
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aofukurohさん
深雪ラッセル、長時間・長距離、深沢横断・・・
登り応えのある山に感じました!
沢、かなりきわどそうですね・・・熊見の2〜3倍深そうです。
またストックが流れるほどの水流・・・
私も先日うっかり沢で落とし、一瞬ひやっとしました。
今年は雪が少ないのでしょうか。
リミット時間の判断やシールのリカバリ、さすがはaofukurohさんです!
Ei-taroさん
こんにちは!
出発時間の遅さ、行動時間の見積もりの甘さ、沢でのルート判断ミス、そして沢への転落など何もかもがダメダメでした。全身びしょ濡れになってストックが無くなった時は、正直車まで戻れるかかなり不安でした。
このルートは川幅からするとたぶんこの先も完全に埋まることは無さそうなので山スキーのルートとしてはイマイチかなと思っています。
沢の埋まり具合によっては、林道終点からは布部岳方向へ一旦登って沢を回避するのが良さそうと考えています。
山スキーでシールトラブルは致命的なので、濡れても多少は引っ付く布(養生)テープや配管の補修に使うアルミテープ等を緊急用にザックに忍ばせておくのはお勧めですよ。それか秀岳荘シールのような取り付けシールを持っておくのも一つの方法です。
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