30℃を軽く超える今の時期、山と言えども1500m以下のところですと登り初めが25℃以上になり、日光を浴びると体感温度は凄いことになります。前々回の愛鷹山で暑さを痛感し、今回は丹沢・箱根・伊豆エリアは外し、登り出し地点の標高がそこそこ高いところを考えました。候補は前に金峰山に登った際に果たせなかった対面の国師ヶ岳や北奥千丈ヶ岳周辺ですが、一周するコースがなくてピストンになることと、大弛峠まで行くのに結構時間が掛かることを考え、こちらからですとずっと手前になる大菩薩峠周辺を考えました。ここなら上日川峠を拠点に一周するルートが組み立てられるし、標高も1800〜2000mオーバーの山々ですから、今の時期でも暑さをそう感じずに済むはずです。そこで朝6時丁度に横浜を出ましたが、通勤時間よりも早い時間なのにまさかの保土ヶ谷BPが狩場入口から大渋滞。二俣川で事故があったためですが、30分以上無駄にしました。
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30℃を軽く超える今の時期、山と言えども1500m以下のところですと登り初めが25℃以上になり、日光を浴びると体感温度は凄いことになります。前々回の愛鷹山で暑さを痛感し、今回は丹沢・箱根・伊豆エリアは外し、登り出し地点の標高がそこそこ高いところを考えました。候補は前に金峰山に登った際に果たせなかった対面の国師ヶ岳や北奥千丈ヶ岳周辺ですが、一周するコースがなくてピストンになることと、大弛峠まで行くのに結構時間が掛かることを考え、こちらからですとずっと手前になる大菩薩峠周辺を考えました。ここなら上日川峠を拠点に一周するルートが組み立てられるし、標高も1800〜2000mオーバーの山々ですから、今の時期でも暑さをそう感じずに済むはずです。そこで朝6時丁度に横浜を出ましたが、通勤時間よりも早い時間なのにまさかの保土ヶ谷BPが狩場入口から大渋滞。二俣川で事故があったためですが、30分以上無駄にしました。
東名・圏央・中央道と進み、大月ICで下りて国道20号から県道201号に入り、上日川(にっかわ)峠に到着したのが9時10分頃。ロッヂ長兵衛の前の駐車場には3台くらい、トイレ側に2台止まっていましたが、平日だけにハイカーはそう多くはないようです。ここから先に石丸峠方面に進み、主脈の尾根を北上する予定です。
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東名・圏央・中央道と進み、大月ICで下りて国道20号から県道201号に入り、上日川(にっかわ)峠に到着したのが9時10分頃。ロッヂ長兵衛の前の駐車場には3台くらい、トイレ側に2台止まっていましたが、平日だけにハイカーはそう多くはないようです。ここから先に石丸峠方面に進み、主脈の尾根を北上する予定です。
コピーしておいたガイド地図を見ると、石丸峠の道はロッヂのところから南東向きに延びる道で、真東側に福ちゃん荘方面の道があります。しかし、駐車場周辺には福ちゃん荘方面の舗装路と並行する歩道があるだけで、「?」と思ったら、道を挟んで左側(西側)に林道があって、その付け根に「石丸峠登山道」と書かれた表示板が立っていました。ロッヂから山側に進むものと思っていましたが、反対側に入り口があって何か変だとは思いましたが、表示板を信じてそちらに入ることにしました。
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コピーしておいたガイド地図を見ると、石丸峠の道はロッヂのところから南東向きに延びる道で、真東側に福ちゃん荘方面の道があります。しかし、駐車場周辺には福ちゃん荘方面の舗装路と並行する歩道があるだけで、「?」と思ったら、道を挟んで左側(西側)に林道があって、その付け根に「石丸峠登山道」と書かれた表示板が立っていました。ロッヂから山側に進むものと思っていましたが、反対側に入り口があって何か変だとは思いましたが、表示板を信じてそちらに入ることにしました。
この道は県道から谷側に下る道で、大菩薩側に出るには当然後で県道を横切るか下をくぐらないといけません。それなら下ってしまうと後で大変になりますが、とにかく表示板を信用することにしました。すると下り切ったところで分岐があり、どうも右方向は上日川ダムの北岸の林道に出るようです。斜め左側に直進するのが石丸峠ですが、こんなに下ってしまうものなのかと、ちょっと心配になります。
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この道は県道から谷側に下る道で、大菩薩側に出るには当然後で県道を横切るか下をくぐらないといけません。それなら下ってしまうと後で大変になりますが、とにかく表示板を信用することにしました。すると下り切ったところで分岐があり、どうも右方向は上日川ダムの北岸の林道に出るようです。斜め左側に直進するのが石丸峠ですが、こんなに下ってしまうものなのかと、ちょっと心配になります。
すぐに沢を渡るところになり、ここから登りに転じますが、すぐにまた下って登るようなことを繰り返します。
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すぐに沢を渡るところになり、ここから登りに転じますが、すぐにまた下って登るようなことを繰り返します。
また沢を渡る区間になりまして、ここからは登り一辺倒になります。県道はもうとっくに見えないところに離れていますので、そちらに向かって登って行かねばなりません。もう一度良くコースマップを見ると、この歩道は途中で道を横切っていて、どうもそれが県道のようで、モノクロでコピーしていたので日川林道と同じ色になっていて見間違えていたようです。
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また沢を渡る区間になりまして、ここからは登り一辺倒になります。県道はもうとっくに見えないところに離れていますので、そちらに向かって登って行かねばなりません。もう一度良くコースマップを見ると、この歩道は途中で道を横切っていて、どうもそれが県道のようで、モノクロでコピーしていたので日川林道と同じ色になっていて見間違えていたようです。
するとしっかりした登り区間になって、これを越えると県道に出ました。そこには朝ちらりと通りつつ見かけたバス停が。それなら一々谷底まで下るような余計なことをさせずに、ここまで舗装路を歩いてここから石丸峠の登山道を進む方が楽でしたね。しかし、やはり後でこの面倒な区間を歩いて良かったと思いました。
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するとしっかりした登り区間になって、これを越えると県道に出ました。そこには朝ちらりと通りつつ見かけたバス停が。それなら一々谷底まで下るような余計なことをさせずに、ここまで舗装路を歩いてここから石丸峠の登山道を進む方が楽でしたね。しかし、やはり後でこの面倒な区間を歩いて良かったと思いました。
県道からの登りはこんな具合に笹が生い茂り、道がかなり狭められていました。朝露が笹の葉に残っているので、絶えずこれがパンツに触れるため、結構膝下が濡れます。とは言え、スパッツが必要なほどではありません。土質も湿っていながらあまり滑る感じではなかったです。
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県道からの登りはこんな具合に笹が生い茂り、道がかなり狭められていました。朝露が笹の葉に残っているので、絶えずこれがパンツに触れるため、結構膝下が濡れます。とは言え、スパッツが必要なほどではありません。土質も湿っていながらあまり滑る感じではなかったです。
勾配が結構キツいので、ゆっくり息を整えながら登ります。見晴らしは全くないので、黙々と足を進めますが、一気に高度を上げて行く感じでかなり疲れます。しばらくすると日川林道と合流しました。小金沢山の下の方は舗装されていましたが、ここは未舗装のままでした。入口はもちろん柵で閉鎖されていますので、一般車は通ることができません。この道を150mほど南側に進みます。
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勾配が結構キツいので、ゆっくり息を整えながら登ります。見晴らしは全くないので、黙々と足を進めますが、一気に高度を上げて行く感じでかなり疲れます。しばらくすると日川林道と合流しました。小金沢山の下の方は舗装されていましたが、ここは未舗装のままでした。入口はもちろん柵で閉鎖されていますので、一般車は通ることができません。この道を150mほど南側に進みます。
再び登山道に入るところにあった岩。小金沢山がくっきり見えます。今回持って行ったフィルムカメラは学生時代に身の程知らずに買ったライカR3MOTで、モーレツなアルバイトで買ったはいいけれど、交換レンズがまた高価で買う余裕がなくて、社会人になってやっと買った35mmと90mmを今回使いました。
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再び登山道に入るところにあった岩。小金沢山がくっきり見えます。今回持って行ったフィルムカメラは学生時代に身の程知らずに買ったライカR3MOTで、モーレツなアルバイトで買ったはいいけれど、交換レンズがまた高価で買う余裕がなくて、社会人になってやっと買った35mmと90mmを今回使いました。
再び登山道に入りますと、相変わらずのキツい登りが続きます。手前から山頂と思われたところに近付くと、これが偽ピークで、後ろにしっかりと勾配が緩んだ道が続いています。もちろんすぐにまた傾斜は強くなります。
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再び登山道に入りますと、相変わらずのキツい登りが続きます。手前から山頂と思われたところに近付くと、これが偽ピークで、後ろにしっかりと勾配が緩んだ道が続いています。もちろんすぐにまた傾斜は強くなります。
途中こんな小さな花と言うか実のようなものが枝先に付いた木がありました。面白い形で思わず写真に収めましたが、何と言う名の木なのかは全く分かりません(^∇^)。
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途中こんな小さな花と言うか実のようなものが枝先に付いた木がありました。面白い形で思わず写真に収めましたが、何と言う名の木なのかは全く分かりません(^∇^)。
ほとんどこれまで土の道でしたが、岩が埋まったところもわずかにありました。道自体に危険な箇所は全くありませんが、別段手入れもされてはいませんね。
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ほとんどこれまで土の道でしたが、岩が埋まったところもわずかにありました。道自体に危険な箇所は全くありませんが、別段手入れもされてはいませんね。
木がなくなって見晴らしが良いところにでます。曇りがちでしたが、時折雲が切れることもあって、日を浴びるとやはり暑さを感じます。しかし、弱い風が吹いていまして、これが結構涼しくて登りで火照った体温を下げてくれるので助かります。
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木がなくなって見晴らしが良いところにでます。曇りがちでしたが、時折雲が切れることもあって、日を浴びるとやはり暑さを感じます。しかし、弱い風が吹いていまして、これが結構涼しくて登りで火照った体温を下げてくれるので助かります。
こんな感じで崩れてしまったところが一箇所だけありましたが、すぐに上部を通るような踏み跡がしっかりできていました。画像で見ると、それでも崩れやすそうですけどね。
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こんな感じで崩れてしまったところが一箇所だけありましたが、すぐに上部を通るような踏み跡がしっかりできていました。画像で見ると、それでも崩れやすそうですけどね。
少しすると平坦なところに出ました。ここが石丸峠になります。小金沢山方面から来たら、ここで右折するように熊沢山に進みますが、その小金沢山は後ろに見えるように、この道は先で大きく右にカーブすることになります。
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少しすると平坦なところに出ました。ここが石丸峠になります。小金沢山方面から来たら、ここで右折するように熊沢山に進みますが、その小金沢山は後ろに見えるように、この道は先で大きく右にカーブすることになります。
もちろんこの日は大菩薩方面ですからここを左折して熊沢山に進みますが、こんな読めなくなった指標も立っていましたので、オブジェとしてパチリ。砂漠にあったら西部劇の「荒野」を感じさせますね(笑。
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もちろんこの日は大菩薩方面ですからここを左折して熊沢山に進みますが、こんな読めなくなった指標も立っていましたので、オブジェとしてパチリ。砂漠にあったら西部劇の「荒野」を感じさせますね(笑。
熊沢山への登りは牛奥ノ雁ヶ腹摺山や小金沢山への南側からの登りと全く同じで、木々のない笹原の中を一直線に登る勾配の厳しい区間です。日が出ると結構体感温度が上がってきますが、西からの風で大分楽になります。
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熊沢山への登りは牛奥ノ雁ヶ腹摺山や小金沢山への南側からの登りと全く同じで、木々のない笹原の中を一直線に登る勾配の厳しい区間です。日が出ると結構体感温度が上がってきますが、西からの風で大分楽になります。
熊沢山の頂上で記念に石ころを探していると(毎回の登山時に名のあるピークの付近の石を記念に持ち帰っています)、後ろでかさかさっと音がして、鹿かなと思って振り向くと、何とキツネが! しかも、このキツネは一定の距離を置くものの、人を怖がらずに、こっちが止まると自分も止まって座り込み、犬のように後足で首を掻いたり、あくびをしたりしていまして、こっちが歩き出すと、しっかり10mくらい離れて付いてきます。人馴れしているんでしょうね。
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熊沢山の頂上で記念に石ころを探していると(毎回の登山時に名のあるピークの付近の石を記念に持ち帰っています)、後ろでかさかさっと音がして、鹿かなと思って振り向くと、何とキツネが! しかも、このキツネは一定の距離を置くものの、人を怖がらずに、こっちが止まると自分も止まって座り込み、犬のように後足で首を掻いたり、あくびをしたりしていまして、こっちが歩き出すと、しっかり10mくらい離れて付いてきます。人馴れしているんでしょうね。
しばらく歩いても付いてくるので、あんまり餌付けするのもなんですが、持って行ったコロッケパンを1/3ほど切って放ってやると、ちゃんと分かっていて近付いてきて美味しそうに食べていました。あまりハイカーは多くない道ですが、このキツネはこうしてハイカーから餌を時折もらって人馴れしていたんでしょうね。
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しばらく歩いても付いてくるので、あんまり餌付けするのもなんですが、持って行ったコロッケパンを1/3ほど切って放ってやると、ちゃんと分かっていて近付いてきて美味しそうに食べていました。あまりハイカーは多くない道ですが、このキツネはこうしてハイカーから餌を時折もらって人馴れしていたんでしょうね。
キツネと別れてしばし平坦な熊沢山の頂上付近の道を進みます。木々が立ち並ぶ鬱蒼とした感じに変わりますが、この様子も小金沢山と同じですね。
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キツネと別れてしばし平坦な熊沢山の頂上付近の道を進みます。木々が立ち並ぶ鬱蒼とした感じに変わりますが、この様子も小金沢山と同じですね。
大岩があるのも小金沢山の道と同じですが、歩いていると後ろからまたがさがさ音がしたので振り向くと、アイツがまた追っかけてきていました。しょーがねぇなぁと思いつつ、再びパンの1/3をちょっと遠くに投げておくと、そちらに向かって行ったので、ここでさっさと先を急ぎました。しかし、何だか愛嬌のあるおコンコンちゃんでした(^∇^)b
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大岩があるのも小金沢山の道と同じですが、歩いていると後ろからまたがさがさ音がしたので振り向くと、アイツがまた追っかけてきていました。しょーがねぇなぁと思いつつ、再びパンの1/3をちょっと遠くに投げておくと、そちらに向かって行ったので、ここでさっさと先を急ぎました。しかし、何だか愛嬌のあるおコンコンちゃんでした(^∇^)b
熊沢山の下りは木々の間のキツい傾斜を一気に下るようになっていて、この感じも牛奥ノ雁ヶ腹摺山ー小金沢山と同じですね。段差を避けたり、木の根を階段代わりにしたりして、下りやすいところを自分なりに見付けて降りて行きます。
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熊沢山の下りは木々の間のキツい傾斜を一気に下るようになっていて、この感じも牛奥ノ雁ヶ腹摺山ー小金沢山と同じですね。段差を避けたり、木の根を階段代わりにしたりして、下りやすいところを自分なりに見付けて降りて行きます。
下り切ると建物が見えてきました。いよいよ大菩薩峠です。手前にあるのは休憩小屋で、奥には「介山荘」と言う峠の茶屋が向き合って建っていました。軽トラが駐車しているように、地図には記載されていませんが、ここまで車で上がって来られる道があるんですね。
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下り切ると建物が見えてきました。いよいよ大菩薩峠です。手前にあるのは休憩小屋で、奥には「介山荘」と言う峠の茶屋が向き合って建っていました。軽トラが駐車しているように、地図には記載されていませんが、ここまで車で上がって来られる道があるんですね。
峠の茶屋で記念バッジとサイダーを買って一息入れます。車で荷物を運べるので、飲み物も食事も値段がとても安いですね。缶コーヒーが150円、ラーメンが700円と言う具合です。
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峠の茶屋で記念バッジとサイダーを買って一息入れます。車で荷物を運べるので、飲み物も食事も値段がとても安いですね。缶コーヒーが150円、ラーメンが700円と言う具合です。
大菩薩峠は熊沢山と親不知ノ頭に挟まれた鞍部にありますが、ご存知のとおりここは中山介山による長編小説のタイトルになったことで有名です。自分は小説は読んだことがないですが、それを元に作られた映画は観たことがあります。しかし、主人公(片岡千恵蔵)が悪で辻斬りしまくったり、女を犯したりで、映画そのものはあまり楽しめませんでした。大菩薩峠は最初に主人公が巡礼者を辻斬りするところでしたが、昔はこんな山奥を巡礼者が普通に歩いていたんだなと、不思議な感慨に包まれます。
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大菩薩峠は熊沢山と親不知ノ頭に挟まれた鞍部にありますが、ご存知のとおりここは中山介山による長編小説のタイトルになったことで有名です。自分は小説は読んだことがないですが、それを元に作られた映画は観たことがあります。しかし、主人公(片岡千恵蔵)が悪で辻斬りしまくったり、女を犯したりで、映画そのものはあまり楽しめませんでした。大菩薩峠は最初に主人公が巡礼者を辻斬りするところでしたが、昔はこんな山奥を巡礼者が普通に歩いていたんだなと、不思議な感慨に包まれます。
峠にあった方位盤。やはりここはハイカーに人気があるコースなんですね。塔ノ岳や金峰山にもありましたが、土日には人であふれかえる超人気山頂ですから、ここも日曜はさぞ人で賑わうのでしょうね。ちなみに、この日も10組ほどのハイカーさんらと挨拶を交わしました。
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峠にあった方位盤。やはりここはハイカーに人気があるコースなんですね。塔ノ岳や金峰山にもありましたが、土日には人であふれかえる超人気山頂ですから、ここも日曜はさぞ人で賑わうのでしょうね。ちなみに、この日も10組ほどのハイカーさんらと挨拶を交わしました。
大菩薩峠で軽く休んだ後、親不知ノ頭を目指します。2つ上の画像の岩場のピークがそれですが、峠からは目と鼻の先です。しかし、当然普通に登り道ですから、もちろんそれなりに疲れます。
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大菩薩峠で軽く休んだ後、親不知ノ頭を目指します。2つ上の画像の岩場のピークがそれですが、峠からは目と鼻の先です。しかし、当然普通に登り道ですから、もちろんそれなりに疲れます。
山頂には手前と奥に小さな広場が設けられていて、それより外側には植物の保護のためにロープが張られています。しかし、広場になっていても別段丹沢のようなテーブルやベンチはなく、ピラミッドのような石積みがいくつかあっただけでした。画像はこれから登る大菩薩嶺です。
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山頂には手前と奥に小さな広場が設けられていて、それより外側には植物の保護のためにロープが張られています。しかし、広場になっていても別段丹沢のようなテーブルやベンチはなく、ピラミッドのような石積みがいくつかあっただけでした。画像はこれから登る大菩薩嶺です。
道を進んでいると後ろからくしゃみのような音が聞こえてきたので振り返ると、なーんと、あのキツネがここまで付いて来ていました! 峠で一休みしていたのを離れたところから見ながらじっとしていたんでしょう。他にも人がいたのに、わざわざ餌をくれたおっさんに目星を付けて、ここまで付いてくるとは健気なもんです。
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道を進んでいると後ろからくしゃみのような音が聞こえてきたので振り返ると、なーんと、あのキツネがここまで付いて来ていました! 峠で一休みしていたのを離れたところから見ながらじっとしていたんでしょう。他にも人がいたのに、わざわざ餌をくれたおっさんに目星を付けて、ここまで付いてくるとは健気なもんです。
奥の広場に進み、荷物を下ろしてまだ残っているコロッケパンの切れっぱしを岩の上に乗せてやると、またまた美味しそうに食べていました。結局パン一個まるまる取られちゃいました(^∇^)v
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奥の広場に進み、荷物を下ろしてまだ残っているコロッケパンの切れっぱしを岩の上に乗せてやると、またまた美味しそうに食べていました。結局パン一個まるまる取られちゃいました(^∇^)v
キツネとの道行きはこのくらいにして、親不知ノ頭を下ると賽ノ河原(さいのかわら)になります。この避難小屋のある広場にどこかの登山クラブと思しき多くの中高年ハイカーさんらが休んでいました。奥に見える山は妙見ノ頭で、大菩薩嶺へのルートから逸れるために今回は登りませんでした。ちなみに賽ノ河原とは三途の川の河原という意味で、石積みをしても鬼がすぐにそれを崩してしまう話があるそうです。この辺にやたら石積みが多かったのはその辺に理由があるんでしょうね。
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キツネとの道行きはこのくらいにして、親不知ノ頭を下ると賽ノ河原(さいのかわら)になります。この避難小屋のある広場にどこかの登山クラブと思しき多くの中高年ハイカーさんらが休んでいました。奥に見える山は妙見ノ頭で、大菩薩嶺へのルートから逸れるために今回は登りませんでした。ちなみに賽ノ河原とは三途の川の河原という意味で、石積みをしても鬼がすぐにそれを崩してしまう話があるそうです。この辺にやたら石積みが多かったのはその辺に理由があるんでしょうね。
そのまま進んで岩場のピークに至りますが、これが神部岩と言われるところです。ルートは正にこの岩の頂上を越えて抜けるようになっていますが、ロープや鎖はありません。しかし、岩の凹凸が階段代わりになってくれるので、危険なところではありませんでした。
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そのまま進んで岩場のピークに至りますが、これが神部岩と言われるところです。ルートは正にこの岩の頂上を越えて抜けるようになっていますが、ロープや鎖はありません。しかし、岩の凹凸が階段代わりになってくれるので、危険なところではありませんでした。
神部岩からの眺め。先に見える熊沢山や奥の小金沢山には雲が掛かっていますので、大菩薩峠はもう真っ白かも知れませんね。
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神部岩からの眺め。先に見える熊沢山や奥の小金沢山には雲が掛かっていますので、大菩薩峠はもう真っ白かも知れませんね。
表皮が鹿に食われたかどうかして、赤い肌と緑の肌がむき出しになった木。まだ生き延びていますが、こうして枯れていくのでしょうね。
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表皮が鹿に食われたかどうかして、赤い肌と緑の肌がむき出しになった木。まだ生き延びていますが、こうして枯れていくのでしょうね。
大菩薩峠からは歩道にこんな感じで石が撒かれていて、雨後の泥ヌタや滑りの対策が施されています。熊沢山までの道とは比べ物にならないほど整っていますが、やはりハイカーが多いところはちゃんと手入れされているんですね。
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大菩薩峠からは歩道にこんな感じで石が撒かれていて、雨後の泥ヌタや滑りの対策が施されています。熊沢山までの道とは比べ物にならないほど整っていますが、やはりハイカーが多いところはちゃんと手入れされているんですね。
次のピークはこの雷岩。岩の上には女性のグループがタバコを吸ったりして休んでいましたので、先に進んで下に降りてから振り返って撮っています。考えてみると登山時にタバコを吸う人を見たことがないですね。自分も大幅値上げの前までは吸っていましたので良く分かりますが、喫煙していた頃に、息の上がりそうになる登り道を今のように登れる自信はないですね。
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次のピークはこの雷岩。岩の上には女性のグループがタバコを吸ったりして休んでいましたので、先に進んで下に降りてから振り返って撮っています。考えてみると登山時にタバコを吸う人を見たことがないですね。自分も大幅値上げの前までは吸っていましたので良く分かりますが、喫煙していた頃に、息の上がりそうになる登り道を今のように登れる自信はないですね。
岩の下側は広場になっていまして、ここに分岐があります。そのまま尾根筋を進めば大菩薩嶺で、西側に下る道が唐沢尾根になり、上日川峠に出られます。帰路はここを使いますが、まずはここから大菩薩嶺の山頂を往復します。
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岩の下側は広場になっていまして、ここに分岐があります。そのまま尾根筋を進めば大菩薩嶺で、西側に下る道が唐沢尾根になり、上日川峠に出られます。帰路はここを使いますが、まずはここから大菩薩嶺の山頂を往復します。
大菩薩嶺へはしばらく林の中の平坦なところを進みますが、ここは水はけが悪いようで、丸太が埋められた桟道になっていました。この丸太がない区間は、確かに泥ヌタになりやすいところがありました。
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大菩薩嶺へはしばらく林の中の平坦なところを進みますが、ここは水はけが悪いようで、丸太が埋められた桟道になっていました。この丸太がない区間は、確かに泥ヌタになりやすいところがありました。
丸太の区間は2箇所ですが、ほどなく道は普通の登りに転じます。画像のような石が大目のところや、木の根が階段代わりになったところなどもあり、極平凡な登山道です。勾配も緩いと言う訳ではないですが、キツくはありませんので、案外あっさりと山頂に出られます。
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丸太の区間は2箇所ですが、ほどなく道は普通の登りに転じます。画像のような石が大目のところや、木の根が階段代わりになったところなどもあり、極平凡な登山道です。勾配も緩いと言う訳ではないですが、キツくはありませんので、案外あっさりと山頂に出られます。
これが大菩薩嶺の頂上。この周辺の山塊では最高峰になります。残念ながら林間にありますから、見晴らしはさっぱりです。山頂広場は山頂のポールと案内指標以外は何もない素っ気ないものですから、ここに長居する必要はありませんので、記念写真を撮ってさっさと下山します。
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これが大菩薩嶺の頂上。この周辺の山塊では最高峰になります。残念ながら林間にありますから、見晴らしはさっぱりです。山頂広場は山頂のポールと案内指標以外は何もない素っ気ないものですから、ここに長居する必要はありませんので、記念写真を撮ってさっさと下山します。
雷岩に下る途中、小学校1年生くらいの女の子が父親と一緒に登ってきましたが、パパの前を自力でしっかり歩いて登ってきたのにはビックリしました。これまでの登山の中でキツネと一緒に歩いたのも初めてですが、こんな小さなハイカーと出会ったのも初めてでした(^∇^)v
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雷岩に下る途中、小学校1年生くらいの女の子が父親と一緒に登ってきましたが、パパの前を自力でしっかり歩いて登ってきたのにはビックリしました。これまでの登山の中でキツネと一緒に歩いたのも初めてですが、こんな小さなハイカーと出会ったのも初めてでした(^∇^)v
雷岩からは唐松尾根を下ります。ご覧のようにここも大菩薩峠から変わらずに石が歩道に撒かれていますが、ちょっと浮き気味で勾配のある下りですから、結構歩きづらくなってしまいます。ですから、これを避けて土の上に足を下ろす人が多いようで、ところどころに本線とは異なる道筋ができていました。
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雷岩からは唐松尾根を下ります。ご覧のようにここも大菩薩峠から変わらずに石が歩道に撒かれていますが、ちょっと浮き気味で勾配のある下りですから、結構歩きづらくなってしまいます。ですから、これを避けて土の上に足を下ろす人が多いようで、ところどころに本線とは異なる道筋ができていました。
道はずっとこんな具合に急な下りをつづら折れしつつ下りて行きます。雨で土が流され、岩だけが突出していたり、U字に深く掘れていたりする箇所は、自然とハイカーが横に逸れて踏み後を付けて別ルートが出来上がっていました。
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道はずっとこんな具合に急な下りをつづら折れしつつ下りて行きます。雨で土が流され、岩だけが突出していたり、U字に深く掘れていたりする箇所は、自然とハイカーが横に逸れて踏み後を付けて別ルートが出来上がっていました。
急な下りが終わると撒き石もなくなり、平坦で引き締まった土の区間になります。それまでの凸凹感覚からすると、まるで舗装路に出たような平面感覚で歩きやすいです。
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急な下りが終わると撒き石もなくなり、平坦で引き締まった土の区間になります。それまでの凸凹感覚からすると、まるで舗装路に出たような平面感覚で歩きやすいです。
しかし、こんな荒れた感じのところもまだまだあります。踏み固められてはいますが、湿気は抜けていないので、うかつに足を出すと滑る場合があります。ストックも路面が硬いので刺さることがなくて、ツルンと前に滑り出てしまって体を委ねると危険ですね。
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しかし、こんな荒れた感じのところもまだまだあります。踏み固められてはいますが、湿気は抜けていないので、うかつに足を出すと滑る場合があります。ストックも路面が硬いので刺さることがなくて、ツルンと前に滑り出てしまって体を委ねると危険ですね。
少しすると福ちゃん荘の分岐に出てきました。ここまでは山荘利用者は車で来られるようになっていますが、広い駐車場はないので、あくまで食事やお茶、お土産を買いにくる時だけ車で来ることが許されるみたいです。
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少しすると福ちゃん荘の分岐に出てきました。ここまでは山荘利用者は車で来られるようになっていますが、広い駐車場はないので、あくまで食事やお茶、お土産を買いにくる時だけ車で来ることが許されるみたいです。
ここからは舗装路ですが、この右側には土の歩道も並行して下っています。
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ここからは舗装路ですが、この右側には土の歩道も並行して下っています。
途中から車道と歩道の間にいくつも行き来できるつなぎ道ができていますから、せっかくですので途中からは歩道を使って下ることにしました。
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途中から車道と歩道の間にいくつも行き来できるつなぎ道ができていますから、せっかくですので途中からは歩道を使って下ることにしました。
これが出口。車道と合流したところがロッヂ長兵衛のところの脇で、県道に出るところになります。ここでロッヂのお兄さんが桃を売っていたので、試食したところなかなか美味かったこともあって5つ購入しておきました。
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これが出口。車道と合流したところがロッヂ長兵衛のところの脇で、県道に出るところになります。ここでロッヂのお兄さんが桃を売っていたので、試食したところなかなか美味かったこともあって5つ購入しておきました。
駐車場に戻ってきたのは午後2時半過ぎ。思ったよりも時間も体力も掛からなかった今回の山歩きでしたが、GPSロガーのデータでも15km程度の山歩きになっていました。当初、石丸峠ルートでわざわざ谷側に下ってから県道に登り直すのがバカらしく思えましたが、あれがなければ完全に歩き足りないことになってたから、かえって良かったですね。真夏の登山はやはり登り出しの標高が高いところでないと気温が高くてとてもじゃないですが、この大菩薩周辺は比較的来やすい上に標高もあって、条件的にはピッタリな上、今回は熊沢山のおコンコンちゃんと一緒に歩けてなかなか面白い山歩きになりました!
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駐車場に戻ってきたのは午後2時半過ぎ。思ったよりも時間も体力も掛からなかった今回の山歩きでしたが、GPSロガーのデータでも15km程度の山歩きになっていました。当初、石丸峠ルートでわざわざ谷側に下ってから県道に登り直すのがバカらしく思えましたが、あれがなければ完全に歩き足りないことになってたから、かえって良かったですね。真夏の登山はやはり登り出しの標高が高いところでないと気温が高くてとてもじゃないですが、この大菩薩周辺は比較的来やすい上に標高もあって、条件的にはピッタリな上、今回は熊沢山のおコンコンちゃんと一緒に歩けてなかなか面白い山歩きになりました!
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