春の花に癒されました仙ヶ岳♪(大石橋から宮指路岳〜仙ヶ岳周回)
- GPS
- 07:59
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,041m
- 下り
- 1,033m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料、トイレなし、登山ポストなし (トイレ、登山ポストは小岐須渓谷山の家にありました) |
コース状況/ 危険箇所等 |
《ヤケギ谷コース》 全体に急登が多いコースですが、目印は豊富で危険箇所も少ないと思います。通報ポイントは1〜9番。8番から東海展望を経由してから登り返しがあります。 《宮指路岳⇒仙ヶ岳(西峰)》 宮指路岳から急傾斜の尾根を下った先の犬返しの剣は岩場のマーク通りに歩けば安全ですが、崩れ易く滑落すれば危険なザレ場です。その後も5つの急峻な峰を越えるハードなアップダウンがあり、痩せ尾根に切れ落ちた崖を歩く危険な箇所も多いので慎重に歩きたい縦走路です。 《仙ヶ岳(西峰)⇒仙ヶ岳(東峰)⇒仙の石》 西峰から東峰は緩やかな傾斜で危険箇所はありません。今の時期は鞍部近くにバイカオウレンの群生地があり目を楽しませてくれると思います。 《仙の石⇒仙鶏尾根⇒仙ヶ谷コース》 最初から急下りの尾根ですが、その後も傾斜は増して痩せ尾根にロープが設置されたハードな道でした。野登山の分岐から仙鶏尾根を離れて仙ヶ谷コースになりますが沢の脇を高巻きする道は足元が細く滑落注意です。通報Pの5番〜2番まで何度かの渡渉がありますが、ほぼ9割が高巻きの細いトラバース道でした。2番の標板から歩き易い道になり、最後の渡渉からは駐車場まで広い林道歩きです。 |
その他周辺情報 | 【お花見】 桃林寺 http://www.kanko.suzuka.mie.jp/flower/detail.php?id=47 |
写真
感想
4月になって各地で桜の開花が始まっていますね。
山を歩いている時に桜を見る事は少ないですが、今の時期は登山口に向かうまでの道で満開の桜が見れたりするとテンションが上がります。
先週は鈴ヶ岳で念願だった福寿草を見れましたが、これから山でも春の花
のシーズンになるので楽しみが膨らみます。
今週はずっと週末の天気予報が悪かったのですが、直前になって土曜日のお天気が良くなっていたので、鈴鹿南部の仙ヶ岳に行って来ました。
実は約2ヶ月前の1月末にも宮指路岳から仙ヶ岳への縦走に出かけたのですが、頂上から仙ヶ岳へ向かう急斜面で積雪の中のルートが見つけられず引き返してしまったので、暖かくなった今日同じルートにリベンジです。
1月に来た時は倒木で通行止めだった御幣林道ですが、この日は問題なく小岐須渓谷山の家から大石橋まで通行する事が出来ました。
いつものように山の家で登山届を提出して、大石橋を過ぎた場所にある駐車場に到着しました。7〜8台は駐車可能な駐車場に他の車はなく、今日も私達が1番乗りのようです。
準備をして6時15分頃に駐車場をスタート。前回と同じルートを歩く為、小岐須渓谷の方向へ少し戻ってヤケギ谷の登山口から歩き始めました。
急な取り付きを登るとすぐに傾斜は落ち着いて、トラバース気味に山腹を進んでから最初の渡渉地点があり、通報ポイント2番の標板から左のヤケギ谷コースを選択して歩き進めて行きました。
合目標示の代わりになる通報ポイントを数えながら高度を上げて行きますが、昨日の雨で足元の土や落ち葉が湿っているので滑らないように注意して歩きました。そういえば前回は柔らかい雪が崩れやすくて歩き難かった記憶があるので、今日は寧ろ歩き易いかも知れません。
通報P6番でベンチのようになった石に腰掛けて最初の休憩を取り、7番の渡渉地点からヤケギ谷の支流の沢に入って、沢道から標板が示す尾根へと取り付いて行きます。尾根道を登って行くと、徐々に木々が疎らになって頭上が明るくなり始めて通報P8の分岐から東海展望へ向かいました。
東海展望は花崗岩の岩塊が積み重なった展望地ですが、天気予報に反してどんよりした雲が厚く遠望はありません。目指す仙ヶ岳も三重県側からのガスに覆われてその姿は確認出来ませんでした。
東海展望からピークを1つ越えて、三体仏岩を過ぎて少し下った鞍部に通報P9番があり、そこからひと登りで宮指路岳に到着しました。
3度目の宮指路岳で小休憩をして、いよいよ仙ヶ岳へ稜線を繋ぎます。
頂上から西に移動して2ヶ月前に撤退した急斜面の尾根を下りて行くと、目印は少ないながらも、雪がなければ特に迷う箇所もなく進む方向はすぐに分かりました。
宮指路岳から仙ヶ岳への稜線は5つ程の峰が連なり、急峻なアップダウンを繰り返すハードな縦走路です。中でも縦走の核心部となる難関箇所が「犬返しの剣」と呼ばれるザレ場のキレットです。その風化した花崗岩が露出したザレた岩峰が私達の前に立ちはだかりました。最初は中央の鞍部から先にガスがかかり全貌が見えませんでしたが、鞍部に近付くとガスが取れて、峰のピーク近くまで剥き出しのザレた岩場が続くのが見えます。
同じ鈴鹿の釈迦ヶ岳で歩いた「大蔭のガレ」に似ていますが、足元の滑り易さや岩の脆さは「犬返しの剣」の方が危険度が高いように思います。
鎌ヶ岳から鎌尾根を歩いた時の様に、手で掴んだ岩はその瞬間にポロポロと崩れるのでホールド代わりになりません。もちろん岩の先端部分を足場にするのも危険なので、足元が不安な所は岩肌全体で体を支えるようにしながら慎重に進みました。実際には岩のマーク通りに歩けば問題なく通過できますが、ルートを外れたり、風雨の時は難易度は増すと思います。
犬返しの剣を過ぎても、縦走路は痩せ尾根の両側が切れ落ちた崖を通過する箇所も多い上に、常に急傾斜を登るか下るかで全く楽は出来ません。
何組かの方とのすれ違いも増えてきましたが、その都度の挨拶で荒い息を整えるのが大変です(笑)最初は越えた峰の数を数えようと思っていましたが、途中からもうどうでも良くなり始めた頃に小社峠に着きました。
縦走路で1番標高の低い小社峠で一息をついて、ここから約150mの高低差をひたすらに登る道になります。ここまで激しいアップダウンに苦しめられましたが、もう頂上まで登り切ればあとは下るだけと言い聞かせながら、宮指路岳から約2時間で仙ヶ岳の西峰に到着しました。
山頂はガスに覆われて展望はなく、少しの休憩のあと双耳峰の仙ヶ岳のもう1つのピークの東峰に向かいます。鞍部で白谷コースと合流した頃から道にショウジョウバカマやバイカオウレンと言った、早春を代表する花々が目を楽しませてくれました。特にバイカオウレンは広い群生地があり、保護指定されているようです。
やがて仙ヶ岳東峰に着きましたがガスは相変わらずだったので、仙の石に移動してガスが晴れるのを期待しながら少し早いお昼休憩にしました。
結局はお昼休憩が終わってもガスは晴れず下山する事にしました。
事前の天気予報は悪くなかったのですが、鈴鹿でも特に展望が良い縦走路だと思うので今日のお天気は残念でした。
下山は仙鶏尾根コースを下りますが、頂上直下から急下りの痩せ尾根が続き、ザレた急斜面には補助用のロープが設置されてかなりハードです。
1歩1歩の段差が大きいので下降に時間がかかりますが、途中の木に「急登がんばれ」と手書きのテープが巻かれていたので、登りでも大変なコースだと思います。
仙鶏尾根は途中で野登山と小岐須方面との分岐点になり、ここから小岐須方面の仙ヶ谷コースへ下ります。斜面を下りて通報ポイント5番の標板から仙ヶ谷を渡渉して、ここから沢歩きの道かと思ったのですが、実際は沢の脇を高巻きする道になりました。山腹の斜面をトラバース気味に付けられた道は足元が極端に細く、滑落しそうでとても歩き難い道が続きます。
通報P4番から3番と続く仙ヶ谷コースは何度か渡渉があったり、一瞬だけ道が広くなってホッとするのですが、道はすぐに足元の細い高巻き道に戻ってしまいます。岩がせり出していたり、道が崩れて緩めのロープに頼らざるを得ない道があったりで精神的に疲れます。
小社峠から下りてきた道との合流点になる通報P2番辺りからやっと歩き易い道になり、最後のとても水の綺麗な渡渉地点を過ぎると、道幅の広い林道のような道になりました。すぐに登山口を示す通報P1番の標板があり、その後は舗装された林道を歩きます。
御幣林道の終点だと思われる舗装路を暫く歩くと車止めがあって、出発地点の大石橋の駐車場に戻って来ました。朝は私達の他に車はありませんでしたが、ゴール時は5台に増えていて、宮指路岳の登山口に2台、小岐須渓谷の山の家にも4〜5台の駐車車両がありました。
帰り道では近くにあった桃林寺に寄り道してプチお花見を楽しみました。
桃林寺は桜の名所として有名だそうで、入道ヶ岳の登山口もある椿大神社からのハイキングコースにもなっているようです。お寺の周辺にも桜の木がいっぱいあって結構な数のお花見客が訪れていました。境内にあった大きな枝垂桜が綺麗でした。
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