快晴の稜線から見た日本一の展望♪大菩薩嶺☆(裂石から丸川峠〜大菩薩嶺〜上日川峠周回)
- GPS
- 08:09
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,144m
- 下り
- 1,150m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 8:05
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
★丸川峠分岐駐車場より少し下にも約15台程の駐車場あり トイレなし ★県道201号線(塩山大菩薩線)丸川峠分岐〜上日川峠間冬季通行止め http://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/kisei_info.php?id=5335 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《丸川峠分岐⇒丸川峠》 駐車場から林道を歩き、案内板に従って山道に入ると急登が連続する尾根になります。標高差700mを一気に登りますが良く踏まれており、木の根が階段状になって歩き易い気がしました。道は明瞭で迷い易い箇所はありません。道が平坦になって植生保護のロープが現れると、丸川荘のある丸川峠はすぐそこです。丸川荘は100円の有料トイレがあります。 《丸川峠⇒大菩薩嶺》 丸川峠から傾斜は落ち着きますが、北斜面をトラバース気味に歩くので、冷たい風が吹き雪が残っている所がありました。アイゼンが必要な程ではないですが圧雪され凍結した箇所もあるので注意が必要だと思います。 《大菩薩嶺⇒大菩薩峠》 大菩薩嶺の山頂に展望はありませんが、数分歩くと展望が開けた稜線になります。雷岩から大菩薩峠まで約1.5kmの稜線は緩やかに下り、好天時には圧巻の展望が得られます。この日は富士山から南アルプス、八ヶ岳や御嶽山、乗鞍岳まで肉眼で確認出来ました。賽の河原に避難小屋、大菩薩峠に営業小屋の介山荘がありました。介山荘の隣にトイレと休憩舎があります。 《大菩薩峠⇒上日川峠》 軽自動車が通れる緩やかで広い道が唐松尾根分岐まで続き、唐松尾根分岐から車道と登山道のどちらでも選べます。恐らく車道を歩いた方が上日川峠には早く到着すると思います。勝縁荘、富士見平に富士見荘、唐松尾根分岐に福ちゃん荘、上日川峠にロッジ長兵衛がありました。ロッジ長兵衛以外はすべて休業中だったように思いました。唐松尾根分岐と上日川峠に公衆トイレがあります。 《上日川峠⇒丸川峠分岐》 県道が通っていますがこちらは登山道の方が距離は短いです。途中で登山道の崩落箇所がありますが車道へ迂回誘導の案内板があるので問題ありません。全体に急傾斜でゴロ石や倒木も多く、道が浸食してV字にえぐれた歩き難い道もあります。千石茶屋(休業中)から舗装路になり、県道に合流するとすぐに車止めゲートのある丸川峠分岐に到着します。 |
その他周辺情報 | 甲州市交流保養センター 「大菩薩の湯」 大人610円(3時間以内) http://www.s-seiun.co.jp/shisetsu/daibosatsu/shisetsu.html |
写真
感想
今年初めての3連休は太平洋側で絶好の好天予報です。どうせなら遠征をしてパウダースノーの雪山を楽しみたい所ですが、全国的な暖冬の影響で北海道や東北の山を除けば、高山以外はまだ雪は少なそうです。
そこで仮に雪がなくても楽しめそうな山はないかなって考えてみました。
そういえば今まで写真や絵で見る様な、頂上に雪を纏った富士山を見た事がありません。夏の富士山には2度登ったけど、どっちも赤茶けた溶岩質の稜線だったので、本当に美しい富士山を見てみたいと思いました。
富士山に近いのは奥秩父や南アルプスの山だと思いますが、今回は奥秩父山塊の南端で日本百名山の大菩薩嶺を歩く事にしました。
大菩薩嶺には標高1,584mの上日川峠からが最短ルートですが、冬季は駐車場に通じる県道が通行止めになるので、手前の丸川峠分岐点までしか車は入れないようです。丸川峠分岐の標高は1000m前後で、付近には駐車場が2ヵ所あり、どちらも15台程度の駐車が可能です。
去年の同時期に行った蓼科山で朝の駐車場所の確保に苦労した経験があるので、今回は早めに駐車場に着いておきたいところです。
中央自動車道の双葉SAで仮眠をした後、早朝のまだ暗い時間に勝沼ICから国道411号線を走って、裂石温泉から県道201号線を登った先にある冬季通行止のゲート横の丸川峠分岐駐車場に午前6時過ぎに着きました。
途中に積雪も凍結箇所もない道路状況でしたが、先着車は1台のみで私達が2番目の到着でした。到着後すぐに3台目の車が駐車場に入ってきましたが、私達は車内で周囲が明るくなるのを待ちました。
6時半に準備を始めて、私達も3番目に駐車場をスタートしました。
駐車場のコース案内図でルートの確認します。今日は丸川峠から大菩薩嶺の山頂を目指し、雷岩からの稜線を歩いて大菩薩峠経由で時計回りのルートで周回する予定です。
車止めゲートとは反対方向の林道を歩いて15分で丸川峠を示す指導標があり、ここから登山道に入って行きます。すぐに痩せた尾根の急登が続く道になって、出発時にもう1枚上着を足さなくて良かったと思いました。
ただ傾斜はあっても百名山だけあって良く踏まれているので意外と歩き易く、道も明瞭なので迷い易そうな所もありませんでした。
特に展望もない登山道でしたが、高度を上げていくと木々の隙間から見える空に雲はなく、今日の好天と眺望への期待が高まります。
やがてスタートから1時間50分で平坦路になり、周囲が開けて植生保護のロープが張られた道になると、すぐに丸川峠に着きました。丸川峠は柳川峠からのルートとの合流点になり、営業小屋の丸川荘がありました。
歩いてきた方向を振り返ると、いつの間にか青空に富士山が頭を出していて嬉しくなりました。
丸川峠から先は稜線の北側の斜面をトラバース気味に進む道になるので、富士山は再び隠れます。北斜面なので雪が残っている所が結構あり、量は少ないですが、登山道の岩や木の根に薄く乗った雪が凍結して、滑り易い箇所もあったので注意して歩きました。
丸川峠から約1時間半で大菩薩嶺の山頂に到着。木々に阻まれ展望はないですが落ち着いた雰囲気の頂上でした。頂上から先に進むと10分も歩かない内に眼の前が大きく開け、信じられない大展望が飛び込んできました。岩が小高い丘のようになった雷岩に着いたようです。
視界の先には少し逆光気味ながら、頂上に雪を蓄えた日本一の富士山の雄大な山容がはっきりと見えました。大菩薩峠に通じる稜線から見た富士山は手前の上白川ダムがアクセントになってとても絵になります。
富士山の右の稜線を追うと、南アルプスの名峰がずらっと勢揃いです。
聖岳、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。
私達には未踏の山ばかりですが、地図を見ながらの山座同定はとても興奮して楽しい時間でした。
雷岩から神部岩を経て、避難小屋のある賽の河原から親不知ノ頭へと稜線を歩いていた筈ですが、自分が歩いてる場所よりも遥か先の大展望に見とれてしまっていたので、どこをどう歩いたのか、登ったのか下ったのか、正直あまり記憶にありません(笑)
雷岩からちょうど1時間で大菩薩峠に着きました。
小説や映画の舞台にもなり有名な大菩薩峠ですが、有人小屋の介山荘は通年営業されていて、特に売店の品揃えは素晴らしかったです。ずっと欲しかった登山バッジを付けれる百名山のれんがあったので購入しました。
他にも百名山グッズが色々あって、大菩薩嶺以外の百名山の山バッジも販売されていたので、買い忘れたバッジがあれば都合がいいと思います。
ちょうどお昼前だったので、介山荘に隣接された休憩舎でお昼休憩にしました。稜線上は見晴らしは最高ですが、風が強かったり寒かったりもするので、展望もあって山小屋や風が凌げる休憩舎とトイレもある大菩薩嶺でお昼休憩にするのがおすすめです♪
ゆっくり休憩をしてから12時10分に下山開始しました。介山荘に軽自動車があったのでどこから来たんだろうと思っていたのですが、轍があったので登山者が歩く道を走ってるんですね!幅はギリギリ通れそうですが、恐らく登山者は脇に避けないと通過は無理そうです。そんな軽自動車も走れる広くて緩やかな道を40分程下って、唐松尾根分岐に着きました。
唐松尾根分岐には休業中でしたが福ちゃん荘があり、途中にも勝縁荘や富士見荘といった山小屋があったので、大菩薩嶺は本当に山小屋が多い山なんだなと思います。ここから唐松尾根を登ると雷岩に着くらしいので、周回で歩く事もできそうです。そして上日川峠へは車道と登山道のどちらでも向かえるみたいだったので、私達は登山道で下って行きました。
福ちゃん荘から20分で立派なバンガロー風のロッジ長兵衛のある上日川峠に着きました。オンシーズンの登山口になるので大きな駐車場やバス停もあり観光地のようです。繁忙期には賑やかになるのでしょうが、この時はひっそりとしていました。
上日川峠から駐車場のある丸川峠分岐への道も、車の通る県道でも登山道でも辿り着けるようですが、地図で見る限り登山道は県道をショートカットしているので登山道を歩いた方が良さそうです。
途中の崩落箇所で一部県道を歩く所もありますが、それ以外はずっと山道で思ったよりも荒れた印象の歩き難い道も多かったです。
後半は浸食により大きく抉れた道を歩き、上日川峠から1時間以上下って舗装された林道に出ると、ここにも千石茶屋という綺麗な休業中の山小屋がありました。舗装路はやがて県道に合流して、すぐに車止めゲートのある丸川峠分岐の駐車場に到着しました。
時間は14時50分で出発からちょうど8時間の山行時間でした。
帰り道では国道に下りてすぐの「大菩薩の湯」に立ち寄りました。
夜は甲府市内で泊まってゆっくりして翌日大阪へ帰りました。
久しぶりの遠征登山は雪を楽しむ事は出来ませんでしたが、期待していた以上の大展望が見れて最高の1日になりました。特に雷岩から大菩薩峠へ続く稜線からの富士山と南アルプスの眺望にはただただ感動でした。
途中でお会いした方が5回目で初めて見た展望だったと仰ってましたので、私達は本当にラッキーだったと思います。
初めての山域で不安もありましたが、これから南アルプスや関東の山にも積極的に出かけて行きたいと思います。
いつもコメのみみてますが、レコみてびっくりしました。
千石茶屋でスライドして、大菩薩の湯で後からこられましたね。
camiiさんご一行とは
雪はなくて、残念でしたね 重装備だと、遠方からきてるとまるわかり(笑)
私はほんとはこのルートをたどる予定でしたが、だいぶコース変更してしまいました が…。眺望は百名山を独り占めっていうくらい素敵でしたが…ラッキーだったんですねえ♪
フォローしたので、またレコをちょくちょくみさせてもらいます
コメント&フォローありがとうございます
千石茶屋でご挨拶させて頂いた赤いウェアの
方ですよね〜
こちらこそ、まさかmaamaさんのコメ欄で
いつも見ていたedus4100さんだったなんて
びっくりでした
雪がなかったのは残念でしたけど、それ以上
の展望が見れたので大満足でした
edus4100さん、これからもよろしくお願いします
奥秩父遠征、お疲れ様です。
富士山の展望が、素晴らしいエリア
ですよね。これだけ南アも含めて
展望がいいと、満足度高いですよね。
奥秩父の山々は、主脈のほうも
いい山がたくさんあります。
なかなか遠いですが、ぜひいろいろ
登られる機会がありますように!!
一押しは、金峰山、二押しで、甲武信は
おすすめです。
今回は雪が期待薄だったので、初めての冬の
富士山を見たくて大菩薩嶺を選びました
最高のお天気に恵まれて、期待以上の展望を
見れて大満足でしたよ
奥秩父の山は初めてでしたが、大阪からの
所要時間も大体分かったので、これからは
どんどん赴きたいと思いますっ
komakiさんお勧めの金峰山か甲武信ヶ岳は
3月の連休辺りに計画してみようかな
フォロー情報を開けたら
edus4100さんと同じ日に同じ山に登っているじゃないですか!!
やはりお会いしておりましたか・・・
縁とは不思議なものですね〜
そーなんですよ
maamaさんとニアミスばっかりだったのに
とうとうmaamaさんのフォロー仲間さんと
山梨県の山でご挨拶してました
ホント世間は狭いですねぇ
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