日光白根山(東面ルンゼ&大崩沢)
- GPS
- 06:53
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,008m
- 下り
- 1,604m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 6:53
10:03 地獄ナギ南2250m 10:09 -> シートラーゲン(アイゼン)
11:02 奥白根山 11:23 -> シートラーゲン(アイゼン)
11:26 東面ルンゼエントリーポイント 11:42 -> スキー滑降
12:13 五色沼 12:31 -> シール登行
13:27 大崩沢源頭 13:37 -> スキー滑降
13:50 五色沼 14:00 -> シール登行
14:45 座禅山コル -> スキー滑降
15:42 ゲレンデ合流(ゴールドコース) -> スキー滑降(ゲレンデ内)
15:50 スキー場ベース
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
日光白根山ロープウェイ 片道 1400円(+保証金1000円。下山後返金) |
その他周辺情報 | 白根温泉大露天風呂薬師之湯 800円 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] K2:BACKUP('12) / Voile:Switchback X2 / Scarpa: T2('13)
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感想
ちょうど晴天が予想される金曜に休暇がとれたため、日光白根山に行くことにしました。
登山口は丸沼高原でいいとして、迷ったのは滑降コース。当初は五色沼避難小屋側の南東斜面を滑るつもりでしたが、東面ルンゼの状態が良さそうだったので、最終的にそちらを滑ることにしました。ついでに北東斜面を登り返して大崩沢も。
東面ルンゼは十分楽しめましたが、大崩沢は残念なコンディションでした。普通この時期にはパウダーを期待できるようですが、この日は表面にうっすら新雪がかぶっただけのハードバーンで、期待したほどではありませんでした。まぁパウダーではなかったというだけで、それなりには楽しめたのですが。
問題は座禅山コルから七色平までの西斜面。狭い沢底に付けられたカチカチのトレース上を滑るか、もしくはモナカ雪の樹林帯を滑るしかなく、自分の技量ではどちらも滑るのに苦労しました。
といってもつらかったのはこの15分ばかり。天気にも恵まれましたし、なんだかんだで満足度の高い山行になりました。
8:57 1991m 日光白根山ロープウェイ山頂駅。
まずは樹林帯の登山道をシール登行。ここしばらく降雪がなく立派なトレースが残っているが、カチカチに凍っていてシールでは登りづらい。大日如来分岐まではおおむね勾配が緩くていいのだが、それでもピンポイントで板を外して登らなければならない。登山のトレースなので、左右から回り込めるスペースがないと登れないところも多いのだ。
シートラーゲンで登ったほうがよっぽど早いのだろうが、シール登行が有効な平坦な道も多いので、切り替えるタイミングを迷ってしまう。
10:03-10:09 2250m 地獄ナギ南400m。
森林限界までシールで登ろうと思っていたが、あまりに効率が悪くなってきた。ここで板を背負ってアイゼン歩行に切り替える。
後はすんなり。ワカンなどなくても、この時間なら潜ることなくサクサク歩くことができる。
2400mの森林限界から上は雪もかなり飛ばされている。山頂近くまで続いている雪渓もあるが、素直に登山道上を歩く。
11:02-11:23 2574m 奥白根山。
展望はさすが。そういえば周辺のどの山に登ってもこの日光白根山は目立っていたが、その裏返しでこの山からも日光・尾瀬や上信越の山々がぐるりと見渡せる。
さて滑降だが、当初は五色沼避難小屋側の南東斜面を滑ろうと考えていた。20年ほど前にこの斜面を滑り、けっこう楽しめた記憶があるのだ。
東面ルンゼは論外。実際、山頂横の源頭から見下ろすと結構な急斜面で、たとえ滑ろうと思っても自分には無理。
が、山頂の北側を覗いてみると、ちょっと下った小コルから東面ルンゼに入ることができ、そこからなら自分にも滑れそう。ちょっと行ってみよう。
11:26-11:42 2560m 北峰コル。
東面ルンゼの様子を見ていると、湯元から来たという単独のボーダーさんがやってくる。登ってきた南東斜面はカチカチで、滑るのは面白くなさそうなのでルンゼの様子を見に来たらしい。それならなおのこと、このルンゼを滑ったほうがよさそうだ。
ということでルンゼにドロップイン。ルンゼに入るまでの数メートルはかなりの急勾配で滑る前は緊張したが、雪はほどほどに柔らかいので滑ってみれば問題なし。
ルンゼに入ってしまえば、今日の雪ならもう大丈夫。クラストバーンとフカフカの吹き溜まりが入り交じり、油断すると変化についていけずに転んでしまうが、これくらいなら十分楽しめる。特に雪の吹き溜まりが続くとかなり快適だ。
2490mでこのルンゼは2つに分かれる。いわゆる北東ルンゼは五色沼まで一直線に続き、雪質はともかく日が当たって明るいのでなかなか魅力的。が、初めてのコースなので、より一般的な中央ルンゼを滑ることにする。
こちらは上部よりも新雪は少ないが、それでも問題なく滑っていける。雪質にもよるのだろうが、想像していたよりずっと楽しむことができた。
2250mからは五色沼に向かって樹林帯の滑降。多少木がうるさくとも雪が良ければ十分楽しめるのだが、残念ながらモナカ雪。自由にターンできずに苦戦する。
12:13-12:31 2177m 五色沼湖畔。
このまま座禅山コル経由で下山する予定だったが、時間も体力もまだ余裕がある。白根山北東の大崩沢というのを滑ってみよう。たいした登り返しではないし、パウダーがたまりやすというので東面ルンゼ以上に楽しめるかもしれない。
登りは大崩沢の左岸斜面から。始めは順調だったが、途中からカリカリになってシールでは登りにくくなる。さっさと板を担いでしまえばよいのだが、それも面倒で無理やりシールで登り続け、無駄に時間がかかってしまう。
13:27-13:37 2414m 大崩沢源頭。
ここから滑降。無木立のボール状の斜面で普段ならパウダーを期待できるのだろうが、今日はカチカチのハードバーンの上に新雪が数cmかぶっているだけ。一度転んだらザウスなみの固さでとても痛かった。
それでも新雪がかぶってる分だけそれなりに楽しめたし、ピステされたコースのように普通に滑ることはできる。少なくともモナカ雪でなくて良かった。
13:50-14:00 2175m 五色沼湖畔。
ここでシールを付け座禅山コルまで登り返し。木の少ないところを選んで歩いていたら無駄に北側に回り込んでしまった。
失敗は続く。弥陀ヶ池手前の五色山分岐路で、もう登りは終わりかと思ってシールを外してしまったのだ。まだ弥陀ヶ池から座禅山コルまで多少ながら登りがあり、シールを貼るのも面倒なので板を持ってツボ足で歩く。
14:46 2297m 座禅山コル。
ここからは七色平に向けて快適に滑れるものと思っていたが、まったくの思い違いだった。
快適なのは登ってきた東面。この西面は深い樹林帯で、沢底の登山道上か、もしくは左右の樹林帯を滑るしかない。樹林帯はひどいモナカ雪で細かいターンが難しく、登山道上はトレースでガチガチに固められ、傾斜も急なのでスキーで下るのは厳しすぎる。こういう雪質・場所に来ると、自分の技量のなさを思い知らされる。
七色平からはロープウェイ方面ではなく北側の六地蔵方面へ。こちらは幸いトレースが少なく、傾斜も緩やかなので無難に滑っていける。
六地蔵を過ぎたらほどなくスキー場のゲレンデ跡。現在のゴールドコース(第7リフト)の上部にあたる。
このコース、経営効率のため閉鎖されたならいいのだが、下部ゲレンデへの雪崩の危険のために閉鎖されたのだとしたら、ここを滑るのはちょっと気が引ける。
が、ここまで来たら仕方ない。オープンバーンながらモナカ雪で滑りにくいゲレンデ跡を下り、そのままピステされたゲレンデを滑って終了だ。
コメント
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東面ルンゼ滑り大崩沢も滑るなんてタフですね。素晴らしいです
いえいえ、しばらく降雪がなかったみたいで雪はガチガチでしたし、トレースもしっかり残ってましたので。
こんな日に両方滑るより、どちらか一方でも雪の良い日に滑れたほうが楽しめたと思いますよ。
先日はお世話になりました
北峰コルでお会いしたボーダーです
一見パウダーの様で下はカリカリの斜面でちょと神経使いましたが、
北ルンゼのあと大崩沢も滑られたんですね
yasuo12さんともお知り合いという事で、また何処かでお会い出来たらよ ろしくお願いします
Maieさんでしたか。
山行記録、よく拝見させてもらってます。
今回の記録では私の写真もアップしてくださってありがとうございます。
予告通りのみっともない滑りになってしまい、恥ずかしい限りですが・・・(^^;)
yasuo12さんとは特に知り合いというわけではないのですが、ほかのユーザさんの滑走記録はいろいろ参考にさせてもらってるので、初めてという気がしないのですよね。
またどこかでお会いできたらいいですね。
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