羽賀場山(33/栃木100):新雪踏み締めヘッピリ腰、半袖隊長、まさかの雪中行軍
- GPS
- 06:13
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 700m
- 下り
- 937m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:15
→→→判定「●EK24〜32未満 ふつう」・・積雪があったせいか普通には思えぬ
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献】新・分県登山ガイド 栃木県の山
36羽賀場山 一等三角点をもつ手強い山
天候 | 小雪⇨小雨⇨曇り⇨晴れ⇨曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
★バスが遅れて新鹿沼駅0735発に乗れるかも……と期待して始発電車に乗ったが、淡い期待に終わり、既に出発した後だった。 ☆次発バス待ちの1時間半は、駅前Cocosにて、朝食バイキングをして過ごした。 ★09:11発バスはやはり?7分遅れて来た。 【復路】古関BSと引田宮一BSの間16:1316:37新鹿沼駅17:15北千住駅20:46地元駅 【参考】リーバスについてはこちら ⇒http://www.city.kanuma.tochigi.jp/ ⇒左列の真ん中付近の「お役立ち情報」から「リーバス」へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コース状況 【全般】 ●下の向バス停⇨上大久保バス停(天気山登山口) 赤線繋ぎのため道路歩き。 交通量は少ないが、歩道はないのでクルマ往来に注意。 ●上大久保バス停から天気山(天久山) 墓所群の中で取り付いた後、ひたすら急峻な尾根道を辿る。 傾斜角度45度はあるのではないか!と見紛うほどの急登で、奥多摩の稲村岩尾根に勝るとも劣らない。 ロープ設置2箇所では、素直に使った方がよい。 ●天気山から羽賀場山 777mピークを始めとして、幾つかのピークを越える従走路。 直登路は急だが、足下が不安な巻き道より、却って歩きやすいかもしれない(⇨個人差あり)。 当日は降雪のため踏跡が隠れて見えなかったので、赤テープ・リボンを着実に拾って、尾根筋トップを外さないよう注意した。 ●羽賀場山⇨長安寺登山口 山頂直下の急な嫌らしい岩場を過ぎると、踏み跡が明確な尾根道が続く。 枝道が多いので誤って誘い込まれないようにしたい。 伐採地に出ると南側の視界が開ける。 伐採地の縁を辿りながら進み、大きくジグザグを切る作業道路は大回りになるので、尾根筋をそのまま直下したら道は消失した。 人家の裏に出るのが普通だと判断して藪を漕ぎ、廃屋の裏手に脱出した。 ★渡渉箇所:なし。 ★残雪状況:残雪どころか、新雪が積もっていた。最深部で5-7cm。 ★泥濘状況:なし。 ☆半袖 タイム:なし。 ★半袖 出会い指数:ゼロ。 ☆半袖 驚かれ指数:ゼロ。 ★入山者:誰とも遭遇せず。 羽賀場山からの下り道にソロと思われる足跡あり。 長安寺口から往復登山されたようだ。 |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし。 ★トイレ:古峯神社、前日光ハイランドロッジ、象の鼻展望台、山の神バス停。 ★駐車場:古峯神社、山の神BS。 ★コンビニ:新鹿沼駅周辺(徒歩圏内)にはないが、駅構内に小規模な売店(おにぎり、サンドイッチ、菓子パンなど)あり。 ★温泉:寄らず。 ★飲食店:Cocos鹿沼鳥居跡町店 |
写真
感想
【プロローグ】
事前調達していた地下鉄の土休日回数券の有効期限が切れそうになったので、同じく事前調達済みの東武電車株主優待券と合わせて、久しぶりに前日光(鹿沼)の山を歩いてきた。
どうせなら、新鹿沼駅と日光駅あるいは日光連山を赤線で繋ごうと算段してみた。
中途半端に伸びた(あるいは途切れた)赤線を一気に繋いでしまおうと、羽賀場山と鳴蟲山(いずれも栃木100名山)を歩く前に、古峰原神社の手前の下の向バス停から県道歩き9kmを加えてみたのだ。
(左上の山行計画をクリックすると地図あり。)
総距離が22kmになったので、日の入りが早い晩秋から冬場に歩くのは回避していたが、そろそろいい時期になったかなと思い決行してみた。
【まさかの積雪】
天気予報では、基本は曇りで午後に晴れ間だったので、雨が降らないならいいや(^.^)気分で出陣した。
ところが、東武電車が鹿沼に近づくと小雨模様ではないか!
オマケにリーバスが山間部に分け入って行くにつれ、次第に周囲は雪化粧してきた。
あれ?こんなはずではなかったのだが……。
それでも県道歩きの間は、いつもと違う眺めだから却って好かったのかも……と思った。
しかし、そんな甘い考えは、天気山の登りに取り付いた途端に吹き飛んだ。
【特級品の急登・天気山】
上大久保バス停からいったん道を間違え、民家の主に正しい道を教えてもらった。
最初はなだらかな坂道だったが、一の宮への尾根道に取り付くと、そこにはびっくりポンの急峻な坂道が待ち受けていた。
オマケに標高を上げるに連れて次第に雪が付き始めた。
両手両足を使って登ると、岩肌や樹木に張り付いた雪が冷たい。
防水グローブではないので次第に融けた雪で手袋が湿気て来る。
古びて透水性はバツグンの靴なので、靴下もやがて湿気を帯びて来る。
チビた靴底も踏ん張りが効かず空回りすること多数。
ロープが設置してあってもなるべく使わない派だが、今回ばかりはそうもいかない。
天気山山頂に着いた時にはホッとした。
【手探り状態の縦走路】
天気山への登り過程で、この後、鳴蟲山に行くのは到底無理だと諦めた。
それより、いかにして無事に下山するか?
予定通り羽賀場山へ向けて縦走するか?
誰も歩いていない新雪の尾根筋で道を見極められるのか?
山渓新・分県ガイドにはあまり歩かれていないと書かれている。
しからば登って来た道を戻るか?
……いや、この急峻な道は戻りたくない!
でも確実なのは戻ることだ。
あれこれ考え、羽賀場山へ向けて縦走することにした。
しかし、いきなり雪が深く積もった斜面で足の置き場が分からない。
灌木の間を掻き分けて進むと、頭上から雪が舞い落ち冷たい。
恐ろしげな山腹トラバース道をロープを頼りにエイや!で通過。
隣の777mピーク直下では直登か?巻くのか?さっぱり分からない。
ここで縦走路を選んだのを後悔した。
でも、戻って恐ろしげな山腹トラバース道を再び通るのも嫌だ。
下手に巻いて滑落するのは嫌だし、稜線に戻れないのも困る。
直登だ!!!と思って2-3歩進んだら、右上にロープが見えた。
ロープの一部が雪に埋没して見えなかったのだろう。
そこまで行くのも恐ろしか斜面だったが、何とか辿り着きようやく777mピークを超えた。
その後は不思議なほど事態は好転し、赤テープ・リボンを忠実に拾って羽賀場山に到着した。
【ホッと安堵の下山路】
苦労して着いた割には、羽賀場山は全く眺望のない山頂だった。
一等三角点があるとは思えぬほどだ。
もっとも一等三角点があることと、眺望が好い山頂があることは、別次元のことであるのは分かっちゃいるが……。
嬉しいことに新雪の上に足跡があるではないか!
誰か、拙者が下山する長安寺方面からピストンしたんですね。
これを忠実に辿れば下山出来るってことですから。
助かった!と思いました。
もっとも足跡を忠実に辿ることなく、一般道を外れて藪漕ぎして来ました。
県道に降り立った時には、鳴蟲山に登り返す意欲はゼロ、いや、今流行のマイナス金利でしたよ。
隣りのバス停で時刻表を見ると、運が悪いことに、あと5分で鹿沼駅方面へのバスが来るではありませんか☆彡
1時間ほど歩いて赤線を伸ばす夢?も潰えて、大人しくバス車中の人となりました。
★羽賀場山(はがばやま):775m
栃木100名山:33座目
お疲れさんどしたm(__)m
隊長
コメント
この記録に関連する登山ルート
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土曜日 意外と雪ありましたよねー
その中 「まず9kmの県道歩き」! すごいですねー
隊長の雪中行軍 久しぶりに拝読しました!
恐怖の777ピーク 僕も行ってみたいなー雪のないお天気の時に!(笑)
倉岳山あたりでも 以前ラッセルされてましたよねー
さすがの隊長でも半袖もバス禁も封じられたとは・・・
結構 寒かったですよねー お疲れ様でした !
PS 高尾の矢倉沢ルート(富士見台分岐⇒こげさわの森1番口)行ってみたいなーと探していたら、隊長のレコ(578960)発見しました!大変参考になりました!鹿の頭、どうなってるか、今度見てきます(笑)
yamabeeryuさん、こん○×は(^o^)/
2時間あまりの県道歩きの後の急登、乙です
その上、雪まで ただでさえ辛かろうに、ご苦労様でした。
でもはやり、ちゃんと藪られたんですね
mamepapa
藪は極力避けようとは思っていたのですが、近道を選択してしまいました
積雪がほぼ消えたので安心したからかもしれません。
でもちゃんと行く手(コース)を確認しながら歩かないと、赤テープに導かれて、思ってもいないところに連れて行かれますね。
当たり前のことながら要注意 です。
隊長
隊長、こんにちは。
27枚目の写真にはなんとなく違和感が。
厚手の長袖&手袋、初めて拝見したような。
羽賀場山、タイトルを見た時になんて読むんだろうと考えていて
「賀」を「か」と読んだら・・・・
まさかそんなと思いましたが「が」なんですね。
ココスの朝バイキング、1回転目でもかなりのボリュームですが2回転ですか。
さすが朝食バイキング隊長です。
厚手の長袖・・・に見えますが、「いつもの半袖Tシャツ+長袖Tシャツ+薄手のフリース」です。
途中で暑くなって脱ぎたくなったのですが、頭上から落ちてくる水滴が冷たくて、最後までそのままでした。
確かに「が」でなくて「か」であれば、げげげの鬼太郎の世界ですね
ココスで食べ過ぎたので、縦走途中に空腹感を覚えることもなく、そのまま下山できたので、今回ばかりは食べ過ぎが怪我の功名だったのかも
隊長
半袖隊長様、こんにちは。
思いっきり雪道ですね。しかも、不意の雪道、装備(アイゼン等)がない私だったらたぶん引き返しています・・・。標高差、距離を越えた厳しさが見られた記録ですね。装備や体が冷えていき、数度のスッテンコロリン、不安が募ったことと思います。
バス後は本当に「ほっと」した様子が伝わってきました。お疲れ様でした・・・。
追伸、この日私も半袖にはなれませんでした・・・。
aideieiでした。
これまで雪道を避けて、房総や湘南に出没していたのに、3月になってまさかの雪中行軍でした
もっとも不安を感じたのは、天気山から羽賀場山へ縦走を始めた直後です。
行くのも引き返すのもナントカ・・・で夕方までに下山できるのか確証が持てませんでした。
こんな泥に汚れた尻だと、道路を歩いていても、乗せてくれる人なんていないよな・・・と思ったところに、バス有り だったので、思わず乗車してしまいました
隊長
この土日、予報より天気は崩れましたね。
拙者、まさか雪が降ったなんて思いもせず、従って積雪があるとは想定外でした。
チェーンスパイク持たず、ステッキも持たず……。
全てが準備不足でした。
無事、帰還出来たことに感謝m(_ _)m
北高尾山稜、色んな徘徊が出来ますよ。
隊長
山頂での長袖画像、レアものです
山は雪化粧すると雰囲気が変わりますね。化粧という表現通り綺麗になりますね。天気山手前からは青空が見えてさらに綺麗ですね。
スタート地点見て赤線つなぎとわかりましたよ。地蔵岳からつながりましたね。二股山はつながったのかな?
今日は降ってますね。河口湖や奥日光は22時時点で19センチになってます。あすは晴れみたいだから、あす山に行ける人が羨ましいです。
お疲れ様でした。
ばれてましたか
中途半端なところからのスタートですからね。
そのまま鳴蟲山を越えれば二股山で歩いた線とつながったのですが、今回は断念したので、中途半端な空白地帯が残りました。
今日午前中は箱根にいたのですが、標高が高いところは雨ではなく吹雪いていました。
明日は予定通り堅破山に行く予定で、上野のネットカフェにいますが、雪になって積雪していないか不安は不安です。
晴れは確定なんですけどね・・・足元が・・・
隊長
半袖隊長こんばんは
いやはや不意を突かれる寒い土曜日でしたね
お天気山・・実にイイ名前です。それにしても渋い所をつなぎますね〜
我々は例の指令により高尾周辺プチバリルートでしたが、踏み跡を粉雪に消されるまさかの山行となりました 油断して手袋を忘れひどい目にあいました・・低山でもナメたらいかんですね
まさに「不意を突かれ」ました
全く予想もしていなかったので、徒手空拳 でした。
新雪だから凍っているわけではなく、アイゼンやチェーンスパイクは要らないと思いましたが、防水性の手袋や、穴の開いていないちゃんとした靴が必要でした。
前日光の山域で赤線つなぎなんかしても、どこかで途切れてしまうので、継続性はないのですが・・・。
男体山や日光駅まではつながっても、大真名子で間が開いてますし、日光白根山から先は手の付けようがないですね。
低山だからといってなめてる感覚はないのですが、結果として準備もせず・・・ですから、やはりなめたらあかん!ぜよ
隊長
こんにちわ。雪の中、直登とかロープとか、誰も歩いていない道とか、冒険みたいです!きっと隊長さんは、楽しかったのではと、思います。
ここ数日は、急に真冬に戻ったような寒さですが、雪道で、3月とは思えないくらい。暖冬だと思っていたら、びっくりです。
靴下やズボン等、お洗濯ものが多くて大変ですね。お疲れ様です。
お仕事がお忙しい時期にご来場頂きありがとうございます。
3月も中旬となり、そろそろ先が見えてきたころでしょうか?
天気山への登り局面では、楽しい感覚が勝っていましたが、その後の縦走局面では不安感ばかりでした。
帰宅してすぐに洗濯作業に勤しみました
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。
スッテンコロリンからコロコロコロとならずに良かったですね
yamabeeryuさんは洗濯なさるんですか?
コロコロコロしないように尻ズル下降は幾度となく・・・でしたよ
洗濯・・・もちろんしますよ
あっ!命の洗濯も
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
鍬ノ峰レコに「栃木で怖い思い…」とコメいただいたので、何があったのかと思っていましたが、私が鍬ノ峰で思った事そのまま!とっても共感してしまいました
雪の急斜面、登ったはいいけど下りたくない とか木や岩の雪が冷たい…とか、私も登っている間に何度も何度も下山ルートをどうしようか考えていました
「そうそう!」と、とっても共感しながらレコ読ませていただきました
お疲れ様でした
冠雪しているなんて、全く想定していなかったので、「行きは良い良い、帰りは恐い!」。
天気山の山頂で縦走を決意したものの、新雪で道が分からず、不安で不安で・・・。
冷静になって考えると、やはり来た道を帰るべきだったのだろうな・・・と。
隊長
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