凍結した間宮海峡を徒歩横断 最高の条件下で大成功
hamahako
その他2人 
体力度について
- GPS
- 06:05
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 6m
- 下り
- 77m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:36
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:29
直線的に横断できたので氷上でテント泊する必要もないのだが、せっかくここまで来たことだし条件も良いので、2日間かけて海上でのんびりと過ごした。
| 天候 | ほぼ快晴＆ほぼ無風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
飛行機
成田→ハバロフスク S7航空 約2時間半 ハバロフスク→ラザレフ チャーター車 丸2日 （間宮海峡の最狭部の大陸側の起点であるラザレフへの公共交通機関はない。途中まではバスあり） ポゲビ→ラザレフ スノーモービル（チャーター） （サハリン側は、ポゲビへの道はガスパイプラインにトラブルでも起きない限り除雪されないらしい） ラザレフ→コムソモールスク・ナ・アムーレ チャーター車 1日半くらい コムソモールスク・ナ・アムーレ→ハバロフスク シベリア鉄道（支線） ハバロフスク→成田 S7航空 約2時間半 成田→大阪（伊丹） JAL |
| コース状況／ 危険箇所等 |
10年くらい前までは、間宮海峡徒歩横断に挑戦する日本人も多く、横断のツアーもあった（完全凍結するもっと北のニコラエフスクルート）。が、この10年はおそらく日本人は誰も徒歩横断をしていないと思われる。 間宮海峡は2〜4月に全面凍結する（流氷ではない）。最も狭いところはラザレフ（大陸側）とポゲビ（サハリン側）との間で8kmしかなく、間宮の瀬戸とも呼ばれる場所である。狭いため潮の流れが速く、海峡の幅が20kmくらいある北部に比べて凍結しにくい。そのため、条件によっては、北に大きく迂回しなければならない可能性（場合によっては20kmくらい歩く可能性）もあった。 今回は、最狭部も完全に凍結しており、通常はポゲビからラザレフへ買い物などで北回りで行き来しているスノーモービルも直線的に走行していた。また、今年は例年よりも雪が少ないとのことで、凍結した氷上の雪をラッセルすることもなく大変歩きやすかった。もちろん、比較的新しく凍結した場所は雪が積もっていないので、氷が薄い可能性があり要注意。 さらに、何と言っても天気が最高。快晴＆無風。基本的に−20数℃〜−10数℃の中を歩くので、風がなかったのが超ラッキー！ちなみに日中の最高気温はマイナスひと桁くらいまで上昇するが、テント泊時の明け方の気温は−29℃だった。ブリザードのため、横断に失敗した人もいることを考えると、今回は本当に天気の神様に感謝したいくらい恵まれすぎました。 |
| その他周辺情報 | 大陸側のラザレフには、10年くらい前にあった唯一のホテルは閉鎖していた。ラザレフではアパートを借りて自炊（民泊みたいな感じ）。 サハリン側のポゲビにはほとんど人が住んでいない。サハリン最北部からのガスパイプラインの管理人（パイプラインに沿って10数キロごとに管理人がいるらしい）と気象観測の人くらい。ポゲビではテント泊の予定だったが、ガス会社の出張者用の施設に宿泊させてもらうことができた。そこには、バーニャ（ロシア式サウナ）もあり、バーニャ体験もできた。 |
写真
拍手
感想
知人より、Aさんがお客さん一人を間宮海峡に案内することになっているが、もしよかったら紹介する、といわれて即座に紹介してもらい、間宮海峡へ一緒に行くことになった。10年ほど前、凍結した間宮海峡に挑戦した日本人がかなりおり、ツアーもあり、興味を持っていた。しかし、近頃は間宮海峡の間の字も聞くこともなく、でもずっと気になっていた場所である。
成田集合で、遠征隊長のAさんと同行者のOさんと初対面。お二方から「なんで？」「なんで間宮海峡？」と聞かれるも、昔から地理や歴史で習った場所で、地図好きとしては気になる場所としか言いようがない。そういうAさんやOさんに逆になんで?と聞きたい。Aさんについては再訪したいとの思いが強かったのだと思うけど。
ところで、今回は−25℃の想定の装備。今までの日本の冬山装備だけでは全く役不足。もっこもこのゴッついダウンの上下や−73℃対応の防寒靴などを新たに購入。装備だけで○万円かかった。けど、将来オーロラを見に行ったりしたいからその時に使えるので惜しくはない。と気張って装備をそろえたが、快晴無風の最高の条件。装備のおかげでとても暖かく、逆に汗をかかないように気をつけなければならないくらい。テント泊でもぬくぬくだった。でも、もしブリザードになっていたら、どうなっていたんだろう？そのため、Aさんによる装備チェックはかなり厳しく、でもとても勉強になった。
さて、今回はとても条件に恵まれた。�＿�晴無風、�∈廼紘瑤�完全凍結、��雪が少ない。快晴であっても風にずっと吹かれていたら、かなり違ったと思う。また、最短距離部が凍結していなければ、北に大きく迂回して歩行距離が長くなる。さらに、雪が多ければ、ラッセルしながら歩くことになり、時間がかかる。これらの困難を全くしないで済んだのは非常にラッキー！今年の運をすべて使い果たしたかと思うくらいのラッキー度。
とにかく、ラザレフへ行くこと自体がなかなか大変なこと。普通、こんな所へ行くこと自体があり得ない。さらに最悪の条件も想定して連れて行ってくれたAさんにとっても感謝！感謝。いろんな体験ができて本当に満足のいくよい旅だった。
ちなみに私一人だけが帰国し、AさんとOさんは引き続きバイカル湖横断へと旅を続けてる。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する