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Yamareco

記録ID: 857697
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 GWの絶景(新穂高からの2日間)

2016年04月29日(金) 〜 2016年04月30日(土)
 - 拍手
GPS
32:17
距離
24.9km
登り
2,344m
下り
2,323m

コースタイム

1日目
山行
8:45
休憩
1:01
合計
9:46
5:05
5:05
15
5:20
5:21
30
5:51
6:04
35
6:39
6:39
78
7:57
8:12
7
8:19
8:19
83
9:42
9:56
120
11:56
12:00
132
14:12
14:26
20
2日目
山行
5:57
休憩
1:21
合計
7:18
6:00
44
槍ヶ岳山荘
6:44
6:53
67
8:00
8:31
37
9:08
9:17
49
10:06
10:26
26
10:52
10:52
5
10:57
11:09
51
12:00
12:00
32
12:32
12:32
30
13:02
13:02
15
13:17
13:17
1
13:18
ゴール地点
1日目の飛騨沢を登る際には、数え切れないぐらいの小休止もはさんでいます。ルートを逸れて復帰したことも含めて、時間をくっています。
天候 1日目:五分〜十分おきに天気が変わる(曇り、粉雪、晴れ間など)
2日目:午前中は晴れ!(午後から徐々に吹雪がはじまったらしい)
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高ロープウェイに近い、24時間対応の有料駐車場に停めて車中泊(2時間の仮眠)しました。登山口に近いのは安心しますが、ちょっとお高いですね。下山後の清算で3500円。
コース状況/
危険箇所等
●右俣林道
凍結なし。この日は寒気が来ましたが、この区間では降っても霙雨ぐらいでした。

●白出沢出合〜滝谷避難小屋
登り始めは無雪ですが、避難小屋が近づくにつれ日陰に雪が残ります。凍結がいちばん多いのもこの区間。土、雪、氷が順不同であらわれますが、アイゼン無しで粘りました。

●滝谷避難小屋〜槍平小屋
このあたりから本格的に積雪で安定してきます。槍平でアイゼンを装着。
何度かガリガリ君状態の雪崩跡をトラバースします。
槍平で先行者一名と遭遇。ここまでトレースを付けて頂きましたが、そこからは中崎尾根に進んでビバークするとのことでした。後続の登山者は、ここ槍平キャンプ場で一泊目だったでしょうか。

●槍平小屋〜飛騨乗越(飛騨沢ルート)
小屋の直後に、川の渡渉があるので気をつけながらジャンプ。
その先は、長いことで悪名高い飛騨沢の登りです。歩いても、歩いても、・・・ゴールが見えないまま体力を失い、ダメージを負っていきます。
また、沢筋を粘って進んでいくだけとはいえ、視界不良だと効率的なルート取りが難しく思いました。何度も方角を見誤り、逸れて行っては復帰し、復帰しては逸れていってしまいました。
道迷いまではいかなくとも、体力的にヘロヘロになっていきます。
上部は、山荘のスタッフさんが旗竿を立ててくれています。
一区間上げては休み、また休みの連続です。
長大な急斜面でもあるので、ピッケルでいつでも滑落停止できるようにした方がよいです。
雪質はザラメ、またはその上に新雪がサラサラと乗っている状態でした。クラストは最上部でわずかにあるぐらい。太陽が照らす時間になると、全体的に溶けていきます。

●飛騨乗越〜槍ヶ岳山荘
旗竿に従って、ラストスパートです。(が、ヘロヘロでゆっくり登ることしかできませんでした)
特に危険はありませんが、クラストがないかは気にして進みましょう。

●槍ヶ岳山頂アタック(30日の朝6時〜8時頃、天気は晴れ、やや強風での状況)
よく研いだアイゼン、ある程度は打撃力のあるピッケル、義務化されているヘルメット(山荘貸し出しも有り)、よくフィットしたグローブで挑みます。ザックはデポ。
暖冬ではありましたが、最近の降雪がしっかり付いて残っています。
この朝はクラストは目立たなかったですが、難易度は決して低い方ではなかったかと思われます。
岩が突起している箇所は、しっかりホールドして三点支持で。ロッククライミングの要素を交えながら登っていきます。ただし、つかんだ石がぐらついたことが二回ありました。要注意です。
雪渓(雪壁)の急斜面が短い区間ながらもあって、ここが特に下りの際にはいちばんの難所です。
岩・鎖・梯子がないので、アックスとアイゼン爪先が安定して刺さっているかを確かめながら、慎重に高度を下げていきました。
このあたりの経験やイメージトレーニングができない人は、危険なので無理に踏みこまない方がよいのではないでしょうか。
その他周辺情報 温泉は選び放題の奥飛騨エリアですが、話のネタにと思って「新穂高の湯」を試してみました。寸志200円ほどの野ざらし露天風呂。外から丸見えなのが苦笑です。お湯はぬるいです。
予約できる山小屋
槍平小屋
車中泊で仮眠後、スタート。
登山指導センターのポストに登山届を入れます。天気は微妙?
2016年04月29日 05:02撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 5:02
車中泊で仮眠後、スタート。
登山指導センターのポストに登山届を入れます。天気は微妙?
下山時にはこのカードに名前・日時を記入して、ポスティングするシステムです。
2016年04月29日 04:58撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
4/29 4:58
下山時にはこのカードに名前・日時を記入して、ポスティングするシステムです。
いつも賑わう観光スポットも早朝は誰もいません。
雨粒がポツリと当たった気が・・・。
2016年04月29日 05:08撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
4/29 5:08
いつも賑わう観光スポットも早朝は誰もいません。
雨粒がポツリと当たった気が・・・。
通行止ゲートを越えて、右俣林道を進みます。途中から未舗装に。凍結はなかったです。
2016年04月29日 05:18撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 5:18
通行止ゲートを越えて、右俣林道を進みます。途中から未舗装に。凍結はなかったです。
穂高平小屋。ここで霙が降ってきました。ザックカバーを付けるなどして、ちょっと不安になりながらも先へ。
2016年04月29日 05:54撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 5:54
穂高平小屋。ここで霙が降ってきました。ザックカバーを付けるなどして、ちょっと不安になりながらも先へ。
白出沢出合。うっすらと降雪。
ここから本格的な登山道に。
2016年04月29日 06:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 6:42
白出沢出合。うっすらと降雪。
ここから本格的な登山道に。
大きな堰堤の前を渡り、樹林帯へ。
2016年04月29日 06:46撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 6:46
大きな堰堤の前を渡り、樹林帯へ。
よく整備されたトレイルを、しばらくは緩やかに登っていきます。上げるというよりは、距離を稼ぐ感じ。積雪はありません。
2016年04月29日 07:00撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 7:00
よく整備されたトレイルを、しばらくは緩やかに登っていきます。上げるというよりは、距離を稼ぐ感じ。積雪はありません。
粉雪がぱらついたり、すっかりやんだり、安定しない上空の様子です。
2016年04月29日 07:04撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 7:04
粉雪がぱらついたり、すっかりやんだり、安定しない上空の様子です。
滝谷出合が近づくにつれ、固い積雪や凍結がちょくちょく出てきました。ここはまだ、アイゼンを履かずにねばります。
2016年04月29日 07:15撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 7:15
滝谷出合が近づくにつれ、固い積雪や凍結がちょくちょく出てきました。ここはまだ、アイゼンを履かずにねばります。
うーん、視界がよろしくないですね。
2016年04月29日 07:35撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 7:35
うーん、視界がよろしくないですね。
2016年04月29日 07:45撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 7:45
明るくなってきたと思ったら、ひと時の晴れ間。
天気予報は脅かすような内容のもありましたが、想像していたよりは悪くない日になるかも??
2016年04月29日 07:53撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 7:53
明るくなってきたと思ったら、ひと時の晴れ間。
天気予報は脅かすような内容のもありましたが、想像していたよりは悪くない日になるかも??
凍結。転倒注意。
2016年04月29日 07:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 7:56
凍結。転倒注意。
滝谷避難小屋。
2016年04月29日 08:04撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 8:04
滝谷避難小屋。
藤木レリーフ。
2016年04月29日 08:24撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 8:24
藤木レリーフ。
晴れたり、ガスったり、天気雪が降ったり。
このあたりからは、すっかり雪道です。
2016年04月29日 08:48撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 8:48
晴れたり、ガスったり、天気雪が降ったり。
このあたりからは、すっかり雪道です。
川の音。広い雪原。
槍平が近いか。
2016年04月29日 09:24撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 9:24
川の音。広い雪原。
槍平が近いか。
槍平小屋の冬期小屋です。
なお、ここまで一人分の先行者のトレースがあるなと思ったら、出会いました。中崎尾根経由で槍ヶ岳山荘をめざし、途中でタイムアップの場合はビバーク予定だそうです。
2016年04月29日 09:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 9:28
槍平小屋の冬期小屋です。
なお、ここまで一人分の先行者のトレースがあるなと思ったら、出会いました。中崎尾根経由で槍ヶ岳山荘をめざし、途中でタイムアップの場合はビバーク予定だそうです。
ここからは、ほとんどトレースが消えた飛騨沢を独りで上げていきます。ここ数日の降雪で消えちゃったんですね。
ここからアイゼンを付けます。急斜面がはじまる!
2016年04月29日 09:27撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 9:27
ここからは、ほとんどトレースが消えた飛騨沢を独りで上げていきます。ここ数日の降雪で消えちゃったんですね。
ここからアイゼンを付けます。急斜面がはじまる!
さて、いよいよここからが本番なのですが。
いきなり理想的なコース取りがよくわかりません。広い飛騨沢が、タイミング悪く視界不良になっていきます。
2016年04月29日 10:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 10:28
さて、いよいよここからが本番なのですが。
いきなり理想的なコース取りがよくわかりません。広い飛騨沢が、タイミング悪く視界不良になっていきます。
どんどん急になっていきます。
だいたい北方向に進めば大事には至らないのですが、微妙な狂いが積み重なってズレていきます。その分、余計な体力を使ってしまいました。
2016年04月29日 11:07撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 11:07
どんどん急になっていきます。
だいたい北方向に進めば大事には至らないのですが、微妙な狂いが積み重なってズレていきます。その分、余計な体力を使ってしまいました。
ふり返ると、晴れ間に穂高連峰が垣間見えました。
5分から10分おきに、晴れたり視界不良になったりです。
2016年04月29日 09:54撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 9:54
ふり返ると、晴れ間に穂高連峰が垣間見えました。
5分から10分おきに、晴れたり視界不良になったりです。
夏道データの線を一応の基準として、必死に登っていきます。疲れてうつむきぎみに歩いていると、いつの間にかコースを逸れていたり。復帰してはまた逸れ、を何度かしました。
2016年04月29日 11:18撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 11:18
夏道データの線を一応の基準として、必死に登っていきます。疲れてうつむきぎみに歩いていると、いつの間にかコースを逸れていたり。復帰してはまた逸れ、を何度かしました。
疲労困憊。山小屋泊なので荷物は軽めなはずですが、やはり一日で2000m雪道を上げるのは私にはキツイ。仕事の累積疲労や寝不足も堪えてます。たぶん、後続の登山者がいても槍平キャンプ場で一泊目でしょう。孤独な旅路。
2016年04月29日 11:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 11:40
疲労困憊。山小屋泊なので荷物は軽めなはずですが、やはり一日で2000m雪道を上げるのは私にはキツイ。仕事の累積疲労や寝不足も堪えてます。たぶん、後続の登山者がいても槍平キャンプ場で一泊目でしょう。孤独な旅路。
山小屋スタッフが立ててくれた旗竿があらわれました。といっても、ここから先が長い長い。歩いても歩いても終わりが見えないかのような飛騨沢登り・・・
2016年04月29日 11:43撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 11:43
山小屋スタッフが立ててくれた旗竿があらわれました。といっても、ここから先が長い長い。歩いても歩いても終わりが見えないかのような飛騨沢登り・・・
強風で冷されたり、かと思ったら太陽に照らされて暑くなったり。上空は青くても、雪が降ったり。体温調節の難しさでも、消耗させられていきます。
2016年04月29日 12:05撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 12:05
強風で冷されたり、かと思ったら太陽に照らされて暑くなったり。上空は青くても、雪が降ったり。体温調節の難しさでも、消耗させられていきます。
終わらない・・・。心が折れそうになるほど、疲弊して、足もパンパン。でも10cmずつでも、一歩一歩高度を稼ぐしかないのです。
2016年04月29日 13:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 13:56
終わらない・・・。心が折れそうになるほど、疲弊して、足もパンパン。でも10cmずつでも、一歩一歩高度を稼ぐしかないのです。
もう、このあたりの斜度になると危険ですのでピッケルを握っています。長大な急斜面、滑落して止まらなかったらと思うと・・・。
2016年04月29日 13:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 13:56
もう、このあたりの斜度になると危険ですのでピッケルを握っています。長大な急斜面、滑落して止まらなかったらと思うと・・・。
飛騨乗越にやっとのことで到着。長い戦いでした。もうフラフラなのですがw
2016年04月29日 14:29撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 14:29
飛騨乗越にやっとのことで到着。長い戦いでした。もうフラフラなのですがw
岩と雪、一部クラストがミックスした道を、よたよたとラストスパート。天気も悪くなって、風が強まってきました。寒い。。。
2016年04月29日 14:32撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/29 14:32
岩と雪、一部クラストがミックスした道を、よたよたとラストスパート。天気も悪くなって、風が強まってきました。寒い。。。
テント場を越え、あともうちょっと・・・
2016年04月29日 14:47撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 14:47
テント場を越え、あともうちょっと・・・
今宵の宿泊地、槍ヶ岳山荘。
なんとか15:00前に到着しました。無雪期の標準コースタイムよりは短い時間で登れたので、健全健全。
即効でおでんと黒ビールを注文して、失われた気力体力を回復させました。
2016年04月29日 14:53撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 14:53
今宵の宿泊地、槍ヶ岳山荘。
なんとか15:00前に到着しました。無雪期の標準コースタイムよりは短い時間で登れたので、健全健全。
即効でおでんと黒ビールを注文して、失われた気力体力を回復させました。
落ち着いたので、ちょっと外に出てみることに。
槍様の穂先は、雲に隠れ気味。風が冷たい。
2016年04月29日 17:47撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 17:47
落ち着いたので、ちょっと外に出てみることに。
槍様の穂先は、雲に隠れ気味。風が冷たい。
時折、強風が雲を運んでくれますが、また隠すの繰り返し。
日没まで時間があるので、アタックも可能なのですが。よりよいコンディションを明日に期待して、今夕は眺めるだけにしておきます。
2016年04月29日 17:49撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 17:49
時折、強風が雲を運んでくれますが、また隠すの繰り返し。
日没まで時間があるので、アタックも可能なのですが。よりよいコンディションを明日に期待して、今夕は眺めるだけにしておきます。
申し訳ない〜♪
夕食前の二杯目です。
その日の宿泊者数は意外なほど少なくて20名もいなかったかと。天気予報が不安をあおったか、GW初日だけでここまで高度を上げる人が少ないのか。話をすると、ちょっと変わった、面白い人達ばかりでした!
2016年04月29日 18:25撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/29 18:25
申し訳ない〜♪
夕食前の二杯目です。
その日の宿泊者数は意外なほど少なくて20名もいなかったかと。天気予報が不安をあおったか、GW初日だけでここまで高度を上げる人が少ないのか。話をすると、ちょっと変わった、面白い人達ばかりでした!
明朝。
槍ヶ岳山荘さんにお願いしていたお弁当を食べ、宿泊者が朝食をとられている時間帯に山頂アタック。この時間なら渋滞はしない!
2016年04月30日 06:05撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 6:05
明朝。
槍ヶ岳山荘さんにお願いしていたお弁当を食べ、宿泊者が朝食をとられている時間帯に山頂アタック。この時間なら渋滞はしない!
山荘から見ているぶんには短い距離に見えますが、実際に近づいて見あげると、これは間違いなくボスキャラの貫禄です。
しばらくは岩登りメインで高度を上げます。
2016年04月30日 06:05撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 6:05
山荘から見ているぶんには短い距離に見えますが、実際に近づいて見あげると、これは間違いなくボスキャラの貫禄です。
しばらくは岩登りメインで高度を上げます。
鋭く研いだアイゼン、打撃負けしないピッケル、そして着用義務化されているヘルメット(山荘でのレンタル可)をつけて、強風の中を一歩いっぽ・・・。
2016年04月30日 06:10撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:10
鋭く研いだアイゼン、打撃負けしないピッケル、そして着用義務化されているヘルメット(山荘でのレンタル可)をつけて、強風の中を一歩いっぽ・・・。
険しい山肌。アルペンムード。
2016年04月30日 06:12撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:12
険しい山肌。アルペンムード。
あともう少し、に見えて実はまだ時間がかかります。慎重に、慎重に。
2016年04月30日 06:12撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:12
あともう少し、に見えて実はまだ時間がかかります。慎重に、慎重に。
ザックは山荘にデポして身軽にします。突き出た岩をつかむと、それがグラついていることもあるのでヒヤリとします。安定した三点支持を確認してから、次の一手の選択肢を探って・・・
2016年04月30日 06:22撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:22
ザックは山荘にデポして身軽にします。突き出た岩をつかむと、それがグラついていることもあるのでヒヤリとします。安定した三点支持を確認してから、次の一手の選択肢を探って・・・
この上にある雪田がいちばんの難所です。特にクライムダウンする時。幸い雪質は悪くないので、アックスや前爪をがっちり食い込ませられるポイントを探すことは可能でした。クラストや脆いところが少なめで助かりました。
2016年04月30日 06:24撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:24
この上にある雪田がいちばんの難所です。特にクライムダウンする時。幸い雪質は悪くないので、アックスや前爪をがっちり食い込ませられるポイントを探すことは可能でした。クラストや脆いところが少なめで助かりました。
雪田クリア後の最後のハシゴ。結局、核心部では写真を撮っている余裕はありませんでした。なりふりかまっていられません。
・・・そして、ついに・・・
2016年04月30日 06:36撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
4/30 6:36
雪田クリア後の最後のハシゴ。結局、核心部では写真を撮っている余裕はありませんでした。なりふりかまっていられません。
・・・そして、ついに・・・
登頂。山頂独占。

槍の穂先に立つ。すこしトランス状態みたいになって、ゆっくりと風景へと歩を進めます。
2016年04月30日 06:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:40
登頂。山頂独占。

槍の穂先に立つ。すこしトランス状態みたいになって、ゆっくりと風景へと歩を進めます。
・・・・・。
しばしの間、コトバを失って白いランドスケープを見回しました。
・・・・・。
2016年04月30日 06:48撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
4/30 6:48
・・・・・。
しばしの間、コトバを失って白いランドスケープを見回しました。
・・・・・。
・・・・・。
2016年04月30日 06:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:40
・・・・・。
2016年04月30日 06:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:40
2016年04月30日 06:41撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:41
2016年04月30日 06:43撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:43
2016年04月30日 06:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
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2016年04月30日 06:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
4
4/30 6:40
2016年04月30日 06:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
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2016年04月30日 06:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:42
・・・・・。
雪山登山の世界。感動しました。
2016年04月30日 06:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:42
・・・・・。
雪山登山の世界。感動しました。
クライムダウンの時間がきました。
登り以上の恐怖と危険がありますが、まだ渋滞はしていないので、贅沢に時間をつかって慎重に確実にピッケル&アイゼンワークしました。
2016年04月30日 06:48撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 6:48
クライムダウンの時間がきました。
登り以上の恐怖と危険がありますが、まだ渋滞はしていないので、贅沢に時間をつかって慎重に確実にピッケル&アイゼンワークしました。
アタックから帰還して、緊張がとけました。
TVアニメ『ヤマノススメ』のアピールをして、青空の下でザックを整えます。感動と恐怖をありがとう、槍ヶ岳!
2016年04月30日 08:23撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 8:23
アタックから帰還して、緊張がとけました。
TVアニメ『ヤマノススメ』のアピールをして、青空の下でザックを整えます。感動と恐怖をありがとう、槍ヶ岳!
下山開始します!
2016年04月30日 08:41撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 8:41
下山開始します!
飛騨沢を下ります。
急斜面を登って来る方々は大変そうですが、前日と違ってトレースばっちりになっています。ひたすらに、一歩ずつ動くのみですね。
2016年04月30日 08:44撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
4/30 8:44
飛騨沢を下ります。
急斜面を登って来る方々は大変そうですが、前日と違ってトレースばっちりになっています。ひたすらに、一歩ずつ動くのみですね。
下の方で、何か黒い物体が渦巻いていました。あれは・・・
2016年04月30日 09:06撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 9:06
下の方で、何か黒い物体が渦巻いていました。あれは・・・
鳥の群れです。飛騨沢を舞い登っていきます。
2016年04月30日 09:07撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 9:07
鳥の群れです。飛騨沢を舞い登っていきます。
鳴いて、飛ぶ。3000mの高さに向かって。なんて生命力。
2016年04月30日 09:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 9:20
鳴いて、飛ぶ。3000mの高さに向かって。なんて生命力。
ヒヨドリの仲間なのでしょうか。よく判りません。鳥たちに四方を囲まれ、やがて上方へと去っていきました。
2016年04月30日 09:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 9:20
ヒヨドリの仲間なのでしょうか。よく判りません。鳥たちに四方を囲まれ、やがて上方へと去っていきました。
飛騨沢のくだりも後半になると、奥穂やジャンダルムがよく見えるようになります。前日と違って、今日は視界良好。
2016年04月30日 09:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 9:42
飛騨沢のくだりも後半になると、奥穂やジャンダルムがよく見えるようになります。前日と違って、今日は視界良好。
飛騨沢が終わるあたりでは、雪解けが盛んです。雪の下を冷たい水がゴーゴーと流れていきます。
2016年04月30日 09:53撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 9:53
飛騨沢が終わるあたりでは、雪解けが盛んです。雪の下を冷たい水がゴーゴーと流れていきます。
木々の熱で、根開きも進んでいます。
2016年04月30日 10:02撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 10:02
木々の熱で、根開きも進んでいます。
槍平キャンプ場まで帰ってきました。
前日は、私みたいに一気に槍ヶ岳山荘まで登る人は少なく、ここ槍平を宿泊地にした人が多かったのではないでしょうか。
2016年04月30日 10:03撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 10:03
槍平キャンプ場まで帰ってきました。
前日は、私みたいに一気に槍ヶ岳山荘まで登る人は少なく、ここ槍平を宿泊地にした人が多かったのではないでしょうか。
昨日と同じように、沢や雪崩跡をわたって・・・
2016年04月30日 10:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 10:56
昨日と同じように、沢や雪崩跡をわたって・・・
雪はどんどん少なくなり、一日毎に溶け消えていくようです。
往路では天気が悪くて気づかなかったけど、こんな天然避難場所もあったのですね。
2016年04月30日 11:21撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 11:21
雪はどんどん少なくなり、一日毎に溶け消えていくようです。
往路では天気が悪くて気づかなかったけど、こんな天然避難場所もあったのですね。
登山道ぬけたーーーー!
あとは・・・長い林道w 疲れましたが、足を動かしつづけます。私は自動的なのだよ?
ところで、このあたりでヘリが3回ほど駆け抜けていきました。それが記録的な件数の穂高連峰遭難の幕開けだったとは、知る由もなく。
2016年04月30日 12:07撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 12:07
登山道ぬけたーーーー!
あとは・・・長い林道w 疲れましたが、足を動かしつづけます。私は自動的なのだよ?
ところで、このあたりでヘリが3回ほど駆け抜けていきました。それが記録的な件数の穂高連峰遭難の幕開けだったとは、知る由もなく。
機械を発見!文明圏に生還したような気分(おおげさ)
2016年04月30日 13:17撮影 by  DSC-WX500, SONY
4/30 13:17
機械を発見!文明圏に生還したような気分(おおげさ)
下山。
新穂高ロープウェイは観光客でにぎわってます。
そして、このタイミングで雨粒がぽつりと当たりました(この日の夜、稜線は荒れてビバークや救助要請で大変だったらしい)
2016年04月30日 13:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 13:20
下山。
新穂高ロープウェイは観光客でにぎわってます。
そして、このタイミングで雨粒がぽつりと当たりました(この日の夜、稜線は荒れてビバークや救助要請で大変だったらしい)
帰還祝いの飛騨牛のごほうび♪
やーらかい。
2016年04月30日 13:31撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 13:31
帰還祝いの飛騨牛のごほうび♪
やーらかい。
話のネタになるかと思って、野ざらし&丸見えで有名な「新穂高の湯」に入ってみました。
ぬるめのお湯でウトウト。おつかれさまでした、自分。
2016年04月30日 14:25撮影 by  DSC-WX500, SONY
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4/30 14:25
話のネタになるかと思って、野ざらし&丸見えで有名な「新穂高の湯」に入ってみました。
ぬるめのお湯でウトウト。おつかれさまでした、自分。

装備

備考 上だけハードシェルでした。下はfinetrack社のストームゴージュアルパインパンツ。

感想

一泊二日で、残雪期の新穂高ルート。
約2000mを一日で上げるのは、体力的にけっして簡単ではありませんでした。
また、今年の穂先アタックのコンディションは、おそらく難しい方でした。
記録的暖冬で一度は消えるかと思われた積雪が、最近の降雪で復活したのでした。

私が登頂した二時間後には、滑落(遭難未遂)の騒ぎもあったらしいです。
ベテランと見受けられる女性も、途中でヘルメットが脱落したこともあり、雪田の手前でリタイアされていました。
(一方そのころ、奥穂高をはじめとして各山域で記録的なGW遭難が目撃されはじめるのでした。)
槍ヶ岳。安易に挑むべき山ではないということを、ここではっきりと申し伝えておきます。

しかしながら、青空に囲まれ、その山頂を独り占めすることは素晴らしい体験です。
そのこともまた、強調しておきます。

同じような好条件に恵まれた際には、こんどは奥穂高岳に行きたいと願っています。おそらく私にとっては、この槍や奥穂ぐらいがGW期の限界なのかな?と直観的には思います。
今回の山行は、残雪期の素晴らしい面も恐ろしい面も、それぞれ捉えるための良い機会を与えられたと感謝します。

基本は、ゆるふわ。時々、挑戦。
そんな感じで山の世界をあじわっていきたいと願います。

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コメント

おそらく…
槍ヶ岳山荘で布団が隣だった方かと。
なかなかアグレッシブな
山行お疲れ様でした。
あの日は宿泊者が少なく、
みんなで色々話して楽しかったですね。
帰路の渋滞も大変だった事を想像しますが、無事でなによりです。
2016/5/4 15:54
Re: おそらく…
おお、其の節は!
結局あの後、強風〜吹雪の予報のなか蝶ヶ岳とその先へと進んだのですね。
BCの機動力はすごいですね。
私は比較的順調に登頂および下山できたのだと思います。
新穂高に下山した瞬間に、雨がぽつぽつし始めたという幸運なタイミングでした。

・・・今期GWは異様なほどに遭難の知らせを聞くことになりましたね。
雪山について、いろいろと考えを巡らせ、思いを改めさせられる山行となりました。
お互いに、無事に楽しめたことを感謝するしかないですね!
2016/5/6 21:52
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