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Yamareco

記録ID: 877980
全員に公開
山滑走
白山

地獄谷からの帰還 砂防新道から七倉山、地獄谷滑降 火の御子峰見学

2016年05月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
12:52
距離
24.8km
登り
2,644m
下り
2,640m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:04
休憩
0:37
合計
12:41
4:30
32
5:02
5:04
28
5:32
5:32
32
6:04
6:04
15
6:19
6:19
8
8:12
8:12
5
8:38
8:39
23
9:02
9:03
13
9:16
9:19
8
9:27
9:33
76
10:49
11:08
192
地獄谷・火の御子峰下部
14:20
14:20
21
14:41
14:41
2
15:50
15:50
9
15:59
15:59
21
16:20
16:21
16
16:37
16:38
26
17:04
17:05
6
17:11
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
別当出合の駐車場
今回も車中泊で夜明けからスタート。
2016年05月21日 04:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 4:20
今回も車中泊で夜明けからスタート。
やっぱり踏み板があるのはありがたいです(笑)
2016年05月21日 04:20撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 4:20
やっぱり踏み板があるのはありがたいです(笑)
登り専用のルートは変わらず
2016年05月21日 04:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 4:33
登り専用のルートは変わらず
中宮道と比べると室堂が近すぎる〜
2016年05月21日 04:37撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 4:37
中宮道と比べると室堂が近すぎる〜
新緑の季節です
2016年05月21日 04:41撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 4:41
新緑の季節です
中飯場、スルーします。
2016年05月21日 04:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 4:48
中飯場、スルーします。
2016年05月21日 04:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 4:55
大長山のモルゲンロート
2016年05月21日 04:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 4:58
大長山のモルゲンロート
今日はトラバース道を避けてエコーラインにしてみます。
2016年05月21日 05:57撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 5:57
今日はトラバース道を避けてエコーラインにしてみます。
ついつい残雪に目が行ってしまいます
2016年05月21日 06:15撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 6:15
ついつい残雪に目が行ってしまいます
時々こういうところがあるので、アイゼンとピッケルをお忘れなく。なくても歩けますが、滑落すると止まりません。
2016年05月21日 06:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 6:24
時々こういうところがあるので、アイゼンとピッケルをお忘れなく。なくても歩けますが、滑落すると止まりません。
予想より早く雪が出てきました。奥は御前峰。
2016年05月21日 06:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/21 6:33
予想より早く雪が出てきました。奥は御前峰。
最近定番のスタイル。
2016年05月21日 06:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 6:36
最近定番のスタイル。
雪がつながってるのでシール登行にします。羽が生えたよう(笑)
2016年05月21日 06:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 6:48
雪がつながってるのでシール登行にします。羽が生えたよう(笑)
縦溝は相変わらずですね〜
2016年05月21日 06:59撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 6:59
縦溝は相変わらずですね〜
御前峰はスルーして大汝峰方面に向かいます
2016年05月21日 07:57撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 7:57
御前峰はスルーして大汝峰方面に向かいます
大汝峰のスルーして、第一の目的地、七倉山へ。
2016年05月21日 08:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 8:27
大汝峰のスルーして、第一の目的地、七倉山へ。
ハイマツの中を歩きます。
2016年05月21日 08:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 8:27
ハイマツの中を歩きます。
途中、火の御子峰ビュースポットが〜テンション上がります・・・って少数派でしょうね。
2016年05月21日 08:45撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
5/21 8:45
途中、火の御子峰ビュースポットが〜テンション上がります・・・って少数派でしょうね。
ここから地獄谷に滑り込んでもOKですが、今回は七倉の辻の辺りからドロップするのでスルー。
2016年05月21日 08:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 8:50
ここから地獄谷に滑り込んでもOKですが、今回は七倉の辻の辺りからドロップするのでスルー。
御手水鉢は写真だけでスルー
2016年05月21日 08:51撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 8:51
御手水鉢は写真だけでスルー
どうやらこれが七倉山の山頂みたい?
2016年05月21日 09:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 9:07
どうやらこれが七倉山の山頂みたい?
四塚山が見えますが今回はパス
2016年05月21日 09:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 9:07
四塚山が見えますが今回はパス
さていよいよ地獄谷を目指します
2016年05月21日 09:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
5/21 9:24
さていよいよ地獄谷を目指します
やや斜度強めですが、縦溝つきのザラメで安全に滑ります。
2016年05月21日 09:24撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/21 9:24
やや斜度強めですが、縦溝つきのザラメで安全に滑ります。
地獄谷に吸い込まれていくようです
2016年05月21日 09:27撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/21 9:27
地獄谷に吸い込まれていくようです
滑ったのは中央のところ
2016年05月21日 09:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 9:28
滑ったのは中央のところ
よく見るとシュプールが
2016年05月21日 09:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 9:32
よく見るとシュプールが
さて徐々に地獄谷に近づいてきました
2016年05月21日 09:42撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 9:42
さて徐々に地獄谷に近づいてきました
どうもこの先は大きな沢が出てて滑走は無理そうです
2016年05月21日 09:42撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 9:42
どうもこの先は大きな沢が出てて滑走は無理そうです
もう一度登り返して別のところを探します
2016年05月21日 09:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 9:54
もう一度登り返して別のところを探します
ここは結構な急斜面ですが何とか地獄谷本流につながっているようです
2016年05月21日 10:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 10:02
ここは結構な急斜面ですが何とか地獄谷本流につながっているようです
あとでこれを登り返します
2016年05月21日 10:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:02
あとでこれを登り返します
途中で雪が切れてて沢が出ていたのでスキーを脱ぎました。静かに落ちてくる落石が・・・
2016年05月21日 10:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 10:23
途中で雪が切れてて沢が出ていたのでスキーを脱ぎました。静かに落ちてくる落石が・・・
良い子は決してこんなところを滑らないように・・・
2016年05月21日 10:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:32
良い子は決してこんなところを滑らないように・・・
念願の地獄谷です
2016年05月21日 10:32撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:32
念願の地獄谷です
登り返すも地獄
2016年05月21日 10:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:33
登り返すも地獄
ピナクルがたくさん
2016年05月21日 10:34撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 10:34
ピナクルがたくさん
火の御子峰の近くまで滑りました
2016年05月21日 10:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 10:39
火の御子峰の近くまで滑りました
非常に脆い岩でとっても危険です
2016年05月21日 10:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
5/21 10:39
非常に脆い岩でとっても危険です
あー登り返しが
2016年05月21日 10:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 10:39
あー登り返しが
脆いピナクル
2016年05月21日 10:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 10:39
脆いピナクル
これを歩くのは無理というもので
2016年05月21日 10:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:39
これを歩くのは無理というもので
んー、こんなところに来てしまいました感が満載
2016年05月21日 10:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/21 10:40
んー、こんなところに来てしまいました感が満載
その代償はスキーのソールがボロボロに・・・
2016年05月21日 10:43撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 10:43
その代償はスキーのソールがボロボロに・・・
こんなところで写真撮ることもないのでセルフタイマーで
2016年05月21日 10:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
5/21 10:44
こんなところで写真撮ることもないのでセルフタイマーで
このボロボロの雪を登り返し
2016年05月21日 11:02撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 11:02
このボロボロの雪を登り返し
とても遠い
2016年05月21日 11:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 11:06
とても遠い
まるで砕石場のよう
2016年05月21日 11:14撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 11:14
まるで砕石場のよう
徐々には近づいてます
2016年05月21日 11:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 11:19
徐々には近づいてます
スキー板もドロドロ
2016年05月21日 11:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 11:23
スキー板もドロドロ
滑ったラインの全貌
これまでで最大のエクストリーム度
2016年05月21日 11:29撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/21 11:29
滑ったラインの全貌
これまでで最大のエクストリーム度
地獄谷そのものはそんなに急斜面じゃないです
2016年05月21日 11:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 11:30
地獄谷そのものはそんなに急斜面じゃないです
だんだん斜度が上がってきます
2016年05月21日 11:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 11:30
だんだん斜度が上がってきます
うーん、こんなところ滑ってたんですね。クレイジーです。
2016年05月21日 11:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
5/21 11:48
うーん、こんなところ滑ってたんですね。クレイジーです。
左のピークは真砂嶽、これを詰めれば地獄の頭ってことに?
2016年05月21日 12:17撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 12:17
左のピークは真砂嶽、これを詰めれば地獄の頭ってことに?
火の御子峰への稜線もかなりなもの
2016年05月21日 12:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 12:23
火の御子峰への稜線もかなりなもの
最後はハイマツが邪魔して、地獄からの脱出を阻止してます。
2016年05月21日 12:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 12:54
最後はハイマツが邪魔して、地獄からの脱出を阻止してます。
真砂嶽
2016年05月21日 12:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
5/21 12:58
真砂嶽
ハイマツを掴みながら登ると、稜線の向こう側の方が大変でした。
2016年05月21日 13:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 13:05
ハイマツを掴みながら登ると、稜線の向こう側の方が大変でした。
なんとか脱出。
2016年05月21日 13:15撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 13:15
なんとか脱出。
大汝峰への登り返すもハード
2016年05月21日 13:31撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 13:31
大汝峰への登り返すもハード
大汝峰ピークからはまだ滑れます
2016年05月21日 13:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 13:58
大汝峰ピークからはまだ滑れます
剣ヶ峰
2016年05月21日 14:05撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 14:05
剣ヶ峰
翠ヶ池の氷も割れてました
2016年05月21日 14:08撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 14:08
翠ヶ池の氷も割れてました
帰りに御前峰に寄る元気なし、そのままエコーラインへ。
2016年05月21日 14:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 14:48
帰りに御前峰に寄る元気なし、そのままエコーラインへ。
エコーラインの滑りはまあまあ楽しかった
2016年05月21日 15:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 15:00
エコーラインの滑りはまあまあ楽しかった
あと少しだけ滑れます
2016年05月21日 15:00撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 15:00
あと少しだけ滑れます
南竜ヶ馬場、テントが数張、楽しそう〜
体力売り切れでこのまま泊まりたい気分
2016年05月21日 15:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
5/21 15:18
南竜ヶ馬場、テントが数張、楽しそう〜
体力売り切れでこのまま泊まりたい気分
エコーラインから甚之助を目指します
2016年05月21日 15:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 15:18
エコーラインから甚之助を目指します
甚之助避難小屋が見えてきました
2016年05月21日 15:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 15:35
甚之助避難小屋が見えてきました
なんとか耐えて、吊り橋が見えてきました。
2016年05月21日 16:45撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5/21 16:45
なんとか耐えて、吊り橋が見えてきました。
長かった、ゴールです。
2016年05月21日 16:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
5/21 16:52
長かった、ゴールです。

感想

登山計画を考えるためにヤマレコの地図を見ていると、白山の北部にまったくGPSの記録が残っていないピークがありました。それが火の御子峰です。
ネットで調べてみると、かなり以前に登頂した人がいるらしいのですが、とても一般人がたどり着ける場所ではないこの地、一度目にしたいと思い何度もこの界隈を訪れ、あらゆる角度から火の御子峰を眺め、いよいよその集大成というか、地獄谷から火の御子峰を至近距離で見上げるという妄想が広がってきました。
先々週に中宮道を歩くと、白山も北斜面はまだまだ雪が残っており、七倉山から地獄谷への滑降が可能かと期待しつつも先週末は所用で行けず、今週末に持ち越してしまいました。雪がさらに減っている心配はありましたが、地獄谷はそのロケーションからまだしっかり雪で埋まっており、ついに念願の火の御子峰を下から見上げる場所にたどり着くことができました。

さてもう別当出合まで車で入れるので、行動がかなり早くなります。七倉山には9:30着で余裕でした。さて七倉の辻まで移動して地獄谷への斜面に入ります。最初は縦溝もなくスベスベのザラメで超快適、その後縦溝は出てきますが、まあこの際文句はありません。急な斜度の斜面をどんどん滑ってそのまま地獄谷へ〜と思ったら、どうもガリーの先端は沢の音がゴーゴー、これはいけません。
仕方がないので登り返して別のところから地獄谷の本流を目指すことにします。少し登り返してちょっとした稜線を超えると、かなりな急斜面ながら下はそのまま地獄谷まで雪がつながっているような感じです。感じです、というのは見えないからです(笑)
ここ以外にするにはまたかなり登り返さないといけないので、ここを滑ることにします。斜度は相当ですが、去年に立山の大汝山からの急斜面を滑って御前谷に入った経験もあり、それほど問題とは思いませんでしたが、それでも緊張します。転倒したらどこで岩に衝突するかをよく見ておきます。
ドロップインすると転倒することなく滑り降りますが、見えてなかったところはかなり細くしかも雪が切れています。仕方がないので板を外してガレガレの急斜面を兼用靴で歩いて下りますが・・・さっき滑った上部の斜面から無言で落石が落ちてきますし、これまでにない危険な斜面でした。途中から再度スキーを履いて、無事に地獄谷に到着です。
ところがそこからは火の御子峰が見えません。近くまで滑り降りないとやっぱりだめで、後の登り返しが心配ですがともかく滑ります。といっても大量の落石が雪の上にあるので、しょっちゅう石を踏んでスキーのソールが大きくめくれ上がる大変なことになりました。
落石のない安全な場所を選んで、火の御子峰を見ながら休憩します。
満喫したら、さて怒涛の地獄谷の登り返しです。標高差800mありますから、一人前の登山くらいあります。もうすでに行動時間6時間以上経過してますから、結構な疲労感を抱えながらの登り返しです。進んではいますが長い。雪はザラメが滑りやすく神経を使います。地獄の頭?はハイマツ地帯になっており、この突破がまた大変でした。そしてそこからまた大汝峰への登り返し、これも負けずにハードでした。
帰りに余裕があったら大汝峰や御前峰、室堂に寄るつもりでしたがすべてパス。そのまま縦溝地獄の中、エコーラインに滑り込み、南竜ヶ馬場が見えるところでスキー滑降は終了、背中に背負い、兼用靴はアプローチシューズに履き替えてあとは歩くのみです。
終わってみれば距離は25km近く、時間も13時間近くになりました。ザックやスキー、兼用靴は地獄谷のザレた砂でドロドロ、スキーのソールに兼用靴のソールもボロボロ。やはり地獄谷は地獄谷でした。これができるなら別当出合から百四丈滝の滝壺まで行けるなぁと思ったハードさ。雪が少なくても白山のマニアックな場所は楽しませてくれます。

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コメント

白山で一番遠い秘境
momochannさん、おはようございます。
お邪魔させていただきます。

行ったわね、ついに。
実はMillerさんも昨日は遅い時間になっちゃったけど大汝峰へ行ったんよ。
んで、PEAK東面のドン突きから地獄谷を覗きこんだわよ。
「おお〜っ!雪が繋がってんジャン」と思いながら見てたけれどさすがに降りようとは思わなかったよん。
(降りてしまったらウチに帰れるのはいつになるやろか?って心配になっちゃったもん)
ほんでもまさかその時間帯にmomochannさんがそこでウロチョロしているとは恐れ入った。
標高差800mってか!
どこからアプローチしても白山では間違いなく一番遠い場所。
そして落石多発地帯のおぞましいエリア…。
それでも地獄には何故か惹かれる魅力があんのよね〜。
2016/5/22 8:07
Re: 白山で一番遠い秘境
Millerさんこんばんは!
えーもしかすると、14:30頃に翠ヶ池付近にピークに登られていたのではないでしょうか?
まだ人がいる〜と思いながら、5時間の地獄ツアーから這い上がり、疲れ果てて砂の上をスキーで歩いてました(笑)
下山中、中飯場で山スキーを持ったおじさんを発見!
世の中まだまだ物好きは他にもおられるようです
次の週末も天気が大丈夫なら、スキー背負って秘境めぐりをしたいと思ってます
2016/5/22 19:10
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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1/5
体力レベル
3/5
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砂防新道〜トンビ岩コース〜お池めぐり
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
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