室堂→薬師岳→黒部五郎岳→新穂高 お花畑と岩場の3泊4日テント縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 50.9km
- 登り
- 3,677m
- 下り
- 4,997m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:54
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 10:01
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 10:43
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:14
天候 | 7/21 晴れ 午後少々ガスあり 7/22 晴れ 北薬師岳〜薬師岳の稜線上でガスあり 7/23 晴れ 黒部五郎岳への取付き〜山頂でガスあり 7/24 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り:新穂高ロープウェイ1340発の松本行き直行バスを利用(予約不要)。 松本着は渋滞でやや遅れて1600。 平湯での途中休憩中に、中央高速バス松本バスセンターに電話。中々つながらないが根気よくかけ直して、新宿行きバスを予約。松本到着後にバスターミナルで清算し、チケットを受け取った。 松本1720発の高速バスで新宿着2135位、小仏の渋滞で約1hの遅れとなった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂→五色ヶ原間は、急登やガレ場があり距離も長く感じられた。 鬼岳巻き道の雪渓は、アイゼン無しで問題なく歩けた(念の為4本爪を携行したが使用せず)。 五色ヶ原山荘では、小屋の方が水不足を大変危惧されていた。 ザラ峠の下りは、その名のごとくザレた急斜面のつづら折れで足を取られやすい。 越中沢岳以降は急なアップダウンが続く。 間山以降の登り返し→北薬師岳→薬師岳はやせ尾根の岩場で神経を使った。 薬師岳山荘では、他の登山客の方から、水のペットボトルを売っていなかったとのお話を聞く。 薬師岳→薬師平で結構下るが、薬師平からは沢がちの石がゴロゴロした道を急に下って行く為、最後の最後で足と神経を使った。 黒部五郎の肩より一気にカール内に下ってからの、黒部五郎小舎への道が長く感じた。沢あり樹林帯あり。 黒部五郎小舎から岩がちの急登を上り、三俣蓮華の巻き道合流点までの尾根道は、一部やせたトラバース的な箇所あり。三俣蓮華山頂への道はやややせている箇所こそあるが、そこまでの道より安心して歩けた。 双六小屋への巻き道コースは後半の登り返しがじわじわとこたえた。 |
写真
感想
師匠に誘われ、立山室堂から新穂高温泉までテント泊縦走にチャレンジ。
(一日目)室堂よりスゴ乗越のテント場を目指した。浄土山への登り始めからなかなかの急登、ガレ場もあり歩きごたえのある道。自分が山歩きを始めた頃にもしこの道を一人で歩こうとしたら、難しかったかもしれないと感じた。五色ヶ原の木道では、一ヶ所だけハクサンコザクラが咲いていた。小屋で水を補給し、しばしお話する。ザラ峠を過ぎたのち、稜線上にややガスと冷たい風が吹き始める。自分がバテたこともあり、尾根上の幕営跡にテントを張りビバークとする。
(二日目)朝食は、前日の夜に水で戻しておいた「カレーメシ」をフライパンで炒めて食べた。越中沢岳で100名山に囲まれた素晴らしい眺望を楽しんだのち、きついアップダウンを越えて、スゴ乗越小屋で大休止。レゲエの流れる、いい感じの小屋だった。なお登ってゆく道はやがてやせ尾根の岩場となり、自分は神経をすり減らす。北薬師岳に着くころにはバテバテに。苦しい等弱音を吐いては師匠に喝を入れられて、岩場を淡々と頑張り薬師岳到着。薬師峠への最後の沢沿いの下りに肝を冷やしたが、水は冷たくおいしかった。テント場に傾斜の緩い場所が残っておりそこに設営。無事に一日を終えたが、精神的な疲れからお酒を摂る余裕がなかった。
(三日目)さきの二日間に比べて緩やかな道が続き、黒部五郎への急登をゆっくりの歩みながらさほど苦しくない状態でこなせた。ガスの山頂を早々に後にして肩で小休止。ここから一気に下って、カール内の長い道を言葉少なに淡々と歩いたのち、黒部五郎小舎で親子丼を頂く。それまで順調だった足が三俣方面への登り途中から失速するも、三俣蓮華の山頂経由の方が巻き道より安全だと判断し、尾根道をじりじりと進む。山頂からは巻き道を選択し、無事双六小屋へ到着。遅い時間であったが、さきの2日よりも平らで快適な場所に設営できた。お酒を飲む余裕もあり。
(四日目)朝食のおかずは、ポリ袋で携行してきた乾燥マッシュポテトを水で戻し、コンビーフを混ぜ、マヨネーズと和えた。予想以上においしく、胃にも優しかった。フライパンで軽く焼くと香ばしいが、加熱せずそのまま食べられるのが手軽でよい。弓折岳分岐まで登ったらあとは淡々と下るのみ。日曜日ということで多くの登りの方とすれ違った。ワサビ平小屋で食べたスタミナ丼が美味だった。下山後の硫黄の香る温泉もとても気持ちよかった。
道すがら、至る所にお花の小群落やお花畑が広がっていたのが嬉しかった。
今回は全日通して晴れた上に、昼以降の暑い時間帯にガスと風が出て体をクールダウンしてくれた(昼間もカンカン照りだったなら、自分にとって今回の日程は厳しかっただろう)。加えて、食欲がありいつもよりも沢山食べられたことも幸いしたと思う。
また、縦走の途中で出会った方と一緒に話しながら進んだり、同じコースを行く方と翌日別の小屋で再会して情報を交換したりすることで、長い縦走の緊張や不安といった負の感情がふっと拭われるとも感じた。
沢山歩いてしんどかったが、辛さが報われるだけの達成感を得られた縦走だった。
ただ、それだけの縦走をする以上は、自分は泣き言を言わず、もっと精神的に強くならなければいけない…ということを改めて気付かされた。
いずれにせよ、自分の山歩きのスタイルをより固めていきながら、これからも山を楽しんでいこうと思う。
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