実は?!絶景の仙塩尾根南部へ 野呂川越〜熊ノ平〜北荒川岳〜塩見岳〜三伏峠
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.6km
- 登り
- 2,487m
- 下り
- 2,498m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:20
天候 | 7/18、7/19両日ともに晴れ 猛暑日 7/18天気図 http://www.tenki.jp/past/2016/07/18/chart/ 7/19天気図 http://www.tenki.jp/past/2016/07/19/chart/ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
南アルプス市営バス 広河原06:50 - 野呂川出合07:05 ¥580(荷物代含む) --- 山中1泊2日 --- 伊那バス 鳥倉線 鳥倉登山口14:25 - 中央道松川16:20 ¥2630(荷物代含む) |
コース状況/ 危険箇所等 |
三峰岳から三国平への下りと、塩見岳から塩見小屋間は岩場でした。特に塩見岳〜天狗岩は急斜でストックがまともに使えないです。また、両俣小屋付近は過去にクマ出没歴が多数あり。その他に関しては、特に危険な箇所はありません。 熊ノ平周辺は平日とても静かです。縦走路は赤テープが少なめで、低木やハイマツの張り出しがあるものの、明瞭でしっかりしています。野呂川越〜独標の間に倒木帯が一箇所あり。そこは道が消えてましたが、距離にして0.1km程なのでうまい具合に迂回できます。 刻むとなると新築の塩見小屋が丁度良い位置にありますが、完全予約制で幕営不可なので事前にご計画を。三伏峠はテント40張りの収容人数100名。 |
その他周辺情報 | 南アルプス市営バスは利用の際「出合まで」と運転手に告げ、ドア付近に乗車するのが無難。 熊ノ平小屋は1泊夕食付きで8000円。食事の美味しさからして十二分に泊まる価値あります。 伊那バス鳥倉線は8/31まで毎日運行の路線バスで、ゲート〜駐車場間1.8kmのみ利用も可能。予約不要な上、松川インターで中央道高速バスに乗り換えられて便利です。 |
写真
感想
広河原に着いてトイレを済ませ、北沢峠行きの超満員マイクロバスに乗り換えました。「北沢峠?」「野呂川出合までお願いしま〜す」「出合?じゃ最後のってな」ドアステップに腰掛けて出発。運転手さんによると今年のクマ出没は南アルプス林道が主で、両俣ではまだ聞いていないとのこと。治山工事が休み日に単独で入ることを心配してくれました。気を引き締めて、特大の熊よけベルを鳴らしつつバスを下車。
治山工事林道に入ると、前夜両俣小屋に泊まったと思われる総勢15名ほどのシニアの方々とすれ違いました。釣り人、ハイキングの格好をした人、沢登らーな人、虫取り網を持った人。常連さんの多そうな山小屋です。途中「43分17秒」の看板にしても絶妙のセンスというか、私の理解力では追いつけない何かを感じました。
両俣小屋は空気がひんやりとしていて、マイナスイオン100%。軽食と水補給を済ませて小屋前を挨拶して通り、野呂川越への急登に挑みましたが、意外と呆気なく尾根に上がれました。この区間、倒木はほとんど無かったです。
仙塩尾根は道標少ないものの、踏み跡ばっちり。倒木帯のあたりで「南アルプス大自然コース」と記された手書きの看板を目にしましたが、まさにその雰囲気。野呂川越から最初少しずつ高度を上げてゆきますが、森林限界を越えてからが結構な急登で大汗かきました。
お昼頃、三峰岳2999mに到着。好展望ピークで間ノ岳が大迫力なのですが、逆に遠くから三峰岳を眺めると間ノ岳の頭についた小粒くらいにしか見えないわけで、やはり人気が出ないのも仕方ないのか。私的には思いのほか大満足して、そのまま熊ノ平へと下りました。
熊ノ平小屋はその日テント2張り、宿泊者は私含めて3名。小屋脇から豊富な湧き水が流れ出し、テラスからは大きく聳える農鳥岳が望めて、秘境としか形容できないような素晴らしい環境でした。美味しい夕食も団欒しながらゆっくりいただき、感謝。
翌朝は3時起床、3時20分出発。稜線に出ると満月なりかけの月が沈みゆく所で、伊那谷の雲海と中央アルプスが月光に浮かび、背後には間ノ岳が大きな黒い輪郭を描いていて、見上げると満点の星空。異次元のような光景にしばし見入ってしまいました。4時前後から明るくなってきたものの、小岩峰では未だ朝日は望めず、北荒川岳に到着したところで陽光に染まった塩見岳に出会いました。
「仙塩尾根は地味だ」「長い樹林帯しか思い出にない」いや、そんなことないですよ!実は大絶景じゃないですか!!
…とここに来て実感しました。北荒川岳で快晴に恵まれての事だったので、新蛇抜山で引き返していたり、霧に巻かれていたりしたら、行程が長いだけにどうだろう。それでも南アだから俺は好きだ、って心から言える人が、きっと長期テン泊で何度も足を運ぶんだろうなあ、って思いました。私はまだ修行が足りません、はい。
塩見岳東峰に着いて寛いでいると、林道に車を止めて上がって来る俊足ハイカーが急いでやって来ては、写真を撮って去って行きました。やがて私もその一行に混じり、うだるような酷暑の生活へと戻って行ったのでした。
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