芦別岳 旧道〜新道周回コース
- GPS
- 10:24
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,767m
- 下り
- 1,768m
コースタイム
- 山行
- 9:09
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 10:23
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※3年前にコースの付け替えあり 最近の地形図でもユーフレ分岐の後、槙柏山の方へ行くようになっているものがあるが、新ルートは直進して谷(沢)を登るルートになった ※危険箇所多数あり ◆ユーフレ川の高巻きは崩壊箇所もある上地盤が軟弱なため、特に谷側の足を着くときは崩壊、滑落に注意してください ◆渡渉用の丸太は滑りやすいので特に注意してください 因みに私はモノレールの様に、膝をつけて四つん這いで渡りました ◆キレットの先のピークはナイフリッジの下りになっていて、左側の巻き道は崩壊して通行不可。右側に巻き道を付け替えるようですが、私は猿の様に四つん這いになって降りました ◆雪渓がまだ多いので急な登り下り、トラバースの道迷いや滑落等に注意してください ◆一部ルートが不鮮明な箇所がありますが、ピンクテープが比較的しっかりしているので初めての方は見失わないよう注意してください |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン
ストック
ピッケル
|
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感想
昨年果たせなかった目標の一つ、芦別岳の旧道コースを歩いてみました。このコースを歩きたいと思った頃に滑落死亡事故が発生し、その後もその他もろもろの遭難や今春も滑落負傷事故が発生し、また多くの熊の目撃情報やダニの多さ等、正直なかなか気が進みませんでした。
しかし行くなら日が長く、体力が落ちる前の今でしょ!ということで半分は度胸試しのような気分で今回の挑戦になりました。
このコースの前半はユーフレ川の左岸を高巻いたり河原を歩いたりするのですが、高巻き部分の何カ所も崩壊しており、地盤の脆さに原因があるような気がしました。特にトラバースの下りでは谷側の足を着地するときにはそのまま崩壊、滑落等と言うことにならないように注意しました。
ユーフレ小屋分岐手前に写真でよく見る丸太橋が一本架かっているのですが、ここでも緊張しました。この上を歩いて渡れる自信もなく、高巻きできないか辺りをキョロキョロしましたが結局ヌルヌルした丸太橋の上を四つん這いになって無事クリアしました。
この辺りから沢山の種類の花々が咲いていて、長かった沢沿いの登山道も高度を急に上げていきます。久しぶりにハードな登山に何度も立ち止まり呼吸を整えやっとのことで北尾根に出ましたが、どうもスッキリした天気にならないばかりか、緩い下りで腿が痙り始めました。
以前にもこのようなことがあり、水分補給の不足によるものだと思い、こまめな水分補給によりすぐに治まりました。
北尾根も芦別岳山頂に近づくほど険しさが増し、ガスが薄れてその鋭く尖った山頂が現れたときは予想以上の感動でした。
核心部のキレットをクリアし、最初のピークに立った時に最大の緊張状態になりました。そこは狭いピークの先がナイフリッジの下りになっていて、本来左側から巻きながら下る足場が崩壊して通行できない状態でした。ナイフリッジから滑落すればおそらくあの世に逝ってしまうだろうし、ここまで来て引き返す気にもなれない…下半身がムズムズする中、猿のように四つん這いになり三点確保でゆっくりと下り無事クリア!あとで聞いた話ですが右側に木があり、芦別岳の維持管理をされている方はそこを通るとのこと…
もっと早く知っていれば(笑)
その後は切り立った尾根に咲いた花と、目の前に聳える芦別岳の山頂を拝みながら他では得られない気分で歩きました。
お目当てのツクモグサも咲いていました。
最後の緊張(登りでの)は頂上直下の雪渓のトラバース。ここは雪が軟らかくて滑落の危険は低かったのですが、一旦滑ったら本谷経由のあの世行きかも知れない場所でした。
そしていよいよ登頂!
今までの登山の中でも最も印象深い日になりました。
コメント
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当日に沢歩きの途中でお会いした単独で黒のジャージを着ていた者です。
旧道は本当の登山道みたく、アクロバチックで中々登りごたえがありましたね。
ちょっとガスがあり、旧道から見る芦別岳は良く見れなくて残念でした。
コメントありがとうございます
たしか高巻きの始めでお会いした方ですね…
スゴい健脚な方だと思ったら先日十勝岳からオプタテまで周回されたevo7さんだったんですね!
お会いできて光栄です
さすがに速いわけだ(笑)
でも今回はゆっくり時間をかけたことが山頂付近のガスが無くなり、少しだけ良い景色を楽しめたようでした
それにしても旧道コースは全てにおいて強烈でした…
もしかしたらクセになるかも…(笑)
ここ半年程で 一番のデカ山行きでしたね。
今まで拝見したことのないようなお疲れの表情が 充実した山行であったことを物語ってますよ。
芦別岳は神なる山ですね。
私もいつか 感謝のお参りに行きたいと思っています。
寿命を終えた夏靴と共に 一生記念に残る体験になったことでしょうね!
私も芦別でツクモグサを見るのが夢なんです‥
素敵なお写真 有り難うございました
ありがとうございます
今回の山行で、実は度々思い出されたのがBelmondさんの4月20日のレコでした。一人でここを雪の中どんな気持ちで歩いたんだろうか…このナイフリッジも強風の中、アイゼン効かせて通過したのかな…こんなに急な本谷を下り、ゴルジュで進めなくなった時の絶望感はいか程だったろうか…
本当に良くぞ無事に帰ってこれた!なんて勝手に想像しながら歩きました
いや〜芦別岳はなんか違いますね。凜として厳しさ、美しさ、優しさ…自分と向き合わせてくれる山でした。
確かに神なる山です
旧道はやはりドキドキワクワクするようですね!
一番の相棒であろう登山靴も本望だったことと思います。
しかし、ここ最近のお天気の中では”最高”の山頂ですよね・・・
ezoさんモッテますね^^v
さすがです!
先日の新道登山はお疲れ様でした
相方さんと御一緒ということで、無理をなさらずに山頂直前で撤退されたtks-yumaさんの気持ちと判断にただ感服です
確かに新道の山頂直下の雪渓は長い急斜面で、雪が固ければアイゼン、ピッケル無しでは無謀行為になりかねませんネ
でも次回はきっと芦別岳が微笑んでくれますよ…男らしい顔で…
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