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Yamareco

記録ID: 914107
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳〜ジャンダルム〜西穂高岳 岩尾根縦走

2016年07月08日(金) 〜 2016年07月10日(日)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
56:29
距離
21.5km
登り
3,258m
下り
2,157m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:38
休憩
0:54
合計
7:32
4:35
8
スタート地点
4:43
4:47
4
5:08
5:09
29
5:38
5:39
38
6:17
6:19
62
7:21
7:24
22
7:46
8:18
217
11:55
12:05
2
12:07
宿泊地
2日目
山行
6:45
休憩
2:12
合計
8:57
4:07
33
宿泊地
4:40
4:44
37
5:21
5:23
7
5:30
5:51
10
6:01
6:29
66
7:35
7:46
16
8:02
8:04
17
8:21
8:21
26
8:47
8:49
32
9:21
9:39
16
9:55
9:57
5
10:02
10:24
30
11:06
11:08
28
11:36
11:39
26
12:05
12:06
10
12:16
12:24
21
12:45
12:46
18
1日目と2日目の間に停滞日1日があります。

<活動量計ログ>往路(白出沢ルート)
ピーク:2分
有酸素:69分
脂肪燃焼:145分
<活動量計ログ>復路(奥穂〜ジャンダルム〜西穂)
ピーク:0分
有酸素:54分
脂肪燃焼:606分
天候 1日目:曇り
(2日目:沈殿)
3日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■市営新穂高第3駐車場(登山者用無料駐車場)
http://kankou.city.takayama.lg.jp/_res/projects/kankou/_page_/002/000/369/map201602ver4.1.1.pdf
■新穂高ロープウェイ
下山時に使用。
http://shinhotaka-ropeway.jp/price/#eigyou
コース状況/
危険箇所等
■日の出 AM4:39 / 日の入 PM19:08

<新穂高〜白出沢〜穂高岳山荘>
・この日に白出沢で出会ったのは2組。静か。
・白出沢を渡渉する重太郎橋は架かっていない(この日の水量では、問題なく渡渉できた)。
・白出沢上部に雪渓は無くアイゼン不要。
・白出沢上部は浮石で登山道が埋め尽くされていて歩きにくい。

<奥穂〜西穂>
・西穂、奥穂、岳沢から来た登山者と1組ずつ会う。静か。
・浮石と逆層スラブの連続。滑らないように慎重に歩く。
 状態は大キレットや北穂高〜涸沢岳に近いけど、その距離が長い。
 浮石は酷い。オンシーズンに大勢の登山者と一緒だったらと思うと恐ろしい。
・道が分かりにくい箇所が出てくる。トレースは、歩きやすい場所についているけど
前後のつながりで、必ずしもそうではないところに続く場所もある。どこに続くのが、気にしながら歩く。
・奥穂→西穂の南下ルートは実質1泊2日で縦走が可能だけど、岩稜の降下なので、岩登りを楽しめる場所は少ない。。

<西穂高〜新穂高>
・大勢の登山者と出会う。
・岩場では渋滞。
・暑い。
その他周辺情報 ■新穂高センター
登山届・下山届を提出。
http://www.city.takayama.lg.jp/shisetsu/1004141/1004487/1005412.html
■穂高岳山荘
クレジットカードの利用可。
宿泊者は天水無料。
FreeWifiあり(無料)。
携帯充電コンセント、充電用ポートあり(有料)。
連泊時は割引あり。
http://www.hotakadakesanso.com/
■温泉
ひらゆの森(入山前)
http://www.hirayunomori.co.jp/
中崎山荘 奥飛騨の湯(下山後)
http://www.okuhida.or.jp/roten_catalog/detail?id=3311
<1日目>
青空も見えるが、午後から天候が崩れる予報。日の出と同時に新穂高温泉を出発する。
2016年07月08日 04:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
7/8 4:41
<1日目>
青空も見えるが、午後から天候が崩れる予報。日の出と同時に新穂高温泉を出発する。
白出沢出合。白出沢ルートからは初めての道。
2016年07月08日 06:18撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
7/8 6:18
白出沢出合。白出沢ルートからは初めての道。
重太郎橋は架かっていないけど、岩を渡ることで濡れずに渡渉出来た。
2016年07月08日 07:21撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
2
7/8 7:21
重太郎橋は架かっていないけど、岩を渡ることで濡れずに渡渉出来た。
鉱石沢。気温が高く蒸し暑い。ペットボトル1本を空けていたので、ここで水を確保。
2016年07月08日 08:06撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
1
7/8 8:06
鉱石沢。気温が高く蒸し暑い。ペットボトル1本を空けていたので、ここで水を確保。
白出沢上部。ガレで登山道が隠れていて、歩きにくい登りだった。
2016年07月08日 10:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
2
7/8 10:41
白出沢上部。ガレで登山道が隠れていて、歩きにくい登りだった。
正午前に小屋に無事到着。
2016年07月08日 11:56撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/8 11:56
正午前に小屋に無事到着。
1日目の夕食。
頼んでいたのは4人だけということで、暖房の効いた図書室での夕食だった。
2016年07月08日 16:53撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/8 16:53
1日目の夕食。
頼んでいたのは4人だけということで、暖房の効いた図書室での夕食だった。
<2日目>
天気予報のどおり雨。
"計画"沈殿。ほぼ終日を図書室で過ごした。去年の槍穂縦走でも槍沢ロッジで停滞したけど、雨の日に小屋で過ごすのは、わりと嫌いじゃない。
2016年07月09日 05:44撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/9 5:44
<2日目>
天気予報のどおり雨。
"計画"沈殿。ほぼ終日を図書室で過ごした。去年の槍穂縦走でも槍沢ロッジで停滞したけど、雨の日に小屋で過ごすのは、わりと嫌いじゃない。
<3日目>
天気予報のどおり晴れ。日の出前に小屋を出て、奥穂高に向かう。

2016年07月10日 04:02撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 4:02
<3日目>
天気予報のどおり晴れ。日の出前に小屋を出て、奥穂高に向かう。

奥穂高でご来光。槍。
2016年07月10日 04:45撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/10 4:45
奥穂高でご来光。槍。
吊尾根。富士山も遠望出来て視界は良い。
2016年07月10日 04:45撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/10 4:45
吊尾根。富士山も遠望出来て視界は良い。
今回は、こっち。いよいよ本番!
2016年07月10日 04:53撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 4:53
今回は、こっち。いよいよ本番!
馬の背。序盤から高度感のある岩場の下りとなる。というか、初っ端のココが一番緊張した。
2016年07月10日 05:03撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 5:03
馬の背。序盤から高度感のある岩場の下りとなる。というか、初っ端のココが一番緊張した。
西穂高からだと馬の背をこんな感じで見上げる。面白いかもしれない。
2016年07月10日 05:17撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 5:17
西穂高からだと馬の背をこんな感じで見上げる。面白いかもしれない。
いよいよジャンダルム。信州側(写真左側)をトラバースして、裏側の飛騨側から登る。
2016年07月10日 05:53撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 5:53
いよいよジャンダルム。信州側(写真左側)をトラバースして、裏側の飛騨側から登る。
飛騨側のジャンダルムの登り口にあるペンキ。鎖もあって目印になる。
2016年07月10日 06:04撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 6:04
飛騨側のジャンダルムの登り口にあるペンキ。鎖もあって目印になる。
本物の天使に会うことなく
^^;)”無事に”ジャンダルムの天使と会えた。
2016年07月10日 06:18撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/10 6:18
本物の天使に会うことなく
^^;)”無事に”ジャンダルムの天使と会えた。
ジャンダルムから先の縦走路。まだ序盤。目指す西穂高は遠い。
2016年07月10日 06:21撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 6:21
ジャンダルムから先の縦走路。まだ序盤。目指す西穂高は遠い。
前日は夜半まで大雨だったけど、日陰でも岩場は濡れておらずコンディションは良かった(重要)。
2016年07月10日 07:17撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 7:17
前日は夜半まで大雨だったけど、日陰でも岩場は濡れておらずコンディションは良かった(重要)。
天狗のコル。岳沢ヒュッテへの分岐がある。
ここで対抗とすれ違う。岳沢からあがってきた。。
2016年07月10日 07:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 7:41
天狗のコル。岳沢ヒュッテへの分岐がある。
ここで対抗とすれ違う。岳沢からあがってきた。。
岳沢が見える。。こんなガレをよく登ってきたな。
2016年07月10日 07:41撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
3
7/10 7:41
岳沢が見える。。こんなガレをよく登ってきたな。
天狗岩から先を見る。手前の道標があるのは間ノ岳。
2016年07月10日 08:01撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 8:01
天狗岩から先を見る。手前の道標があるのは間ノ岳。
奥に見えるのは赤岩岳。その先が西穂。
2016年07月10日 09:02撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 9:02
奥に見えるのは赤岩岳。その先が西穂。
4度目のチャレンジで、ようやくピークを踏むくことが出来た西穂高岳。ホッとした。
2016年07月10日 10:25撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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7/10 10:25
4度目のチャレンジで、ようやくピークを踏むくことが出来た西穂高岳。ホッとした。
山小屋の弁当をココで。
2016年07月10日 10:06撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 10:06
山小屋の弁当をココで。
ロープウェイ西穂高口駅に到着。
2016年07月10日 13:04撮影 by  NIKON 1 AW1, NIKON CORPORATION
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7/10 13:04
ロープウェイ西穂高口駅に到着。

装備

個人装備
GPS・地図(1) ファーストエイド・リペア類(1) グローブ(1) 保存食・行動食・水(1) サングラス(1) ヘッデン(1) ストック(2) ツェルト(1) ヘルメット(1)
備考 ■装備重量
Base/w 3.2kg
Pack/w 6.8kg(山小屋で弁当を買ったので、縦走時のPack/wは7kg超)
SKINOUT/w 9.6kg
<good>
・薄手のグローブ。普段は素手だけど、日陰の冷たい岩を掴むので役に立った。
・カップラーメンを小屋で購入(朝食用)。縦走日の行動開始時間前倒しに貢献。
<Bad>
・土壇場で持って行ったダウンジャケットは過剰だった。
・フリーズドライ2食分が無駄になった(勿論、非常食・行動食が別にある)。
 装備的には小屋での弁当注文は過剰だった。美味しかったけど。

感想

目指せジャンダルマー。ここ数年の目標がついに叶った。
今回登ったジャンダルム・西穂高岳は以前より何度か狙っているピークだが、その度に天候やコンディションが悪く断念していた。自分にとっては、念願の初ピークハントだ。

今回のルートは、奥穂から西穂を目指す南下ルートを選んだ。一般的には西穂→奥穂の北上ルートの方が多いようだ。北上ルートだと岩尾根を登りで縦走するので歩き易い。自分も昨年の槍穂縦走では、当初のプランでは西穂から槍を目指していたが、悪天候のため直前に槍から前穂へとルートを見直していた(ジャンダルムから先は天候が悪く断念)。今回は、未踏となっていた奥穂から先を繋ぐプランだ。

今回の縦走も天候はギリギリまで不安材料だった。実際に2日目が大雨で停滞となり予備日を山小屋で消化することになった。しかし粘った甲斐があり、梅雨の合間の貴重な1日の晴天を突いて、念願の登頂となった。

今回の縦走では怖いとか難しいという気持ちより、絶好のコンディションで歩けて楽しいという感情が優先した。今までも沢登りで、ここでフォールしたらヤバい(しかも確保してない!)、という状況で登攀する場面があり「次の1手がヌメっていたら…」とか「今掴んでいる草が抜けたら…」と思うと、お尻がムズムズっとすることが何度かあった。しかし、今回は、そういう事はなく、慎重に進めば対応出来る範囲だった。勿論、集中力を切らせたら容易に道を間違えるし、足を踏み外せば大けがでは済まないところが多い。緊張感を保ちつつ、この岩尾根の縦走を楽しむことが出来た。


北アルプスでは、幾つか行ってみたいルートが残っている。ジャンダルムが行けたら次は!というルートもある。厳しい場所が増えてきたが、着実に詰めていきたい。

■槍穂縦走(大キレットと3,000m峰8座)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-702393.html
■猛烈な風吹く西穂高 ピラミッドピークまで
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-253054.html

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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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