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Yamareco

記録ID: 823194
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沢登り
房総・三浦

三間川左俣下降〜本流遡行

2016年03月05日(土) [日帰り]
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orochi その他1人
GPS
--:--
距離
11.6km
登り
322m
下り
365m

コースタイム

9:05香木原ゴルフ場付近−9:35下降点(沢装備)9:50−11:10 8m滝上−11:40本流−(10分休憩)−12:05開墾場の滝下−13:00林道横断点(沢装解除)13:20−14:00香木原ゴルフ場付近−14:20濃溝温泉
天候 快晴のちくもり
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
君津市デマンドタクシー(きみぴょん号)
https://www.city.kimitsu.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=7178&frmCd=15-6-4-6-0
コース状況/
危険箇所等
左俣:基本的に歩きやすいナメ床が続くが、一部倒木帯があり倒木帯の上部には泥が堆積している。フリクションは効きやすい。3m滝、8m滝及び堰堤(2箇所)がある。
本流:ほとんどが歩きやすいナメ床で形成される。フリクションは効きやすい。開墾場の滝は左岸に巻き道があり。人工物やゴミが散見され残念。
その他周辺情報 県道24号線沿いにこぢんまりとした濃溝(のうみぞ)温泉「千寿の湯」あり。また、入っていないが上総亀山駅近くに亀山温泉がある。
春の香りのする香木原の集落
春の香りのする香木原の集落
林道東山線への分岐
林道東山線への分岐
ここで沢装に
滑りやすい急斜を降りる(この辺はゴミだらけ…><)
滑りやすい急斜を降りる(この辺はゴミだらけ…><)
ナメ床が始まりました♪
ナメ床が始まりました♪
面白い凹凸の見られる河床
面白い凹凸の見られる河床
倒木帯が何箇所か(基本的に簡単に巻ける)
倒木帯が何箇所か(基本的に簡単に巻ける)
青空で気持ちが良い
青空で気持ちが良い
沢床に降り注ぐ光
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沢床に降り注ぐ光
曲がりくねっていて油断すると現在地が分からなくなる
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曲がりくねっていて油断すると現在地が分からなくなる
ひたすら廊下が続きます
ひたすら廊下が続きます
ポットホール
段々と水深が深い箇所も出てくる(そういうところはほとんど流れが無いが…)
段々と水深が深い箇所も出てくる(そういうところはほとんど流れが無いが…)
流れがあるところはこのように細い
流れがあるところはこのように細い
一般登山道より歩きやすいかも(笑)
一般登山道より歩きやすいかも(笑)
側壁がなかなか立派
側壁がなかなか立派
川幅も広がってきた☆
川幅も広がってきた☆
スノーシューのトレースが化石になったような
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スノーシューのトレースが化石になったような
覗いている部分は深い裂け目になっている
覗いている部分は深い裂け目になっている
堰堤は慎重に下れば問題なし
堰堤は慎重に下れば問題なし
堰堤の下は再びナメ(堰堤上は土砂が堆積してます)
堰堤の下は再びナメ(堰堤上は土砂が堆積してます)
8m滝を懸垂(クライムダウンできます。懸垂は半分練習も兼ねてやってます)
8m滝を懸垂(クライムダウンできます。懸垂は半分練習も兼ねてやってます)
ドームのような独特の形状
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ドームのような独特の形状
異様に深い釜
3m滝は左岸に巻き道あり
3m滝は左岸に巻き道あり
本流手前は伏流
本流。千葉の沢にしてはなかなかです。
本流。千葉の沢にしてはなかなかです。
まるでコンクリート
まるでコンクリート
たまにトラップが
たまにトラップが
開墾場の滝
ボロボロのロープの設置された左壁を試みるも断念…
ボロボロのロープの設置された左壁を試みるも断念…
結局左岸に設置されたロープを利用して巻く
結局左岸に設置されたロープを利用して巻く
房総特有の「川廻し」。本ルートではここだけ。
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房総特有の「川廻し」。本ルートではここだけ。
開墾場の滝の上もこんな感じ。
開墾場の滝の上もこんな感じ。
この先で見事にスリップ・転倒し、3月の沢でずぶ濡れに…
この先で見事にスリップ・転倒し、3月の沢でずぶ濡れに…
渓相は悪くないんですが、ごみや人口物が目立ち始めます…
渓相は悪くないんですが、ごみや人口物が目立ち始めます…
結局林道横断点のトンネルを抜けたところで林道にエスケープすることに(もっと先まで進んでから林道に上がることもできます)
結局林道横断点のトンネルを抜けたところで林道にエスケープすることに(もっと先まで進んでから林道に上がることもできます)
この階段を利用してエスケープ
この階段を利用してエスケープ

感想

「東京起点沢登ルート120」に房総の沢が紹介されてからちょくちょくキンダン川や桑ノ木沢の記録を見るようになり、自分もオフシーズンに一回は行ってみようと思っていた。折角行くならと、アプローチに少々難があるが、房総の沢ではなるべく渓相の良さそうな三間川を狙ってみた。

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前日遅くまで飲み会があり、車の運転が無理なので青春18きっぷでアプローチ。前日徹夜のため眠い。

木更津からは久留里線で上総亀山へ。山に行くのに東へ向かうのは違和感満載。
ちなみに、久留里線は千葉とは思えないほど本数が少なく、朝7時台の便を逃すと次は13時台まで待たなければならない( ̄▽ ̄)

以前は上総亀山からコミュニティバスが運行されていたが、現在は廃止されており、代わりに君津市のデマンドタクシー「きみぴょん号」が利用できる。

このタクシー、運行範囲内であればなんと距離に関わらず一律500円/人という破格のサービスなのだが、事前に予約しておく必要があり、これがなかなか難しい。

1週間前から予約可能なので今回は5日ほど前に電話してみたのだが「既に予約で埋まっており、最も早く出られるのが9時50分になります。」とのことだったので、結局往路は一般のタクシー(さくらタクシー)を利用することにした。香木原カントリークラブの手前まで乗り3000円強。(倒木などで通行できないというような情報があったのでここで降ろしてもらったが、実は入渓点まで車で入れた)

それにしても花粉が酷い。一緒に行ったA.K.さん、タクシーの運転手さん、それに自分全員が花粉症。目がしょぼしょぼする。

歩きはじめは快晴。花粉混じりとはいえ春風が心地よい。

しばらく林道を進み、トンネルを一つ抜けると林道東山線との分岐があり、右手の東山線に入る。左俣の上部は倒木や泥が多いという情報だったので、最初は尾根上を辿って入渓しようかと思ったが、うまく取り付けず結局最初から谷筋を下っていく。

出だしの急斜はすべりやすい。タイヤだの炊飯器だのゴミがあちこちに捨てられている(最初だけ)

さて、すぐに谷底はナメ状になり、水流もでてくる。ただし流れはごくちょろちょろだ。迷路のように曲がりくねっており、丁寧に地形図をみなければすぐに位置が分からなくなる。

ナメは非常に歩きやすく、一般登山道よりも早く進める感じだ。一方、所々倒木帯が出現し、倒木帯の上にはズボズボ嵌る泥が堆積している部分もある。

廊下の途中に堰堤が2個。いずれも同じ構造で、慎重に下れば問題ない。堰堤の上は伏流となっているが、堰堤を越えると再び見事な廊下となる。

たまに見かけるポットホールが単調な沢床にアクセントを加える。

堰堤から少し行くと、今度はドーム状8m滝。正直クライムダウン出来るが、せっかくロープを持ってきたので練習も兼ねて懸垂下降で下る。

その下には3m滝。こちらは左岸の巻き道利用。ご丁寧にロープも設置されている。

本流出合付近は河原になっており、一部伏流している。
A.K.さんは花粉症が辛そう。

本流はさらに川幅が広がり、ナメ滝などもあって房総の沢と思うと見事。これで水質が良ければいいんだけどなあ。

しばらくコンクリート状ナメを進むと、川廻しによる流路の変更によって形成された開墾場の滝が登場。

最初にボロボロのロープの設置された左壁直登を試みるが、ツルツルで苦戦しクライムダウン。というか、最後は滑り下りた。

結局、右手の巻き道を利用して登る。巻き道には割としっかりしたオレンジのロープが設置されていた。

滝上からは再びナメが続くが、流石に変化に乏しく若干飽きてくる。ゴミもちらほら出てきて残念。

10分ほど進んだところで、ヌメッている場所があり、スリップして転倒!3月の沢でほぼ全身びしょ濡れになってしまった。天気も薄曇りで寒っ!

この後、林道横断点があり、当初はもうちょい先まで伸ばす予定だったが、総合的に判断してここでエスケープすることに。

林道下のトンネルを抜けると左岸に階段があり、簡単に林道に上がることができた。

さて、デマンドタクシーを予約しようと試みるが、電波の状態が悪くなかなかつながらない。ゴルフ場近くまで来てやっとつながったが、相変わらず混んでいる模様。

3時過ぎなら利用できるということだったので、ちかくの濃溝(のうみぞ)温泉「千寿の湯」(1人千円)に入って時間を潰すことにし、温泉までぼちぼち歩く。

こぢんまりした温泉(温泉のご主人によると、近くにある濃溝の滝がネットで有名になり、
https://retrip.jp/articles/15124/
最近は海外から来る人もいるんだとか)で汗を流し、快適なデマンドタクシー「きみぴょん号」で上総亀山駅に向かった。

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初めての房総の沢でしたが、大体事前の情報から得た感触どおりでした。
地形的には結構面白い部分もあるのですが、沢登りとしてはかなり単調な感が否めないため、オフシーズン用の「沢ハイク」くらいに考えて行くのがよいでしょう。また、林道が近くに走っているためか全体的にゴミが多いのが残念です。水質は・・・ここに行くと丹沢が物凄く綺麗に感じると思います。
変な登り方をしなければザイル不要です。

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