「古の修験道を歩く」 上松Aで木曽駒ヶ岳
- GPS
- 09:32
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,304m
- 下り
- 2,307m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 9:33
天候 | 晴(夏日) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
砂防ダム手前にも駐車スペースあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体としては道明瞭で案内板も多く安心して登れました。 ・駐車場から砂防ダムを抜けると近道。 ・敬神の滝小屋から登山道。よく整備されており序盤は緩やかな登り。 ・金懸小屋からは少し勾配がきつくなる。 ・稜線に出ると大きな岩が出てきて様相変わる。 ・玉乃窪山荘から急登ラストスパート。 ・木曽駒ヶ岳〜宝剣岳は人だかり。 ・人それぞれだと思いますが宝剣岳はそれほど怖いと感じなかった。 (無論、場所によっては死と隣り合わせだと言うことは間違いない) ・巻き道は細いですし所々高度感あるが危険という程ではない、と思う。 →少し高所に慣れてきたかもしれません。他の方のレコを見て気合い入れていたのですが「それほどでもないかなぁ」と感じた次第です。ご参考程度に... |
写真
感想
今週は以前よりチャレンジしようと考えていた上松Aコースでの木曽駒ヶ岳初登山。2000m近い標高差がえげつない。目的は木曽駒ヶ岳山頂、行けたら宝剣岳までやっつけたい。
先週は”楽しい穂高鑑賞ハイキング”のはずが精も根も尽き果てた。そして連続でのチャレンジングな山行(間違いない”ドM”だ)。誰も褒めてくれないのに何故に頑張る。老いた中年なのに...いつの日か体が壊れることを懸念ししつつ今日も行ってみよう。
先回の寝れない車中泊に懲りたので、家で寝てから行くことにした。でも、行程長いから4:30には登山スタートしたい(だんだん5時前が当たり前になってきたのが怖い)。うだうだ準備して21:00頃寝始めたが...寝れない。寝よう寝ようと思うとますますさえる脳味噌。諦めて作業したりYouTube観たりしてたら寝れた、2時間だけだけど(涙)。
◆よく整備された樹林帯歩き
眠い目をこすりながら4:30スタートすることはできた。駐車場には車が少なくて3台。
砂防ダムを超え道をショートカットしてほどなく『敬神の滝小屋』。ここで先行者さんに追いつくと男性と立ち話されている。男性曰く「今日ここで開山の催しを行う。昨日まで登山道も整備した」との事。ありがたいことです。礼を言い、早速手直しされた登山道を行く。
確かに登山道は整備されていて歩きやい。主張の強いピンクテープが少々多すぎなのでは(笑)とも思ったが、助かりました。序盤は緩やかな登りなのでウォーミングアップできてばっちり。途中の案内板には”○合目”と”次の案内までの時間等”も表記されていて目安になる。
◆金懸小屋到着
1時間ほどで金懸小屋到着。ぼっとんトイレで用を足す。小屋内ものぞいたが畳が敷かれ綺麗。ここなら快適に小屋迫できそうだ。すぐ近くに水場もある(500ml満たすのに1分くらいかかるけど)。
さてここから徐々に傾斜と段差がきつくなってくる。標高あげると苔の綺麗な所も出てきて目を楽しませてくれる。後方に見え隠れする御嶽山や乗鞍岳のビューポイントもあるので飽きさせない。長くてキツイ樹林帯歩きを覚悟していたが、思いのほか気も紛れて時間がたつのが早かった。
◆稜線出て木曽前岳目指す
稜線に出ると、風景と登山道は一変。大きな岩が行く手を遮り歩きにくい。でも飽きてきた頃合いので、こんな変化も良しとしましょう。麦草岳の荒れた感じや三ノ沢岳の緑豊かな山容も素敵だ。そして目指す木曽駒〜宝剣の稜線も見えてくる。雑誌で見るような素晴らしい景観ですなぁ〜。
しかし、木曽前岳を目前に軽い眩暈と頭痛が始り、急激に体の動きも鈍くなって息も上がる。以前空木岳山頂直下で味わった感じだ。あの時は山頂を目の前にして撤退を本気で悩んだ程だった。プチ高山病なのでしょうか?木曽前岳で休んだら回復してきたので先に進んだ。
◆木曽駒ヶ岳山頂!
1回目の木曽駒山頂は人もまばら。御嶽山と乗鞍岳が近い!遠方には北アルプスそして南アルプスも見える。エナジー補充しながら、360°の眺望をボーと眺めてた。天気も良好だし、長い登りを歩いて来たかいありましたよ。予定時間よりも早く木曽駒ピークに辿り着くことが出来たので、稜線の先に鎮座する岩の要塞:宝剣岳を攻めに行くとするか!
木曽駒から下り始めると、続々と登山者が登ってきた。中岳山頂は大賑わい。ここはゆっくりとはせず先を急ぐことにした。中岳下りて振返ると登山者が”巡礼者の列”のように見えた。
ロープウェイで来れる木曽駒周辺には、装いもバラエティーに富んでいる(軽装ハイカーからテン泊縦走登山者まで)。比較的カラフルな色合いの人が多いように感じた(お洒落感度高めということだろうか)。先日の上高地でも小洒落た人が沢山いた。やっぱりいつも通う地元の低山とは違うな(悲)。
◆岩の要塞 宝剣岳
宝剣岳へはザックデポしている方多数いた。岩が多いので登りずらいが危険という程ではない。あえて危険と言えば最後の鎖場であろう。
登り側で交互通行の順番待ちをしていると、山頂から人がぞくぞくやってきて途切れない。時間あるのでよくよく見ていると、鎖を使わないでも行けそうなルートが少し下にあった。石を落とされることもなさそうなので、そのルートを使って相互通行しちゃった。「ルール違反かなぁ」とも思ったが、今回使ったルートは鎖ルートよりもよっぽど安全なようにも思えた。でも、やっぱりこいうのはNGなのかなぁ。山のルールはなかなか難しいです...。
下山時も込み合ったので同じことを試みたところ、カップルさんが鎖掴みながら記念撮影を始めた。相互通行中の私に逃げ場がなくて、写真に入ってしまったように思う(ちょっと悪いことした)。
宝剣岳の狭い岩の山頂も大賑わい。岩踏み外せば奈落なので気は抜けない。千畳敷カールと伊那前岳が見渡せ絶景。空木岳縦走路への激下りを見下ろしたがとても恐ろしい。空木岳への縦走の想いが萎えてしまいそうだ。老夫婦の方がヘルメット被ってとても慎重そうに下りていった。
山頂では仕事仲間のグループらしき方々が度胸試しで岩の上に次々と乗っていた。若手社員が上司らしき人に煽られて絶叫しながら乗る様子は微笑ましかったが、一歩間違えれば即お陀仏なので見てる方もビビる。恐怖で登れない若手に対しては「明日会社でお前のチキンぶりを言いふらす」との捨て台詞...大変厳しい社風のようだ(笑)。
◆果てしなき下山の道のり
復路も長い。時間も押し迫って来たのであまりノンビリともしていられない。もう一度木曽駒を登り返し、絶景眺めながらお昼ご飯にした。2度目の木曽駒山頂は人人人で溢れていて、ご飯食べるポジション探しで皆さんウロウロされていた。
30分程度のランチタイムの後、ここから果てしなき下山の旅のはしまりはじまり〜
登りでは飽きることがなかったコースでも下山ではやはり飽きるものだ。気温もどんどん上がり、完全に真夏の雰囲気。登りではあまり消費しなかった水がみるみる減っていく。
樹林帯に入ると木陰ができるので助かった。
最近、「全身の力を抜いて両腕でバランスとりながら素早く下る」ことを心がけたら、膝に余分な力が入ることなくスムーズに下れることを発見した(実はYouTubeで見たトレランレッスンの受け売り)。今日の樹林帯の道は段差小さいし、整備も行き届いているのでこれを試してみたら調子よく下れる。転ばないよう油断は禁物だがなかなか良い感じ。
金懸小屋からは更に道がいいので所々駆け下りることもできた。予想以上のラストスパートで予定時間を大幅に短縮してしまった。駄菓子かし...力が抜けフラフラフニャフニャと糸の切れたマリオネットのように走って下っていく様は、少々変人ぽかったかもしれないから要注意だ。
ともあれ下山は途中から疲れて飽きてしまい「まだ○合目かぁ〜長い〜」とブツブツ文句たれてた。同じ道でも登りはあんなに楽しいのに...
『敬神の滝小屋』前の沢で恒例の”頭からザブン”して清涼感を得る。これは毎度気分爽快でやめられない。
けたたましく鳴く虫の音、一段と青さを増した空と飛行機雲、深い緑に覆われた豊かな山々、いよいよ夏本番といった今日一日だった。
◇追伸
帰宅後裸になったら、白いTシャツとステテコ着た(日焼け跡)中年漢が鏡の中に立ってた。
日焼けでヒリヒリ痛い。日焼け対策忘れずに...
コメント
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木曽駒山頂で緑色シャツのおじさんに写真撮られませんでしたか?
グラサンと黒の上下に見覚えがあるのですが…。
sm1959 さん、こちらこそはじめまして。
もしかして、
木曽駒山頂でお願いして写真を撮っていただいた方でしょうか?
その折はありがとうございました。
そして、
なんと!sm1959 さんだったとは...いつもレコ拝見しております。
もう少しお話ししていればレコ繋がりを確認できたかもしれませんでしたね(残念〜)。
桂小場から上がっていらっしゃたんですね。
千畳敷下りて三ノ沢まで行かれたとは...さすが脚も速いしタフでいらっしゃいますね。
(しかも水4.5Lも担いで)
昨日は本当に暑い一日でしたね。
日焼けで腕がヒリヒリと痛みました。
次回お会いできた時には、
是非きちんとご挨拶させてください。
また何処かの山域でお会いできることを楽しみにしております。
追記:
実は...
せっかく撮っていただいた写真なのですがレコで使用しませんでした。
申し訳ありません。
もちろんsm1959 さんのせいではなく、
iPhoneの性能と日差しの問題で逆行真っ黒でした...
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