藤原岳・孫太尾根 丸山・草木まで 〜森の線香花火 セリバオウレンに会う山旅〜
- GPS
- 08:00
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 655m
- 下り
- 638m
コースタイム
天候 | 平地は晴れ しかし山は小雪が舞う寒さ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・孫太尾根はバリエーションルートだけあって、一部に道が不鮮明な箇所、急斜面のトラバース、崩壊地上を横切る箇所がある。 ・丸山直下のトラバース、藤原岳山頂直下のトラバースは転倒・滑落に注意のこと ・これらの区間は不安定な斜面ゆえ、落石もさせやすい。浮石を踏んでしまうと落石させて後続の方に当たると重大事故になる可能性があるので、十分注意されたい。 ≪危険動物情報≫ ・クマ:鈴鹿山地で遭遇情報有り。 ・ヤマビル:今回は遭遇せず。他の方のレコでは遭遇情報有り。これから暖かくなると遭遇は避けられないと思われる。 ・ヘビ:遭遇せず。 |
その他周辺情報 | ≪トイレ≫ ・孫太尾根登山口にはトイレ無し。入山後も山頂台地の藤原山荘まで無い。 ≪商店・自販機≫ ・こちらも孫太尾根登山口付近には無い。十分前もって用意されたし。 |
写真
感想
春の花を見に藤原岳へ行くのが定番の山行になっている私。
3月11日には、孫太尾根を登り切り山頂へ到達できたり、フクジュソウ・セツブンソウに会えた等の成果もありました。
しかし、諸兄のレコを拝見すると、セリバオウレンなる可憐な花が咲いているとのことでしたが、見つけられず。
セリバオウレンに会いに、再び孫太尾根に出かけてきました。
先週の寒波で降った雪もすっかり溶けたようなので、ドロドロの登山道に苦しめられることは無いだろう。
むしろ心配なのはヤマビルがそろそろ出現する季節になること。
ということで、ヤマビル対策は万全にして臨んだのですが…
早朝の出発段階で、濃尾平野上空は快晴。しかし、鈴鹿山地〜伊吹山上空には厚い雲がかかり、天気は今一つな感じ。
しかも近づいてきた山の山頂部を見るとうっすら白い…。
まさか今日の冷え込みで、山ではまた降雪があったか…。
孫太尾根登山口手前で様子をうかがうと、藤原岳もちょっと白くなっている。
山頂直下の急登箇所で積雪・ドロドロ状態ではしんどいかも。
不安を抱えながらも、行けるところまで行こうということで出発しました。
今日は山頂へ到達するよりも、セリバオウレンやミノコバイモを見つけることが目的。
杉の造林地が終わり、石灰岩の露頭が出てくる尾根道に入ると、少し進んでは目を皿のようにして周囲を観察し花が咲いていないか探しました。
おかげで前に進まないことと言ったら…。
いつもなら1時間ほどで到着する丸山まで2時間以上もかかってしまいました。
しかしながら、今日は時折小雪が舞う寒さ。
山には雪雲がかかっているようで日差しもイマイチ。
先回はたくさん開花していたヒロハノアマナも今日は蕾ばかり。
丸山まではネコノメソウやカテンソウを見つけるくらいで、花は少なめでした。
もしや今日もセリバオウレンに会えないのか…と思うと少し焦りました。
2時間ほどかけて丸山に到着。
去年の今頃はミスミソウの花園だったので、今年も期待していたのですが…。
天気のせいか、今日の寒波のせいか、ほとんどのミスミソウは蕾のままでした。
わずかに咲き残ったセツブンソウを見て、前進し再開。
セリバオウレンの目撃情報が多い草木を目指します。
すれ違う人にも咲いていないか尋ねますが、一つだけしか見つけられなかったとのこと。
小さい花らしいので、発見は容易ではないのかと思うと心配でした。
草木手前のピークで枯れてドライフラワーのようになった花を撮影していると、その背後にヒョローンとはえる小さい花が。
念願のセリバオウレンにやっと会えました!
ひとつ見つけて、花の大きさや形がわかると、道端に咲くものを次々と発見。
やはり、大きさとか、どんな所で生えるのかを知ることは大切ですね。
とても小さいですが、よくみるととても格好のいい形の花姿のセリバオウレン。
まさに「早春の森の線香花火」というのがぴったり。
花の美しさにひときわ心を打たれ、すっかり気に入りました。
園芸種もあるようですが、自然の中に咲く得も言われぬ美しさ。
まさに神様は最高の芸術家だと思うのはこんな時です。
花探しと撮影に時間がかかり、丸山から1時間半かけて草木に到達。
目指す藤原岳山頂はまだだいぶ先だし、天気はイマイチだし、見たい花も見れた。
山頂直下のフクジュソウも、天気が悪いと閉じているものが多かろう。
ということで、今日はここで引き返しました。
小さい上に、強風に揺れる状態ではなかなかピントが合う写真を撮れませんでしたが、念願のセリバオウレンに会えたのが大きな収穫でした。
そしてあちこち探していたミノコバイモも道端にひっそりと咲いているものを見つけらえれて、うれしさ倍増。
ミスミソウがほとんど開花していなかったのがちょっと残念でしたが、美しい早春の花を観察できて楽しい山行になりました。
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