甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 日帰り ピストン
- GPS
- 11:06
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,485m
- 下り
- 2,488m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 11:05
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ハシゴ、鎖、岩が多いが特別なことはなし |
その他周辺情報 | 尾白の湯 820円 広いのに驚いた |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
三大急登の中で一番標高差がある黒戸尾根。多くの人が日帰りピストンしてるので、試しにやってみるかと天気予想を見ながら虎視眈々と日程調整しつつやっとこの日7/12に行けそうに。奇しくも去年の同じ日に初めての南アルプスとして北岳、間ノ岳に一泊二日で行った日である。さて、みなさんのレコを見るとだいたい4時ごろに登り始めて速い人で5時間、普通6時間くらいで登頂しているので7時間あればなんとかなるかなと。で、途中でダメなら七丈小屋もあるし、ということで前日におにぎり4つを作って1時に起床、1時半に出発。道の駅白州に3時過ぎに着いてトイレを借りて、尾白川渓谷駐車場に3時半ごろ。支度をササっとして3:44出発。まだ日の出前であたりは暗い。さてどうやって甲斐駒に登るのかいなと思ってたところちょっと前にスタートして登山届を書いているおじさんがいらしたので急いで追いついて山頂へのコースへ。
さて日本三大急登とはどんな急登なのだろう? 奥多摩 三頭山のヌカザス尾根のような急登が標高差2200mもあるんならどうなるんだろう?とビビりながら登って行くが、刃渡りの手前までは思ったよりなだらか。そしてそこからの急登は急坂じゃなくて岩、梯子、鎖の連続。なるほどこういうことか。でもこれなら足腰以外に腕と上半身で高度が稼げるからかえっていいかも。それにしても岩と梯子と鎖だらけだ。よくこれだけ整備してくれたものだ。感謝。でもこれって登りより下りのほうが怖いよ。
天気は上々。七丈小屋の手前ですれ違った人は小屋で泊まって夜明け前に山頂で朝日を独り占めして下山中とのこと。うらやましい。そして下のほうから雲が出てきたから速いとこ上がらないと、なんてありがたい助言をいただいた。少しペースを上げて必死こいて岩と梯子と鎖と戦っていて気づいたら帽子がない。暑いから頭にはタオルを巻いて帽子はウエストポーチに入れておいたんだけど、ファスナーが空いていて痛恨の紛失。でも今日はピストンだから帰りになんとかピックアップできるかもしれないと思い、気を取り直してさらに登る。暑いけどコンプレッションシャツが体温を抑えてくれているのでありがたい。
途中で抜いて行った人が七丈で一休みして朝ごはんしていたので、お先に!と声をかけて先に行く。ここまでスタートから出会った人はスタート地点で出会ったおじさんとその抜いて行った若者と、七丈小屋手前ですれ違った人の3人だけ。メジャーなコースとはいえ平日だと空いててありがたい。
左を見ると鳳凰三山。オベリスクの左に富士山がいる。その右奥には北岳と間ノ岳。そしてようやく甲斐駒ケ岳の山頂も見えてきた。ここからは樹木もほぼハイマツになって景色がよく気分もいい。遠くにあった甲斐駒ケ岳がだんだん近くなる。最後に岩を登って山頂に。
山頂に着くと、北沢峠から登ってきて人でいっぱい。中学生の団体がいて賑やか。
そこで軽くおにぎり一つ食べて、さて下山。
あの岩と梯子と鎖を下るのは怖そう。そして2500m~2600mに落とした帽子を探さないと。少し下るとスタート地点であったおじさんが登ってきた。
「帽子落ちてませんでしたか?」
「あ、落ちてたよ。グリーンの帽子で後ろがメッシュになっている奴。岩の上に置いておいた。七丈より下じゃなかったかなぁ。」
ありがたい。いい人だ。高度を確認しながらせっせと下っていたが、つい必死に下っていて2600m地点を過ぎていた。戻る気にはなれずそのままキョロキョロしながら下る。七丈を越えてもまだ帽子はない。すれ違った若者に帽子は落ちてなかったが聞いてみたがないと。うーん、見逃したかなぁと思いつつさらにキョロキョロしながら下っていたら、あった!下っている人に目に着きやすい岩の上に。ありがたい。
あ、よかったと思いながら下っているとそのうちつま先が痛くなってきた。一ヶ月前に新調したトレッキングシューズがサイズが合わずなんとかインナーソールを変えて問題なく奥多摩を歩いていたんだけど、さすがに2200mの下りには耐えきれないようだ。刃渡りの手前で痛くなってそのあとの2時間はつま先の拷問。知ってることはなんでも言うし、なんなら俺が犯人でもいいよってな感じ。でもそれが、岩、ハシゴ、クサリがほとんで終わってからでホントに良かったぁ。
下のほうに最初に渡った橋が見えてきたときにはホントに救われた気持ちに。
帰りに尾白の湯に寄って、注意深くつま先を暖めたり冷やしたりしてなんとかふやかして無事運転できる足になって、18時に帰宅。
ああ、楽しかった。
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