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Yamareco

記録ID: 813830
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ハイキング
九州・沖縄

雲仙吾妻岳考察

2016年02月10日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:42
距離
3.8km
登り
359m
下り
340m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:16
休憩
0:26
合計
3:42
12:09
12:30
148
14:58
15:03
18
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤のラインが登山道。途中から踏み痕がない徒歩道表記の青いラインに入ります。
赤のラインが登山道。途中から踏み痕がない徒歩道表記の青いラインに入ります。
千々石から田代原に登る狭い林道から吾妻岳を望むと険しい岩肌に大きな岩が見えます。
2016年02月10日 10:57撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 10:57
千々石から田代原に登る狭い林道から吾妻岳を望むと険しい岩肌に大きな岩が見えます。
ヤブ漕ぎの必需品、地形図、コンパス、携帯GPS、赤テープ。
2016年02月10日 11:16撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 11:16
ヤブ漕ぎの必需品、地形図、コンパス、携帯GPS、赤テープ。
田代原はら登ります。
2016年02月10日 11:25撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 11:25
田代原はら登ります。
写真では分かりにくいけど、左の木が生えているとことが、土の盛り上げって入るウネ状のルート。
2016年02月10日 11:49撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 11:49
写真では分かりにくいけど、左の木が生えているとことが、土の盛り上げって入るウネ状のルート。
ちゃんと測量の址があります。
2016年02月10日 13:02撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 13:02
ちゃんと測量の址があります。
この岩を目指します。
2016年02月10日 13:24撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 13:24
この岩を目指します。
見えました!大きな岩です!
2016年02月10日 13:29撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 13:29
見えました!大きな岩です!
絶景!!
2016年02月10日 13:35撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 13:35
絶景!!
こりゃたまらん(о´∀`о)
2016年02月10日 13:38撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 13:38
こりゃたまらん(о´∀`о)
鉢巻山へ伸びる尾根です。
2016年02月10日 13:38撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 13:38
鉢巻山へ伸びる尾根です。
3箇所の岩場を通って登山道へ抜けます。
2016年02月10日 14:15撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 14:15
3箇所の岩場を通って登山道へ抜けます。
南へ歩き登山道が近づくにつれて藪の密度が濃くなってきます。このレベルになると迂回路を探すしかありません。
2016年02月10日 14:28撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 14:28
南へ歩き登山道が近づくにつれて藪の密度が濃くなってきます。このレベルになると迂回路を探すしかありません。
3つ目の岩場。
2016年02月10日 14:29撮影 by  DSC-WX300, SONY
2/10 14:29
3つ目の岩場。
いい眺めです。
2016年02月10日 14:33撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 14:33
いい眺めです。
吾妻観菩薩へ登山の挨拶をすませます。
2016年02月10日 14:53撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
1
2/10 14:53
吾妻観菩薩へ登山の挨拶をすませます。
このベンチの奥から探索を開始しました。
2016年02月10日 14:58撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 14:58
このベンチの奥から探索を開始しました。
下山すると目の前に九千部岳。
2016年02月10日 15:20撮影 by  LT26i, Sony Ericsson
2/10 15:20
下山すると目の前に九千部岳。

感想

ただでさえマイナーな雲仙吾妻岳。
需要があるとは思えませんが、僕の大好きな吾妻岳を考察してみました。

雲仙岳(うんぜんだけ)は、長崎県の島原半島中央部にある火山で千々石カルデラの外輪に位置する。広義では普賢岳、国見岳、妙見岳の三峰、野岳、九千部岳、矢岳、高岩山、絹笠山の五岳からなる山体の総称。「三峰五岳の雲仙岳」と呼ばれる。行政区分では島原市、南島原市、雲仙市にまたがる。狭義ではいわゆる「三峰五岳」のうちの「三峰」を指すこともある。
〜Wikipediaより〜

吾妻岳は雲仙九千部岳より北に田代原を挟む位置にある標高869.9mの山です。
Wikipediaにあるように、雲仙三峰五岳に入っておらず、地味な存在の山ではありますが、田代原トレイルセンターの駐車場から登山口に入れば、距離にして800mほどで山頂に登れ、山頂直下には吾妻観菩薩を祭った神社があることなどから長崎の山好きなら一度は登ったことがあると山だと思います。

そんな地味な吾妻岳ですが、登れば登るほど不思議な魅力の発見があって、いろんな楽しみ方が出来る山だという事はあまり知られていないのではないのでしょうか。

まずは吾妻岳周辺の地形図を確認してみます。
田代原トレイルセンターから山頂に向かって1本の破線(徒歩道とします)が伸びています。その徒歩道は山頂そばを通りそのまま北西へと伸び、500mほど進んだところで南に急転換し300mほど伸びたところで表記がなくなっています。

添付した地形図の赤丸でチェックを入れた分岐点から踏み痕のない山中にむかって徒歩道が伸びています。今回歩いたルートのGPS軌跡が青の線で歩いたコースです。ほぼ徒歩道に沿って歩き、破線が終わっているポイントで実際の登山道と合流しています。

実際に登ってみると分かるのですが、登山道から山頂にいたる分岐点にベンチや標識があり、吾妻観菩薩や鉢巻山への縦走路へと登山道は続いています。
地形図上の徒歩道と実際の登山道を比べてみると、登山口から山頂分岐点のベンチまでは表記通りなのですが、そこから先は地形図上の徒歩道にルートはありません。実際の登山道は分岐点より西にルートを取り鉢巻山まで地図上に標記の無いルートを歩くことになります。

それでは、地形図上に表記のある徒歩道は何なのでしょうか。そう疑問に思って、現地にて確認をしてきました。

鉢巻山から吾妻岳へ縦走したことがある人なら分かると思いますが、吾妻岳の山腹には結構大きな岩場があることが確認できます。普通に縦走する限りは、通ることが無い場所に見える岩場です。今回は地形図上の徒歩道の確認と、岩場探しをかねた山行を計画しました。

2月10日、田代原トレイルセンターを出発し、山頂分岐点のベンチに到着。過去に吾妻岳周辺を歩いた経験では、吾妻岳の藪はヤバい!これに尽きます。吾妻岳周辺の藪は一度はまり込むと、身動きが出来ないほどの密集した低木藪となっており、ザックを背負った状態では一歩も進めないほどの強烈な藪に何度も泣かされたことがあります。この経験から、ザックはベンチの裏にデポしてポケットに地形図、コンパス、携帯、赤テープだけをもって行くことにします。

ベンチの奥をよく見てみると、なんとなく踏み跡があります。とりあえずそこから入っていくことにします。このあたりは深い藪ではなく、木々の間を快適に歩けますが、踏み跡は無く見通しがまったく利かないのでコンパスやGPSで位置の確認は必須です。

地形図を見てみますと吾妻岳山頂からほぼ真北の方角に400mほど入った付近に岩の表記があるので、まずはそこを目指してみます。ベンチ奥から入りしばらく進むと、畑のウネのような土の盛り上がりに行き着きます。ウネを跨ぎ、GPSで確認しながら岩場を目指しますが、地形図上ではなだらかな下りになっているのですが、実際は結構急な斜面の藪となっていて進むのが困難と判断して、とりあえずウネの場所まで引き返します。
そこでよく確認してみると、ウネが伸びている方角と地形図の徒歩道の方角が重なっているように見えます。そこでウネに沿ってしばらく進むとありました!
測量石碑です!やっぱりこのウネは人工的な物のようです。歩いてきた軌跡をGPSで確認すると、見事に地形図のルートと重なっています。と、いうことは何処かで南に折り返すポイントがあるはず・・・そう重いながら地形を観察しつつ歩いていると、うっすらと歩きやすいポイントがありました。こそで南に方向転換してしばらく歩くと、見えました!大きな岩です!
よじ登ってみると絶景です。今まで歩いてきた吾妻岳山頂まで続くなだらかな森を木々の上から眺めることが出来ます。鉢巻山方面を見ると縦走路があるキレイな稜線を見ることが出来ます。この一つ目の岩場から南に進み実際の登山道に出るまでに、あと二つの岩場が確認できました。いずれも絶景ポイントです。三つ目の岩場を過ぎて、あとは登山道に戻るだけです。

しかしここからが大変でした。登山道に近づくにつれて藪が深くなってきます。嵌まり込むと身動きが取れない低木藪はよじ登って藪の上を歩けるほどです。なんとか乗り越えるように藪を掻き分け、やっとの思いで登山道に飛び出たときはホットしました。馴れというのは恐ろしいもので初めての鉢巻山〜吾妻岳の縦走中にこの深い藪に遭遇したときは、かるくパニックになるほど焦ったのですが、いまでは冷静によじ登ったり捻りこんだりガシガシと進めるようになりました(о´∀`о)

今回のように狭い山域の低山で地図、コンパスをつかって藪をかき分ける経験をしておくと他の山でルートをロスして困ったときもパニックにならず冷静に行動できるようになるし当然、地図読みの技術も向上します。
おすすめです(о´∀`о)



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