太刀岡山左岩稜と兜岩
天候 | 16日晴れ 17日 8時まで曇り その後雨&強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
兜岩登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレ 太刀岡山 ハイカー、観光客用トイレありますが駐車場から少し離れていて(手前) 歩くとなかなかの距離です。 兜岩 登山口にトイレがありますがこの日は大変な事になっていました。 |
写真
感想
北アルプスの雪稜で講習の予定でしたが肝心要の日曜日の天気が荒れる予報。
そこで急遽岩登りに変更になりました。
kameリクエストで土曜日は太刀岡山左岩稜、日曜日は兜岩となりました。
リクエストがOKになった時は超ルンルンでしたが、よくよくルートを考えると「クラック」。。
外岩でさえ2ヶ月ぶりなのに去年の小川山以来の「クラック」
考えれば考えるほどヤバイ。
でも言いだしっぺなのでそんな弱気なことも言えずのkame。
集合場所の登山口駐車場で大先生に「アブミ持ってきた?」って聞かれて益々ヤバイ。
いつもはいとも簡単に弱音を吐くkameですが「今日はヘタレな発言は絶対できないぞ、頑張れ私」と心の中で自分を励ます。
パーティー編成は先行が大先生&hiba、そして先輩Rちゃんとkameのオーダー。
それぞれ60Mシングルロープ1本で登攀します。
岩の状態は前日の好天で良好。クラックはその形状から乾きづらいので前日のお天気も結構大事ですね。
1P目。
大先生離陸。
クラック登りもプロテクションのセットも相変わらず早い。
カムのサイズもあれやこれや試してようやく決まる我々とは違い、1発で決まるからより一層早い。
フォローのhiba、下部のクラックはリーチを活かしてあっという間に抜け口のガバを取ってさっくり登る。
kameチームのリードはRちゃん。
クラックは苦手といいながらも確実に登っていきます。
hiba以外の人と組むのは新鮮で、それも女の子と組むのはやっぱり楽しい〜
kame離陸。クラックのサイズがkameの足にあっていたようで足がしっかり使えるので登りやすかった。ホッと一安心で登る。
ここのピッチはカム#3が複数(3つ?)あると安心。大先生は最後の抜け口に秘蔵の#3.5使用。これがジャストサイズらしい。
2P目。
1P目で慣れたのか、ここは快適に登れた。
ちゃんと足が使えるとクラック楽しいかも。
3P目。
クラック苦手なRちゃんは「これでクラックも終わりだ!」とうれしそうだった。(笑)
Rちゃんのビレイをしていると先行パーティーのhibaが上の方でかなり苦戦しているような声が聞こえました。
下部のクラックはどうにか攻略。
この最初の3Pはクラックの中は大丈夫だったけど、フェイスを足で使おうとするとフリクションが悪くていやらしかった。
最後のチムニー。このサイズがまたいやーなサイズです。
次に登る時はザックはあとで吊り上げる方式で空身がいいです。
ザックを押し付けて登ると本当に効いているのかわからなくって怖い怖い。
このピッチで大先生の秘密兵器「Trango Big Bro」を初めて見ました!
その存在すら知らなかったので回収係のkameはその形状にすっかり残置だと思い込み「これって残置ですよね〜。
回収しなくっていいんですよね〜」とすっとぼけたことを言って怒られた。うひっ。
4〜8P目。
さて、ここからはちょっとしたクラックと気持ちのいい岩稜登りです。
どんどん高度感が出てきて、ハンドトラバースのナイフリッジが気持ちいいです。
標高が低いのにこの高度感がかなりお得な感じです。
このルートはピッチ毎の終了点が上手にテラスで切ってあるので至極快適ですが、この4〜8Pは支点が少なめです。
Rちゃんは上手にカムやら、ピナクルを利用しながらランナーを取って登っていきます。
3~4年前に一度登ったことがあるそうですがアプローチや駐車場のことしか記憶にないそうで「ほぼオンサイト」なのに凄いなぁ。
ちなみにこのリッジ帯、岩から岩へ移ることが何回かあるのですがこれがチビにはちょっと怖いところがありました。
1箇所、狭いスタンスに片足ブラで立ち込まないといけないところがあって「足切って、立ち込めない病」のkameは冷や汗かきました。
最後は歩いてハサミ岩の基部に。
9P目。
ザック下ろしてそれぞれリード。
フェイスクライミングで5.9ですが上部でチビには遠いホールドあり。
我々がこの日の1番バッターで、後続のパーティーが1P目にいたのですがゆったり登ってきているようでその後は追いつかれることはなし。
快適に登ることができました。
1〜3P目のクラックを登っている時は日陰で少し寒かったですがリッジに出てからは好天で快適。
ハサミ岩をそれぞれ楽しむ間にのんびりパンを食べたり、飲み物を飲んだりしてまったり。楽しかったなぁ。
今回はkameもhibaもオールフォロー。
リードの大先生とRちゃんのロープワークはやっぱり素晴らしいです。
混みあっていなかったのでいつもより時短に厳しくなかったし、のんびり休憩もして4時間かからずに登攀完了。
クラックのリードはプロテクションのセットがあるので時間もかかるし、その自分のセットした支点を信用できるか?っていうストレスも大きそう。
今シーズンはクラックも逃げずにちゃんと練習して、秋に二人で来れるといいなぁ。
その後は5.11やら5.13やらを攻めるツワモノ達で賑わう小山ロックを見学し、左岩稜取り付き近くのショートルートで4本登って終了。
ここのルートは岩の基部にルート名とグレードが赤いペイトで書き込んであるという親切設計。
新人さんいらっしゃいの終了点は超大型カラビナで皆登りつくと「なんだこれ〜〜。でかっ」と同じリアクションで大爆笑。
やっぱ外岩楽しいな〜
夜ご飯は大先生お手製の本格インドカレー。
ワインやウイスキーを飲みながら大爆笑の宴でした。
お酒を飲まないRちゃんもいつもながらのお付き合いありがとう。
2日目。
10時頃から崩れるとの予報なので登山口を6時スタート。
7時前にはお目当てのエリアで登攀開始。
ここの岩はギザギザしていて、まだ外岩に慣れていない指皮がヒリヒリ痛〜い。
てんとう虫のレクイエム11c。
もちろんトップロープだけど、外でもインドアでも11台ってさわったことあったかなぁ。
ここはなにせクラックのあとから終了点までが核心。
短いけど左に右に細かくホールドを拾っていかなくてはいけないので大変。
そして最後の終了点すぐ下のガバがまたまたチビには遠い。
トップロープだし、引っ張り上げてもらったけど、トップアウトできてよかった。
そうそう、せっかくもっているんだからショートルートやるときはちゃんと長ヌン持ってこないと。
時折冷たくて強い風が吹いたり、街のほうが黒い雲に覆われたりして、
いつ雨になるかとヒヤヒヤしながらもそれぞれ4〜5本登ったあたりでポツポツを雨が降り出した。
大先生が「もうさすがに崩れるからさっさと支度をして下山するぞ〜」の掛け声。
登山口に戻ると本降りの雨になりました。
雪稜が中止になったのは残念でしたが、しっかり2日間岩登りできて大満足。
クラックは登り方からカムのセットまで覚えることが満載ですがしっかりやっていこう。
やっぱり岩登りは楽しいなぁ。
Rちゃんみたいにきっちり登れるように、しっかりトレーニングしていいシーズンにしよう。
大先生、Rちゃん、hiba君、最高の岩シーズン始めをありがとうございました。
頑張るぞーーー
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