燕岳（中房温泉〜合戦尾根〜燕山荘泊）

2016年05月14日(土) 〜 2016年05月15日(日)

• GPS: 09:42
• 距離: 11.1km
• 登り: 1,444m
• 下り: 1,521m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:24
• 休憩: 1:06
• 合計: 6:30

7:34 中房温泉
8:05 8:11 第１ベンチ
8:40 8:40 第２ベンチ
9:12 9:13 第３ベンチ
9:42 9:46 富士見ベンチ
10:20 10:32 合戦小屋
11:03 11:04 合戦山(合戦沢ノ頭)
12:09 12:39 燕山荘
13:01 13:02 いるか岩
13:17 13:17 めがね岩
13:25 13:36 燕岳
13:42 13:42 めがね岩
13:57 13:57 いるか岩
14:04 燕山荘

2日目

• 山行: 2:54
• 休憩: 0:15
• 合計: 3:09

6:31 燕山荘
7:04 7:04 合戦山(合戦沢ノ頭)
7:19 7:24 合戦小屋
7:46 7:47 富士見ベンチ
8:09 8:15 第３ベンチ
8:38 8:40 第２ベンチ
8:58 8:58 第１ベンチ
9:23 9:24 中房温泉
9:40 有明荘

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

危険な箇所は特になし。合戦尾根から燕山荘の直下まで残雪があるとのことで、小屋のお兄さんのアドバイスに従ってアイゼン（10本）を装着しました。

その他周辺情報

燕山荘でチケットもらって、登山後は有明荘にて温泉を堪能。入浴時間は10時からですが、早めに着いても座敷で休ませてもらえます。

写真

5/14 7:19

朝7時過ぎに第一駐車場到着。まだ若干の空きあり。

5/14 7:26

前日にネットで登山届けを提出していたので、トイレだけ済ませて出発。

5/14 8:01

歩きやすい登山道です。

5/14 8:04

30分ほどで第一ベンチ到着。水場があるみたいだけど、立ち寄らず。

5/14 8:05

どんどん雲が出てきました。

5/14 9:31

ところどころに残雪あり。

5/14 8:37

よく整備されています。

5/14 8:37

第一ベンチから30分ほどで第二ベンチ到着。

5/14 8:40

燕山荘まで3.8キロ！先はまだまだ長い。

5/14 9:07

立派な階段もあります。木の根が巻き付いてなんかスゴイ。

5/14 9:42

第二ベンチから30分ほどで第三ベンチ到着。30分ごとにベンチがあるので、時間がはかりやすいし励みにもなります。

5/14 10:04

おお、六甲山のロックガーデンっぽい！同じ花崗岩ですもんね。

5/14 10:13

ロックガーデンだなあ、うん。

5/14 10:35

合戦小屋到着。この時間、休憩の方は10人ほど。

5/14 10:32

名物のスイカには、まだ時季が早いですね。

5/14 10:24

なので豚汁をチョイス。今まで食べた中で、最高に美味しかった豚汁の一つ。疲れた身体に塩分が滲みます〜。

5/14 10:19

こういう道標を見ると励みになります。

5/14 10:28

荷揚げ用のケーブルだ！

5/14 10:28

合戦小屋の裏手から、燕山荘直下まで残雪があるそう。アイゼンの方が歩きやすいとのアドバイスを頂いて、ここでアイゼンを装着。

5/14 10:45

鉄のツメを装備しますか？
→はい
いいえ

5/14 11:03

鉄のツメを装備したところで気分がよくなり、どんどん上昇します。kicoは攻撃力が10上がった！

5/14 11:07

ガスってきたなあ。赤い旗を目印にさらに上昇。トレースもしっかりついてます。

5/14 11:19

新緑で溢れていた樹林帯と違って、この辺はまだ寒々しい。

5/14 11:22

「この上を登るんか…」

5/14 11:22

はい、登ります。時々青空が覗いて気分が良い。

5/14 11:46

燕山荘見えた！あともうひと息！

5/14 11:57

憧れの山荘を目の前に、感動と高揚感でいっぱいになり、肌が粟立ちます。が、そこは建物の裏手だったというオチ。

5/14 12:01

走り出したい気持ちを抑えます。大人なので…。

5/14 12:44

ああ、ガスってて何も見えない！

5/14 12:44

でもすぐそこに憧れの燕山荘が。

5/14 12:53

登山を初めて2年目、ようやく来ることができました。やったよ、私！

「お疲れ様でした〜！」と元気なスタッフさんに迎えられて、チェックインを済ませます。

5/16 16:03

個室は無理でしたが、憧れの蚕棚の上段。斜めの天井が屋根裏部屋感ありますね。背の低い私は、立てるくらいでした。

こんなに小さな蚕棚の上段にも、畦地梅太郎の版画が飾られていました。

反対側には、途中まで彫って飽きちゃったみたいな木刻がありました。オシャレ。

5/16 15:59

木版画みたいなチケットも畦地梅太郎のしおりも、全部可愛い。

廊下に掛けてあったお願ひ。「寝室内の喫煙は御遠慮被下様　御支度は寝具の上でなさらぬ様」

廊下にあったステンドグラスのライトシェード。

山男、ここにもいた。

階段の下から眺めます。なにもかもがレトロで素敵。

幾何学模様のライトシェード。大好きなフランク・ロイド・ライトっぽい。

部屋の入口上部の長押に、木刻のレリーフが。いちいち可愛い。

一階の廊下。つっぱり棒が冬の苛酷さを感じせます。

食堂の横にある乾燥室。表示板も木刻です。

5/14 12:19

荷物を置いて、まずランチ。チェックイン時間が早かったので、食堂はまだまだ人も少ないです。

5/14 12:24

念願のビーフシチューセット1200円。赤ワインで煮込んだ本格派でした。美味しかったな〜。

5/14 12:52

ランチを済ませた後、山頂へ向かいます。まずは山男にご挨拶。会いたかったよ〜。

5/14 12:53

山男と山男Tシャツを着た山女。

5/14 12:55

燕岳展望台。てきぱきと準備中のテント泊の方々が凛々しくみえます。

5/14 12:44

山頂は雲の中。

5/14 13:01

槍が見えた！タッチしようとしたけど、あっという間に雲の中。

5/14 13:01

イルカ岩。

5/14 13:07

時々雲が切れて、見晴らしがよくなります。

5/14 13:12

岩の上に雷鳥いた！

5/14 13:12

先週の唐松岳に続いて、二度目の遭遇。本当に雷鳥っているんですね！

5/14 13:13

雲が切れてきました、槍とわたくし。

5/14 13:16

山頂付近も残雪が。滑らないように慎重に歩きます。

5/14 13:16

SFの世界というか、RPG感ある。

5/14 13:20

ここにも雷鳥発見。雄と雌がいました。

5/14 13:20

赤い肉冠の雄。辺りを警戒中です。

5/14 13:26

そんなこんなで、燕岳に登頂。燕山荘から30分くらいでした。

5/14 13:27

どんどん雲がとれてきました。山頂から見た槍ヶ岳。

5/14 13:26

歩いてきた登山道を振り返ります。あの道はいつか来た道〜。

5/14 13:26

海面からイルカが何頭も顔を出してるみたい。

5/14 13:29

パノラマで。

5/14 13:29

何回撮っても飽きない槍。小槍も見えます。

5/14 13:30

北燕岳。遠くには雄山も。

5/14 13:56

山頂でのんびりした後、来た道を戻ります。

5/14 13:56

どこから見ても絵になる槍。

5/14 14:02

行きとは違って、どんどん雲がとれていきます。

5/14 14:05

青空の下で撮りたかった燕山荘。設計は上高地帝国ホテルを手がけた高橋貞太郎によるものだそう。ファサードが似てますね。

5/14 14:05

ベンチから燕岳を眺めます。

5/14 14:06

ここまで来れたことが嬉しくて幸せで、感極まりながら涙目で山男を撫で回しましたが、傍から見てると単に危ない人だったかもしれないッス。

5/14 14:21

山荘に戻って、コーヒータイム。シブースト、美味しかった〜。

壁にひっそり飾っていた絵。色合いが素敵。

本や雑誌、写真集も置いていました。あっ、最近ハマっている『しゃばけ』がある！

食堂には畦地梅太郎の版画が飾られていました。ギャラリーのよう。

5/16 16:12

山男と山男Tシャツを着た山女その2。

トイレの文字盤も木彫りだー。長押にも木刻のレリーフがありますね。

可愛いモノがたくさん売ってる売店。

バッジと手ぬぐいを購入。雷鳥とピッケル、可愛い。

全6種のスタンプ。どれも可愛くて全部押した。

灯がともると、さらに雰囲気がよくなるステンドグラスのライト。

5/14 16:23

夕方の燕山荘を全景で。私が思い描いていたような、愛らしい山小屋です。

5/14 16:26

好きな山はたくさんあるけど、燕岳が今まで見た中で一番美しい山だと思った。

5/14 17:22

生きてる内に天国に行けるんだとしたら、多分ここがそうなんだと思う。

5/14 17:23

折しも“天国の階段”が。

5/14 17:24

燕山荘の裏手にある奇岩群。一番右はゴリラ岩なんだそう。ウホ。

夕食は17：30より。チーズ入りハンバーグが美味しかった！知らない人同士でテーブル囲むのも、大人の合宿みたいで楽しい。

5/14 18:27

夕食をすませた後、防寒具を着込んで夕焼けを鑑賞。

5/14 18:40

山の上で初めてみる夕焼けに感激。頭の中で「遠き山に日は落ちて」がエンドレスで流れます。

オーナー不在のようで楽しみにしていたお話の会はありませんでしたが、消灯まで談話室でコーヒー飲みながら本を読んだり、お菓子食べたり。テレビでブラタモリ（横浜編）やってた。

翌朝は4：15に起床。すでに多くの人が朝焼けを鑑賞中。

一日が始まる〜

5/15 4:40

頭の中で「ラジオ体操の歌」がエンドレスで流れます。

振り返ると、雲ひとつない中に、槍様のお姿が！

5/15 4:43

朝焼けに染まる山男。また来るよ。

5/15 4:43

一日が始まったばかりの燕岳。

5/15 4:46

朝の色に染まっていく槍様。

5/15 4:55

今日もここに登る人が羨ましい。空が宇宙と天国の色をしている。

5/15 4:56

パノラマで。

朝食は5：30。こんな早くにご飯食べたの久しぶりだ…。朝食を食べた後は、身支度をして下山を開始します。また来るよ。

5/15 6:36

山小屋の直下から。登りはココが一番きつく感じたなあ。

5/15 7:23

1時間もかからず、あっという間に合戦小屋に到着。

5/15 9:20

3時間ほどで無事下山。実は山小屋ではほとんど寝られず、第三ベンチのあたりから激しい睡魔が襲っていました…

5/15 10:31

有明荘に寄って温泉でリフレッシュ。露天風呂が広くて気持ちよかったなー、燕山荘で100円引きのチケットを頂いたので、大人一人520円でした。

せっかく長野の来たので、お昼におそば。美味しかった〜。

撮影機器：

iPhone 5s Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック アイゼン エマージェンシーシート

感想

kico_lloyd

登山を始めて2年目、ようやく念願の燕岳（しかも燕山荘泊！）へたどり着くことができました。
「北アルプス三大急登」の一つということで、どれだけハードかと身構えていましたが、30分おきにあるベンチで休むことができたお陰か、あっさりクリア。
去年から登り始めた山のなかで、苗場山（祓川コース）がもっとも過酷だった自分にとっては、愛する地元の山・角田山の浦浜コースを3倍長くしたような感じ（わかりにくー）の歩きやすさでした。
ただひたすら登るだけじゃなくて、樹林帯や尾根を歩くのが変化に富んでてよかったなあ。

数年前、雑誌「ヒュッテ」の創刊号でその存在を知って以来、ずっと泊まってみたかった燕山荘。
初の山小屋泊は燕山荘と決めていましたが、元気で明るいスタッフの皆さん、美味しい食事、小屋の佇まい、古いけど手入れの行き届いた室内、さりげなく飾られた畦地梅太郎氏の版画、なにもかもが素敵で、リフレッシュできた2日間でした。

次は夏に訪れて合戦小屋で名物のスイカを食べたいなあ。あ、あと燕山荘のケーキバイキングも行ってみたい！