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Yamareco

記録ID: 868163
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

上高地から蝶ヶ岳〜常念岳〜燕岳〜中迫温泉(暴風雨雪の縦走)

2016年05月06日(金) 〜 2016年05月08日(日)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
33.8km
登り
2,934m
下り
3,041m

コースタイム

1日目
山行
11:20
休憩
0:20
合計
11:40
6:10
6:10
60
7:10
7:10
0
7:10
7:10
20
7:30
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210
11:00
11:10
0
11:10
11:10
20
11:30
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0
11:30
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20
11:50
12:00
0
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0
12:00
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50
12:50
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240
16:50
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50
17:40
2日目
山行
12:30
休憩
0:00
合計
12:30
7:00
180
10:00
10:00
0
10:00
10:00
250
14:10
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0
10:10
10:10
320
15:30
3日目
山行
3:50
休憩
2:00
合計
5:50
5:30
10
5:40
5:40
0
5:40
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20
6:00
6:00
0
6:00
6:00
0
6:00
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20
6:20
8:20
0
燕山荘
8:00
8:00
80
9:20
9:20
10
9:30
9:30
20
9:50
9:50
20
10:10
10:10
10
10:20
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20
10:40
10:40
0
10:40
10:40
20
11:00
有明荘
蝶ヶ岳から常念、大天井、燕山荘では、延々と強風が吹いていたこともあり、コースタイムより大幅に遅れています。
ただ、徳沢〜蝶ヶ岳もほぼコースタイムなので縦走用の体ができていませんね。
合戦尾根は、意外と早く下山できました。
天候 5月6日 蝶が岳の稜線に出るまでは、曇り空でしたが無風。稜線に出ると風が吹いてきました。
12時くらいから雨がちらつきはじめ14時過ぎからは雪に変わり風も強くなってきました。常念岳の登りにかかったところではガスがかかり常念乗越ではテントが張れるような状況ではない強風になっていました。
5月7日 9時ころまでは本降りの雨+暴風、以降午前中は雨が降ったりやんだりでしたが、風は一日中吹いていました(時折立っていられないほど)。
5月8日 快晴(強風も夜明け前に止んでほぼ無風、朝方は氷点下)
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往路:さわやか信州号 新宿10:25発〜上高地5:45着
復路:毎日アルペン号 有明荘13:15着〜新宿18:15着
連休後半で天候もよくなかったこともあり空席が多かったです。
コース状況/
危険箇所等
天候を除けば、よく歩かれている縦走路なのでさほど危険はありませんでしたが、ところどころ残雪が残っているので注意が必要です。

上高地〜徳沢〜蝶ヶ岳:特に危険がない登山道です。
標高1800mくらいから雪道に変わります。踏み抜きやすい雪質なので注意が必要です。なだらかな樹林帯なのでどこでも歩けそうな感じがしますが、テープとトレースを頼りに登っていきましょう。
蝶ヶ岳〜常念岳〜常念乗越:蝶槍までは雪なしの稜線道です。
蝶槍から常念の取り付きまでは、雪の樹林帯を進んでいきます。トレースがいくつもありどれが正しいのか見極めなければなりませんが、地形図とコンパスを使っていけば迷うこともないでしょう。
常念岳山頂へ登りでは、雪はありませんでした。ただ暴風雨雪とガスのおかげでルートもあっているのかよくわかりませんでしたので登れる処を登ったという感じです。
常念岳からの下りでは、雪道を通りますが距離も短く雪も柔らかったのでアイゼンは不要です。
常念乗越〜大天井岳:常念乗越から横通岳へ向かうとすぐに雪道に変わります。前日の雨風でトレースが薄くなっておりどれが最近のものかよくわかりませんでした。基本的には夏道のテープを頼りに森林限界を超えていければ雪もなくなりますのでルートがわかると思います。
東大天井岳の直下に残雪をトラバースするところがありますが、雪が柔らかくなっており踏み抜きに注意です。雪が少ないせいで斜度がきつくなっており怖いかもしれません。山頂への道標に出ると暴風が吹いていて危険を感じました。
大天荘は休業中ですが、冬季小屋は使えるようです。小屋前のベンチも出ており風を避けて休むことができてありがたかったです。
燕岳方面のトラバース路はまだ埋まっているので山頂に一度登る必要があります。
大天井岳〜燕山荘:大天井岳から燕岳方面に下る道は、所々雪の上を通ったり凍った岩場を通るので前爪付アイゼンを装着したほうがいいと思います(なくても通れます)。鞍部に下っていく道では特に風が強く危険を感じました。東鎌尾根との分岐から少し燕岳方面にいくと雪崩で道がなくなっています。雪崩あとを高巻するトレースが有りましたが、雪が少なすぎでそこまで行けそうではありません(かなり崩れやすいザレ場)ので雪崩あとの上を通過しました。
大下りへの下り途中から雪庇の上を歩くことになりますが、ハイマツ側はかなり踏み抜きやすいので少し雪庇側にルートをとったほうがあるきやすいです。近くで見ると結構崩れやすそうなので緊張します。
それ以降ものぼりが続きますが危険個所はありません。
燕山荘〜燕岳:稜線上に雪があるところもあり、注意が必要ですが特段危険なところはありませんでした。
燕山荘〜合戦小屋〜中迫温泉:朝方に通過しましたがすでに雪が腐っておりアイゼンが効きにくかったです。
雪は第三ベンチくらいまでありますが、富士見ベンチ以下ではアイゼンはほぼ不要です。
第一ベンチ以下はかなり整備されていて歩きやすい登山道だと感じました。
その他周辺情報 連休も終わりということで、中迫温泉も有明荘も空いているようでした。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
上高地に来たのは、1年ぶりです。
去年もここまでは、雪もなかったので違和感はありません。
上高地に来たのは、1年ぶりです。
去年もここまでは、雪もなかったので違和感はありません。
蝶ヶ岳方面は、初めて向かいます。
徳沢園のキャンプ場は賑わっていましたが、こちらに向かう人はほぼいないようです。
涸沢から下りて横尾から再び登ってきた人に会ったくらいでした。
蝶ヶ岳方面は、初めて向かいます。
徳沢園のキャンプ場は賑わっていましたが、こちらに向かう人はほぼいないようです。
涸沢から下りて横尾から再び登ってきた人に会ったくらいでした。
はじめは、樹林帯の登山道でしたが、1時間半くらい歩くと雪道になりました。今シーズンの雪山も終わりと思うとさみしいですね。
はじめは、樹林帯の登山道でしたが、1時間半くらい歩くと雪道になりました。今シーズンの雪山も終わりと思うとさみしいですね。
ちょうど半分まできましたが、長塀尾根がとにかく長くて手ごわかったですね。
ちょうど半分まできましたが、長塀尾根がとにかく長くて手ごわかったですね。
ようやく山頂に到着しました。
樹林帯に囲まれた静かな山頂です。
ようやく山頂に到着しました。
樹林帯に囲まれた静かな山頂です。
森林限界も近くなってきたのかやや展望が開けます。
森林限界も近くなってきたのかやや展望が開けます。
妖精の池は、まだ凍結していましたので冬眠中ですかね。
やや解けかけているのでもう少しです。
1
妖精の池は、まだ凍結していましたので冬眠中ですかね。
やや解けかけているのでもう少しです。
さすが槍穂高の展望台だけあって迫力の眺望です。
2
さすが槍穂高の展望台だけあって迫力の眺望です。
山頂は、なだらかな稜線のちょっとしたピークといった感じでした。
結構人がいました。蝶ヶ岳ヒュッテに泊まっているようですね。
山頂は、なだらかな稜線のちょっとしたピークといった感じでした。
結構人がいました。蝶ヶ岳ヒュッテに泊まっているようですね。
ここでテン泊しようとも考えましたが、午前中で雨の振出までまだありそうなのでもう少し進むことにします。
ここでテン泊しようとも考えましたが、午前中で雨の振出までまだありそうなのでもう少し進むことにします。
町の風景も見れるのがこの山域の見所ですね。
町の風景も見れるのがこの山域の見所ですね。
稜線には雪がありませんが、蝶槍を過ぎると出てきます。
稜線には雪がありませんが、蝶槍を過ぎると出てきます。
今日のメインの常念の取り付きまで来ました。
雨は、雪に変わり風も強くなってきました。
この後、ガスも出てきて状況は悪化していきました。
ビバーグも考えましたが、ここであった登山者が常念岳を超えるとのことだったので時間的に余裕はあったので超えることにしました。
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今日のメインの常念の取り付きまで来ました。
雨は、雪に変わり風も強くなってきました。
この後、ガスも出てきて状況は悪化していきました。
ビバーグも考えましたが、ここであった登山者が常念岳を超えるとのことだったので時間的に余裕はあったので超えることにしました。
強風でカメラをうまく固定できませんが、やっとのことで山頂に着きました。
強風でカメラをうまく固定できませんが、やっとのことで山頂に着きました。
時刻は17時前なので、急いで下山します。
山頂滞在は2、3分でした。
時刻は17時前なので、急いで下山します。
山頂滞在は2、3分でした。
日没ぎりぎりで常念小屋にたどりつき助かりました。
今日は、雨は止んで天気は回復する予報なので出発します。
日没ぎりぎりで常念小屋にたどりつき助かりました。
今日は、雨は止んで天気は回復する予報なので出発します。
横通岳のトラバース路でまだ冬毛のライチョウに遭遇しました。ハイマツの陰で風を避けていましたが余裕そうです。
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横通岳のトラバース路でまだ冬毛のライチョウに遭遇しました。ハイマツの陰で風を避けていましたが余裕そうです。
ガスは晴れてきましたが、何しろ風が強い。
この辺りは、風が強すぎて四つん這いで歩行していました。
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ガスは晴れてきましたが、何しろ風が強い。
この辺りは、風が強すぎて四つん這いで歩行していました。
大天荘が見えてきました。
休業中でしたが、雪が少ないので結構出ています。
大天荘が見えてきました。
休業中でしたが、雪が少ないので結構出ています。
道標はありますがすべての方向が雪で埋まっているのでどこに行けばよいかわかりませんでした。
道標はありますがすべての方向が雪で埋まっているのでどこに行けばよいかわかりませんでした。
とりあえず大天井山頂に。
ここも風が強くてカメラが固定できません。
とりあえず大天井山頂に。
ここも風が強くてカメラが固定できません。
大天井からの下りもよく道がわかりませんでしたが、下りで強風にあおられるのは恐怖でした。
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大天井からの下りもよく道がわかりませんでしたが、下りで強風にあおられるのは恐怖でした。
わかりづらいですが、雪崩で登山道が閉ざされていました。
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わかりづらいですが、雪崩で登山道が閉ざされていました。
景色はきれいなんですが、風が強すぎて楽しめません。
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景色はきれいなんですが、風が強すぎて楽しめません。
大下りは、こちらからだと大上りになります。
ルートは、雪の上につけられていますが、雪庇の上を歩くことになるので緊張します。
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大下りは、こちらからだと大上りになります。
ルートは、雪の上につけられていますが、雪庇の上を歩くことになるので緊張します。
今日の登りはほぼ終了で一安心。
今日の登りはほぼ終了で一安心。
有名なもの以外にもいろいろな岩があるんですね。
有名なもの以外にもいろいろな岩があるんですね。
蛙岩は、冬季ルートを通ってしまいよくわからなかったですが、こちらはヤマレコで見たことがあったのですぐわかりました。
蛙岩は、冬季ルートを通ってしまいよくわからなかったですが、こちらはヤマレコで見たことがあったのですぐわかりました。
燕山荘着きました。
噂通りかなりサービスがよさそうな小屋だと思いました。
テン泊だったので想定ですが。
燕山荘着きました。
噂通りかなりサービスがよさそうな小屋だと思いました。
テン泊だったので想定ですが。
最終日だけでも好天に恵まれてよかったです。
最終日だけでも好天に恵まれてよかったです。
結構寒いですが、その分澄み切った空になっています。
結構寒いですが、その分澄み切った空になっています。
夏シーズンは朝から賑わっていそうな山頂ですが今日は独占です。
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夏シーズンは朝から賑わっていそうな山頂ですが今日は独占です。
富士山もかすみの向こうに見えました。
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富士山もかすみの向こうに見えました。
快晴の青空に映える燕岳
快晴の青空に映える燕岳
こちらは、まだまだ雪がありそうですね。
こちらは、まだまだ雪がありそうですね。
今度は、槍を目指して歩くルートにも行ってみたいですね。
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今度は、槍を目指して歩くルートにも行ってみたいですね。
下山します。
昨日は、こちらの稜線上も結構風が強かったみたいです。
昨日は、こちらの稜線上も結構風が強かったみたいです。
やっているのかよくわかりませんでした。
アイゼン脱着の小休止。
やっているのかよくわかりませんでした。
アイゼン脱着の小休止。
雪はここら辺から少なくなってきますが日陰では氷ができていて、アイゼンを外すポイントが難しいですね。
雪はここら辺から少なくなってきますが日陰では氷ができていて、アイゼンを外すポイントが難しいですね。
下に行くたび、歩きやすい道になっていきますね。
下に行くたび、歩きやすい道になっていきますね。
ここら辺で結構な数の台湾人パーティーと遭遇しました。
ここら辺で結構な数の台湾人パーティーと遭遇しました。
建物が見えてきました。
建物が見えてきました。
昨日、おとといは、全然進めなかったのに風がないだけでこんなに快調に進めるとは。
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昨日、おとといは、全然進めなかったのに風がないだけでこんなに快調に進めるとは。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター バラクラバ 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット
備考 GPSは、あってよかったと思いました。なければおそらく遭難していたと思います。

感想

今回は、悪天候が長引いたこともありますがいろいろと反省点が多く今後に課題を残すものになりました。
1つ目は、初日に常念を超えるべきか判断を誤ったのではないかというところ。
結果として、超えられて常念小屋までたどり着いたんですが、常念の取り付きで出会った人はビバークしたそうなので。
2つ目は、天候が回復するものの風が残ることはわかっていましたが、想定以上の強風だったこと。東大天井直下や大天井からの下りでは体ごと吹き飛ばされるほどの風を経験しました。

運が良かったのは、吹雪にはならなかったことと装備不足がなかったので対処できたことです。
最終日は、快晴無風の北アルプスを見れたので良しとします。

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