白馬岳は遠かった−その1− 強風であえなく撤退
- GPS
- 05:36
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 599m
- 下り
- 583m
コースタイム
天候 | 5/1 小雨後曇り 強風 (5/2は別記録) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
栂池自然園入口前から夏道に沿って登る取り付きが分かりにくかったが、雪が少なく階段が出ていたのでルートロスせずに済んだ。 |
写真
感想
このところ毎年恒例の春山山行。今回はYさんとK先輩との3人で栂池から乗鞍岳経由で白馬岳を目指そうと4/30にゴンドラ&ロープウェイで栂池平まで入山した。4/29は強風のため、午後からロープウェイが止まったとのことなので、4/30に入山にしてよかった。とはいえ、上空の雲の流れは速く、夕方からはちょっと吹雪いた感じに。翌朝までにどの程度回復するかなぁ?
さて、起床するとなんだか天気がいまいち。栂池平でも風が吹いており、ときどき小雪だったりあられだったり小雨だったりが降ってくる。とりあえず、行けるところまで行ってみよう!と出発。
薄いトレースを頼りに山荘の裏側の夏道へ。雪が少ないため階段が出ているのを見つけて急斜面を登ってロープウェイからのトレースに合流。トレースといっても、気温が高くて表面が融けてたり、昨晩ちょびっと小雪が降ったりしてるので、前日のトレースはあんまりはっきりしてない。どこを登るべきか迷いながら樹林帯の中を登っていく。我々の後を登ってくる人はいないし、先を歩いた形跡もない。ときどき風が強く吹く。ちょっとでも傾斜の緩いところを選びながら、右に見えるスキーツアーコースの旗を見失わないように登っていくと、祠の左手に出た。ようやく天狗原。なんとなく空が明るくなった気がする。けど、風が弱まる気配はない。天狗原を歩いているときでも、まれに耐風姿勢が必要な強風が吹く。稜線にかかっているガスも全然取れない。
天狗原を進むと、今日のものと思われる登りのトレースを発見。我々よりもさらに左の方から登ってきていたようだ。前方の真っ白な雪の斜面についているトレース上に2人いるので、きっと彼らのトレースだろう。と思ったら、下ってきているようだ。他に登るのに適したルートがないかどうか見るために右の方に行ってみるが、やはりトレースのあるあたりが登りやすそうだ。そうこうしてるうちに、男性2人が天狗原まで下りてきたので状況を聞いてみた。乗鞍岳の直下のあたりの溝状のところで風が強くなって引き返してきたとのこと。ちなみに昨晩は樹林帯でテント泊していたとのこと。とりあえず行けるところまで行ってみることにした。
雪の斜面を一歩一歩登るが、だんだんと風がきつくなってきた。耐風姿勢を取る機会が増えてなかなか前に進まない。上の方に大きな岩がいくつか見えるところまで登ってきた。先ほどの2人のものと思われるトレースはこのあたりまでのようだ。下の大岩の陰で風をよけて休憩。1つ上の岩陰にテントがあった。すごいところにテントを張っているもんだ(写真を撮る余裕はなかった)。
休憩していると、上から若者一人が下りてきた。彼によれば、上の方はさらに風が強く、大池に数張りテントがあったが、先に進んだ人は一人くらいらしい。彼も先へは行かずに下山してきたとのこと。
話を聞いただけで撤退する気にはなれなかったのと、Yさんがあまり風の体験をしたことがないので、とりあえず体験してみようということで、行けるところまで行くことに。直登はきついので、ややトラバース気味に登るが、さらに風が強くなって立ち止まる時間の方が長くなってきた。やはりYさんがちょっと怖がっているようなので、ここで撤退することに決定。
下りとはいえ、風が強いし、アイゼンに雪が団子になってくっつくので、一歩一歩丁寧に下る。明日天気が回復すれば、再チャレンジするための下見ができた!と前向きにとらえよう。風は相変わらず吹いているし、稜線のガスもかかりっぱなし。昨日の予報では天気は晴れのはずなんだけど、予報と違って全然登山に適さない天気だわ。
栂池山荘のほぼ真上まで来たと思って調子に乗って下っていったら、あらあらロープウェイ駅に近いくらいまで下ってしまった。登りかえして登りの時の木の階段道を探すもとても見つけにくい。ようやく探し出して、目印になる枯れ木を頭にインプットした。これがまさか翌日に役立つとは・・・(悲)
で、栂池山荘にお昼に出戻ってきて、飛び込みで宿泊をお願いした。強風のため、今日はロープウェイが運休で、お客さんも料理人もみんな下山したとのこと。もともと予約は2人だけでキャンセルとなったが、その予約の2人分だけは料理人さんが仕込んでいるが、我々は3人。なので、カレーか牛丼しかできないけどそれでOKという条件でややお安く宿泊させてもらうことができた。もちろん、我々3人のためにお風呂も沸かしてもらっちゃった。翌日の再チャレンジに向けて生ビールで英気を養った。
翌日については、別途山行記録を作成しました。
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