雪の黒戸尾根 七丈小屋往復(甲斐駒登頂は断念)
- GPS
- 28:46
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,972m
- 下り
- 1,961m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:11
天候 | 初日:晴 二日目:雪〜小雪〜曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から全面積雪あるも、五合目までは特に危険箇所無し。 刃渡りもライン取りさえ間違わなければ危険は感じません。 五合目から小屋までのアスレチック区間、小屋手前最後の垂直の鎖場は足場が凍結し滑るので要注意。下りではスリングで自己確保しながら下りました。 垂直の鎖の手前のハシゴ、雪が降り積もり手掛かりが無いところが一箇所あり。 登りは問題無いですが、下りはちょっと危険。 経験豊富な方なら問題ないでしょうが、冬山経験の少ない私は大事を取りロープ出して懸垂下降でやり過しました。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
以前からぜひチャレンジしてみたかった冬の甲斐駒ー黒戸尾根。
夏場には何度も歩いたルートなので、まあなんとかなるだろう的に軽く考えて今回トライしてみたのですが。。。
やはり厳冬期の3,000m級は甘くありませんでした。
積雪はそれほどでもなく、直近に付けられたであろう3人分ほどの足跡にも助けられ、歩き始めはとても快調だったのですが、なにしろテン泊装備を担ぐの自体2ヶ月ぶり、さらには正月の不摂生が招いた体重増加、足首が曲がらない冬靴に12本爪アイゼンの重さ等、諸々の要因が重なり中盤からは20m進んでは30秒休む的な近年稀に見るバテバテ状態に陥り、這うようにして小屋にたどり着いてみれば、既にテントを張る気力も無く、なし崩し的に七丈第二小屋に泊めてもらうことに。
小屋は、とても清潔で暖かく(ストーブ最高!)、水もあり、さらに日曜の夜ということで他に人もおらず貸し切り状態で非常に快適。
とてもリラックスした夜を過ごさせていただきました。
翌日は、あわよくばご来光見つつ登頂を、と考えていたものの、夜明け前から急激に天候悪化、雪がパラつきだしたので早々に登頂は諦めて下山開始。
途中、五合目までのアスレチック区間ではスリングで自己確保しながら下ったり、大袈裟にも懸垂下降で下ったりと、冬山経験の浅い私にはなかなかハードな状況でしたが、どうにか昼過ぎには竹宇駒ケ岳神社まで下山できました。
よかったよかった。
そんな悪天候の中を登ってくる物好きが5人もいたことに驚愕。
うち一人は女性で、7時半にすれ違った場所は小屋から1時間ほどの場所。
一体何時に登りはじめたんだ??
残る4人は見るからに学生さんで、降りしきる雪の中、私と同じくらいの大荷物を背負い、わき目もふらずに黙々と登る姿にこれまた驚愕。
若いって素晴らしいなあ。。。
今回は、テント泊に拘って身の丈に合わぬ大荷物で雪道に突っ込んでしまったことで体力を著しく消耗してしまいましたが、次回は小屋泊前提で装備を軽量化し、ぜひとも甲斐駒の山頂にたどり着きたい!
近いうちにリベンジだ!
テント&冬山装備での黒戸尾根、おつかれさまでした!!
安全のための装備も充実しているようですね。
一筋縄ではいかないルートでしょうが…、
山小屋のありがたみも、いつも以上に感じたのではないでしょうか!?
それにしても、悪天候の中登ってくる方もいるんですね。。。
相当な強者なのかもしれませんが、無事に下山してくれるといいですね。
wildwindさん
コメントありがとうございます!
2ヶ月以上、軽荷しか背負っていなかった身には非常に堪えました。。
今回、補助ロープとかエイト環とか、「もしもの場合に」と思い持って行ったブツに助けられました。
本当はそんなもの使わなくてもスイスイ行ける技術を学ぶ必要があるのでしょうが。。。
おっしゃるとおり、今回は心底山小屋の有難さを痛感しました。
こんな真冬に、毎日小屋を管理してくれている七丈小屋のオヤジさんに感謝です。
まあ、今回も何度「すみませ〜ん!」と呼びかけても出てきてくれませんでしたが(笑)。
二日目に登ってきたツワモノたち、まさかあの天気で登ってくる人がいるとは思っていなかったのでかなりびっくりしましたよ。
今年はセミが羽化するほどの暖冬・・・のわけないですよね(*´ω`*)
積雪期の黒戸尾根・・・チャレンジャーですねぇ〜
しかもテン泊装備で!!
その挑戦する気概と天候悪化による登頂断念の判断力は称賛に値します!
バテバテだったといっても七丈小屋まで届いているわけで。
さらに翌日天気が良ければ山頂アタックだったわけで。
それにしてもすれ違った猛者はいったい・・・スゴすぎます!
LArcさん
コメントありがとうございます!
いやもう蝉がミンミンうるさくて参りました(笑)
チャレンジャーと言えば聞こえが良いですが、むしろ正確には「身の程をわきまえぬオロカモノ」というべきでして。。。
天候悪化で登頂断念というのも、「あ、これで登頂せず下山する言い訳ができた!ラッキ〜!」というのが正直な感想でして。。。
まあ、もうちょっと修行してから出直します!
悪天の中登ってきたツワモノたち、無事に下山してくれていると良いのですが。
namifujiさんこんばんは
何はともあれ、ご無事のご帰還が何よりでございます
一本橋の写真ですでに「こんな橋超えられる気がしない・・」と思ってしまうほどのチキンな私がここにチャレンジする日がくるのだろうか・・・
無謀にも一人で行かなくてよかった、、と、心底感じました。
小屋が4度とは!!
噂通りぬっくぬくの小屋なんですね〜
この暖かさでセミさんも・・・
kerolinaさん
コメントありがとうございます!
いやもう本当に疲労凍死するかと思いました。。
写真で見るとヤバそうですが、実際にはそれほど怖くないのが黒戸尾根のアスレチック区間なので、両神山や妙義山を難なくこなすkerolinaさんならノープロブレム。
ぜひお試しください❗
七丈小屋、ぬくぬくで評判なんですね。
確かに、あの広さであれだけ保温性が高いのは驚愕です。
通年常駐している名物オヤジ(笑)に感謝です。
セミ・・・小屋で羽化したやつだったのか❗(笑)
こんにちは〜
今サラサラなコメントです。
軽くスルーしてくださってOKですよ〜
甲斐駒行くなら、黒戸尾根とは聞いていますが
冬、テン泊装備でとは、猛者すぎます(^_^;)
今回は色々な状況判断の元、七丈小屋までとのことですが
それでも十分猛者ってますよ(~_~;)
山に行くと、本当に建物のありがたみを感じますね。
外の過酷な環境から、中に入ることで身を守ってくれる。
家の本来の用途はこれなんだよなぁ〜
なかなか平地では感じられない感覚になってきましたが
あるのが当たり前でない環境というのはまだまだあって。
感謝の念を忘れずに山小屋とお付き合いしていけたら良いなと思います(^_^)
何はともあれおつかれさまでした\(^o^)/
muniさん
コメントありがとうございます!
いえいえ、九州育ちの私、雪山経験は本当に少なくて、今回も単に怖いもの知らず的なノリで行っただけでして。。。
夏場の経験は冬にはほとんど役立たないということを痛感した山行でした。
おっしゃるとおり、山のなかでの小屋の有り難さ、冬山では心から実感しますね。
毎日何気なく生活している我が家も、実は雨風暑寒から我らを守ってくれるシェルターだったんだということを、muniさんのコメントで初めて実感した次第。
毎度のことながら、いろいろと示唆に富んだコメント、感謝です。
黒戸尾根の七丈小屋の小屋番さん、表面的にはゴローさんの対極を行くような方に感じますが、目指す方向性は全く同じなんですよね。
そんな山の守り人たちに見守られながら登山が出来るって、幸せなことですね。
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