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Yamareco

記録ID: 79429
全員に公開
沢登り
日高山脈

ニオベツ川野塚岳南西面直登沢〜野塚岳〜780右俣沢

2010年09月23日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:18
距離
5.1km
登り
823m
下り
823m

コースタイム

タイム/7時12分P〜10時35分山頂11時20分〜14時30分P
天候 薄曇り
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
ルート/野塚トンネル日高側P〜ニオベツ川〜野塚岳〜南コル〜780右俣〜トンネルP
レベル/難易度★☆ 面白さ★★☆体力★藪漕ぎ無し
地図/楽古岳
電気室裏の護岸壁の懸垂下降で沢身に降ります(7:13)
電気室裏の護岸壁の懸垂下降で沢身に降ります(7:13)
目指す野塚岳のコルが見えます(7:57)
目指す野塚岳のコルが見えます(7:57)
780mの三又が見えてきた(8:21)
780mの三又が見えてきた(8:21)
真ん中の滝を右岸から巻いてます(8:27)
真ん中の滝を右岸から巻いてます(8:27)
登れる滝が次から次(8:36)
登れる滝が次から次(8:36)
気温が低いので濡れないように登ってます(8:39)
気温が低いので濡れないように登ってます(8:39)
まだまだ滝が続く(8:41)
まだまだ滝が続く(8:41)
巻かずに二人が直登、さすがクライミング得意組(9:10)
巻かずに二人が直登、さすがクライミング得意組(9:10)
源頭の雰囲気(9:18)
源頭の雰囲気(9:18)
滝登り一段落(9:28)
滝登り一段落(9:28)
水が枯れ、尾根が近いぞ(10:17)
水が枯れ、尾根が近いぞ(10:17)
オムシャヌプリに雲がかかりだした(10:23)
オムシャヌプリに雲がかかりだした(10:23)
10:35頂上着でラーメンタイム。寒くなったので降りることに。その前の頂上写真(11:13)
10:35頂上着でラーメンタイム。寒くなったので降りることに。その前の頂上写真(11:13)
南のコルへ向かって(11:23)
南のコルへ向かって(11:23)
南のコルから振り返ってみる、双耳方の野塚岳(11:40)
南のコルから振り返ってみる、双耳方の野塚岳(11:40)
南のコルから広尾方面(11:41)
南のコルから広尾方面(11:41)
コルからニオベツ川に向かった降ります(12:05)
コルからニオベツ川に向かった降ります(12:05)
急斜面はお尻をつけて(12:24)
急斜面はお尻をつけて(12:24)
上級者は懸垂下降しなくても降りれるらしいけど、ロープがあると安心(12:31)
上級者は懸垂下降しなくても降りれるらしいけど、ロープがあると安心(12:31)
懸垂下降です(12:38)
懸垂下降です(12:38)
ここも懸垂下降(12:56)
ここも懸垂下降(12:56)
20mロープと30mを2本つなげてます(13:04)
20mロープと30mを2本つなげてます(13:04)
780mの三又が見えてきた(13:21)
780mの三又が見えてきた(13:21)
左の滝を登って頂上へ。そして右の沢を下りてきました(13:25)
左の滝を登って頂上へ。そして右の沢を下りてきました(13:25)
最後、この護岸壁は引っ張り上げてもらいました。上の人を引きずり落としそうになった(14:23)
最後、この護岸壁は引っ張り上げてもらいました。上の人を引きずり落としそうになった(14:23)

感想

感想コースタイム等、すべてリーダーのganさんがHYMLに流したものを
コピペしました<(_ _)>

感想:ganさん
★9名
初心者沢オフミの参加者を募集したらあっという間に定員を越えてしまう。
お断りした数名の方にはこの場を借りてお詫びします。
朝4時集合場所の36号線北広島IC手前のマクドナルドPには9名が集う。
わざわざ横浜から参加の吉村さんとは3年前のポンクワウンナイ遡行以来だ。
今回初めて遡行する朋ちゃん、2回目のtouchan、オフミ初参加のおかでぃはクライミングの上級者だ。
konちゃんは既に中級者になりつつあり、20年振りの野塚というアウルさんに、
沢向きのりえちゃん、マリッカさんと揃ったメンバーは2台に分乗してまだ暗い中、現地へと走る。
高速の威力は凄い。
野塚トンネルには6時半過ぎには着いた。
高曇りだが、周囲の山ははっきり見える。
途中から見えた西コルのガレ場は年々崩落が激しい。

★早道
身支度を整え全員自己紹介からオフミは始まる。
注意点を話すが、机上の話は身につかない。
実際の遡行から学ぶのが上達の早道だ。
touchanはこれに備えてわざわざ某ツアー会社主催の漁岳遡行を経験してきたというから、その積極性には目を見張る。
漁岳に比べたらその数倍は面白いよ、と伝えたが、さてどう感じるかは人それぞれだ。

トンネル脇のコンクリート壁をまずは懸垂下降だ。
初心者の滑落に備え下でザイルを張るのを忘れない。
沢水はこの頃の通常の量になっている。
流域面積の狭いこの沢は多少の雨でも遡行できるという点で貴重な存在だ。
ゆっくりと歩く。
730までは特に留意するところもない。
晴れてはいないが汗を少しかいた。

★総合力
730の左沢の滝も水かさが薄い。
いよいよここから沢の核心部の始まりだ。
それは1220付近まで続く。
先頭を行く私の直ぐ後ろに朋ちゃん、touchanの初心者を配置する。
最後尾は何の心配も要らないおかでぃだ。
次々と現れる滝を皆軽快に越えて行く。
沢登りは登山の中でも一番総合力が必要なのは言葉を待たない。
体力、技術、経験どれも欠かせないが、目の前の自然への対応力がなければならない。

それはマニュアルにはなかなかできない。
5mの滝で朋ちゃんがヒョイヒョイと早く登るのを見て直ぐにその歩き方を注意する。

一歩一歩に神経を貼り付け、慎重にしないといつかどこかで大怪我をする。
780の三俣に着く。
右から入るのが下降に使う予定の沢だ。
中俣の本流は15mの滝となり、ここは左から高巻く。

★スローモーション
920分岐までは順調に着いた。
左俣のガレを進むと西コルに着くが上級者向きだ。
右俣からの先の15mの滝が一番の難所だが、水量が少なくホールドはしっかりあるから全員がザイルを出さずに直登する。
その先からも次々と5m前後の小滝が現れて、嬉々として直登したり脇を巻いたりして、一気に高度を稼ぐ様は壮観だ。
つい1時間前まで歩いていた沢が遥か眼下に見えている。
それは1100付近で起きた。
緩やかな岩盤を歩いていた朋ちゃんが足を滑らせる。
私が気付いた時、その下3,4mの平らな岩盤をゆっくりと滑る朋ちゃんを見た。
横にいるその他7名に手を差し延べる余裕はなかった。
岩盤から消えた朋ちゃんはその下2mへ後ろ向きに落ちた。
まるでスローモーションを観ているような数秒の出来事だった。
「これは怪我は免れないないな」と直感した。
どうやって救助しよう、と私の頭の中でグルグルと様々なことが交錯していた。

★後遺症
結果それは杞憂に終わる。
一部打撲はあったが怪我らしい怪我もなく、元気な朋ちゃんが起き上がる。
幸運という言葉はこの場のためにあるのだろうか。
足から落ちた後ザックがクッション代わりになって怪我を免れる。
傾斜が緩かったのが幸いだった。
「いや〜、巨乳がクッションにならなかったわ〜」とは本人の弁だが、事実の確認はあえてしない。
しかしこの滑落の後遺症は本人よりもそれを見ていたマリッカさんだ。
その後の登りに恐怖心を隠せない。
それまで以上に時間をかけて登り始める。
1220分岐を右に取る。
後は素直に沢筋を詰めると殆ど藪漕ぎなして山頂右10mの稜線に出る。

★主役
高曇りだったのに雲が下がり、周囲の山の山頂部を隠す。
沢登りに眺望はおまけみたいなものだから、満足感にいささかも影響はない。
鍋二つに塩カレーと味噌のラーメンを作る。
風も弱いが、それでも段々と寒さに襲われる。
40分ほど休憩して南コルへ向かい、そこからの沢を1時間半かけて780三俣に下る。
途中安全を期して2箇所でザイルを張る。
更に1時間かけてトンネルに戻った。
三石で温泉に入り、富川から高速に乗る。
予定より早く札幌に着けるな、と思っていたら恵庭の先で事故があり、渋滞だ。
それでも19時半には北広島に着けた。
さてこの日の主役となった朋ちゃんの帰宅後のビールの味はひときわ美味かったのか、
苦かったのかは本人からの報告を待つとするかな。

★おまけ
紅葉には1,2週間早かった。
南コルからの下りはベテランばかりならザイルを出すことはない。
但し落石には十分注意が必要だ。


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