丹沢/塔ノ岳ナイトハイク
- GPS
- 08:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,606m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:55
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大倉の民間駐車場利用(土日祝日1日800円)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・塔ノ岳まではほぼ危険箇所は無いが、金冷しの手前の尾根の崩壊が進み階段が付け替えられている。 ・沢の源頭地点は崩壊が大きく進んでいる。 ・行者ヶ岳付近には数箇所鎖場がある。 ◆登山ポスト 大倉にある。 |
写真
感想
新緑も美しいだろう丹沢だが暁黎明の頃も美しいだろう。山頂で暁光を迎えるべく深夜から登山。ナイトハイク好きのmaunalaniさんのガイドでワクワクナイトハイクと言う新しい体験を楽しんだ。
星空と街の夜景を眺めつつ時間が経つのを忘れて登り、夜明けの色合いの変化を塔ノ岳で楽しみ、下りではミツバツツジやシロヤシオの花々を愛でながらと快晴の一日を山で遊ぶことができた。
湘南を23時に出発し渋沢駅でamachanさんをピックアップして大倉へと向かう。渋沢駅からは大倉の駐車場に日が替わってから到着するように急がない。駐車場着は無事に0:04だった。外に出ると満月で明るいし、星もこの辺りにしては良く見えている。北の空には北斗七星が丁度見えた。
準備と言う程の準備は無いのだが準備を整えて出発する。月明かりで十分に明るいとは言えるがお互いの居場所が解るのでヘッデンも灯す。観音茶屋を越えて分岐を大倉高原山ノ家へ進む。大倉高原山ノ家で小休止。大倉出発時点では18℃もあり登り始めると流石に暑く、皆羽織っていたジャケットを脱ぐ。大倉山ノ家からは夜景も見える。見晴茶屋までの長閑な径に別れを告げて大倉尾根は階段の続く急登に入る。急登区間をしのいでもう一息登ると駒止茶屋、そして堀山を越えて行くと堀山ノ家に出る。右手を見ると三ノ塔尾根が浮かび上がって見える。左手には鍋割に至る尾根、多分小丸尾根だろうか。
堀山ノ家で小休止後、再度急登に向かう。大倉尾根は本当に適切な間隔で小屋があるのでペースが掴みやすい。ここまで2時間歩いているけど会話をしながらだと全然時間を感じない。再びの急登を20分程度で天神尾根への分岐に出合う。ここでmaunalaniさんが「私はここが好きなの。まるでプラネタリウムなのよ」と言う。確かに少し勾配が緩くなり樹林が左右に遠くなり夜空が広々と広がって満天の星が望まれる。北斗七星はやや傾いて柄杓の先は塔ノ岳に隠れるようになったが釣り合いを取ったようにカシオペア座が高くなり良く見える。天頂を見上げれば白鳥座。正にプラネタリウムと言う表現がぴったりだ。日中登ると僕にとってはただの「天神尾根分岐上」なんだけど詩的センスが違うんだなぁ。
ここまで来ると花立も近い。喘ぎながらも登って行くと突然かき氷の幟が目に入り、花立山荘への到着を知る。ここは眺めもすこぶる良い。横浜方面から伊豆まで、未だ当てずっぽうの所はあるけれどかなりの範囲が視野に収まる。西を眺めると富士山も望まれる。残念ながらやや薄い雲に山頂域は覆われている模様だ。塔ノ岳に着く頃には晴れてくれるかな?
花立山荘ではもう時間も当てが着いているのでやや長目の休憩を取った。そして金冷しへと向かう。金冷し手前で痩せ尾根を下る所は崩壊が進んでいて径が付け替えられていた。金冷しを過ぎてmaunalaniさんが声を上げたが、それは登山道に桃色のツツジの花が散りばめられていたから。傍らを見るとミツバツツジが満開であった。
段々と空も白み出している。塔ノ岳も指呼の間。4:10に山頂に出た。山頂に出ると風が強い。気温は7℃、風速は10m/sまでは行かない感じだが体感的には0℃と言った所か。最初のうちは登りで作った熱が未だ身体を暖めていたが日の出を待つ間に随分と寒くなった。長袖シャツを来てウィンドブレーカーを羽織り、手袋をした。快晴ではあるものの富士の頂きにはやはり薄絹のようなベールが懸かりはっきりと姿を見せてくれない。でも東を眺めると遠く筑波山もくっきりと浮かび上がっていた。地平線は雲が厚く、朝日が姿を現したのは4:37だったが、ちょうどスカイツリーのピンの脇からだった。
ここで3人それぞれのルートで下山へと向かう。僕は午前中に帰宅する必要があるので三ノ塔尾根を下ることとした。maunalaniさんは丹沢山から不動ノ峰、そして棚沢ノ頭からユーシンへ下り、雨山峠を越えて寄と言う超ロングルート、amachanは尊仏ノ土平から玄倉林道へ出て玄倉BSへ。塔ノ岳山頂からそれぞれのルートを良く確認してからの出発となった。
明るくなった尾根をちょっと下り始めるとそこら中にミツバツツジが咲いている。行者の辺りまで下るとシロヤシオも加わった。花盛りの表尾根だ。いろんな点で今回の山行はついている。早朝ではあるけど三ノ塔まで数人の登山者に出逢った。三ノ塔尾根では逆に1人だけと静かなものだ。牛首からは林道を降りて行く。大倉には8:10過ぎに到着したが、登山者で溢れかえっていた。快晴の5月の日曜日なんだから当然だ。駐車場も当然のように満車マークが点灯していた。
maunalaniさんとamachanとご一緒できてとても楽しくも時間を忘れた山行だった。しかし、バイオリズム的にやはりちょっと無理があるようだ。帰宅して昼ご飯を作って一通りの山道具の片付けをやった後、14時から19時まで爆睡してしまった。
まあだからこそ非日常的な楽しみがあるってことでしょうか。冬至の頃なら日の出が遅いので真夜中出発にはならないし、また満月の夜を狙って歩いてみようかな。それとも新月の方が星が良く見えるかも。
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