立山B.C. 4/30〜5/02 剱御前小屋にて
- GPS
- 12:26
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,580m
- 下り
- 1,548m
コースタイム
室堂 9:35 ー みくりが池温泉 9:50 ー 10:05 雷鳥荘 10:20
雷鳥沢キャンプ場 10:25 ー 12:20 稜線 12:30
12:50 剣御前小屋前 13:30 − 剣御前小屋
5/1 剣御前小屋
5/2
剣御前小屋 7:20 ー 剣沢キャンプ場 7:35 ー 8:20 剣御前小屋 9:15
9:33 雷鳥沢キャンプ場 9:43 ー 10:13 雷鳥荘 10:27 ー 室堂山荘 11:04
12:57 浄土山南峰 13:13 ー 15:01 室堂
天候 | 4/30 晴れ のち 午後12:30頃以降 急激な天候悪化 強風、地吹雪、視界不良 5/1 強風、地吹雪、視界不良 5/2 晴れ! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
4/30 立山雷鳥沢〜剣御前小屋周辺の様子 13:00頃、稜線の急激な天候悪化は、怪しいなと感じてから 30分程度で行動が非常厳しい状態となりました。 9:30頃 室堂周辺から見た立山連峰は、雲が多少あるも晴天。 10:30頃 雷鳥沢沿いにハイクアップを開始、徐々に雲が多くなるも 崩れるのは夕方頃の予報通りだろうと思っていた。 12:30頃 上がるに従い日の陰りが長くなり、稜線近くで霰がぽつぽつと 当たり始める。西側の空は、それまでと違い、晴れ間が来るとは 思われない暗い雲が広がっていた。 まだ風は強く無かった。 ここで、下りるか、しばし考えるも1時間かからず、 源頭からドロップして下りることができると前進。 12:45頃〜稜線途中で風が強くなり、剣御前小屋手前で、ガスと湿った雪が 吹上げ急速に視界が悪くなる。 剣御前小屋前で下りるため換装中、風とガスと湿った雪の 地吹雪状態となる。この後30分強機会を伺い待機。 13:30頃 ドロップポイントへ向かうも視界が10m程度で断念し引き返す。 小屋前では、富山県警の方2名が、降りようとする方々の引き留めを 始めていた。 14:00過ぎ 真砂岳周辺で行動不能の方がいるとの情報が小屋内に伝わる。 |
写真
感想
春の立山でリハビリB.C.の予定で、雷鳥荘(温泉)を基点に
剣沢、雷鳥沢、雄山周辺を滑る予定としていました。
既に報道されていますように、4/30昼過ぎに急激な天候悪化で
立山周辺でも富士ノ折立の山頂付近で2名の方が亡くなっています。
私はその時間、剣御前小屋手前の稜線を歩いていました。
小屋前で30分ほど待機する間も状況は悪化、
一度ドロップポイントに向かうも地吹雪状の強風と
10m先程度の視界で断念、その後5/2まで小屋に留まりました。
小屋に入って暫くして、真砂岳方面に動きがとれなくなったとの通報が
入り、富山県警の方の無線が幾度もなっていました。
雄山でも2名の方が動きがとれない状況になっているとのこと。
その後、悪天候の中、夕方まで幾つかのパーティー、ソロの方、小屋に
到着されました。
”今の高山は冬と同じ、装備に十分な注意を” と小屋のTVで見たニュース。
小屋にいた方々の装備、軽装の方などいるはずもなく、観光で賑わう室堂ターミナルでは邪魔になるほどの重装備でした。
私も冬季のビバークセットは一式持って行動していましたが
急速に悪化する状況で、風避け、吹き溜まりを作る岩でも無ければ
硬く凍結した稜線付近の春の雪では、非常に困難だったと思います。
私の反省としては、稜線付近に上がった時に、天候の崩れが予報より早いことは
分かりましたが、板を持っているので、下りるのに時間がかからないと
楽観して前進したことです。
その後、その板が登山とは違う危うい状況を作り出す事
思い知らされました。
雷鳥荘と剣御前小屋、上と下で思わぬ形で、状況情報の交換する事となった
chibikoさんご夫妻、次の機会には、是非楽しい、スキー談義をさせてください。
転じて、5/2は好天。
前日までの状況がうそのような穏やかな山稜になりました。
今回、立山や北アルプスで遭難された方々は、話を聞く限り殆どの人が冬山の装備で向かわれたように感じました。決して山を甘く見ていたとは思えません。
しかし、山の恐ろしさは本当に人力ではどうにもならない所にあるような気が改めて知らされました。
御前小屋手前で30分待機、これもきつかったのでは。また、最後の細い尾根をトラバース気味に行きますが、強風ではあの些細なコースでも緊張を強いられたのではないでしょうか。
本当にガス、強風は難敵。
今も安曇野は強風で吹き荒れています。
悪いニュースがないことを祈っています。
動画期待してます。
こんにちは。
風、ガス、雪 3つ揃った怖さ、改めて思い知りました。
風は乗鞍剣ヶ峰、ガスと湿雪は谷川、等部分的な悪天候は
B.C.で1シーズン中に一度くらいは遭遇しているし
登山ではもっと長い時間、風や雪中一人で歩いてた事もあるしと
多寡をくくっていました。
長くても15分で小屋に着くと分かっていたので、断念するまでは
比較的落ち着いていました。
また、30分も待機したのは、あの状況でも本格的に崩れるのは
もう少し先で、一度くらいチャンスがあるのではと考えていたのです。
下りる事が出来ないと分かり、小屋が無かったらと色々な条件を考えていたら
怖さを感じました。
そして、静かな小屋に響く、県警の方の無線の音
すぐ近くの事です。
甘くみていたつもりは無かったのですが、というのは
通用しない、厳しさですね。
今日も天候悪いんですよね。
昨日、新たな入山者が結構な人数いたので
私も悪いニュースが無い事を願っています。
動画拝見しました。
前日が嘘のような天気で雪質もよく気持ち良く滑れたようですね。
これがあるから止められないのですよね。
ありがとうございます。
そうなんです。だから止められないのです。
また、こんな事、やらない人には絶対理解されないので
今回の事、山の上から正直に、下山出来ないので
初めて、山絡みで休暇願いをしました。
これからが正念場です。(汗
大変な天候でしたね。
お互い無事に山行を終えられてなによりでした。
劔沢は、やっぱり良いですね〜。
次は、是非お会いしてスキーの話をさせていただきたいと思います。
その際はよろしくお願いします。
こんばんは。
chibikoさんのレコでコメントさせていただきましたが
実のところ
お二人の滑りを見て見たかったです。
ビデオで拝見していて、自分とは全く違う
基礎スキーの捌き、雪質選ばないんだろうなとか
パワーもあるんだろうな!とか。
残雪期、自分はもう少し脱ぎませんが
次のシーズンに既に心が行ってます。
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