番城山・登山道のない頂
- GPS
- 06:49
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 973m
- 下り
- 983m
コースタイム
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:49
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■道路に全く雪はなし |
コース状況/ 危険箇所等 |
■林道は一部崩落していて通行注意 ■県境稜線から先はアップダウンがあって予想以上に体力を使う。 ■下りはトレースを外すとルートが分かり難い。 |
写真
感想
番城山(ばんじょうさん)・・・2〜3ヶ月前までは何と呼ぶのか、どこにあるのかも知らなかった山だが、ヤマレコだったか山ブログだったかで山行記録を読んでから、その存在が自分の中で大きくなっていった。その山が番城山であると意識して見たことはないにも関わらず、何故行きたくなったのかは自分でもよく分からないのだが、この連休初日にそのピークへ登ることにした。
国道13号を菖蒲方面に左折、古屋敷の集落を抜けてさらに奥地へ進み、船引林道のゲートの所に車を止めた。登山者はおろか人っ子一人いない。どんよりとした天気と相まって寂しい感じだ。この林道から斜めに分岐するように道が伸びていて、これも林道のようだが、倒木や崩落で車両の通行は不可能な状態だった。林道をショートカットしながら高度を上げるが地形が分かり難い。GPSを頼りに進んで行く。高度650mくらいから雪道となった。地形図を見ると林道は900m地点から山腹をトラバースしていくがその辺りで林道を離れ尾根形に乗った。雪は固くツボ足でもあまり沈まない。やがて県境の稜線(P1028地点)に出た。この時間二ツ森も番城も山頂付近にはガスがかかっていたが、ピーク付近は霧氷で真っ白になっているのが見えた。
県境稜線を辿り、小ピークを二つ越えてコルに下り立った。ここで林道と交差するようだが雪で全くわからない。朽ち果てた標識の跡が残っていて、昔はもっと整備されていたのだろうか。このコルで小休止した後、県境を辿りP1120に乗り上がる。霧氷をまとった木々が美しい・・・ここにはまだ冬が残っていた。県境はこのピークから一旦コルへ下り、さらに沢床へ下ってから番城山へと登り返すのだが、沢を横断するのは厭らしいので、尾根伝いにP1243へ向かう。頭上でゴーゴーと唸りを上げた風が容赦なく体温を奪っていく。足元の沈み込みが大きくなってきたので、この尾根の途中でワカンを着け、アウターを一枚羽織った。
ジャンクションピークのP1243で西へ少し辿ると番城山の南東尾根に乗り上げた。ここから北西へ進路を変え一登りするとついにピークに辿り付いた。標柱の類は雪の下なのか元々無いのか見当たらなかったが、周囲にはここより高い所はないのでここが山頂であろう。GPSも確認すると番城山の山頂を示していた。着いた〜。県境稜線に出てからが長かった。ザックを下ろして昼休憩にした。上空には鉛色の雲が広がり眺望はあまり楽しめなかったが、晴れた日には蔵王連峰の展望台となるというのも頷けるロケーションだ。
20分ほどで山頂を後にし下山を開始したのだが、出だしから下る方向を間違えた。すぐに気づいたので事なきを得たが、ある程度下ってからでは大変だった。何も考えずに県境の稜線に出た地点(P1023)に向かってまっすぐ下ってしまったのが間違いの原因だ。やはりピークではきちんと方向を確認しなければ。・・・と舌の根も乾かないうちにP1120で二ツ森山に気を取られ、別の尾根に入り込みそうになった。トラバース気味に下って元の尾根に復帰したが、危ない危ない。残雪の山は迷いやすいのだ。
P1023からは自分のトレースを忠実に辿って下ったが、林道と交差するポイントで見失い林道に降りれる地点を探して右往左往。何とか林道に降り立つが、雪が無くなると踏み跡は極めて薄くショートカットしてきた斜面を下って行く気にはなれず、下見を兼ねてそのまま林道を辿った。途中で道が崩落している箇所が出現。登りの時はショートカットしたのでここを通らなかったが、雪が付いたらかなり急斜面のトラバースとなろう。ショートカットした際に古い道形が続いているのが確認できたので、そこを通った方が安全だと思われた。車に戻った時には結構な疲労感を感じた。
冬晴れの一日にこの山頂を踏んでみたいが、今回雪が落ち着いた残雪期でも予想より時間がかかったことを考えると、深いラッセル時にこのピークを踏むのは自分にはかなり厳しそうだ。お隣の二ツ森山なら何とか可能か・・・来シーズン、チャンスがあればトライしてみたい。(TONO)
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