碧い空、白き山嶺、そして赤岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:55
テント泊は無理でも日帰りならなんとか、ということで美濃戸口に前泊し赤岳に行ってみた。
荷物を減らしたこともあり行動中は腰痛に悩まされずにすんだ。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新雪で雪が締まってないため勾配のきついところではアイゼンが効きづらい。 |
その他周辺情報 | 八ヶ岳山荘のお風呂500円(モンベルカードを見せると300円) J&Nのお風呂700円(食事をすると350円) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
3月11日(金)
11時ちょうどの特急あずさに乗るべく新宿駅へ向かう。
今回えきねっとトクだ値という前売り切符で新宿駅から茅野駅まで3,910円ですんだ。
変更や払い戻しに制限はあるものの随分と割安なのでもっと早く知っていればと思う。
電車に乗ってすぐに魔法瓶の水筒を家のキッチンに置き忘れたことに気付いて落ち込む。
今回は荷物軽量化のためにストーブも置いてきたので魔法瓶が心の拠り所だった。
忘れたものはしょうがないのでお弁当を食べて読書していたらいつの間にか茅野駅に到着。
バスが出るまで30分ほど時間があったので駅前で魔法瓶を扱うお店を探すが見つからず。
車内には単独の女性登山者が乗っていたが到着するとすぐに美濃戸方面に歩いて行った。
自分は美濃戸口のバス停を降りてすぐの八ヶ岳山荘併設の仮眠室に泊まる。
仮眠室は2,000円という破格の使用料なのに暖房設備と清潔な寝具までついている。
室内は無人だったため入ってすぐのベッドをキープ、すぐに女性登山者が一人入ってきた。
少し周辺を散歩し山荘のお風呂に入り、休憩所の漫画を読んでいたら夕食タイムになった。
食堂のキーマカレーが気になりつつも隣接するJ&Nという新しいレストランへ行ってみる。
若いオーナー夫妻が昨年の秋に開店したばかりだという宿泊施設を兼ねた綺麗なお店だ。
ベッド&ディナーに駐車場代と登山後のお風呂がつき5,500円というリースナブルな料金。
今回は八ヶ岳山荘の仮眠室を利用したが機会を見つけて利用してみたいと思った。
食事はステーキかパスタが迷ったが季節限定のビーフシチューがあったのでそれを注文。
鋳鉄製の鍋で提供されたシチューには異なる部位の肉が煮込まれていて大変美味しい。
その質に加えて量もなかなか多く1,700円という値段は大変お得だと言わざるを得ない。
例えば銀座や浅草の名店だと半分程度の量でそれ以上の値段がするのではないかと思う。
満足して仮眠室に戻り少しばかり読書をして20時頃明かりを消し眠りについた。
3月12日(土)
深夜1時頃目を覚ますと夜中到着しただろう人たちでベッドはほとんど埋まっていた。
布団の中でスマホをいじってたが意を決し階下の休憩所に移動し登山の準備をはじめる。
準備を済ませ3時出発、当然暗い時間帯だが林道だけなら星明りでも十分歩けそうだ。
しばらく明かりをつけずに歩いていたら後ろから車が来たので安全のために点灯する。
約1時間弱で美濃戸山荘前に到着、水場があったので少し水を補給して出発。
ここで林道が終わり北沢と南沢に道が分かれるが赤岳への最短ルートである南沢を選択。
2時間ほど沢沿いを歩きだんだんと空が白んですっかり明るくなった頃に行者小屋に到着。
予定では5時半迄には行者小屋に着くつもりだったがコースタイムをオーバーしてしまう。
行者小屋のベンチで軽い朝食をとりアイゼンを装着していよいよ地蔵尾根を登り始める。
森林限界のあたりから勾配がきつくなり、また新雪がさらさらすぎてステップが不安定だ。
踏み崩し足を滑らせないよう何度も雪面を蹴りこみ、膝をついて5点確保で体重を分散する。
一歩一歩慎重に登りようやく地蔵の頭に到着、お地蔵さんの頭を撫でて無事を感謝。
稜線の東側は雲海が広がり、その上にさらにガスがかかっていて富士山の姿は見えなかった。
西側にも雲海が広がっているがガスはなく日本アルプスの錚々たる峰々の姿は完璧に見えた。
昨年泊まった赤岳天望荘は今は休業中、建物の前を通りすぎ赤岳へ向けて歩を進める。
この日地蔵尾根から登ったのは自分が最初のようでトレースなき道を歩くのは気持ちよい。
途中の岩場にホシガラスがいたが写真をうまく撮れないうちに飛んで行ってしまった。
そして赤岳山頂に到着、ひと足違いで登頂した方が二人いて自分がこの日三番目のようだ。
登頂一番乗りの方とお話をする、昨晩は赤岳鉱泉に泊まり文三郎尾根で登ってきたらしい。
普段知らない人に話しかけることはないが同じ景色を共有している感覚もあり自然に話せる。
ふと南のほうへ目を移すといつのまにか雲海の上に富士山の頭が浮かんでいた。
天気が良く風も弱く絶好の登山日和の下、新雪に覆われた八ヶ岳に登れるとは運が良い。
そんな事を考えながら30分ほど山頂の景色を堪能したあたりでそろそろと腰を上げ下山する。
阿弥陀岳にも寄りたかったが、この新雪であの急登は自分には厳しそうに思えやめておく。
文三郎尾根から阿弥陀岳へはトレースは無くここ数日このルートで登った人はいなそうだ。
下山時これから登ってくる人とすれ違うが登山日和の土曜日としては登山者が少なく思える。
下の方では行者小屋から阿弥陀岳へ向けてラッセルしている登山者の姿が目に映った。
ほどなくして行者小屋に到着、朝はひと張りだけだったテントが4つくらい増えていた。
ここから見上げる南八ヶ岳の峰々の姿は素晴らしい、機会があれば是非テント泊してみたい。
南沢を通って美濃戸口へ戻る、だんだん登ってくる人たちとすれ違う頻度が増えてきた。
美濃戸山荘の前でアイゼンを外しちょっとだけ休憩し林道を下って美濃戸口に到着。
13時20分発のバスまで時間がタイトだがJ&Nでプリンを買って入浴させてもらう。
発車5分前まで湯に浸かり急いで着替え、髪がびしょ濡れのままバスに飛び乗った。
お疲れ様でした(^-^)v
サーモス探したんですね!
売ってるところなくて残念でしたが、最高の天気に恵まれて。。。運が良かった♪様子。
厳冬期の赤岳は今の私では勿論無理なので、今年はグリーンシーズンに初挑戦してにみようかなぁとレコみて赤岳に憧れました。
感動レコ(*´∇`*)
でも コワイとも感じました。
おはようございます
スーパーで売っている廉価版でも、と思い探しましたが見つかりませんでした。
幸い今回ペットボトルの水は多少凍りつつあるものの飲むには支障ありませんでしたが仮にテント泊決行してたら厳しい状況になっていたでしょう。
赤岳は雪の状態さえよければ無雪期よりも登りやすいですよ(もちろん一般道の話)。
ただし冬山はちょっとしたきっかけで人生が終わりかねないので色々と注意が必要です。
行者小屋あたりでもアルペン気分を味わえるので無理せずチャレンジしてください。
monkichikunさん、先日は私のレコにコメントありがとうございました。 通過時刻を見ると、monkichikunさんの次が我々のパーティーではなくて、間に一人いたみたいですね。
時々トレースが二人かな?と思う部分もありましたね。
帰りはJ&Nのお風呂も先に入っていますね。でも髪の毛濡れたままバスに乗ったとか・・・・。
レコを比較すると、なにかと面白いですね。
f15eagle さま
青緑のウェアというだけで早とちりしてしまい失礼しました。
自分の後ろの方はおそらくソロで、地蔵の頭から横岳方面に行かれたのかもしれません。
天気に恵まれお互い良い山歩きができたようで良かったです。
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