大菩薩峠(大菩薩峠登山口BS〜大菩薩峠登山口BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,385m
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
2回目の雪山ハイクの行先に選んだのは、昨年の夏に1度訪れた大菩薩峠。冬場は甲斐大和からのバスは運行されていないので、自然と裂石の大菩薩峠登山口バス停を起点・終点として周回することとなる。
バス停から雲峰寺を左に見て舗装道路を登っていくと、ゲート前の駐車場。この先は雪に覆われている。ここで雪装備を整えて、丸川峠への道に入る。昨夏下ったときに、結構きつい思いをした道だが、冬枯れの明るさとまだ慣れない雪を踏みしめる感覚の新鮮さが登りの苦労を和らげてくれる。それでも途中、岩に手をかけるようなところもあり、息が上がってくる。
道が平坦になると、俄かに明るく開けた雪原の中に建つ丸川荘が見えてくる。休憩してパンを食べていると、キツネが飛び跳ねながら近づいてくる。さては兵十のおっかあにパンを食べさせようと危険を冒して人前に現れたかと憐れを覚えたが、人馴れしている様子。帰って調べたところ、最近、丸川荘あたりによく出没しているらしい。登山者に餌付けなどされていなければよいが。
丸川峠からは、コメツガの黒い森の中をだらだらと登っていく。しっかりした踏み跡をたどって登りきると、雪に静かに埋もれている大菩薩嶺の山頂に着く。山頂から少し下ると、視界が一気に開け、富士山が正面に出迎えてくれる。盆地の向こうには南アルプスの山々が勢揃い。天気晴朗にして風弱く、絶景を目の前にしてのんびり休憩するには最高の日和、夏と比べれば、稜線を歩く人の数は10分の1くらいだろうか。
雷岩から30分ほど明るい道を歩き、大菩薩峠の介山荘に着く。ここから上日川峠に直に下ることもできるが、帰りのバスの時間調整も兼ねて、夏に歩いたルートを逆にたどるため、石丸峠を目指す。さすがに踏み跡はぐっと少なくなり、一歩一歩ゆっくりと熊沢山へと登っていくようになる。登りきってからの石丸峠への下りは、踏み跡を外すとずっぽりと足が雪に飲み込まれてしまう。石丸峠からは再び踏み跡も濃くなり、歩きやすくなる。小屋平バス停のある林道も、通行止めのこの季節、路面にあるのは人と獣の足跡だけである。
小屋平から上日川峠までは高低差はあまりなく、3回ほど小沢を渡渉しながら、緩やかなアップダウンの中を歩いていく。最初の渡渉は増水時は少々難儀しそうな感じもある。氷柱の垂れるロッジ長兵衛が立つ上日川峠からは、歩きやすい明るい下り道となる。千石茶屋で林道を渡り、しばらく行くと、林道の中を歩くようになる。丸川峠への道が分岐する駐車場は間近だ。
駐車場で雪装備を解いてから、行きに通った道を下る。帰りがけには雲峰寺に詣で、登山口からのバスで塩山駅へと向かった。
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