[冬季]美濃戸口~赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,381m
コースタイム
- 山行
- 3:28
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:43
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:30
天候 | 1日目:みぞれ 2日目:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口から積雪、凍結箇所あり。 美濃戸山荘からアイゼン付けると良し |
写真
感想
1月に敗退したのでリベンジです。
前回は手足の冷えと風が原因だったので、以下対策しました。
・手袋はウールと3つに分かれたオーバーミトンで冷え防止
・足は石井スポーツの店員さんと相談して、ウールではなく保温が高い専用の化繊のものに
・風は尾根出る前にバラクラバ、ゴーグル等を着用してから出る
・体温低下を防ぐため、赤岳鉱泉からではなく行者小屋スタート
結果は上々で手足の冷えは前回ほどなく、
手に関しては若干暑い程でした。
何点は外しにくいところでしょうか。
(まぁほぼ外さないので問題なし
今回はいきなり行者小屋を目指してスタート。
前日の天気予報が雨ということもあり、登山客はかなりまばらでした。
10人も会わなかったと思います。
南沢ルートは1月にも歩いたので問題なく歩けました。
積雪はあったけど気を付ければ、登りならアイゼン無しで登れます。
3時間半程歩き行者小屋に到着。
宿泊の支払いをしようとしたところ、横に天気予報の紙が貼ってあることに気づきました。
天気予報はヤマテンさんのもので、
翌日は雪で風速25m/s、小屋の人曰く「上に登るような天気ではない」とのこと。
もう明日は諦めてそのまま帰ろうかなとも思いましたが、とりあえず起床時に決めることに。
行者小屋は結構広く、またこたつも置かれているのでかなり快適でした。
(1980年発行の岳人があって驚きました
夕飯はビーフシチューでこちらも赤岳鉱泉に負けないぐらい豪華な食事でした。
翌日は5時に起床しました。
とりあえず外に出てみると雪や雨は無し。
ですが視程は500m未満で、風もそこそこありました。
まだ望みは捨てずに朝ごはんを書き込んで7時に外の状況を確認すると、先程より良くなっていたので決行を決意。
(ダメだったら文三郎で引き返そうと)
オーバーパンツ、スパッツ、靴、アイゼン、ピッケルと準備に30分程掛け出発。
外は明るいので道は迷わずルートに入れました。
最初は樹林帯歩き、風も無くいい感じでした。
1時間程歩いた後、樹林帯の出口が見えたので一旦休憩。
ここからは左右が斜面になっており段々と気が抜けなくなってきました。
ここらで積雪はヒザ下ぐらいでした。
文三郎尾根分岐までは危険箇所が1箇所程ありましたが、
比較的傾斜が緩いので滑ってもまだ止まれると思います。
文三郎尾根分岐に出た瞬間、山の東側からの登ってくる風が強烈に、10~20m/sでしょうか?
体が時々持っていかれそうになるので耐風姿勢がガード、習っといて良かった。
山頂への道のりの半分程来たところで場所は完全に赤岳の東側へ。
ここからは強風&所々露出した岩場&パウダースノー&トレースが5分で消える、のミックス状態。
鎖も無い、トレースも無いのでルートファインディング能力が試されます。
自分は進んでは戻ってを何回か繰り返し、安全そうな道を探していったのでかなり時間取られました。
(後ろから何人か来ていたのでかなーり焦りました
何とか山頂直下まで来たのですが、安心したのも束の間、
ここからが一番の難所(恐怖箇所)でした。
傾斜おおよそ45度以上、雪が崩れやすくアイゼン効きにくい、登山の平らな箇所から90度曲がって登るので滑ったら安全箇所無しで谷底へ。
何とか登り始めましたがかなり怖く、
「山頂まで残り20mも無いし登った事にしちゃおうかな、降りようかな」と何度も考えました。
そんなこともあり15分程掛けて登った気がします。
山頂は風がかなり強く、のんびりも出来ないので2、3枚写真を撮って即撤退。
と、いうより今登ってきた難所をどうやって降りようか気が気ではありませんでした。
下りはまず同時に登った5〜6人のアンザイレンしたグループが先行。
やはり皆怖いらしく腰が引けており、最後尾のグループリーダーが怒号にも似た指示が飛んでました。
自分はその後行ったのですが、やはり恐怖で横向きで下降出来ず、
ほぼ這いつくばるような形でゆっくりと下降しました。
そんなこんなで危険箇所をクリアして、
もう少しで文三郎尾根分岐だと気を抜いた瞬間、雪を踏み抜いて滑落しました。
が、雪がたくさん付いていたのと初期制動で5~10m程落ちたところで何とか止まりました。
やっててよかった雪上ピッケル訓練。
その後は注意していたおかげもあり、危険なこともなくのんびりと降りました。
赤岳は雪山入門と言いますが、本当にそうなのかなーと疑問に思いつつも、
今までで一番難易度の高い山をクリア出来たのでかなり嬉しかったです
(ちなみに春の北穂より難易度高い気がしました
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