大峰奥駈道(逆峰)
- GPS
- 72:15
- 距離
- 118km
- 登り
- 8,720m
- 下り
- 8,876m
コースタイム
- 山行
- 2:10
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:22
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 11:05
- 山行
- 11:34
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 14:15
- 山行
- 12:29
- 休憩
- 3:13
- 合計
- 15:42
- 山行
- 14:10
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 16:50
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:58
天候 | 1日目:曇り時々雨 2日目:曇りのち雨 3日目:雨のち晴れ 4日目:雨ときどき曇り 5日目:曇りのち雨 6日目:雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:熊野本宮大社~バス〜川湯温泉〜バス〜紀伊田辺駅〜特急くろしお〜天王寺駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
明星ヶ岳から南へ行った辺りで崩落個所あり 2回目の地蔵岳(岩山で垂直鎖多い・地図上危険マーク) |
その他周辺情報 | 川湯温泉の公衆浴場(熊野本宮大社からバスで30分程) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 持っていけば良かったもの↓ 耐熱のナルゲンボトル(煮沸した水を入れられる) |
感想
1日目
予定より何時間も遅れて近鉄吉野駅に16時30頃到着。18時30分頃、高城山山頂に屋根つきの展望台を見つけ、大喜びでテントを張ってビバークする。夜中に寝返りをうつと、その物音に気がついた鹿がキィィィ!という大声を発し、その後辺りから度々その声が聞こえた。とても恐ろしくて、音楽を鳴らしたり、イヤホンで聴いたり、ストックを近くに置いて何とか就寝。
2日目
5時頃から歩き始める。初めての単独テント泊縦走でザックが重く、早く歩けない。ニ蔵宿小屋の下の水場に行こうとしていたが、道を間違え崖を下り、車道に出るも水場を発見することなく引き返し、体力と水分だけ消費することに。熊野本宮を縦走で目指すお2人方と出会う。5番関辺りで順峰されている方に出会う。洞川辻茶屋にて、お店は閉まっていたが、店員さんがたまたまいらっしゃったため、コーラとポカリを売ってもらう。山上ヶ岳手前の鐘掛け岩の鎖にザックを背負ったまま挑戦するも危険と判断し途中で降り、無駄に疲れる。山上ヶ岳でウロウロしていると、小屋を建設中の方に今夜の宿は小笹宿の避難小屋が良いとアドバイスを受ける。行者還小屋まで行くつもりだったが、日没までに、間に合わないため小笹宿に泊まる事に。小笹宿の前には豊富な水場があり、泊まって正解だったと喜ぶ。
3日目
5時に出発。雨の中の阿弥陀の森は今回の山旅の中で一番美しい森だと感じた。誤って大普賢岳の巻道を進んでしまい、気づいて戻って頂上へ上る。行者還岳は分岐点でザックをデポして頂上まで往復。そこから下り、ホースから水が出ているところがあったが、それが水場とは気づかず通過。 行者還岳小屋から少し歩いたところから見る弥山の台形が見事だった。弥山の登りは相変わらずきつく、多くの下山者とすれ違う。弥山ではコーラとポカリを購入。武奈ヶ岳、明星ヶ岳を経て、疲労困憊と日没に苦しみ、迷平で迷い、日没直前の17時頃に楊子ヶ宿小屋に到着。先に楊子ヶ宿小屋に着いておられた、弥山で出会った方に心配をおかけした。その夜はその方に色々な山の話をしていただき、視野が広がった。
4日目
4時半頃出発。鳥の水は渇水。深仙の宿の水場で補給しようとするも、40分かけて1リットル半しか得られず、しかも後に飲んだら口に合わないという悲劇が起こる。更に大日岳の鎖場を空身で登って、巻道で降り、ザックを背負って巻道を上がり、そこでやっと大日岳の山頂から道はない事に気づきゾッとする。両足の靴擦れと水不足そして、へとへとになりながら登り下りを繰り返す。地蔵岳あたりでお二方に出会い、行仙の宿は今日は行事で泊まれないこと、更にHPでそのことが確認できたことを教えてもらいとても助かる。持経の宿は予約で満員?とのこと、しかし近くの水場は水が豊富で助かった。暗くなる直前に平治の宿着。ひどい靴擦れをガーゼ、絆創膏、包帯、サージカルテープで処置し、先にいらっしゃった方と話しなどをして終寝。夜中に何人か宿の前で話をされていたり、小屋の扉を開けて入ってこられたと思ったが、気にせず寝てしまい、朝目覚めるとおられないので、夜中に出発されたのか、夢だったのか不明。
5日目
暗いうちからヘッドランプをつけて出発。最初は怖かったがすぐに慣れた。フクロウ?の高い声が美しい。行仙小屋の方にお茶はいりませんかと優しい声をかけていただいたのが嬉しかった。上り下りを繰り返す。途中、地蔵岳の鎖場が想像以上に危険でヒヤリとする。玉置神社に着くも水場がどこか分からず、夕闇の中をさまよい、結局駐車場の自動販売機で水とアクエリアス的なものを補給する。近くに人を感知して自動点灯するトイレがあるが、人が出入りしていないのに何回も消えたり点いたりしたが、自動洗浄とかの動きに感知したんだろうと思う。駐車場で雨の中ビバーク。ボロボロ足の処置をする。車に轢かれなくて良かった。
6日目
暗闇と雨の中行動開始。ヘッドランプの光が雨にさえぎられて視界は非常に悪い。相変わらずひたすらアップダウンの繰り返す。最後の最後まで、峰々を超えていった。高かろうが低かろうがとことん峰々をつないでいく道を作った役行者さんはつくづく几帳面で甘えを許さない方だなと思った。最後、熊野川を歩いて渡れる水量だったが、ボロボロの足では不可能だった。熊野本宮大社にお参りして、川湯温泉へのバス待ちをしていた時、二蔵宿小屋付近で出会った方とお会いして、お話しする。凄いめぐりあわせだなと思った。川湯温泉は熱い温泉だった。
今回の山旅は楽しさ3割、苦しさ7割で、修行だった。無事終えれて良かった。これを終えて、前より精神的に強くなれたと思うし、家族や親しい人、他人に対して感謝や慈しみ気持ちをが増したと思う。
食事
朝:パン2つを2回、カロリーメイト的なもの2箱を3回
昼:パン2つを2回、カロリーメイト的なもの2箱3回
夜:5回ともインスタント袋めん2食分(すべて醤油味)
その他
魚肉ソーセージ(10本)←よかった
行動食
ジップロックに、フルーツグラノーラと干しブドウ、プレーン等を入れたもの
アミノバイタルスティック数本(4本ほど使用)
※カロリーメイト的なものがは食べきれず、余った。
今回お世話になった水場等
・洞辻茶屋のポカリとコーラ
・小笹宿の水場
・行者還岳の水場(使用せず)
・弥山小屋のポカリとコーラ
・持経の宿の水場
・玉置神社の駐車場の自販機
行かなかったが水が多く流れていたときいた水場
・釈迦ヶ岳付近のかくし水
枯れていた水場
・鳥の水
水滴がわずかに落ちていた水場
・深仙の水場
水筒は計4ℓ入れれる分持っていった。
反省点
・玉置神社に泊まれることを知らなかった。(事前予約必要・行程を伝えて承認をもらわないといけないそうな)
・満員の避難小屋、行事があって使用できない避難小屋があるとは知らなかった。せめてHPで確認していけばよかった。
・水が合わないとき、煮沸したら良いが、煮沸したお湯を入れるナルゲンボトルがあれば良かった。
・テント泊縦走を軽く見すぎていた。(ザックが重く、ほぼコースタイム通りに歩けなかった)
最後に
釈迦ヶ岳から下った辺りで出会った方に、高野山から熊野本宮大社までの小辺路がなかなか素晴らしいと聞いたので、次はそこを歩きたいと思う。
komemushiさんお疲れ様でした
楊子の宿でご一緒した者です
靴ずれは雨続きも要因の一つかもしれませんね
また、水の確保も難しかったのではないかなと思います
困難を乗り越え奥駈縦走おめでとうございます
ヤマレコをUPしないと、心配されると思いで記事を作りました。
今回、手持ちの水がそこを着くまでに補給はできましたが、少なくなってくるとやはり精神的に参りました。
また、大峰でお逢いした際はよろしくお願いします(^O^)/
釈迦ヶ岳の下りで出遭ったkumatoriといいます
大峰奥駈道は5月が気候も水場も条件が一番いいと聞いていましたので
今年歩こうと思っていましたが水場の水量が少なく今年は断念
来年以降に挑戦しようと思っています 5泊6日の食料や水を担いで歩く
のは大変ですね 是非熊野古道小辺路を歩いて下さい 水の心配は殆ど
ありませんでしたよ お疲れ様でした
単独縦走していると話し相手もいなくて寂しいので、お話できて嬉しかったです。
5月は縦走にはベストシーズンなんですね(^-^)今回何の考えもなしに、決定してしまいました。
こんなにも天候に恵まれない縦走は初めてでしたが、修験道の道の厳しさをより感じれだしてたという意味では良かったのかなと思います。
屋根のある家内で寝る安心感、蛇口をひねればなみなみと出てくる家の水の有り難さや、お金を払えば簡単に食べれるご飯や肉の有り難さを改めて感じました。
来年の奥駆縦走頑張って下さい(^o^)/
僕も今度勧めていただいた小辺路にチャレンジしてみたいと思います。
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