大天井岳・燕岳 〜梅雨の晴れ間にテント泊(EOS 6D 初導入)〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 2,068m
- 下り
- 1,944m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 7:44
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:20
天候 | 6/26 曇り 6/27 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
しゃくなげ荘の登山者用駐車場 ◆しゃくなげ荘から一ノ沢登山口まで タクシーで4,500円 ◆中房温泉からしゃくなげ荘まで タクシーで6,200円 バスは日によって運行時刻が異なる。 http://www.nan-an.co.jp/modules/bus/nakafusa/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆一ノ沢登山口〜常念乗越 何ヶ所か渡渉あり。 胸突八丁の階段の幅は少し狭い。 ◆常念乗越〜大天井岳 危険箇所なし。 東天井岳から先は西風の影響をうけやすい。 ◆大天井岳〜燕山荘 大天井岳直下に残雪トラバースあり。周辺はガレているので滑落に注意。 サル1匹に遭遇。クマのフンあり。 ◆燕山荘〜燕岳 危険箇所なし。 ザックをデポした際にGPS携行を忘れたため、ログ採取に失敗… ◆燕山荘〜中房温泉 危険箇所なし。 クマのフンあり。 |
写真
感想
晴れそうで晴れず、雨が降りそうで降らない曇天の空模様。翌日は晴れるという天気予報を信じ、テントを担いで常念山脈最高峰の大天井岳を目指した。今回は購入したばかりのデジタル一眼レフカメラ《Canon EOS 6D》を連れて行く。
【6月26日(日)】
前日までの雨により増水気味の沢を渡り、胸突八丁を一気に登る。安曇野の街の上空は青空が出ているが、向かう先の常念乗越は重そうな灰色の雲が頭上を覆う。それでも常念乗越に着くと、雲の切れ目から青空が顔をのぞかせる。目の前の常念岳はとても立派で登りたくなるが、登ったら大天井岳まで着かないので今回も見送り。2年連続の見送りとなり、常念岳には申し訳なく思う。
横通岳の西側を通過し東天井岳への登りに差し掛かる頃には、先程までわずかに見えていた青空は見えなくなり、今にも雨が降ってきそうな空模様となってしまった。東天井岳の肩に出ると、北西からの冷たい風が夏服の我々を襲う。それでも小雨程度で済んだのは幸運だった。大天荘に着いてテントを設営した後は、深夜まで強風が止むことはなかった。20時過ぎにはシュラフに潜り込み、テントを揺らすほどの風を気にしながら眠りに落ちた。そのあと何度も起きたり寝たりを繰り返し、星空撮影のために2時半にセットした目覚まし時計はいつの間にか止めていたようで、目が覚めたのは3時半だった。
【6月27日(月)】
3時半に外の様子をうかがうと、北東の空は既に明るくなりかけていた。頭上の星はぼんやりとしか見えない。星空撮影は次の機会とし、ご来光の撮影の準備を進める。テント場の東側が開けた場所に三脚をセット。昨日見えなかった槍・穂高連峰は太陽光を待っているかのように屹立している。日の出の時刻の数分前には空が紫色に染まる。この日の出直前の空の色が好きだ。そして4時29分、雲海の広がる信州のはるか彼方より、6月27日の太陽が昇ってきた。槍も穂高もモルゲンロートに赤く染まっている。
朝食後、昨日登らなかった大天井岳へ。標高2922mの山頂からは全方位の山々が見渡せる。西岳の先にそびえる穂高と槍、西には双六岳から三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、烏帽子岳といった裏銀座と、遙か遠くに立山と剱岳、北にはこれから向かう燕岳と高瀬ダム湖を挟んで針ノ木岳に蓮華岳、ずっと遠くには鹿島槍ヶ岳まで見える。東には四阿山や浅間山に八ヶ岳、南には常念岳と、この時期にしては珍しく富士山と南アルプスがはっきりと見える。さすが日本30位の標高の山、見える景色は一級品だ。
☆☆ 大天井岳からの展望 ☆☆
あまりに素晴らしい景色に見とれて出発が遅れてしまった。7時18分、大天荘を後にして燕岳に向かう。大天井岳と燕岳にはそれぞれ過去1回登っているが、喜作新道を歩くのは初めてだ。徐々に離れる大天井岳と、徐々に近付く燕岳。振り返ると大天井岳の右側に槍ヶ岳が常にそびえている。同じような構図の写真を何枚も撮影してしまうのは北アルプスの山々が美しいせいだ。初めて燕岳に登ったときは山の名前すら分からなかった裏銀座の山々も分かるようになった。現在最も歩いてみたい北アルプスのルートは、烏帽子岳から野口五郎岳、水晶岳、赤牛岳に至るいぶし銀の山域。今年の実現は難しいが、体力が衰える前に歩いてみたいものだ。
花崗岩が作り出す奇岩「蛙岩」を通過し、10時25分に燕山荘に到着。山荘のベンチにザックをデポし、カメラと三脚を持って燕岳に向かう。イルカ岩、メガネ岩といった奇岩は、風化という自然の力が生み出す芸術品。山頂周辺は北アルプスの女王と呼ばれるにふさわしい美しさがある。登山者に人気があるのもうなずける。11時4分、燕岳に登頂。立山や後立山は雲に覆われつつあるが、我々のいる燕岳や、裏銀座から槍・穂高あたりの頂上は雲に隠れていない。一ノ沢で山の神様にお願いしておいたのが良かったのだろう。
燕山荘に戻り、昼食を食べてから合戦尾根を下る。合戦尾根から見る常念山脈は残念ながら雲に覆われてしまった。それでも我々が稜線にいる間は快晴だった。来週もテント泊に行きたくなる。そういう登山が出来たことが素晴らしい。次はどこにテントを張ろうかな。
こんばんは〜
なんですか、羨ましい〜
この青空の下、銀ぶらとは素敵すぎます。
最高に気持ち良さそうですね〜
山人全員の憧れルートを満喫出来ましたね
おめでとうございます!
私も晴れた日に銀ぶらしてみたい
では、また。
NJ-TAKAさん、こんばんは。
2週間前に取得した休日が運良く快晴でした!初日の冷え込みが翌日の空気をクリアーにしてくれたのかも。
カメラと三脚を合わせて3kgという重装備だったので、2日目経った今でも筋肉痛です…。それでも担いで登った甲斐がありました。
テン泊で歩かれたのですね!
しかも、次回もテン泊を狙っているとはなかなかやりますなぁ〜♪
去年夏の飯豊連峰テン泊縦走はとんでもなくしんどかったので、テン泊をするのでしたら、ほとんど歩かないテン場しか行きません(笑)
やはりここは最高の縦走路ですね♪
まだ一度しか歩いていませんが、素晴らしき光景を昨日のことのように思い出されます。
52枚目写真、tanyaさんの透明色のスカートのようなのは何でしょうか?
あっ、変なことをお聞きして、すみません。
お疲れさまでした!
ayamoekanoさん、こんばんは。
去年はあまりテント泊できなかったので、今年は積極的にテント背負って歩くつもりです。毎週3連休だったらいいのに!!
飯豊山は今年登る予定です。もちろんテントで。緑の深い東北の山、今から楽しみです。
tanyaさんの装備はレインスカートです。少しの雨なら腰に巻くだけで装備完了する便利なやつです。風も通さないので寒さ対策にもなるようですよ。
梅雨の時期ですがお天気にも恵まれましたね〜(^ ^) 素晴らしい景色の数々を見ると行ってみたくなります!来年の宿題にしたいと思います!EOS6Dもいいですね*\(^o^)/**/
jochさん、おはようございます。
2日目は朝から運良く快晴でした。北アルプスは日帰りだともったいないことを再認識しました。来年と言わず、今年登ってはどうでしょう?
EOS 6D、初めて購入したデジタル一眼レフですが、本当に素晴らしいですね。ほとんどカメラ任せの撮影でしたがいい写真が撮れました。以降マニュアルでの撮影もしてみたいです。
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