記録ID: 891151
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無雪期ピークハント／縦走
甲斐駒・北岳
やはり甲斐駒は遠かった（黒戸尾根〜甲斐駒ケ岳）
2016年06月04日(土) 〜
2016年06月05日(日)
yusato
sakasaikun
- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,335m
- 下り
- 2,338m
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1日目
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:25
| 天候 | 6/4晴れのち曇り 6/5雨のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
6/5 12:07須玉IC→中央自動車道経由東北自動車道岩槻IC下車14:08→14:25春日部駅→14:37アーバンパークラインで逆井駅15:40→15:50自宅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道は整備されていて道に迷う箇所は無し。後半は直登に近く梯子を登りながらなので足元に注意して登れば問題なし。今回の下山時は雨が降っていたので岩場を含めて少し嫌な場所があった。刃渡りも思いの外心配はなかった。但し、両サイドは深い谷底のようでスリル感はあるかも。 |
| その他周辺情報 | 七丈小屋の情報が無くて苦労しました。ましてや、ネットの情報では６月から夕食有と書いてあるのにも拘わらず、小屋の主人はそっけなく「無いよ」、更に、カップ麺すらおいてないというやる気のなさ。愛想が無いのは仕方がないが、あまりにも対応が悪すぎ。そこまで期待したのも悪いが、とても不快な山小屋でした。（個人の感覚によるものです）と書いてしまいたくなるほどでした。 帰りは駐車場を出ると直ぐにある“尾白の湯”のお風呂に入る。\820-と少し高めですが、露天風呂と良いとてもゆったりとのんびり入れて温泉もとても良い湯でした。 |
写真
朝、五時前の釜無川橋から見た甲斐駒ケ岳。左側は絶壁です。そして右側に長々と見えている黒戸尾根を目指します。天気は良さそうです。（…がしかし）
6/4 5:07
朝、五時前の釜無川橋から見た甲斐駒ケ岳。左側は絶壁です。そして右側に長々と見えている黒戸尾根を目指します。天気は良さそうです。（…がしかし）
尾白川（おじらがわ）駐車場です。50台弱は停まっていたので凄い人気なんだと思いきや、後で気づきましたが殆どの方は渓谷に向かったようです。
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6/4 5:34
尾白川（おじらがわ）駐車場です。50台弱は停まっていたので凄い人気なんだと思いきや、後で気づきましたが殆どの方は渓谷に向かったようです。
神社の左側を行けばすぐに吊り橋があります。実際は此処からスタートです。
此処からいきなり急登になります。約800�辰�ら3000�辰悗旅眥禳�2200�辰鯡椹悗靴泙后�先ずは慌てずにゆっくりと。
道々は急な登りとこんな平坦な道との連続です。そして、其処此処に出てくる昔風なこの標識が安心感をもたらしてくれます。新緑も目に眩しいです。
6/4 6:40
道々は急な登りとこんな平坦な道との連続です。そして、其処此処に出てくる昔風なこの標識が安心感をもたらしてくれます。新緑も目に眩しいです。
笹の平に到着です。約2時間です。でも、この辺りでふうふう言ってます。日帰りをしていく人達数名に抜かれましたが、我々では無理です。とにかくゆっくりと自分達のペースで登ります。1400�辰任后�
6/4 7:31
笹の平に到着です。約2時間です。でも、この辺りでふうふう言ってます。日帰りをしていく人達数名に抜かれましたが、我々では無理です。とにかくゆっくりと自分達のペースで登ります。1400�辰任后�
空気が美味しく感じられますが、身体はバテ気味。こんなところからじゃ話にならない。悲
この辺りからかこんな石碑が目立ちます。流石に修験道らしく古くから多くの方が登られているという事なのか。
苔蒸した岩に何でこんな松が生えているのだろう。悠久の時が流れて自然の力が生み出した岩岩の凄さが彼方此方に見られます。
そして、ほんの少しですが木々の間から富嶽の頭だけが顔を覗かせました。此れを見ると落ち着くなぁ。がんばって待っててくれ。
山は花も咲き乱れています。全てを入れてみましたが、少し雲が多くて残念。
左程危険な場所ではないと思います。ただ、両サイドは絶壁です。右サイドは一枚岩でかなり大きな岩。左サイドは絶壁で木々で覆われていますが、落ちたらどこまで行くか分かりません。ゆっくりと落ち着いて進めば問題ないです。
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6/4 9:10
左程危険な場所ではないと思います。ただ、両サイドは絶壁です。右サイドは一枚岩でかなり大きな岩。左サイドは絶壁で木々で覆われていますが、落ちたらどこまで行くか分かりません。ゆっくりと落ち着いて進めば問題ないです。
そして、コイワカガミが丁度見ごろを迎えています。彼方此方にら咲き乱れています。
日向山です。あっちを回ってくるルートもあるようですがかなり厳しそう。
相棒君です。表情が硬いですが、この辺りはま大丈夫だったのかな。
そして、登り切ったら刀利天狗です。私の高度計では、此処で2045�辰鮗┐靴討い泙后８�1000�端綛圓�ます。
こんな石碑が沢山あります。どれだけの人が登ってこれだけのものを残して行ったんでしょう。
この石が刀で切ったように割れていて、それが落ちないで微妙に残っているのもなんでしょう。良く見ると上と下って同じ字に見えますか。大きさも微妙に違います。何だろう。
6/4 9:32
この石が刀で切ったように割れていて、それが落ちないで微妙に残っているのもなんでしょう。良く見ると上と下って同じ字に見えますか。大きさも微妙に違います。何だろう。
垂直に落ちているんですが、伝わりづらいかも。とにかくまだまだ登ります。
苔むす樹林帯をただひたすら登ります。眺望も何もないのがつらいです。
そして、五合目小屋跡に向けて一旦下ります。折角登って来たのにこんなに下るの。悲しい。
甲斐駒方面はガスの中のようです。やはり朝の内だけなのか。何とか頑張ってくれって思いますが、時すでに遅し、でした。
五合目小屋跡です。左側に見える大きな石の裏に行ってみると。⇒下に続く。
このプレートがありました。昔、この小屋を作られた方をしのんで残されているようです。でも、昔良くこんな場所に作ったよね。考えられない。
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6/4 10:34
このプレートがありました。昔、この小屋を作られた方をしのんで残されているようです。でも、昔良くこんな場所に作ったよね。考えられない。
此処にも大きな石碑が無数に岩岩の間を見上げるともの凄い数です。驚きます。
罰が当たるかもと思いながらも中を覗いてみました。○○不動明王と書かれています。この辺りには不動明王と書かれた石碑が沢山あります。でも、前のいいちこが何とも今らしくて。笑っ
6/4 10:39
罰が当たるかもと思いながらも中を覗いてみました。○○不動明王と書かれています。この辺りには不動明王と書かれた石碑が沢山あります。でも、前のいいちこが何とも今らしくて。笑っ
さて、最後の恥後の直登が始まります。一番長い階段です。さぁ、気持ちを引き締めて登ります。（左側の石の処にたくさんあります）
相棒君がきます。今回はかなりバテバテの様子で辛そうです。慌てないでゆっくり進もう。
ほぼ垂直です。こんな処なんだ。流石、日本三大急登の一つです。面白いけど、かなりバテバテ状態の上にこれはかなり堪えます。
此れは真直ぐです。槍ヶ岳の頂上直下の梯子を思い出します。何とか頑張ってついて来てます。ガンバ。
然し、よくまぁこんなところを登って行って日帰りできるなぁと感心します。とてもとても無理です。登りきるたんびにハァハァ言って肩で息してます。
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6/4 11:28
然し、よくまぁこんなところを登って行って日帰りできるなぁと感心します。とてもとても無理です。登りきるたんびにハァハァ言って肩で息してます。
見えました。七丈小屋です。2400�辰謀�達しました。ヤッホーなんですが、何せ眺望が無くて残念。
第二小屋に案内されて荷物を置きます。流石に相棒君はクタクタの様子。この先は無理という事で断念。では、仕方がないので一人で頂上を目指します。
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6/4 11:37
第二小屋に案内されて荷物を置きます。流石に相棒君はクタクタの様子。この先は無理という事で断念。では、仕方がないので一人で頂上を目指します。
でも、同じようにしんどいです。とにかく行ける処まで行ってみるかとスタートします。此処からも登りです。
眺望が全く望めないので、お花を撮る事に変更して、山桜が咲き始めていました。
甲斐駒の頂上方面はガスが撮れずに雲の中です。岩肌には白樺が結構群生しています。紅葉の季節も良いんだろうな。
八合目御来迎場に到着です。残念です。真っ白です。此処で引き返そうかと思いましたが、仕方がない、折角来たのにと思い、ピークを目指します。
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6/4 12:57
八合目御来迎場に到着です。残念です。真っ白です。此処で引き返そうかと思いましたが、仕方がない、折角来たのにと思い、ピークを目指します。
近づいてみると、燕岳にあるイルカ岩が二つ並んでいるようです。面白いなぁ。親子？
少し頂上が近づいてきたように思います。最後の力を振り絞って足を進めます。
そして、無事に到着した御礼と無事に下山が出来るようにと合わせて、子供達のテニスの活躍を祈念します。がんばれー。
跡から来たテント泊の人に撮って頂きました。ありがとうございました。でも、かなりお疲れのようでした。
でも、結局頂上には三人だけで他には誰もいません。日帰りの人達はもうここにはおられないようです。
雲がわき上がります。頂上だけは雲が取れていて周りを見渡せるんですが、全てが雲に遮られて何も見る事は出来ませんでした。
来た方向を振り返ります。残念ですが、此処まで。下山に向かいます。
あの二人はもう少し粘るようです。夕方になるともう少し雲が取れるんだろうけど、これ以上は限界。下ります。
この白樺の生命力を感じます。幹の根本は半分以上枯れていて、枝もかなり枯れているのに、そのまた間から新たな息吹を出しています。風雪に耐えぬくとこうもなるものなのか。
6/4 15:03
この白樺の生命力を感じます。幹の根本は半分以上枯れていて、枝もかなり枯れているのに、そのまた間から新たな息吹を出しています。風雪に耐えぬくとこうもなるものなのか。
そして、この岩場。帰りは足がおぼつかないのでより慎重に下ります。
そして、無事に小屋に到着です。約11時間歩いたことになります。よく頑張りました。
小屋の前から見た富士山です。
小屋の前から見た富士山です。
天気がよけれはなぁ。でも、このロケーションでは夕日は見れそうにありません。
七丈小屋の内部です。我々の他に男女のカップルが一組だけです。朝、5時前に女性は一人で支度をして頂上を目指しました。“帰ってくるまでにバック準備しておいて”と言い残して。やはり女性の方が強いや。片方は相変わらず毛布の中です。そして、我々は下山です。
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6/5 6:01
七丈小屋の内部です。我々の他に男女のカップルが一組だけです。朝、5時前に女性は一人で支度をして頂上を目指しました。“帰ってくるまでにバック準備しておいて”と言い残して。やはり女性の方が強いや。片方は相変わらず毛布の中です。そして、我々は下山です。
雨の中、刀利天狗迄降りて来ました。梯子は濡れていて結構気を遣いましたが無事にきました。足元が滑らないようにだけ気を使いながら下山します。でも、何年振りだろう雨の中の下山は。
6/5 7:32
雨の中、刀利天狗迄降りて来ました。梯子は濡れていて結構気を遣いましたが無事にきました。足元が滑らないようにだけ気を使いながら下山します。でも、何年振りだろう雨の中の下山は。
刃渡りから見た八ヶ岳です。この頃は少し雨も弱まっていました。雲の上から俯瞰して甲府辺りを見渡します。
帰り道に見つけたツツジの花。今回は殆ど眺望が望めなかったので花の写真が多くなりました。でも、季節的には良い季節ですが、既に関東は昨日梅雨入り。暫くはお預けかな。
6/5 8:51
帰り道に見つけたツツジの花。今回は殆ど眺望が望めなかったので花の写真が多くなりました。でも、季節的には良い季節ですが、既に関東は昨日梅雨入り。暫くはお預けかな。
撮影機器：
感想
とにかく長い道のりでした。我々二人にとって、このコースを日帰りするなんてとんでもない別世界です。みなさん凄いです。と言うか私が思う山登り戸は別物です。まさしく修験道の道。体を鍛えているというしか無いくらいに思えました。とにかく長くて辛い山登りでした。
と言っても天気が悪かったために半減、小屋のイメージ悪くて半減、という処でしょうか。頂上から観る景色が全くだったのと朝日が望めなかったことに尽きるのかな。黒戸尾根経由の甲斐駒ケ岳はもうないかもしれませんが、長い道々で味わった苦しい行は忘れぬ経験となった事でしょう。
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