また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 802539
全員に公開
ハイキング
房総・三浦

嵯峨山・三浦三良:痩せ尾根と大海原越しの絶景、半袖隊長、スイセンだけではないぞ房総は!

2016年01月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:47
距離
23.0km
登り
607m
下り
601m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:39
休憩
0:10
合計
5:49
10:13
42
10:55
10:55
15
小保田BS
11:10
11:10
18
下貫沢出合(嵯峨山登山口parking
11:28
11:28
6
鋸山分岐
11:34
11:34
12
小保田峠(嵯峨山分岐)
11:46
11:46
9
11:55
12:05
19
12:24
12:24
26
釜の台農道出合
12:50
12:50
10
13:00
13:00
33
13:33
13:33
25
大塚山(浅間様)
13:58
13:58
40
梨沢橋(集落)
14:38
14:38
16
館山自動車道下
14:54
14:54
16
湊川
15:10
15:10
52
16:02
佐貫町駅
10:13 保田駅11:06 下貫沢出合11:47 スイセンピーク11:55 嵯峨山12:51 保田見峠12:57 三浦三良山13:35 大塚山(梨沢大塚山・浅間様)14:00 梨沢15:08 上総湊駅16:05 佐貫町駅

★EK度数:32.28=23.06+(616÷100)+(606÷100÷2)
 →→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
【注】歩行距離が長いだけであって、山行としては、「ふつう」あるいは「比較的楽」の部類である。

EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
天候 sun快晴sun
過去天気図(気象庁) 2016年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
【往路】地元駅05:30train千葉駅train10:10保田駅

【注】強風のため内房線は減速運転となり約35分ほど遅延して到着
   また東京湾フェリー(久里浜〜浜金谷)は終日欠航

【復路】佐貫台駅16:14train保田駅で下りから上り列車に乗り換えtrain千葉駅train19:45地元駅

【注】無常にも1分差で1時間に一本の上り列車が発車してしまい、寒い駅舎に残るより、まだ暖かい下り列車に乗って、上下列車がすれ違う保田駅にて上り列車に乗り換えた。
 単線なので列車は駅ですれ違う内房線だからこそ出来る芸当である。
コース状況/
危険箇所等
★コース状況shoefoot
【保田駅→小保田BS→嵯峨山登山口】
 ●小保田BSまでは県道歩き。クルマ通行量は少ないが専用歩道なし。登山口までは緩い坂の農道歩き。

【嵯峨山登山口→嵯峨山→釜の沢農道出合】
 ●小保田峠まではジグを切りながらのアプローチ道。
 ●嵯峨山への尾根道に取り付くと一転して急坂とのり、やがて露岩の目立つ痩せ尾根となり、高度感は薄いが切れ落ちた斜面への滑落に注意。

【釜の台農道出合→保田見峠】
 ●簡易舗装された細い農道歩き。クルマ通行量は殆どない。
【保田見峠→三浦三良山→大塚山→梨沢橋(集落)】
 ●起伏の少ない尾根歩きだが、南房総らしい鬱蒼とした樹林帯の中なので、展望は時折開ける程度。
 ●三浦三良山も大塚山も、ピークは主稜線からやや外れ眺望なし。
 ●小刻みな小ピークは、尾根筋トップ目ではなく左右を巻いて歩くのが房総らしい。
 ●〔※危険箇所※〕大塚山から暫くは、荒れた竹林と崩壊地跡にへばりつくような山腹の道となり、崩れかけた路肩の踏み抜きやスリップによる滑落に注意。

【梨沢橋(集落)→上総湊駅→佐貫台駅】
 ●完全な道路歩き。一部(R127号)を除けばクルマの通行量は少ない。

★水場sweat02:なし
★渡渉箇所wave:なし
★残雪状況snow:なし
★泥濘状況shoe:なし

☆半袖 タイム:嵯峨山登山口から終点・佐貫台駅まで
★半袖 出会い指数:なし
☆半袖 驚かれ指数:5回
 �嵯峨山でハイカー3人に
 �上総湊駅で列車待ちのご夫人に
 �佐貫台駅近くの惣菜屋の女主人に
★入山者run:嵯峨山では5〜6組(7〜8人規模の団体二組あり)
      嵯峨山圏内を過ぎると皆無で誰とも会わず    
その他周辺情報 ★登山ポストpostoffice:なし
★トイレtoilet:嵯峨山登山口駐車場に簡易トイレが設置されていた記憶
★駐車場parking:嵯峨山登山口駐車場(5〜6台、無料、非舗装)
★コンビニ24hours:保田駅前、上総湊駅、佐貫台駅の近くも含めて本コース沿道にはない。
       但し、食品スーパーが上総湊駅近く(と言っても徒歩10分)の神田橋(湊川)近くにあった。
★携帯 :大体通じた。

★温泉spa:寄らず
★飲食店restaurant:寄らず
★調達店:フレッシュマート三平(佐貫台駅から徒歩3分)
乗換えの千葉駅構内にて。
天ぷらそば380円也。
10
乗換えの千葉駅構内にて。
天ぷらそば380円也。
強風が吹き内房線は減速運転。
遅延してようやく保田駅に到着。
東京湾フェリーは終日欠航。
2
強風が吹き内房線は減速運転。
遅延してようやく保田駅に到着。
東京湾フェリーは終日欠航。
駅橋上から鋸山。
今日は歩きませんよ。
4
駅橋上から鋸山。
今日は歩きませんよ。
こちらは今日歩く嵯峨山方面。
3
こちらは今日歩く嵯峨山方面。
まずは県道歩き。
あれ?鴨川まで意外と近いのね。
まずは県道歩き。
あれ?鴨川まで意外と近いのね。
道の駅? or 小学校?
廃校になった小学校を道の駅として再生した由。
http://hotasho.jp/
4
道の駅? or 小学校?
廃校になった小学校を道の駅として再生した由。
http://hotasho.jp/
お〜民家の庭?が全面スイセン畑だ。
さすがに南房総だ。
6
お〜民家の庭?が全面スイセン畑だ。
さすがに南房総だ。
白梅も満開。
40分ほど歩くと嵯峨山が見えて来る。
4
40分ほど歩くと嵯峨山が見えて来る。
お洒落な小保田BS。
バスだと11分だが運行本数は少ない。
乗るなら計画的に。
お洒落な小保田BS。
バスだと11分だが運行本数は少ない。
乗るなら計画的に。
嵯峨山を見ながら農道を行く。
2
嵯峨山を見ながら農道を行く。
数少ない道標・・・見落とさないように。
1
数少ない道標・・・見落とさないように。
保田駅から1時間で下貫沢出合。
嵯峨山登山口で、ここまでクルマで入れるので6〜7台が駐車中。
簡易トイレあり。
1
保田駅から1時間で下貫沢出合。
嵯峨山登山口で、ここまでクルマで入れるので6〜7台が駐車中。
簡易トイレあり。
漸く山道が始まる。
風は治まらないが雲が減り青空が増えて来た。
1
漸く山道が始まる。
風は治まらないが雲が減り青空が増えて来た。
山道を登り始めると暑くなって来たので一気に脱皮。
南房総らしい植生が広がる。
5
山道を登り始めると暑くなって来たので一気に脱皮。
南房総らしい植生が広がる。
「←鋸山」を示す道標あり。
ガイド本には「道は荒れ、途中に採石場もあり、不用意に入るべからず」とある・・・残念。
1
「←鋸山」を示す道標あり。
ガイド本には「道は荒れ、途中に採石場もあり、不用意に入るべからず」とある・・・残念。
磨かれた岩場に来ると、その先に・・・
磨かれた岩場に来ると、その先に・・・
嵯峨山への分岐点。
小保田峠と呼ばれる地点だ。
嵯峨山への分岐点。
小保田峠と呼ばれる地点だ。
低山だと思っていたら、これが意外に急坂で・・・ず〜っとお助けロープが張ってある。
8
低山だと思っていたら、これが意外に急坂で・・・ず〜っとお助けロープが張ってある。
立派な樹木があるかと思えば・・・
8
立派な樹木があるかと思えば・・・
露岩が目立つやせ尾根が続いてスリリング。
7
露岩が目立つやせ尾根が続いてスリリング。
斜面は切れ落ちて、ズルッと行けばコロコロ下まで行ってしまう。
4
斜面は切れ落ちて、ズルッと行けばコロコロ下まで行ってしまう。
古い碑が立つ小ピークにトウチャコ。
ここがスイセンピークなのだろうか?
3
古い碑が立つ小ピークにトウチャコ。
ここがスイセンピークなのだろうか?
南方が開け房総の山並みが続く。
真ん中奥は伊予ヶ岳か?
右の端正な姿は富山か?
1
南方が開け房総の山並みが続く。
真ん中奥は伊予ヶ岳か?
右の端正な姿は富山か?
これまた意外にも樹林に囲まれた急坂。
予想外が多くて思わず嬉しくなる。
道の面白さで言えば、富山や伊予ヶ岳より上だ。
6
これまた意外にも樹林に囲まれた急坂。
予想外が多くて思わず嬉しくなる。
道の面白さで言えば、富山や伊予ヶ岳より上だ。
お〜、オソマツ君どころではない株の分かれ方。
数えてみたら、ナント16本。
5
お〜、オソマツ君どころではない株の分かれ方。
数えてみたら、ナント16本。
スイセンピークから嵯峨山まではすぐ。
樹林に囲まれて展望は効かない。
1
スイセンピークから嵯峨山まではすぐ。
樹林に囲まれて展望は効かない。
315.49mと小数点二ケタ標示は珍しい。
6
315.49mと小数点二ケタ標示は珍しい。
しかし僅かな梢の間から見えるはアクアラインではなかろうか?
3
しかし僅かな梢の間から見えるはアクアラインではなかろうか?
50mほど下り祠が祀られた地点から東京湾の絶景が広がる。
1
50mほど下り祠が祀られた地点から東京湾の絶景が広がる。
横浜みなとみらい。
6
横浜みなとみらい。
手前は君津付近の工業地帯。
対岸は東京のビル群だ。
3
手前は君津付近の工業地帯。
対岸は東京のビル群だ。
そして鹿野山とマザー牧場。
2
そして鹿野山とマザー牧場。
更に100mほど下ると・・・富士山だ!
4
更に100mほど下ると・・・富士山だ!
ズームアップ!
頭が雲に隠れているのが残念。
6
ズームアップ!
頭が雲に隠れているのが残念。
閑話休題。
墓所や民家脇を通り抜けると釜の台農道に出合う。
墓所や民家脇を通り抜けると釜の台農道に出合う。
年季の入った巨樹。
4
年季の入った巨樹。
一面のスイセン畑。
3
一面のスイセン畑。
これも立派だ。
よくもこんなに斜めに伸びて・・・。
9
これも立派だ。
よくもこんなに斜めに伸びて・・・。
【迷いポイント】
道標はないが、一番右を選択。
左の二本はいずれも民家(廃屋)に向かっているようだ。
【迷いポイント】
道標はないが、一番右を選択。
左の二本はいずれも民家(廃屋)に向かっているようだ。
振り返ると、あれが嵯峨山だね。
3
振り返ると、あれが嵯峨山だね。
保田見峠では足元道標に注意。
「鎌倉古道」と書かれた左方向へ。
保田見峠では足元道標に注意。
「鎌倉古道」と書かれた左方向へ。
最初は軽トラも走れそうな幅広道だが・・・
最初は軽トラも走れそうな幅広道だが・・・
すぐに道は狭くなり、赤テープがある斜面を強引に登ると・・・
すぐに道は狭くなり、赤テープがある斜面を強引に登ると・・・
雑木に囲まれた平坦地。
ここが三浦三良山281mなのだ。
1
雑木に囲まれた平坦地。
ここが三浦三良山281mなのだ。
反対側から縦走して来ると「三浦三良山館跡」との道標があるので分かり易い。
反対側から縦走して来ると「三浦三良山館跡」との道標があるので分かり易い。
再び足元の小さな道標に導かれて行くと・・・
再び足元の小さな道標に導かれて行くと・・・
大日如来。
あまりに小さくて意識しなければ見落としてしまう。
4
大日如来。
あまりに小さくて意識しなければ見落としてしまう。
そのまま尾根道を真っ直ぐ進んでしまうと「ブ〜!」。
七ツ釜渓谷に下ってしまうので、必ず来た道を戻ろう。
そのまま尾根道を真っ直ぐ進んでしまうと「ブ〜!」。
七ツ釜渓谷に下ってしまうので、必ず来た道を戻ろう。
今から歩く山並みかなぁ?
今から歩く山並みかなぁ?
再び富士山。
霞みながらも全容が見える。
4
再び富士山。
霞みながらも全容が見える。
丹沢でしょうか?
5
丹沢でしょうか?
低山ながら深山幽谷を感じさせる尾根道。
7
低山ながら深山幽谷を感じさせる尾根道。
そして房総では尾根筋トップを歩かず、裾を巻くのはなぜだろう?・・・と素朴な疑問。
1
そして房総では尾根筋トップを歩かず、裾を巻くのはなぜだろう?・・・と素朴な疑問。
再び足元の道標に導かれて僅かに登ると・・・
再び足元の道標に導かれて僅かに登ると・・・
眺望皆無の梨沢大塚山234m。
浅間様と呼ばれる祠の石仏群があるが、盗難にあったか仏像がないのが悲しい。
2
眺望皆無の梨沢大塚山234m。
浅間様と呼ばれる祠の石仏群があるが、盗難にあったか仏像がないのが悲しい。
ここからの道は荒れている。
竹が散乱し・・・
ここからの道は荒れている。
竹が散乱し・・・
お助けロープが張られたかっての大崩壊跡地。
道は狭くて斜めで路肩が崩れ柔らかく滑りやすい。
拙者は着地した箇所が崩れ、危うく滑落するところだった。
4
お助けロープが張られたかっての大崩壊跡地。
道は狭くて斜めで路肩が崩れ柔らかく滑りやすい。
拙者は着地した箇所が崩れ、危うく滑落するところだった。
危険地帯を終えると樹林の細尾根に戻り・・・
2
危険地帯を終えると樹林の細尾根に戻り・・・
竹林帯を抜けると・・・
1
竹林帯を抜けると・・・
眼の前がパーッと開けて棚田が広がる。
3
眼の前がパーッと開けて棚田が広がる。
梨沢の集落に至ると山道は終わりだ。
残るは上総湊駅までの道路歩き6kmだ。
梨沢の集落に至ると山道は終わりだ。
残るは上総湊駅までの道路歩き6kmだ。
天神山小学校梨沢分教場跡。
今は公民館として利用。
天神山小学校梨沢分教場跡。
今は公民館として利用。
猛禽類を発見!
君の名は?
6
猛禽類を発見!
君の名は?
OBABAさまm(__)m
フェルメールですよ。
6
OBABAさまm(__)m
フェルメールですよ。
岩屋に祀られる石仏。
2
岩屋に祀られる石仏。
こんな小さな隙間にも。
もしかして、ここでご不幸があったのかもしれませんね。
1
こんな小さな隙間にも。
もしかして、ここでご不幸があったのかもしれませんね。
何があるのか気になった石段。
でも、見送り。
何があるのか気になった石段。
でも、見送り。
館山自動車道を潜り抜け・・・
館山自動車道を潜り抜け・・・
湊川を渡る。
赤○には食品スーパーあり。
1
湊川を渡る。
赤○には食品スーパーあり。
上総湊駅に着いたが列車は7分前に出たばかり。
次の列車まで45分もある・・・。
5
上総湊駅に着いたが列車は7分前に出たばかり。
次の列車まで45分もある・・・。
こんなこともあろうかと、隣の佐貫台駅までの道筋は検討済み。
1
こんなこともあろうかと、隣の佐貫台駅までの道筋は検討済み。
Stand by meなら線路上を歩くのだが・・・。
Stand by meなら線路上を歩くのだが・・・。
南房総らしい植生を眺めながら・・・
南房総らしい植生を眺めながら・・・
東京湾観音を拝みながら・・・
4
東京湾観音を拝みながら・・・
富士山を愛でながら・・・
3
富士山を愛でながら・・・
次の列車の時間が気になり小走りに・・・。
1
次の列車の時間が気になり小走りに・・・。
しかし、「あ〜、無情!」
佐貫台駅まであと一分なのに電車が到着。
2
しかし、「あ〜、無情!」
佐貫台駅まであと一分なのに電車が到着。
奇跡を信じて駅へ急ぐも・・・目の前で出発。
3
奇跡を信じて駅へ急ぐも・・・目の前で出発。
さぁ、どうする?
電車はあと1時間後だ。
3
さぁ、どうする?
電車はあと1時間後だ。
何にもない駅前だ!
・・・と悲観してばかりじゃダメよ。
駅前から徒歩3分で商店発見!
4
何にもない駅前だ!
・・・と悲観してばかりじゃダメよ。
駅前から徒歩3分で商店発見!
もちろん、このためです。
商店の女主人に「半袖で寒くないか」
⇒「今は寒いです」
⇒「なのにビールを飲むのか」
御説、ごもっともですm(__)m
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もちろん、このためです。
商店の女主人に「半袖で寒くないか」
⇒「今は寒いです」
⇒「なのにビールを飲むのか」
御説、ごもっともですm(__)m
忘れてました・・・今日の食料。
道中では一切食べず、帰路の車中で半分食べました。
8
忘れてました・・・今日の食料。
道中では一切食べず、帰路の車中で半分食べました。
夕陽に茜色に染まる富士山。
いや、期待以上の楽しい山だった。
お疲れさんどしたm(__)m
15
夕陽に茜色に染まる富士山。
いや、期待以上の楽しい山だった。
お疲れさんどしたm(__)m

感想

【プロローグ】
暖冬から一変して、寒気団の南下により首都圏でも積雪となった週の前半。
この週末の天気予報でも、積雪や凍結、そして強風に対する警戒を盛んに呼び掛ける内容ばかり。
降雪後の平日に奥多摩や丹沢を歩かれた方々のレコを拝見すると、積雪はかなりの深さのようだ。
高尾山域でも陣馬山まで進むとまだまだ真っ白けの写真ばかりだ。

そこで寒さに弱く雪にも慣れず、装備もイマイチの拙者が考えたのは
「そうだ!!、雪がない(少ない)ところに行こう!」。

すると房総・三浦・伊豆などが候補地となるが、ちょうど季節柄スイセンが盛りを迎えているであろう南房総に出没しようかと、「千葉県の山(山と渓谷社)」をぱらぱらめくってみた。
スイセン(水仙)の名が付くコースのうち「スイセンロード周遊」や「とみやま水仙遊歩道」は既に歩いたことがあるので除外し次の二つを選んだ。
なぜかって、一つのコースにドッキングさせることが出来たからだ。
▲31三浦三良山:スイセンの里から、鎌倉道をたどる
▲32嵯峨山・スイセンピーク:スイセンの芳香漂う素朴な山里を訪ねる

鋸南町(保田駅)からその名もスイセンピーク・嵯峨山から入山、保田見峠から歴史ある鎌倉道を北上して三浦三良山・大塚山のピークを踏み、最後は上総湊駅まで道路歩きを楽しむのである。
我ながら好い考えじゃのぉヽ(^o^)丿
(因みにコース前半が「32」で、後半が「31」)

歩行距離合計は18kmとなるが、肝心の山道部分は7kmのみだ。
前後の11kmは比較的平坦な道路歩きとなるので、所要は5時間程度かなと予測し、保田駅9:30発を目指して自宅を出立した。

【強風で列車遅延】
ところがどっこい・・・晴れてはいるのだが、早朝の都内は空気は冷たく風が強い。
総武線車中の電光掲示板には「内房線は強風のため館山〜那古舟形間で運転見合わせ」とのテロップが流れる。
内房線は海沿いを走るだけに、低気圧が発達するとこんな結果になるかもしれないことは容易に想像出来るが、現実にそうなってしまうと「ありゃあ〜、どうしよう」。
拙者が下車するのは、運転見合わせ区間より手前の保田駅なので、そのまま乗り続けることにしたが、約40分遅れでの到着となった。

【意外に人気の山】
保田駅から歩いて行くハイカーは他にはいなかったが、嵯峨山登山口に着いてみると6〜7台のクルマが泊まっていた。
「お〜、他にもいるんだ、ハイカーが!」とちょっとビックリしたが、ちょうどスイセン祭りの最中だし、考えてみればこの時期に賑やかで当たり前か。
途中で9人パーティーを追い抜いたし、一方で10人くらいの団体とすれ違った。

スイセンピーク・嵯峨山への道は、意外にも急坂で、短いながらも十分に登りがいがある。おまけに露岩が目立つ痩せ尾根が続き、想像していた山道とはまるで違う。
周囲が樹林で囲まれているので高度感はあまり感じられないが、ワイルドな尾根筋の道は、富山や伊予ヶ岳を歩くより楽しいかもしれない(〜個人差があります
それに数少ないビューポイントからは、東京湾越しの富士山・丹沢、それに沿岸の街並みの眺望が素晴らしい。まさに大海原越しのパノラマだ。

片や三浦三良(みうらさぶろう)山から大塚山へは、自然林に囲まれ凹凸の少ない快適な尾根道が続く。但し眺望は全くと言っていいほど望めない。
もともと房総の山々は最高峰でも400mはないのだから、あまり眺望を望んでも仕方ない。でも低山とは思えぬ濃い鬱蒼とした原生林の中を歩くのは、まさに丹沢でもない・奥多摩でもない・高尾でもない・・・房総なのだ。

【1分差で乗れず】
梨沢集落から上総湊駅までは約6km。晴れ渡った青空の下、快適な散歩コースだったが、惜しいかな・・・駅に着いたら7分差で列車が出発したところだった。
次の列車まで40分・・・こんなこともあろうかと、下調べしておいた隣の佐貫台駅への道を行く。
ちょっと次の列車に乗るには時間不足かなぁ・・・と思いながら、東京湾観音を仰ぎ見ながら、そして束の間の富士山を楽しみながらテクテク歩いて行くと、意外にも間に合うかもしれん!と欲が出てきた。
最後は走らぬまでも「競歩スタイル」で駅を目指していたら、あと少しのところで踏み切り音が「カァ〜ン、カァ〜ン、カァ〜ン」と鳴り出した。
そして列車がスルスルと駅のホームに入って行き扉が開いた。
「頼む!特急待ちでもすれ違い待ちでもいいから、あと1分待っててくれ!」と念じながら駅舎に入ると、あ〜無情!、列車は拙者を見捨てて出発したのであった。

お疲れさんどしたm(__)m

  隊長

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コメント

ゲスト
嬉しいね!
フェルメール見つけてくれてありがとう。
「真珠の耳飾り」青いターバンの少女像の配色が堪らなく好きです。
また見つけてくださいね。

ところで黄色の実はみかん?金柑?オレンジ?
2016/1/26 22:02
Re: 嬉しいね!
黄色の実は、恐らくキンカンだと思います(^_-)-☆
「拙者」は「接写」しているので大きく見えますが、実際にはツルッとした小ぶりの実でした。

高尾山周辺には、ゴツゴツした柚子の実が多くありますが、房総にはあまりなくて、フェルメール指数は、房総より高尾や奥多摩の方が高いですよ。

  隊長
2016/1/27 9:12
房総
丹沢でもない・奥多摩でもない・高尾でもない・・・房総なのだ。
の件、当方も関東100のおかげで5座だけですが房総を歩いたので少しは分かります。レコを見ていたら、また房総の山を歩いてみたくなりました。
関東100の呪縛から放たれ、気が向くままに、未だ知らない房総の山々、他に類を見ないあの植生、手つかずの森の中を陽春の光を背中で浴びながら歩いたら、どれだけ楽しいことだろうか...。

お疲れ様でした。
2016/1/26 23:03
mtkenさん
全く持って植生が異なりますね、房総は。

緑濃い肉厚の葉っぱが山道を覆っているので山深く感じます。
一方で、背丈はあまり高くないので道は明るいですし、意外に尾根筋の道が多くて、ジグを切って登る辛い坂道が少ないのは助かります

でも道路歩きも多くなりますね
「林道」ではなくて「農道」が多いようです。
「林道」でも「農道」でも、何も変わりはありませんけどね

山道だけをつないで歩くのは、けっこう大変なんです

  隊長
2016/1/27 12:29
房総・三浦の季節ですね。
 半袖隊長お疲れ様です。私も基本雪山にはいかないので、この時期は行くことができる山域が狭くなります。そんな中、房総・三浦いいですね。
 たくさんの花に囲まれながらののんびりハイキング、楽しいですね。
 スイセンピークという名前だけで行きたくなります。

 惜しむらくは、一杯歩いている人がいるにもかかわらず地図があまりない、山と高原地図もこの地域はないんです。よってヤマプラも使えない。
 最後の富士山、きれいですね。ちょうどこの時、私もうんうんうなりながらフジ撮りに興じておりました。
 aideieiでした。
2016/1/27 6:07
aideieiさん
「山と高原地図」が房総をカバーするには、皆さん、もっとせっせと房総通いして頂かなくては
拙者でも、昨年の房総実績は4〜5回ですよ
もっとも「暴走実績」だったらもっとありますけど

首都圏に雪が積もったら、高尾山辺りで積雪初級コースを楽しむのも一つですが、大した冬向き装備も持っていないので、この(スイセン)時期ならでは・・・の房総を選びました。

三浦半島も、大昔に大楠山を歩いただけなので、そのうちに、三浦半島南下(あるいは北上)作戦を決行したいと目論んでおります

  隊長
2016/1/27 12:38
あの寒い中
半袖とは、さすがにビックリポンですねー
日曜日 天気いいなー とは思ったのですが
結局家でゴロゴロしてました。
隊長、流石です! ご褒美の富士山 素晴らしい❗
2016/1/27 8:38
cyberdocさん
あれ?ご隠居の身でしたか、今週は
拙者も、房総は遠いなぁ・・・と腰が重かったのですが、老体に鞭を打って出撃しました。
寒い朝は、「起床・出発」出来るか?が勝負ですね。

でも保田駅に下りたら寒かったですよ。
小保田バス停までの道路歩きも、海側から風が吹いてきて冷たい
山中に入ると風も収まり、昼頃には風も弱くなりましたからねt-shirt

でも、軍手・手袋は外せませんでした

spa  t-shirt隊長
2016/1/27 12:43
スイセンの季節
こんにちわ。
房総はスイセンの季節ですね。昨年の今頃も、房総のスイセンを歩いていらしたと思います。
一面のスイセンを見てみたいです。

電車に1分遅れとは残念でした!しかも1時間待ち。でも、下り電車と上り電車を乗り換えるワザは、アイデアですね。参考にさせていただきます
2016/1/27 10:26
3737さん
そうですよ〜昨年は「スイセン・ロード周遊」や「富山から水洗歩道」などを歩きました。
同じ房総でも、保田駅や安房勝山駅周辺(鋸南市)は昔からスイセンの産地だそうです。

でも今年は暖冬なので、ご他聞にもれず、スイセンが咲き始めたのが早くて、場所によっては既に萎んでしまっているようです。

ちょっと前の簡易時刻表を見たら、16時03分発だったのです。
あれ?間に合うかも・・・と思って競歩歩きをしていたら、電車 がやって来まして・・・。
正しい発車時刻は16時01分・・・

寒い待合室に1時間も・・・とは耐え切れず、
もう一丁、隣駅まで・・・との発想は全く起きず、
安易な方向に流れてしまいましたが、 調達の嗅覚には自分でも感心しました。
自分で自分を褒めてやりたい

spa  t-shirt隊長
2016/1/27 12:51
これは予想外の展開
こんにちは。
竹岡から赤線を伸ばすとばかり思ってましたが、保田から一気に上総湊、そして佐貫町までとは予想外の展開です。

「あれ?鴨川まで意外と近いのね。」←房総横断の伏線でしょうか?
人骨山や津森山、愛宕山などをからめれば鴨川まで行けそうですね。
実は、私も鴨川までの横断を狙っているのです。
では、ご機嫌よう。
2016/1/27 11:38
suge-gasaさん
お〜、見事に裏をかかれましたね
竹岡から赤線伸ばしだと、単純に海沿いの道を歩いて、竹岡ラーメンを食べて・・・となりそうなので、思い切って?保田駅を出発し山中を歩くコース設定をしました。

でも房総は難しいですね・・・どこを歩くかが
道路歩きだけだったら簡単ですが、いかに山を絡ませるか?
佐貫町駅からでも「大塚山→三舟山→君津駅→(無理して木更津駅)」ぐらいしか思いつきません。
もっと難しいのはそこから先(千葉方面)です。

拙者は鴨川方面より館山方面を優先しようかと思っています。

いずれにせよ、どこを目指すにしてもコース設定が難しい

spa  t-shirt隊長
2016/1/27 13:01
意外にスッキリした道
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/

暴走族の復活…お疲れ様です
16の鋸山への分岐は小鋸山からの道かもしれませんね。

を見る限りですが、思ったより藪はないのですね。それだけ歩かれる人がいるのか、はたまた気候のなせる業か…三浦の藪と比べるのはそもそも違うのかもしれませんが
やはり低山といえども急登やロープ、ヤセ尾根があると楽しいですね…っていつも間にか生意気な感想を言うようになってしまった  でも低山や里山の楽しみって狭い範囲の中で様々なものがあることだと思います。
今回の山行はまさにそのものズバリで楽しそうです

mamepapa dog
2016/1/27 15:14
mamepapaさん
藪は少なかった・・・と言うか、なかったと行った方が的確かもしれません。
ただ、大塚山以降は竹林が多くなりました。
細めでかなり弾力性がありそうな竹だったので、無理やり突破しようとするとビシバシと跳ね返ってきそうな強者風情でしたよ。

房総は低山ばかりですから、少し標高を上げるだけで尾根道歩きになります。
それに派手な凹凸がないので歩きやすいです。
でも葉っぱが多くて視界が利かないので、道に迷ったらやばそう・・・というのが実感です。

  隊長
2016/1/27 18:18
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