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Yamareco

記録ID: 794127
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

快晴の稜線から見た日本一の展望♪大菩薩嶺☆(裂石から丸川峠〜大菩薩嶺〜上日川峠周回)

2016年01月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:09
距離
12.7km
登り
1,144m
下り
1,150m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:10
休憩
0:55
合計
8:05
8:38
8:43
98
10:21
10:27
8
10:35
10:42
12
10:54
10:54
16
11:10
11:10
11
11:21
11:22
17
11:39
12:10
30
12:40
12:41
2
12:43
12:44
10
12:54
12:54
21
13:15
13:15
80
14:35
14:38
15
14:53
14:53
0
14:53
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2016年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
丸川峠分岐駐車場 (トイレ、登山ポストなし、約15台駐車可能)
★丸川峠分岐駐車場より少し下にも約15台程の駐車場あり トイレなし
★県道201号線(塩山大菩薩線)丸川峠分岐〜上日川峠間冬季通行止め
http://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/kisei_info.php?id=5335
コース状況/
危険箇所等
《丸川峠分岐⇒丸川峠》
駐車場から林道を歩き、案内板に従って山道に入ると急登が連続する尾根になります。標高差700mを一気に登りますが良く踏まれており、木の根が階段状になって歩き易い気がしました。道は明瞭で迷い易い箇所はありません。道が平坦になって植生保護のロープが現れると、丸川荘のある丸川峠はすぐそこです。丸川荘は100円の有料トイレがあります。

《丸川峠⇒大菩薩嶺》
丸川峠から傾斜は落ち着きますが、北斜面をトラバース気味に歩くので、冷たい風が吹き雪が残っている所がありました。アイゼンが必要な程ではないですが圧雪され凍結した箇所もあるので注意が必要だと思います。

《大菩薩嶺⇒大菩薩峠》
大菩薩嶺の山頂に展望はありませんが、数分歩くと展望が開けた稜線になります。雷岩から大菩薩峠まで約1.5kmの稜線は緩やかに下り、好天時には圧巻の展望が得られます。この日は富士山から南アルプス、八ヶ岳や御嶽山、乗鞍岳まで肉眼で確認出来ました。賽の河原に避難小屋、大菩薩峠に営業小屋の介山荘がありました。介山荘の隣にトイレと休憩舎があります。

《大菩薩峠⇒上日川峠》
軽自動車が通れる緩やかで広い道が唐松尾根分岐まで続き、唐松尾根分岐から車道と登山道のどちらでも選べます。恐らく車道を歩いた方が上日川峠には早く到着すると思います。勝縁荘、富士見平に富士見荘、唐松尾根分岐に福ちゃん荘、上日川峠にロッジ長兵衛がありました。ロッジ長兵衛以外はすべて休業中だったように思いました。唐松尾根分岐と上日川峠に公衆トイレがあります。

《上日川峠⇒丸川峠分岐》
県道が通っていますがこちらは登山道の方が距離は短いです。途中で登山道の崩落箇所がありますが車道へ迂回誘導の案内板があるので問題ありません。全体に急傾斜でゴロ石や倒木も多く、道が浸食してV字にえぐれた歩き難い道もあります。千石茶屋(休業中)から舗装路になり、県道に合流するとすぐに車止めゲートのある丸川峠分岐に到着します。
その他周辺情報 甲州市交流保養センター 「大菩薩の湯」 大人610円(3時間以内)
http://www.s-seiun.co.jp/shisetsu/daibosatsu/shisetsu.html
裂石温泉から県道を登り詰めて冬季通行止ゲートのある丸川峠分岐に着きました。
2016年01月09日 06:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 6:45
裂石温泉から県道を登り詰めて冬季通行止ゲートのある丸川峠分岐に着きました。
3連休の初日で少し心配でしたが、丸川峠分岐駐車場は6時過ぎに着いた時はまだ2台目でした。
2016年01月09日 06:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/9 6:45
3連休の初日で少し心配でしたが、丸川峠分岐駐車場は6時過ぎに着いた時はまだ2台目でした。
丸川峠からの周回コースを歩きます。
2016年01月09日 06:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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丸川峠からの周回コースを歩きます。
駐車場から案内板に従って丸川峠に向けて出発です。
2016年01月09日 06:47撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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駐車場から案内板に従って丸川峠に向けて出発です。
最初は駐車場から林道を歩きます。
2016年01月09日 06:54撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 6:54
最初は駐車場から林道を歩きます。
林道を10分くらい歩くと山道へに入る道がありました。
2016年01月09日 07:04撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 7:04
林道を10分くらい歩くと山道へに入る道がありました。
すぐに痩せ尾根の急登が続きます。
2016年01月09日 07:06撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 7:06
すぐに痩せ尾根の急登が続きます。
殆ど休む間のない急坂ですが、道は良く踏まれて歩き易いです。
2016年01月09日 07:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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殆ど休む間のない急坂ですが、道は良く踏まれて歩き易いです。
傾斜がなくなって道が開けてきました。
2016年01月09日 08:35撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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傾斜がなくなって道が開けてきました。
丸川峠に着きました。ここまで雪は全くありません。
2016年01月09日 08:38撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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丸川峠に着きました。ここまで雪は全くありません。
丸川峠には丸川荘がありました。
2016年01月09日 08:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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丸川峠には丸川荘がありました。
歩いてきた方向を振り返ると、富士山が顔を出していました。
2016年01月09日 08:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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歩いてきた方向を振り返ると、富士山が顔を出していました。
丸川峠からの北斜面には少し雪が残っていました。
2016年01月09日 09:15撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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丸川峠からの北斜面には少し雪が残っていました。
雪は少ないですが凍って滑り易い所もありました。
2016年01月09日 09:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雪は少ないですが凍って滑り易い所もありました。
スタートから3時間半で大菩薩嶺山頂(2,057m)に到着しました。
2016年01月09日 10:22撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/9 10:22
スタートから3時間半で大菩薩嶺山頂(2,057m)に到着しました。
展望のない山頂から雷岩に移動しました。
2016年01月09日 10:35撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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展望のない山頂から雷岩に移動しました。
雲一つない快晴の空の下に富士山が綺麗に見えました。
2016年01月09日 10:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雲一つない快晴の空の下に富士山が綺麗に見えました。
頂上に雪を蓄えた富士山を肉眼で見るのは初めてです。
2016年01月09日 10:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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頂上に雪を蓄えた富士山を肉眼で見るのは初めてです。
南アルプスの稜線もくっきりと見れました。
2016年01月09日 10:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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南アルプスの稜線もくっきりと見れました。
聖岳、悪沢岳、光岳
2016年01月09日 10:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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聖岳、悪沢岳、光岳
塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳
2016年01月09日 10:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳
北岳から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
2016年01月09日 10:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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北岳から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳
雷岩から大展望の稜線を歩いて行くと2000m地点の標板がありました。
2016年01月09日 10:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雷岩から大展望の稜線を歩いて行くと2000m地点の標板がありました。
上日川ダムと富士山が絵になりますね。
2016年01月09日 10:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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上日川ダムと富士山が絵になりますね。
ここまで最高の展望に恵まれたのは初めてかも知れません。
2016年01月09日 10:55撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ここまで最高の展望に恵まれたのは初めてかも知れません。
賽の河原に着きました。
2016年01月09日 11:13撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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賽の河原に着きました。
賽の河原の避難小屋です。
2016年01月09日 11:14撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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賽の河原の避難小屋です。
親不知ノ頭です。ここも絶好の展望地です。
2016年01月09日 11:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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親不知ノ頭です。ここも絶好の展望地です。
ずーっと富士山を見ながらの稜線歩きなので足が進みません(笑)
2016年01月09日 11:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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ずーっと富士山を見ながらの稜線歩きなので足が進みません(笑)
八ヶ岳も見えました。
2016年01月09日 11:22撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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八ヶ岳も見えました。
大菩薩嶺と歩いてきた稜線です。
2016年01月09日 11:24撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩嶺と歩いてきた稜線です。
そしてやっぱり富士山♪
2016年01月09日 11:28撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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そしてやっぱり富士山♪
大菩薩峠に到着しました。
2016年01月09日 11:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩峠に到着しました。
大菩薩峠には立派な山小屋の介山荘があります。
2016年01月09日 11:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩峠には立派な山小屋の介山荘があります。
欲しかった百名山のれんがあったので購入しました。
2016年01月09日 12:09撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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欲しかった百名山のれんがあったので購入しました。
トイレも隣接された休憩舎でお昼にしました。
2016年01月09日 11:48撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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トイレも隣接された休憩舎でお昼にしました。
帰りのルートを確認します…
2016年01月09日 12:08撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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帰りのルートを確認します…
上日川峠経由で下山します。
2016年01月09日 12:10撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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上日川峠経由で下山します。
介山荘に軽自動車があったので驚いたんですがこの道を走るんですね!
2016年01月09日 12:13撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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介山荘に軽自動車があったので驚いたんですがこの道を走るんですね!
富士見平の富士見山荘。大菩薩嶺は山小屋が多いです。
2016年01月09日 12:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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富士見平の富士見山荘。大菩薩嶺は山小屋が多いです。
富士見平の名前通りここからも富士山が見えました。
2016年01月09日 12:46撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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富士見平の名前通りここからも富士山が見えました。
唐松尾根分岐点です。雷岩から直接ここへ下りてこれるようです。
2016年01月09日 12:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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唐松尾根分岐点です。雷岩から直接ここへ下りてこれるようです。
唐松尾根分岐には福ちゃん荘がありましたが今は休業中のようでした。
2016年01月09日 12:52撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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唐松尾根分岐には福ちゃん荘がありましたが今は休業中のようでした。
唐松尾根分岐から上日川峠へは車道か登山道か、どちらでも向かえるようです。
2016年01月09日 12:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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唐松尾根分岐から上日川峠へは車道か登山道か、どちらでも向かえるようです。
登山道を歩きましたが上日川峠で車道と合流しました。
2016年01月09日 13:16撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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登山道を歩きましたが上日川峠で車道と合流しました。
上日川峠にも大きなロッジ長兵衛がありました。
2016年01月09日 13:17撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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上日川峠にも大きなロッジ長兵衛がありました。
広い駐車場もあって、オンシーズンはここまで車で入れるんですね。
2016年01月09日 13:17撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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広い駐車場もあって、オンシーズンはここまで車で入れるんですね。
丸川峠分岐へ戻ります。
2016年01月09日 13:19撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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丸川峠分岐へ戻ります。
通行止中の車道を外れて登山道に入ります。
2016年01月09日 13:20撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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通行止中の車道を外れて登山道に入ります。
途中で登山道崩落があり迂回措置されていました。
2016年01月09日 13:41撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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途中で登山道崩落があり迂回措置されていました。
一旦車道に合流して
2016年01月09日 13:43撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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一旦車道に合流して
車道を歩いて
2016年01月09日 13:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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車道を歩いて
再び登山道に入ります。案内板があるので分かり易いです。
2016年01月09日 13:45撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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再び登山道に入ります。案内板があるので分かり易いです。
浸食の為か、深くえぐれた登山道を下ります。
2016年01月09日 14:07撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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浸食の為か、深くえぐれた登山道を下ります。
休業中の千石茶屋から車道に合流しました。
2016年01月09日 14:37撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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休業中の千石茶屋から車道に合流しました。
最後は車道を歩きます。
2016年01月09日 14:39撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 14:39
最後は車道を歩きます。
井戸…?なんか怖い…
2016年01月09日 14:44撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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井戸…?なんか怖い…
ゲートの向こうに駐車場が見えました。ちょうど8時間の周回ルートでした。
2016年01月09日 14:53撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/9 14:53
ゲートの向こうに駐車場が見えました。ちょうど8時間の周回ルートでした。
帰り道で大菩薩の湯に立ち寄りました。
2016年01月09日 15:11撮影 by  TG-610 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/9 15:11
帰り道で大菩薩の湯に立ち寄りました。

感想

今年初めての3連休は太平洋側で絶好の好天予報です。どうせなら遠征をしてパウダースノーの雪山を楽しみたい所ですが、全国的な暖冬の影響で北海道や東北の山を除けば、高山以外はまだ雪は少なそうです。
そこで仮に雪がなくても楽しめそうな山はないかなって考えてみました。

そういえば今まで写真や絵で見る様な、頂上に雪を纏った富士山を見た事がありません。夏の富士山には2度登ったけど、どっちも赤茶けた溶岩質の稜線だったので、本当に美しい富士山を見てみたいと思いました。
富士山に近いのは奥秩父や南アルプスの山だと思いますが、今回は奥秩父山塊の南端で日本百名山の大菩薩嶺を歩く事にしました。

大菩薩嶺には標高1,584mの上日川峠からが最短ルートですが、冬季は駐車場に通じる県道が通行止めになるので、手前の丸川峠分岐点までしか車は入れないようです。丸川峠分岐の標高は1000m前後で、付近には駐車場が2ヵ所あり、どちらも15台程度の駐車が可能です。
去年の同時期に行った蓼科山で朝の駐車場所の確保に苦労した経験があるので、今回は早めに駐車場に着いておきたいところです。

中央自動車道の双葉SAで仮眠をした後、早朝のまだ暗い時間に勝沼ICから国道411号線を走って、裂石温泉から県道201号線を登った先にある冬季通行止のゲート横の丸川峠分岐駐車場に午前6時過ぎに着きました。
途中に積雪も凍結箇所もない道路状況でしたが、先着車は1台のみで私達が2番目の到着でした。到着後すぐに3台目の車が駐車場に入ってきましたが、私達は車内で周囲が明るくなるのを待ちました。

6時半に準備を始めて、私達も3番目に駐車場をスタートしました。
駐車場のコース案内図でルートの確認します。今日は丸川峠から大菩薩嶺の山頂を目指し、雷岩からの稜線を歩いて大菩薩峠経由で時計回りのルートで周回する予定です。

車止めゲートとは反対方向の林道を歩いて15分で丸川峠を示す指導標があり、ここから登山道に入って行きます。すぐに痩せた尾根の急登が続く道になって、出発時にもう1枚上着を足さなくて良かったと思いました。
ただ傾斜はあっても百名山だけあって良く踏まれているので意外と歩き易く、道も明瞭なので迷い易そうな所もありませんでした。

特に展望もない登山道でしたが、高度を上げていくと木々の隙間から見える空に雲はなく、今日の好天と眺望への期待が高まります。
やがてスタートから1時間50分で平坦路になり、周囲が開けて植生保護のロープが張られた道になると、すぐに丸川峠に着きました。丸川峠は柳川峠からのルートとの合流点になり、営業小屋の丸川荘がありました。
歩いてきた方向を振り返ると、いつの間にか青空に富士山が頭を出していて嬉しくなりました。

丸川峠から先は稜線の北側の斜面をトラバース気味に進む道になるので、富士山は再び隠れます。北斜面なので雪が残っている所が結構あり、量は少ないですが、登山道の岩や木の根に薄く乗った雪が凍結して、滑り易い箇所もあったので注意して歩きました。

丸川峠から約1時間半で大菩薩嶺の山頂に到着。木々に阻まれ展望はないですが落ち着いた雰囲気の頂上でした。頂上から先に進むと10分も歩かない内に眼の前が大きく開け、信じられない大展望が飛び込んできました。岩が小高い丘のようになった雷岩に着いたようです。

視界の先には少し逆光気味ながら、頂上に雪を蓄えた日本一の富士山の雄大な山容がはっきりと見えました。大菩薩峠に通じる稜線から見た富士山は手前の上白川ダムがアクセントになってとても絵になります。
富士山の右の稜線を追うと、南アルプスの名峰がずらっと勢揃いです。
聖岳、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。
私達には未踏の山ばかりですが、地図を見ながらの山座同定はとても興奮して楽しい時間でした。

雷岩から神部岩を経て、避難小屋のある賽の河原から親不知ノ頭へと稜線を歩いていた筈ですが、自分が歩いてる場所よりも遥か先の大展望に見とれてしまっていたので、どこをどう歩いたのか、登ったのか下ったのか、正直あまり記憶にありません(笑)
雷岩からちょうど1時間で大菩薩峠に着きました。

小説や映画の舞台にもなり有名な大菩薩峠ですが、有人小屋の介山荘は通年営業されていて、特に売店の品揃えは素晴らしかったです。ずっと欲しかった登山バッジを付けれる百名山のれんがあったので購入しました。
他にも百名山グッズが色々あって、大菩薩嶺以外の百名山の山バッジも販売されていたので、買い忘れたバッジがあれば都合がいいと思います。

ちょうどお昼前だったので、介山荘に隣接された休憩舎でお昼休憩にしました。稜線上は見晴らしは最高ですが、風が強かったり寒かったりもするので、展望もあって山小屋や風が凌げる休憩舎とトイレもある大菩薩嶺でお昼休憩にするのがおすすめです♪

ゆっくり休憩をしてから12時10分に下山開始しました。介山荘に軽自動車があったのでどこから来たんだろうと思っていたのですが、轍があったので登山者が歩く道を走ってるんですね!幅はギリギリ通れそうですが、恐らく登山者は脇に避けないと通過は無理そうです。そんな軽自動車も走れる広くて緩やかな道を40分程下って、唐松尾根分岐に着きました。

唐松尾根分岐には休業中でしたが福ちゃん荘があり、途中にも勝縁荘や富士見荘といった山小屋があったので、大菩薩嶺は本当に山小屋が多い山なんだなと思います。ここから唐松尾根を登ると雷岩に着くらしいので、周回で歩く事もできそうです。そして上日川峠へは車道と登山道のどちらでも向かえるみたいだったので、私達は登山道で下って行きました。

福ちゃん荘から20分で立派なバンガロー風のロッジ長兵衛のある上日川峠に着きました。オンシーズンの登山口になるので大きな駐車場やバス停もあり観光地のようです。繁忙期には賑やかになるのでしょうが、この時はひっそりとしていました。

上日川峠から駐車場のある丸川峠分岐への道も、車の通る県道でも登山道でも辿り着けるようですが、地図で見る限り登山道は県道をショートカットしているので登山道を歩いた方が良さそうです。
途中の崩落箇所で一部県道を歩く所もありますが、それ以外はずっと山道で思ったよりも荒れた印象の歩き難い道も多かったです。

後半は浸食により大きく抉れた道を歩き、上日川峠から1時間以上下って舗装された林道に出ると、ここにも千石茶屋という綺麗な休業中の山小屋がありました。舗装路はやがて県道に合流して、すぐに車止めゲートのある丸川峠分岐の駐車場に到着しました。
時間は14時50分で出発からちょうど8時間の山行時間でした。

帰り道では国道に下りてすぐの「大菩薩の湯」に立ち寄りました。
夜は甲府市内で泊まってゆっくりして翌日大阪へ帰りました。

久しぶりの遠征登山は雪を楽しむ事は出来ませんでしたが、期待していた以上の大展望が見れて最高の1日になりました。特に雷岩から大菩薩峠へ続く稜線からの富士山と南アルプスの眺望にはただただ感動でした。
途中でお会いした方が5回目で初めて見た展望だったと仰ってましたので、私達は本当にラッキーだったと思います。
初めての山域で不安もありましたが、これから南アルプスや関東の山にも積極的に出かけて行きたいと思います。

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コメント

camiiさん、hide0303さん、こんばんは
いつもコメのみみてますが、レコみてびっくりしました。
千石茶屋でスライドして、大菩薩の湯で後からこられましたね。
camiiさんご一行とは

雪はなくて、残念でしたね 重装備だと、遠方からきてるとまるわかり(笑)

私はほんとはこのルートをたどる予定でしたが、だいぶコース変更してしまいました が…。眺望は百名山を独り占めっていうくらい素敵でしたが…ラッキーだったんですねえ♪


フォローしたので、またレコをちょくちょくみさせてもらいます
2016/1/12 0:03
edus4100さん♪こんばんは☆
コメント&フォローありがとうございますnotes

千石茶屋でご挨拶させて頂いた赤いウェアの
方ですよね〜flair
こちらこそ、まさかmaamaさんのコメ欄で
いつも見ていたedus4100さんだったなんて
びっくりでしたsign01wobbly

雪がなかったのは残念でしたけど、それ以上
の展望が見れたので大満足でした

edus4100さん、これからもよろしくお願いします happy01
2016/1/12 20:04
camiiさん、hide0303さん、こんにちは。
奥秩父遠征、お疲れ様です。
富士山の展望が、素晴らしいエリア
ですよね。これだけ南アも含めて
展望がいいと、満足度高いですよね。

奥秩父の山々は、主脈のほうも
いい山がたくさんあります。
なかなか遠いですが、ぜひいろいろ
登られる機会がありますように!!
一押しは、金峰山、二押しで、甲武信は
おすすめです。
2016/1/12 8:10
komakiさん♪こんばんは☆
今回は雪が期待薄だったので、初めての冬の
富士山を見たくて大菩薩嶺を選びました
最高のお天気に恵まれて、期待以上の展望を
見れて大満足でしたよnoteshappy02

奥秩父の山は初めてでしたが、大阪からの
所要時間も大体分かったので、これからは
どんどん赴きたいと思いますっ

komakiさんお勧めの金峰山か甲武信ヶ岳は
3月の連休辺りに計画してみようかなshinehappy01
2016/1/12 20:23
camiiさん♪こんばんは〜(^^)
フォロー情報を開けたら
edus4100さんと同じ日に同じ山に登っているじゃないですか!!
やはりお会いしておりましたか・・・
縁とは不思議なものですね〜happy01
2016/1/12 22:26
maamaさん♪こんばんは☆(^▽^)/
そーなんですよsign01sign01
maamaさんとニアミスばっかりだったのに
とうとうmaamaさんのフォロー仲間さんと
山梨県の山でご挨拶してましたsmile
ホント世間は狭いですねぇdashhappy01
2016/1/12 22:41
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ハイキング 奥秩父 [日帰り]
大菩薩嶺満喫コース 丸川峠〜狼平
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥秩父 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 奥秩父 [日帰り]
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