櫛形山 (北尾根→裸山→櫛形山→中尾根)
- GPS
- 05:19
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,398m
- 下り
- 1,393m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:17
天候 | 快晴 ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・最寄りのインターチェンジから駐車場までこの日は積雪凍結なく、ノーマルタイヤで問題なかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は1900m付近から見られるが、日当たりの良いところは溶けて地面が露出していて、雪の上をずっと歩くような箇所はなかった。凍結もなく、アイゼンを使うような場面もなし。ピッケルも今日の条件であれば不要。 |
写真
感想
昨年同時期に途中からラッセルして登った櫛形山を再訪した。前回は雪が多くて中尾根を往復するのがやっとだったが、今回は北尾根からの周回ルートを取ることができた。
まだ暗い6時15分過ぎに駐車場到着。昨年はこの駐車場までがツルツルの凍結路であり、駐車場もスケートリンクになっていたが、今年はここまで全く雪氷なし。クルマの運転も楽だった。広い駐車場にクルマの姿がないのは昨年と同様だった。準備のために外に出るがあまり寒さを感じない。クルマの温度計は-2℃を示していたが、この時期の標高900メートルとしてはかなり暖かいほうだろう。周りが完全に明るくなりヘッドライトが不要になってから出発。今回は北尾根を上がり中尾根で降りてくる周回ルートの予定なので、最初はしばらくアスファルト道路を歩くことになる。歩けば暑くなると思いジャケットは着ないで行動開始したが、道路は下り基調で体は全然温まらず寒い思いをしながら先を急ぐ。駐車場から20分ほどで登山道の入口に到着。なだらかな林道歩きから一転して結構急な登山道が現れる。道には落ち葉が厚く堆積していてその下の岩石などは見えない。展望はほぼないためとにかく登るのみ。途中一度林道を交差するが、その後からは片斜面の登りが延々と続く。標高差にして300メートルくらいは代わり映えのしないルートが続いたように思う。アヤメ平の直下まで休憩なしで歩いてきたのでそのまま登り切ろうかと思ったが、途中でガス欠気味になったため一度小休止。アヤメ平に上がるとあちこちに雪が見られるようになった。踏み固められてガチガチに硬くなった氷ではないため、上を歩いても緊張を強いられない。避難小屋を過ぎて裸山方面に向かうとそれまで日当たりの良かった登山道が日影になり、行動中であっても寒さを感じるように。薄手のウインドブレーカーを羽織って歩く。アヤメ平から先は大きな登りはなく、小さなアップダウンをしつつ裸山に到着。右手には白くなった南アルプスが樹木の間から見られる。樹木の背がもっと低いか、積雪が2メートル程度あればアルプス方面がよく見えるはずだが、今日の状態ではどうやっても樹間から見るのが精一杯だった。裸山を下り今度は櫛形山の山頂方向を目指す。途中、鹿の群れに2回遭遇。どちらも数頭が群れていてこちらの存在に気付くと一目散に逃げていった。櫛形山山頂付近も雪はあるが、日当たりの良いところは完全に溶けて夏道が見えていた。先週の八ヶ岳の雰囲気から言っても、標高2000メートルならこの程度の雪しかなくても不思議ではない。出発から3時間強で櫛形山の最高点に到達。ここには山頂標識があり、その近くからは富士山が眺められた。櫛形山はほぼ樹林帯の山なので、近くても遠くても山が見える場所は非常に限られている。ここからは一回下って再度登ると櫛形山の三角点があるピークに到達する。地図上ではここが山頂となっているらしいが、ここには三角点がある意外は標識も何もなく、昨年ここに来た際は、最高点から先はトレースがなくて往復スノーシューを履いて膝丈のラッセルを強いられた。恐らく冬期は多くの人は最高点までで帰ってしまうのだろう。三角点を写真に収めた後は一旦来た道を戻り、今度は中尾根登山道を下り始める。昨年はこのルートは完全雪道で、標高の低い1000メートル付近は凍っていたことをよく覚えているが、今年は雪氷の姿は1900メートル以下には全くなく、同じ時期の同じ山とは思えないくらいの違いがあった。なだらかな傾斜ではあるが、落ち葉が多くそこに岩石が隠れていることもあり、不用意に歩くと岩に躓くこともあった。最高点から30分かからずにほこら小屋に到着。ここは概観も中身もきれい。トイレは昨年使えたか記憶にないが、今年は雪もなく使用に問題はないようだった。小屋から歩いて1分の水場も凍結しておらず、1月の時期でも使用可能であれば、年中使用可能と思われる。中に入って少し飲み食いした後に下りの続きを始める。下りでも一度林道を横切るが、この林道にもまったく雪はなかった。この日はここまで野生の鹿以外は生き物の姿は見ずに行動してきた。ひょっとすると貸し切りかとも思ったが、駐車場まで10分くらいのところで登りの登山者とすれ違う。まあいずれにせよほぼ貸し切りだったことには違いない。行動開始から5時間少しかけて駐車場に戻る。早朝自分1台のみだったクルマは数台に増えていたが、いずれも地元のナンバーで、わざわざこの時期遠くから出張って来る人は少ないようだった。
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