冬富士山3連敗 1回目吉田ルート3400mで敗退 1泊2日

2016年03月20日(日) 〜 2016年03月21日(月)

• GPS: 31:26
• 距離: 20.4km
• 登り: 2,220m
• 下り: 2,204m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:49
• 休憩: 0:34
• 合計: 3:23

8:24 スタート地点
8:47 8:47 林道侭下線 終点
8:51 8:54 富士山お休み処（大文司屋）(明大山荘)
9:08 9:10 吉田口一合
9:43 9:43 吉田口二合
10:12 10:16 吉田口三合
10:39 10:43 吉田口四合大黒天
10:56 11:06 吉田口四合五勺御座石浅間神社
11:23 11:32 吉田口五合
11:46 佐藤小屋

2日目

• 山行: 9:17
• 休憩: 1:52
• 合計: 11:09

11:46 佐藤小屋
5:03 5:09 吉田口六合目・富士山安全指導センター
7:15 7:28 吉田口七合目
7:53 8:04 吉田口八合
9:54 10:10 須走口・吉田口登山道 本八合目
10:22 10:23 須走口・吉田口登山道 八合五勺
10:29 10:36 須走口・吉田口登山道 本八合目
11:23 11:30 吉田口八合
11:42 11:43 吉田口七合目
12:58 12:59 吉田口六合目・富士山安全指導センター
13:12 13:37 佐藤小屋
13:46 13:50 吉田口五合
13:56 14:02 吉田口四合五勺御座石浅間神社
14:07 14:11 吉田口四合大黒天
14:27 14:39 吉田口三合
14:54 14:54 吉田口二合
15:22 15:22 吉田口一合
15:30 15:30 富士山お休み処（大文司屋）(明大山荘)
15:35 15:35 林道侭下線 終点
15:50 ゴール地点

写真

3/20 6:47

フジサン特急で富士山駅へ。

3/20 7:37

駅のホームから富士山が見えます。
夏は吉田ルートと須走ルートから登っているのですが、雪がついた富士山は荘厳な感じがします。
でかい！登れるかしら…

3/20 7:37

拡大。

3/20 8:03

タクシーで大石茶屋まで。

3/20 8:24

本日の目的地は佐藤小屋まで。

3/20 8:46

クマー！

3/20 8:47

3/20 8:50

馬返し。
一応登山届を提出。

3/20 8:51

歴史的な登山道、だそうです。ふむふむ。

3/20 8:51

車が何台か。

3/20 8:52

3/20 8:53

吉田口登山道概念図。

3/20 8:54

閉鎖された山小屋。この先もいっぱいありました。

3/20 8:54

馬返解説。

3/20 8:56

馬返しの鳥居。
昔はこの下で正座してから山に入っていたとか。
そこまではしませんが、一礼してからくぐります。

3/20 8:56

富士山禊所。

3/20 8:57

結構雪がついています。

3/20 9:08

一合目。

3/20 9:10

只今の気温、約8度。

3/20 9:42

放棄された神社？

3/20 9:43

放棄された茶屋。傾いてます。

3/20 9:43

二合目。

3/20 9:52

暑いので、ハードシェルとフリースは脱ぎます。

3/20 9:57

道路を横切ります。

3/20 10:09

倒木が道を塞いでいたり。

3/20 10:11

3/20 10:11

三合目。見晴茶屋跡。

3/20 10:11

3/20 10:11

3/20 10:12

木が邪魔で、あまり見晴らしとは…

3/20 10:39

踏み跡がしっかり付いているので、迷うことも潜ることもありません。
途中、トレランの二人組に追い越されました。トレッキングシューズでした。
「冷たくないですか？」
「冷たいです」
うーん。まあ、慣れている道で天候が良ければアリなのかな。

3/20 10:44

4合目。大黒小屋跡。
看板傾いてます。

3/20 10:44

少し見晴らしがいいです。

3/20 11:01

五合目小屋。閉鎖中。

3/20 11:26

3/20 11:29

五合目。たばこ屋。

3/20 11:29

3/20 11:32

五合目。不動小屋。
今にも崖下に崩れ落ちそうですが…

3/20 11:32

3/20 11:55

今夜の宿泊地、佐藤小屋に到着。

3/20 11:54

吉田ルート閉鎖のお知らせ。

3/20 11:54

雪に埋もれかけています。

3/20 11:57

薪ストーブ。
御釜でお湯が湧いています。

3/20 11:55

3/20 11:57

3/20 11:57

3/20 11:57

御釜とコタツ。

3/20 12:07

昼食はラーメン。
肉と野菜が入ってる！山小屋らしからぬ豪華メニューです。
美味い！

3/20 12:22

キャタピラ付き軽トラ。

3/20 12:42

山頂方向はガスに包まれています。

3/20 12:49

フリーズドライのパックがパンパン。
標高2230mですから。

3/20 12:57

穴だらけの看板。虫食い？

3/20 13:02

テントを張ります。この日のテント泊は私一人でした。

先日少し離れた所で雪崩があったとのことで、山小屋の人のアドバイスに従ってこの後テントの場所を移しました。

3/20 13:20

食べ物に「ありがとう」と書いた紙を見せる（？）と腐らないというニセ科学「水からの伝言」の実証実験。
右のアイゼンに「ありがとう」
左のアイゼンに「ばかやろう」
とマジックで書きます。
右のアイゼンを踏み出せば、たちまち山頂へ。
左のアイゼンを踏み出せば、滑落して真っ逆さま。
ということは起きませんでした。

3/20 13:27

気温は9度。
それほど寒くありません。

3/20 13:30

少し偵察。
星観荘は雪に埋もれています。

3/20 13:30

里見平☆星観荘が正式名称のようです。
つのだ☆ひろを思い出しました。

3/20 13:35

木の折れ口が新しいです。
先日のデブリでやられたのでしょうか。

3/20 13:36

3/20 13:43

ヤスリでありがとうアイゼンの先を研いでおきます。

3/20 14:20

3/20 14:20

アイゼンの先が線状になるまで研いだのですが、結果から言えば研ぎ方が足りませんでした。
アイゼンの先が点状になるまで、指に刺さるくらいまで研ぐべきでした。

3/20 14:20

ピッケルのピックも研いでおきます。

3/20 14:21

スピッツェの先も研いでおきます。

3/20 16:17

佐藤小屋のスタッフのアドバイスにより、デブリの危険の少ない小屋の影にテントを移動しました。

3/20 16:18

一人富士山ベースキャンプです。

3/20 18:26

日が暮れました。
気温は10度前後。それほど寒くありません。

3/20 21:58

テント外の足跡。
タヌキかキツネか？

3/20 21:58

3/21 2:38

2日目。
午前2時。
朝ごはんを食べて、出発の準備です。

3/21 2:42

定番のアルファ米とフリーズドライのスープ。

3/21 4:38

4時30分。
ヘッデンをつけて出発です。
小屋泊のパーティーも、次々に出発していきます。

3/21 4:38

気温は約3度。

3/21 4:49

6合目の安全指導センターを目指します。

3/21 5:05

安全指導センター。
夏に見た看板が、雪に埋もれています。

3/21 5:07

ヘッデンで雪を照らしながら、直登していきます。

3/21 5:09

夏道はほぼ埋もれている、ように見えます。

3/21 5:15

東の空が明るくなってきました。

3/21 5:17

こんな斜面を直登していきます。傾斜は代替30~45度くらい。

3/21 5:17

雲の上に出てきました。

3/21 5:19

冬山フル装備。
同じルートのモンゴル人パーティーの人に撮って貰いました。
モンゴルからわざわざ富士山に…
まあ、仕事のついでのようでしたが。

3/21 5:29

先行するモンゴル人パーティ。

3/21 5:33

ちょっと出ているつづら折れの夏道。

3/21 5:48

山頂は日の出に照らされて、赤くなっています。

3/21 6:04

日の出です。

3/21 6:04

7合目の山小屋を、朝日が照らしていきます。
震えるほどに美しい光景です。

3/21 6:19

たまに見える夏道。

3/21 6:26

上から見ると、わりと夏道がわかります。
雲はすっかり足元に。

3/21 7:15

3000m、東洋館。

3/21 7:15

3/21 7:15

テラスで休憩です。
夏に二度登った時は、冬富士の存在すら意識していませんでした。
（夏以外は登れない山だと思っていたのです）

3/21 7:55

雲海。

3/21 7:57

こんなところにテントが！
すでに山頂アタックに出かけた後のようでした。

3/21 8:44

屋根まで雪に埋もれた山小屋。

3/21 8:51

クラストした道。
なるべく柔らかい雪が出ているところを選んで歩きます。
滑ったら、おそらく何百mも氷の滑り台を滑ることになります。

3/21 8:59

3250m、元祖室。

3/21 9:53

美しい光景ですが、風は強く、足元は凍り、緊張の連続です。
気を抜ける場所がほとんどありません。

3/21 9:57

多分、富士山ホテル。
7月にはここに泊まりました。
今は雪の下です。

3/21 10:03

これより浅間大社。

3/21 10:21

アイスバーンの間に、わずかに柔らかい雪があるような状態です。風も強いです。

3/21 10:22

時間は10時半。
体力はまだ残っていますが、これ以上行くと、今の私の技術ではどこかで滑落する可能性が高いと判断。
撤退を決めました。

3/21 10:22

無念ですが、突っ込んで死ぬわけにもいきません。

3/21 10:29

下山中にすれ違ったモンゴル人パーティ。
彼らは山頂まで行けたのでしょうか。

3/21 10:33

敗退記念撮影。

3/21 10:33

何度も振り返ります。

3/21 11:22

事故の7割は下山時に起きるといいます。
アイゼンとピッケルをしっかり効かせて、ゆっくり降りていきます。

3/21 11:39

登っている時は夢中で気が付きませんでしたが、改めて上から見るとすごい斜度です。
夏であれば、ジグザグの夏道や杭が出ていて、山小屋とか「滑落しても、どっかでひっかかる」のですが、今はすべてが雪と氷で覆われています。
滑落したら死にます。

3/21 12:09

落石防止柵。

3/21 12:40

目がチカチカしてきたので、サングラスをかけます。

3/21 12:59

6合目まで降りてきました。
ここまでくれば、まずは安全地帯です。
過去最高の緊張を強いられた山行でした。

撮影機器：

iPhone 6s Plus Apple

感想

wakodental

冬富士チャレンジ（1度目）。
吉田ルートから挑んだものの、アイスバーンに阻まれ3400m地点で敗退。

技術があれば行けたのでしょうが、私の現時点での技術では、あれが精一杯でした。

しかし、雪と氷に包まれた富士山は、たとえようもないくらい美しいものでした。

敗退はしたものの、冬富士の美しさと厳しさを存分に堪能しました。