甲斐駒ヶ岳 (黒戸尾根ピストン) 己を知る
- GPS
- 12:33
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,477m
- 下り
- 2,478m
コースタイム
- 山行
- 11:42
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 12:33
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
人気の百名山らしく、抜群の整備状況! 道も比較的わかりやすく迷いづらい。 日本3大急登の一つで単純標高差2200mは最大で、その名にはじない険しさ。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
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写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
ストック
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感想
〜黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳〜
先週、北沢峠からの甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳の2座連続ピストンを検討するもバス時刻の勘違いと不安定な天気で仙丈ヶ岳1座で終了。登山歴も1年を超えて最近は(個人的に)未踏の北アルプスデビュー(奥穂高岳経由の槍ヶ岳登頂)を考えるようになり、先週の残山?と小手調べを兼ねて黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳挑戦を決定。
このルートは、日本3大急登の一つでその中で単純標高差2200mは最大。人気の百名山で登山道がしっかり整備されていて急登でも歩きやすくて登りやすい。そのため健脚やトレイルランナーがトレーニングで訪れる事が多いとか。なお、初心者や観光登山者からは敬遠されるルートですれ違う登山者は健脚、ベテラン若しくは志の高い人ばかり。この尾根を挑戦することでいい刺激を受ける事ができるかもしれません。
当日、前半は急登の樹林帯が基本ですが斜度の緩い部分もありバランスのとれた感じでしたが7月中旬で季節は夏、蒸し蒸ししていました。勢い良く飛ばすと熱中症になりそうで先が長いため黙々と行きました。1000m以上登り標高1900m近くの刃渡り辺りまでいきやっと涼しくなりました。黒戸山は尾根北側の樹林帯で頂上を巻いて進み下山で一旦標高を落とします。五合目小屋跡・屏風小屋跡の平坦地から先は、変化に富んだ岩場のアスレチックワールド。体力にゆとりがあれば梯子や鎖場を次々と体験できる面白地域です。七丈小屋を越えて標高2500mを超えていくと森林限界に。但し斜度のある斜面がメインで北岳や仙丈ヶ岳、八ヶ岳にあるような天空稜線の雰囲気は感じられませんでした、残念!その後は岩場とハイマツの稜線を祠、石碑、鉄剣を横目に信仰登山の雰囲気を味わいながら甲斐駒ヶ岳の頂きへと至ります。黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳は稜線からの絶景を楽しむ山ではなく長くハードな急登と岩場を耐えて山頂にたどり着いた時の充実感(と好天ならば山頂で待ちに待ったパノラマ)を味わうためのお山であると思いました!
黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳は健脚だと(休憩込)登山スタイルでも8時間(対コースタイム53%)前後、一般的ヤマレコユーザーだと10〜11時間(対コースタイム66〜73%)といったところ。トレランだともっと速くて7時間をきる人も少なからずいるようです。自分は健脚ではないので11時間を目安に考えました。が、結果はかなりのタイムオーバー!山頂まで7時間1分、下山完了までに5時間32分で対コースタイム83%、う〜ん遅〜い!!ちなみに装備は5Lの飲料と昼食等の通常の日帰り中装備で特に重いわけではありません。逆に足(元)を軽量化してトレランシューズにしていたくらい、体調は並でごくごく普通に歩いて適度に休憩をとった通常登山。つまりマイペースで黙々と標高差のあるor累積標高の大きい高山帯等を中〜長距離縦走すると自分は対コースタイム80%超の時間がかかってしまうということが明確になりました。20km未満の低山帯や一座だけを勢いで行くと、健脚とはいかなくてもけっこう速いペースで進める感じがしていたのですが、距離が短かったり低難度ゆえの文字通りの勢いだったようです。日本アルプス等の難度のある名山をじっくり歩いた場合は登山にけっこうな時間を要するタイプだということを今回の山行で深く深く実感することができました。
実は8月に北アルプスデビュー(美味しいところどりの)奥穂高岳経由の槍ヶ岳踏破を検討中。ヤマレコチェックで当初は(おそらく健脚のレコを見ていて)コースによっては調子が良ければ日帰り、遅れれば1泊程度に考えていましたが、直近3回の山行で考えを改めさせられました。どっぷりと1泊2日の山行で体調・天候不良だと2泊3日となるのが自分のレベル。北アルプスデビュー前に己を知ることができてとても価値ある経験となりました。やっぱり山行を満喫するにはマイペースが一番。オーバーペースや不十分な想定・装備では心が乱れて怪我や事故につながります。今後も謙虚に自分と向き合い、(極力)無理ない山行を楽しんでいければと思います、ありがとうございました。
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