鳥屋ヶ峰 花真っ盛り
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 584m
- 下り
- 578m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所なし |
写真
感想
粟ヶ岳山塊の山に登ると、南西方向に標高は低いが一つの山容が目につく。方向が同じ権現堂山ではない。まあ、何でもいいやとほおって置いたが、やっぱり気になって調べてみると、標高681mの鳥屋ヶ峰のようであった。それがどうした、ってところだが、そこまで行けばやっぱり登ってみるしかないでしょう。ということで出かける。魚沼の里山だから、花は期待できる。今日は、花三昧だ。
朝、五時出発。日が長くなった。早朝出発は気持ちがいい。問題なく登山口着。登山口は沢山あって、地図上では、山頂近くまで林道も延びている。しかし、一応山登りを趣味としているので、鳥屋ヶ峰遊歩道を小平尾トンネル口から登る。のっけからイカリソウ・イチリンソウ・スミレ等が咲いていて「やったね!」の気分。カタクリは沢山咲いているが、しおれかかっている。ショージョーバカマ・イワカガミも咲いていてルンルン気分。
しかし、この道は送電線鉄塔の巡視路らしいので登りやすさとは関係ないみたいである。道は、雪崩で削り取られるのか、一枚バーンで滑り落ちそうな感じもする。滑った足跡を見ると苦労の跡が見て取れた。それは尾根を越えると沢状の道となる。ここがまた、花のオンパレードだ。ツツジ・イワナシ・タムシバなどが参加する。
鉄塔に出ると小平尾からの道と合流する。展望も開けてきて権現堂山などを眺めながらの登りとなる。残念ながら空は青いのだが霞がかかってクッキリとしないのが残念である。霞というよりは、黄砂の影響かもしれないなあ。霞の色が何となく黄色っぽい感じだ。
花を眺めながらのんびり登って行くと、若者が一人降りて来た。帽子を被って、タイツに半ズボン。今風のスタイルだ。ちょっとばかり言葉を交わす。権現堂山へ登りたい、というので、思わず「都会の人ですか」と聞いてしまった。もっと言い方が有るだろう。ってなもんだ。まったく、私の脳みそはどうなってんだ。青年は、地元の堀之内(旧名称)の人だった。まだ登山を始めたばかりなんだろうか。山の姿は毎日眺めることが出来るのだから。
後は、写真を撮りながら登る。一か所崖崩れの端を歩くような所が有るが、あとは問題なしの整備された道だ。魚沼三山は、まったく見えず。守門岳・浅草岳はうっすらと、それだと分かる程度。何とも残念である。
山頂9:10着。釣鐘は鉄製の脚ごとひっくり返っていた。測量用の物と思われる櫓は赤さびていた。魚沼丘陵は地滑り地帯だと言われるが、たしかに一目でそれと分かる地形が広がっている。
展望台6分の標識が有ったので、ぶらぶらと行ってみると、大きな防風柵があった。稜線の雪庇の発達を押さえ雪崩を防ぐために設置されたようだ。展望台らしくないのでさらに進むと無線局舎が建っていた。そこが展望台のようであった。フキノトウが出ていたので少し頂く。刃物で切り取った跡が有ったので、地元の人が取り残した物であろう。ここまでは車が登ってきているようだ。
山頂からここまでの間に、小さな沼、というより水溜りが有って、ほとりに水芭蕉らしきものが見えたので10m位藪をこいで行ってみると、間違いなく水芭蕉であった。夏には間違いなく涸れそうな沼なのだが凄い生命力である。
下りは見晴らしの良い所で大休止とした。うっすらとだが、守門岳が見え出した。急峻で台形の山は檜岳。その姿は怪異でさえある。その奥は毛猛山であろう。あの時は一歩の足が出せないほどバテた。今まで一歩も歩けないほどバテたことが2回ある。原因は分かっている。高温の中を重荷で歩いたオーバーワークである。足元も重荷とマッチングしていなかった。沢靴だったり、地肌の出ているルートをプラ靴で歩いたとかである。
生半可な知識と体力の無さが原因なのである。苦い思い出だが、それがかえって懐かしい。ツピー、ツピーと鳴くのはシジュウカラか。間違いないのはホーホケキョのウグイスだ。居心地の良さに40分の大休止となる。今日は、時間はたっぷりある。のんびり休もうではないか。しかし、時間に余裕はあるといっても限りはある。ああ、世の中は無常なり。
里山の常で道は数か所派生するが真っ直ぐ小平尾を目指す。標高390m付近が一本杉。標識にはそう書いてあるが、杉の木は5本くらいある。しかも立派な杉の木だ。看板に偽りありである。道は広くなり土の路面だがここまで車で登れそうである。駐車スペースもある。道は左へ曲がるがまっすぐ進むと、古峰神社という小さな社が有り、そこから少し下ると畑地に出る。
畑地の中を通り、道なりに下り国道352号線を渡ると小平尾である。ここには大きな社が有る。広場には、盆踊りに使うような櫓が有る。赤く塗られていて鉄製で年中建てられているようだ。組み立て解体も人手がいるので年中そのままにしているようだ。ここも過疎が進んで若者が少ないのだろうか。
国道に出て、ふと目をやれば八海山と駒ヶ岳がうっすらと見えた。うっすらではあっても、越後三山の存在感は確かだ。この辺りの山の中では別格だ。
そこから15分ほど国道を歩き出発点に戻る。最後の最後、うっすらではあるが越後三山の一角も拝むことが出来た。何よりも期待どおりの花の多さであった。鳥屋ヶ峰を独り占め。満足の山行である。
冬の長いところは一気にお花が咲くんですね。
種類も多いし数も多いので見応えありです。
イカリソウの群生素晴らしいです。
赤いのもあるけど
私は白い花が大大だいすきです(^^♪
hobbitさん こんばんは
やっぱり雪ですね。雪。長いこと雪に押し込められているので、雪がなくなると一気に開花するんですね。妍を競い合って。
花は多いと思っていましたが、予想以上でした。
山上の小さな沼、というより水溜りみたいなところに水芭蕉が咲いていたのにはビックリでした(@_@)
ほんと生命力旺盛です。
私もオオカメノキとかヤマボウシとか、白い花が好きですね。無彩色ですけど鮮やかです。
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