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記録ID: 826809 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走中央アルプス

三ノ沢岳、積雪期を試す。青空の下の敗退レポート。

日程 2016年03月12日(土) [日帰り]
メンバー sprout
天候晴れ
(無風〜弱風、前日までに降雪あり)
アクセス
利用交通機関
バス、 車・バイク、 ケーブルカー等
駒ヶ根ICから菅ノ台へ移動。マイカーを駐車。有料600円。

菅ノ台バスセンターにて、ロープウェイとセットの往復券を購入。3900円。
券販売開始時間:7:40頃
始発バス(臨時バス):8:00 ※本来の始発は8:15
7時頃から行列ができはじめていました。

しらび平駅〜千畳敷駅をロープウェイで7分間。一時間に一回の運行。混雑時は臨時便の可能性もあり。

三ノ沢岳の日帰りをめざす場合、ロープウェイ始発〜終発までのタイムトライアルとなります。そのため難易度が高くなってしまいます。
※ホテル千畳敷に山行前後の宿泊をすれば、行動可能時間が長くなり、有利になるでしょう。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
4時間28分
休憩
32分
合計
5時間0分
S千畳敷駅09:1911:10カール最上部11:2512:28撤退地点12:3713:13カール最上部13:2114:19千畳敷駅14:19ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
ログは、iPhoneの山と高原地図アプリのもの。
注意点として、不自然な直線箇所があります。
これは低温で風に冷されたため、iPhone自体が落ちたせいです。帰路のルートを参考にしてください。この標高での冬季登山には、専用のGPSの方が安心です。
コース状況/
危険箇所等
冬季の三ノ沢岳には安易に入らないことを、まずはお勧めしておきます。
危険箇所、あります。
また、まず他の登山者が先行することも追随することもないでしょう。
これは推測にすぎませんが、前後一週間で誰か一名でもこちらの稜線に進む人がいたら、それは珍しいことではないでしょうか。
それぐらいのイメージをもって、自分以外に頼れる者はいないと考えておくぐらいで調度良いと思います。

以下、当日のコース状況を最低限お伝えします。

●千畳敷駅〜極楽平(付近)まで●

最初の一歩から、トレースはまったくありません。以前あった痕跡も残されていません。
乗越浄土方面には大勢の登山者やスキーヤーが、木曽駒や宝剣岳に向かっていましたが、反対方向の極楽平に進む人は、私以外だれもいませんでした。
かつて厳冬期に乗越浄土へのカールを登った際は、特に労苦しませんでした。今回の極楽平方面へは、ラッセルで大変な思いをしました。
踏み固められた箇所もなく、雪質のよいサラサラのパウダー新雪があるので、体重の軽めな私でも、沈むところまで沈みます。
前半は膝近く。中盤は膝前後まで。後半は腰近くまで沈むことがあり、ラッセルかつ急登です。
アイゼンとピッケルだけでどうにか登りますが、まずルート選択に迷います。
即ち、夏道どおりにカールのスプーン形状の領域を上げるか。または、よりサギダルの頭に近い地点を目指してショートカット直登するかです。
私が視認した限りでは、メリット/デメリットを天秤にかけて五分五分の大変さかと感じました。結果、時間短縮の可能性もありうる後者のコースを選択しました。
時間をかけてジグザグにトラバースするように高度を上げることで、身体への負担を軽くしました。しかしながら、上部の腰ラッセルまで行くと、両足を移動させても20cmずつしか進行できない箇所もありました。
結果、想定外のタイムロスをしてしまい、1h50mほどで極楽平と宝剣岳の中間地点あたりに到着しました。(無雪期のCTは30mです)

●極楽平(付近)〜三ノ沢岳分岐点まで●

この短いエリアは、中央アルプスの主稜線です。
ここだけラッセルから解放されます。
風でシュカブラが美しい場所ですが、なぜかクラストはそれほど目立ちません。
下山後に聞いた話だと、木曽駒方面のほうがクラストの印象が強かったようですが?個人的な主観の違い?
夏道のハイマツは埋もれていますので、かなり広くコース取りをできる区間です。
なるべくショートカットして、三ノ沢岳へのはぐれ稜線に到達するようにしました。

●三ノ沢岳稜線(宝剣岳から三ノ沢岳まで2/5の撤退地点まで)●

無雪期は気持ちよいハイマツの稜線とのことですが、今回は鋭角に雪が積まれています。冬季は、ちょっとしたナイフリッジへと変貌するので、危険が増大します。
ナイフリッジ以外の箇所もふくめて、踏むと膝近くまでは沈みますので、順調に歩くことは難しいです。
とくにナイフリッジは低速で、慎重に歩かされます。
雪質が良くフラジャイルであるため、足場自体がまとめて崩れることを想像してしまいました。
トレイルの左右は、伊那側も木曽側も滑落したら止められる自信がなく、絶望的な印象でした。
このようなナイフリッジがこの先も複数視認され、合わせると結構な長さになると思われました。
これらを全て往復する時間、体力、集中力は私には無いと判断し、早めに敗退判断をするに至りました。

●帰路(稜線とカール)●

三ノ沢岳稜線はアップダウンが多く、上り返しがあるので、往復ともにCTが同じぐらいになります。体力が消耗した状態では、ゆるやかな登り坂でもキツく感じてしまいました。また歩幅が異なりますので、新たな踏み場に沈み込みます。自分のトレース(深い)を頼りにしたところで大してスピードアップできませんでした。
カール下降については迷いましたが、往路の軌跡をそのままなぞることにしました。
乗越浄土方面とは異なりセードなどは出来ようもないので、慎重に爪を沈めます。
少し進んだところで、片足が沈み込むように足場が崩れ、もう片足を踏み込みましたがそちらも崩落しました。
やむなく滑落。
反射が不十分でピッケル静止を試みるまで間が空いてしまったこともあり、20〜30mほどで止まりました。
その後、中盤あたりになると、こんどはトレースが風とパウダーによってほぼ埋もれているという苦難が。
再び、ラッセルによって痕跡を捉えながら、のろのろと下山しました。
その他周辺情報ホテル千畳敷や駒ヶ根高原で食事ができます。
高原には温泉も複数。今回は「こまくさの湯」610円に入りました。

装備

備考 ワカンも背負ってはいたのですが、果たしてアイゼンと併用してみることでメリットがあったのかどうか。まだ分析しきれません。

写真

ロープウェイ下のしらび平駅にバスで到着。新雪が木に乗っかっています。この日は西から高気圧が近づいていました。
2016年03月12日 08:30撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ロープウェイ下のしらび平駅にバスで到着。新雪が木に乗っかっています。この日は西から高気圧が近づいていました。
一気に標高を上げて、千畳敷駅。
宝剣岳!
以前に来たときと同等のピーカンです。
2016年03月12日 09:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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一気に標高を上げて、千畳敷駅。
宝剣岳!
以前に来たときと同等のピーカンです。
2
青と白。
美しき千畳敷カール。
木曽駒や宝剣に向けて、乗越浄土方面に多くの人が進んでいきます。
2016年03月12日 09:04撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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青と白。
美しき千畳敷カール。
木曽駒や宝剣に向けて、乗越浄土方面に多くの人が進んでいきます。
3
一方、極楽平の方向には私だけが孤独にトレースをつけていきます。
ずぶずぶとタイムトライアル開始。ロープウェイ終発までに帰還するという条件。のっけから脛まで足が沈んでスピードが出ません。
2016年03月12日 09:21撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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一方、極楽平の方向には私だけが孤独にトレースをつけていきます。
ずぶずぶとタイムトライアル開始。ロープウェイ終発までに帰還するという条件。のっけから脛まで足が沈んでスピードが出ません。
2
迷いましたが、夏道どおりではなく、ショートカット直登を試みることにしました。
誰も先行者なし。誰も追随者なし。
2016年03月12日 09:26撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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迷いましたが、夏道どおりではなく、ショートカット直登を試みることにしました。
誰も先行者なし。誰も追随者なし。
2
無風から弱風の日でしたが、稜線上はさすがに吹いているようです。
なるべくサギダルの頭に寄ったゴール地点に上がりたいのですが、臨機応変にトラバースしてのラッセルなので理想通りにはなりません。
2016年03月12日 09:38撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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無風から弱風の日でしたが、稜線上はさすがに吹いているようです。
なるべくサギダルの頭に寄ったゴール地点に上がりたいのですが、臨機応変にトラバースしてのラッセルなので理想通りにはなりません。
1
宝剣寄りの岩場を越えながら高度を上げていくパーティがいました。もしかしたら、途中まではその戦略で進んでもよかったのかもしれません。
2016年03月12日 10:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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宝剣寄りの岩場を越えながら高度を上げていくパーティがいました。もしかしたら、途中まではその戦略で進んでもよかったのかもしれません。
2
がんばっているつもりですが、基礎体力のない私なのでまだここまでしか上がらず。徐々に膝付近まで沈みこむようになってきました。雪質は良いのですが、そのぶん疲労していきます。
2016年03月12日 10:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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がんばっているつもりですが、基礎体力のない私なのでまだここまでしか上がらず。徐々に膝付近まで沈みこむようになってきました。雪質は良いのですが、そのぶん疲労していきます。
2
そんな疲れを癒すのが、ふり返ると見渡される雲海。その向こうに南アルプスと富士山の絶景です。あちらも好天のようです。
2016年03月12日 10:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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そんな疲れを癒すのが、ふり返ると見渡される雲海。その向こうに南アルプスと富士山の絶景です。あちらも好天のようです。
3
身長の低い私とはいえ、ついに腰あたりまで沈むようになってきました。進まないので焦りを感じそうになる誘惑もありましたが、精神力だけを頼りにして粘ります。
2016年03月12日 10:43撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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身長の低い私とはいえ、ついに腰あたりまで沈むようになってきました。進まないので焦りを感じそうになる誘惑もありましたが、精神力だけを頼りにして粘ります。
1
豆腐に鎹、といった手ごたえで一応刺さっていますが・・・。
2016年03月12日 10:58撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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豆腐に鎹、といった手ごたえで一応刺さっていますが・・・。
3
もう到達地点がどこでもいいので、カールとの戦いが終わることを望みます。最上部の小さな雪庇を取り崩して、稜線にゴールしました。
2016年03月12日 11:07撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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もう到達地点がどこでもいいので、カールとの戦いが終わることを望みます。最上部の小さな雪庇を取り崩して、稜線にゴールしました。
4
それほどでもない高低差とも言えるかもしれませんが、ここまで2時間近くもかかってしまいました。これは私が判断ミスっただけなのか。どうしようもなかった過程なのか。わかりません。
2016年03月12日 11:08撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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それほどでもない高低差とも言えるかもしれませんが、ここまで2時間近くもかかってしまいました。これは私が判断ミスっただけなのか。どうしようもなかった過程なのか。わかりません。
1
肩で息をしながら、主稜線を見回します。ここは強風で雪が少なく、一時的にラッセルを免れました。クラストが露出している部分も目だってありません。
2016年03月12日 11:08撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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肩で息をしながら、主稜線を見回します。ここは強風で雪が少なく、一時的にラッセルを免れました。クラストが露出している部分も目だってありません。
2
ここで初めて、目的地を捉えました。ヘアピンカーブを描くようにして、中央アルプスのはぐれ稜線へと入らなければなりません。
2016年03月12日 11:08撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ここで初めて、目的地を捉えました。ヘアピンカーブを描くようにして、中央アルプスのはぐれ稜線へと入らなければなりません。
5
すこし北へ進行して・・・。それにしても、なんて良い天気!
2016年03月12日 11:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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すこし北へ進行して・・・。それにしても、なんて良い天気!
2
夏道を無視して、ショートカット。ここだけは積雪期ならではの時間短縮が確実にねらえます。そう、この辺だけは。
2016年03月12日 11:19撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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夏道を無視して、ショートカット。ここだけは積雪期ならではの時間短縮が確実にねらえます。そう、この辺だけは。
2
さあ、いよいよ三ノ沢岳の稜線に足を踏み入れ・・・・ズボッw
どうやら、ここからも膝下ぐらいまで沈みながらのようです。一歩一歩、体力を削られていくみたい。
2016年03月12日 11:19撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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さあ、いよいよ三ノ沢岳の稜線に足を踏み入れ・・・・ズボッw
どうやら、ここからも膝下ぐらいまで沈みながらのようです。一歩一歩、体力を削られていくみたい。
7
これが、三ノ沢岳。
はぐれ稜線の先にたたずむ、孤高の秀峰。
この季節、この私に、辿り着けるのでしょうか。
2016年03月12日 11:25撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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これが、三ノ沢岳。
はぐれ稜線の先にたたずむ、孤高の秀峰。
この季節、この私に、辿り着けるのでしょうか。
8
積雪期にはナイフリッジ状になるとは知っていましたが。離れて見る限りは、それほどでもないような?
ところが、実際に歩いてみると・・・少しずつ危険を覚え始めます。
2016年03月12日 11:28撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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積雪期にはナイフリッジ状になるとは知っていましたが。離れて見る限りは、それほどでもないような?
ところが、実際に歩いてみると・・・少しずつ危険を覚え始めます。
9
木曽側の斜面。
少なくとも、この場所、この方向から滑落したら高低差的にアウトと思える。
2016年03月12日 11:34撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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木曽側の斜面。
少なくとも、この場所、この方向から滑落したら高低差的にアウトと思える。
3
伊那側。
シュカブラが美しいけど、その先は切れ落ちている。ダメだこれは。
2016年03月12日 11:56撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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伊那側。
シュカブラが美しいけど、その先は切れ落ちている。ダメだこれは。
4
問題はナイフリッジの見た目の形ではないんだ。
これはフラジャイルな雪で出来ている。これをラッセルぎみに恐る恐る歩くには、時間がかかる。
それに、足場自体がまとめて崩れ落ちたら、ゲームオーバーなのだ。
2016年03月12日 11:36撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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問題はナイフリッジの見た目の形ではないんだ。
これはフラジャイルな雪で出来ている。これをラッセルぎみに恐る恐る歩くには、時間がかかる。
それに、足場自体がまとめて崩れ落ちたら、ゲームオーバーなのだ。
8
道を閉ざすかのように、そのとき雲が山頂を隠しはじめた。
まだまだナイフリッジは続くのでしょう。危険。実力不足。
「帰りましょう・・・!」
登山歴初の敗退を決断しました。
2016年03月12日 12:06撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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道を閉ざすかのように、そのとき雲が山頂を隠しはじめた。
まだまだナイフリッジは続くのでしょう。危険。実力不足。
「帰りましょう・・・!」
登山歴初の敗退を決断しました。
7
木曽の町並みを見下ろして、それから踵をかえします。
ああ、雲が増えてきたな・・・とか考えつつ。
2016年03月12日 11:52撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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木曽の町並みを見下ろして、それから踵をかえします。
ああ、雲が増えてきたな・・・とか考えつつ。
1
新雪に足を取られ、登り返しで減速しながら、帰路を進みます。
空木岳へと向かう中央アルプスの主稜線を、横目で見ながら。
2016年03月12日 12:25撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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新雪に足を取られ、登り返しで減速しながら、帰路を進みます。
空木岳へと向かう中央アルプスの主稜線を、横目で見ながら。
2
三ノ沢岳すら遠かったのに。もっとずっと遠いんだな・・・
2016年03月12日 12:25撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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三ノ沢岳すら遠かったのに。もっとずっと遠いんだな・・・
3
正面方向には、木曽駒や宝剣岳の岩場。
往路で自分が付けたトレースはあまり役に立たず、休みながらも帰還をめざします。
2016年03月12日 12:25撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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正面方向には、木曽駒や宝剣岳の岩場。
往路で自分が付けたトレースはあまり役に立たず、休みながらも帰還をめざします。
2
カール最上部に戻りました。
夏道側とどちらを下りるか迷いましたが、トレースが少しでも有効ならばと、元ルートを選択。木曽駒側からのカール下降とはレベルが違いますが。
2016年03月12日 13:31撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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カール最上部に戻りました。
夏道側とどちらを下りるか迷いましたが、トレースが少しでも有効ならばと、元ルートを選択。木曽駒側からのカール下降とはレベルが違いますが。
滑落。
壁の方を向いて蹴りこんで、慎重にトラバースぎみに下降していましたが、片方づつ足場が崩れて、加速していきました。ピッケルで本気の抵抗。20〜30mで止まりました。右のラインが滑落跡。
2016年03月12日 13:34撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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滑落。
壁の方を向いて蹴りこんで、慎重にトラバースぎみに下降していましたが、片方づつ足場が崩れて、加速していきました。ピッケルで本気の抵抗。20〜30mで止まりました。右のラインが滑落跡。
3
もう笑うしかないなー、と思ってたら、さらに笑うしかない事態。
往路の深いトレースが、カール中盤でもう埋もれています。風でパウダーが・・・ラッセルやり直しですね☆
2016年03月12日 13:46撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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もう笑うしかないなー、と思ってたら、さらに笑うしかない事態。
往路の深いトレースが、カール中盤でもう埋もれています。風でパウダーが・・・ラッセルやり直しですね☆
3
なんとかコース跡としては残ってますが、・・・はぁw
2016年03月12日 13:47撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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なんとかコース跡としては残ってますが、・・・はぁw
時間をかけて、ボロボロになりながらも、下部ではトレースが生きていました。最後まで、粘れ。
2016年03月12日 13:58撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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時間をかけて、ボロボロになりながらも、下部ではトレースが生きていました。最後まで、粘れ。
1
素直に夏道コースを登り下りすればよかったのでしょうか。いや、そっちの最上部はもっと辛かったのか。今になって写真を見返してみても、解答には導かれません。
2016年03月12日 14:09撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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素直に夏道コースを登り下りすればよかったのでしょうか。いや、そっちの最上部はもっと辛かったのか。今になって写真を見返してみても、解答には導かれません。
3
自分が歩いた痕跡をふり返って。
2016年03月12日 14:20撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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自分が歩いた痕跡をふり返って。
1
・・・着いた。他者の居る場所。
帰路も時間はかかりましたが、それでも早い時点で撤退判断をしたので、余裕のある時間です。
2016年03月12日 14:16撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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・・・着いた。他者の居る場所。
帰路も時間はかかりましたが、それでも早い時点で撤退判断をしたので、余裕のある時間です。
4
ピッケルを雪面に深く突き刺しました。
自分の撤退判断を、ここまで納得して歩いてきたのですが。ほんとうは悔しい気持ちが隠れていたらしいです(笑)

宝剣岳はあいかわらずの青空。きれいだ。
2016年03月12日 14:20撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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ピッケルを雪面に深く突き刺しました。
自分の撤退判断を、ここまで納得して歩いてきたのですが。ほんとうは悔しい気持ちが隠れていたらしいです(笑)

宝剣岳はあいかわらずの青空。きれいだ。
6
装備はずして、コーヒー飲んで。奇遇にも木曽駒BCスキーに来ていたフォロワーさんと挨拶して。ゆっくり脱力していたら、臨時のロープウェイとバスを出してくれるとの情報が。
帰ります。この時にはもう、わりかし晴れやかな諦念へと気持ちが変わっていました。
2016年03月12日 15:24撮影 by RICOH WG-30, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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装備はずして、コーヒー飲んで。奇遇にも木曽駒BCスキーに来ていたフォロワーさんと挨拶して。ゆっくり脱力していたら、臨時のロープウェイとバスを出してくれるとの情報が。
帰ります。この時にはもう、わりかし晴れやかな諦念へと気持ちが変わっていました。
撮影機材:

感想/記録
by sprout

三ノ沢岳という秀峰の存在を知ってもらいたい!
(日帰りの可能性がある雪山コースとして)

三ノ沢岳の積雪期には安易に立ち入らないでほしい!
(時間に余裕をもったとしても、危険箇所は危険箇所)

・・・この2つの矛盾するメッセージを伝えたくて、今回の登山を試み、今回のヤマレコを編集しました。
この雪山のレポート件数そのものが少ないようなので、また私自身がとても挑みたかったので、3ヶ月間ほど気象と雪質コンディションの情報を睨みつつ、チャンスを窺っていました。
試みた結果、敗退することになりました。
その先が解らない未完成のレポートとなってしまいましたが、それでも何かのアイデアやヒントになる部分があるようでしたら幸いです。

三ノ沢岳、新雪が積もるなかでの日帰りトライアル。
どなたかが、また試みることがあるのかもしれません。

私も、まずは初冬や春季残雪期からであっても、この秀峰に再チャレンジできたらと願っています。


★追記★
この日、木曽駒ケ岳に行っていたフォロワーさんのヤマレコです。
下山後のロープウェイ駅や温泉の湯船でいろいろと情報交換しました。
以下のリンク。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-826008.html
気象、雪質などの比較参照のために併読をおすすめさせていただきます。

★再追記(2016年12月)★
リベンジ達成しました。
ヤマレコユーザー限定での閲覧ですが、リンク貼っておきます!
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1020204.html
ありがとうございました!!
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登録日: 2014/11/24
投稿数: 59
2016/3/15 22:31
 ご無事で何よりです
まずは生還おめでとうございます。カール上部の傾斜を考えると本当にご無事で良かったです。

今の三ノ沢の稜線、かなり怖いですね。
自分が行った時よりもリッジの距離が長いし雪も堆い。
3月になれば雪も締まってるものと思っていました。
自分もいつか再挑戦したいと思っていますので勉強になりました。

雪の三ノ沢岳は見るからに麗しく心惹かれます。数字の上では日帰りできそうだし条件さえ合えば行けることもあるのでしょうが、やはり生半可に踏み込んではいけないなと思いました。魔の山ですね。
登録日: 2013/9/21
投稿数: 16
2016/3/17 13:34
 単独は難しいです…。
コメントに気づけず、返信が遅くなりました。

暖冬および雪不足の今冬でしたが、この日は「残雪期」というよりも「積雪期」と呼ぶべきカテゴリーに巻き戻っていました。

その難しさの中で、行けるところまでは行ってみました。
おそらく時間の余裕がもっと必要ですし、リスキーな箇所を堅実に越えて行くには、単独はよろしくないでしょう。
アンザイレンで2、3名からのパーティーで挑むべき日でした。

翌日はさらに降雪があり、翌々日は陽射しのためか、カールにて雪崩(10人とも無事)もあったようです。
私が登った日は、ピッケルを強く深く刺してみた感じではずっとマシだったと思われますが、際どいタイミングでもあったかもしれません。

ヤマレコ内でもあまり成功例のない、雪の三ノ沢岳。それなりの調査と作戦が必要なようです。キビシイ!楽しかったけど!

この記録に関連する本

この記録に関連する登山ルート

この記録で登った山/行った場所

この記録は登山者向けのシステムヤマレコの記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら
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