【初春の花巡り】藤原岳
- GPS
- 05:12
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
西藤原駅に下山後、東藤原駅まで三叉鉄道に乗り、東藤原駅から徒歩で登山口まで歩いて車回収 30分強くらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
旧道の沢筋の踏み跡はとても不明瞭 |
写真
感想
連休に合わせて年休をとっていたが、天気や所用で泊まりで山にいけず。
ちょうど、藤原岳が花の見頃ということで、久々にお花見山行。
8時前くらいののんびり出発。
名神八日市インターから石榑峠を越える。
途中コンビニに寄ったりして、孫太尾根の入山点を目指す。
現在、孫太尾根は末端から急登を登って尾根上に行くのだが、地形図しか見ていなかったため、旧道から入山してしまう。
林道が無くなり、沢筋に入ると早くも踏み跡は不明瞭。
ミヤマカタバミなんかを見ながら倒木混じりの面倒な沢型を進んでいく。
上部にいくと少し踏み跡がはっきりしてきてましになるが、いかんせん面倒なので尾根上目指して復帰する。
尾根上の道ははっきりしていて歩きやすい。
途中、ミツバツツジを見ることができた。
なだらかな尾根上についている登山道は樹林も疎で日当たりもよく、気持ちよく歩ける。
霊仙と同じく石灰岩地質の山なので、時折カレンフェルトの露岩地帯がある。
タチツボスミレやネコノメソウ、ヒロハノアマナが咲いている。
春先は飽きるほど見るタチツボスミレだが、シーズン始めに見るとやっぱり嬉しくシャッターを切ってしまう。
他にもコショウノキやアセビなんかも咲いている。
孫太尾根は南に長く伸びる尾根でいくつか小ピークがある。
一つ目の丸山に登ると、セツブンソウがいくつか見られた。
実は自生のものを見るのは初めてなので嬉しい。
しかし、少しピークは過ぎているようで、綺麗な個体は少なかった。
不思議なことにこの辺りでは丸山にしか生えていないようだ。
丸山を過ぎるとミスミソウが見られるようになる。
個体によって白から薄桃色と変化があり楽しめる。
セリバオウレンやカテンソウなども見ることができた。
多志田山の登りに差し掛かると、季節を逆行したのか花が少なくなる。
代わりに鳥が近くでさえずっていて、シジュウカラやヤマガラ、コゲラなどをみることができた。
また、越冬したヒオドシチョウが飛び交っている。さすがタテハチョウの仲間なのもあるのか羽ばたきの力強い音がよく聞こえる。
多志田山の登りはなかなかの急騰で息が上がるが、山頂まではあと少しなので、気合を入れて一気に登りにかかるが、ふと途中で鮮やかな黄色が目に飛び込んでくる。
フクジュソウが綺麗に花を咲かしている。見れば斜面のいたるところに花が咲き、まさに最盛期といったところ。
時折、セツブンソウもまじりキンポウゲパラダイス。
このあたりのセツブンソウは綺麗な花も多くまさにお花見山行だ。
そんなこんなで、山頂台地にたどり着く。
霊仙山と同じく、だだっ広い平原にカレンフェルトがところどころに見られいい感じだ。
ピークに辿り着くと平日だというのになかなかの賑わいだ。
天気もよく遠くには御嶽、乗鞍、北ア、中ア、やはり白くて大きい白山や荒島などが望める。
鈴鹿もお隣の竜ヶ岳はもちろん、御在所まで見渡せる。
眺めをひとしきり楽しみ、ピークをあとにする。
大きな平原を眺めながら下って行くのはなかなか気持ちがいい。
ほどなく立派な藤原山荘へたどり着く。時間もあるので天狗岩あたりを周遊することに。
麓に広がる平地をみながらなだらかな道を歩いて行くのはいい感じだ。
途中、申し訳程度に残雪が残っていた。
少し樹林帯を歩いて天狗岩へ。
先月初めに登った霊仙山が目の前に見える。少し遠くに伊吹山も見えるが雪は皆無。
今年は本当に雪に恵まれない。
天狗岳から山荘の分岐へ戻り表尾根を下っていく。
こちらもフクジュソウはよく見られるが、それ以外の花はなかなかない。
花を見るなら孫太尾根を登るのが最適だろう。日当たりもよく歩いていて楽しい。
山頂台地から結構下ろしたところに9合目の看板。ここであと少しと思ったら少し痛い目を見るだろう。
花の種類はあまり多くないが、孫太尾根では葉しかなかったスズカカンアオイの花をようやく見ることが出来た。
あとは若干小走り気味に下って行き、神武神社のある登山口まで降りてくる。
登山口から西藤原駅までは10分程度。
三叉鉄道の駅だがなかなかおしゃれんば駅舎。切符を買うと昔ながらの分厚い切符の端をチョッキンしてくれてなつかしい気分となった。
太平洋セメントの貨物車両もたくさんあった。なんだかんだで、藤原岳が1つの産業基盤であることを実感する。
2駅進んだ東藤原駅で下車し、30分ほど歩いて登山口の車を回収。
下界から改めて藤原岳を眺める。こちら側の半分は石切り場として削られてしまっているが、その横に登り孫太尾根には花々が残り、痛々しい姿ながら、人に恵みをあたえ、また癒やしさえも与えてくれる山なのだなぁと思いつつ帰路についた。
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