三室戸寺〜天ヶ瀬ダム〜宇治 紅葉ハイク
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇地 図 宇治イラストマップ(宇治市観光協会) ※地下鉄御堂筋線 淀屋橋より徒歩で京阪乗り場 |
写真
感想
今年は夏暑く、急に寒くなったので、紅葉がとてもいいというのは聞いていたのですが、台風来たり雨が降ったりでなかなか見に行けず、悶々としていましたが、ついに念願かなって京都へ紅葉狩りに行ってきました。
「おけいはん」こと、京阪電車に乗り、淀屋橋から中書島で乗り換え三室戸寺に着く。閑静な住宅地の参道を歩き山門を潜る。観音経で観世音菩薩が三十三の化身をして人々を救済するという、西国三十三番観音霊場、第十番札所、明星山「三室戸寺」は千手観世音菩薩を祀り、本堂、阿弥陀堂、鐘楼、三重塔などの伽藍に、5月はツツジ、シャクナゲ、6月アジサイ、ハス、11月紅葉など花の寺として名高い。
紅葉は落葉し始まるが、赤、黄、緑と枯山水の白砂とが相まって、特に黄から赤に掛けての移ろいが美しい。山門を出て、源氏物語のロマンを尋ね宇治に向かう。この道は「源氏物語」最後を飾る宇治十帖の舞台としても名高い所である。
三室戸寺に「浮舟」道筋には「蜻蛉」の石碑が立ち、平安王朝の雅やかなロマンと紅葉を愛でながら心豊かに散策する。宇治上神社は日本最古の神社建築、拝殿、本殿からなる国宝であり、宇治の地名伝説に登場する菟道稚郎子を祀る。父応神天皇、兄仁徳天皇に皇位を譲るため宇治川に入水自殺したと伝えられ、宇治神社は下社である。紅葉の中、着飾った七五三詣の子供達が愛らしく微笑ましい。
宇治川に架かる朱塗りの朝霧橋、中洲、橘橋を渡り平等院に向かう。池に浮かぶ浮御堂のような平等院鳳凰堂は父藤原道長より別荘を譲り受けた頼道が寺に改め、本尊の阿弥陀如来像を安置し極楽浄土を願う。
「鳳翔館」では今にも飛び立ちそうな緑青色した国宝「鳳凰」一対、「雲中供養菩薩」が舞い奏でる姿が大変美しい。池の対岸から阿弥陀如来のお顔を拝する。
宇治川に戻り川を遡る。西日に照らされた対岸の山肌の紅葉が素晴らしく、川に数人の釣り人、川面には鮎らしき魚の鱗が反射して銀色にきらきら輝く、紅葉を愛でながらヘアピンカーブを登り詰めるとアーチ式天ケ瀬ダムである。
琵琶湖の水位により一年に50回程しかしない放流と湖面は青空と紅葉に白い綿雲が映り美しい光景である。元の道に戻り、天ヶ瀬吊橋を渡り右岸に出る。
西日に映える赤、黄、緑のもみじ葉のグラデーションが降り注ぐトンネルを飽きることなく散策を続ける。興聖寺へは岩を切り開いたような参道、薄暗い琴坂を登ると竜宮造りの山門に、曹洞宗特有の男性的、簡素な遺構の禅修行道場、振り返って山門を見ると陽光差し込む紅葉が神々しい興聖寺である。もう一度朱塗りの欄干に擬宝珠の宇治川橋を渡り、宇治茶の香る平等院参道をそぞろ歩き、温かいコーヒーにケーキで喫茶タイムとする。
今日は天気に恵まれた小春日和に素晴らしい紅葉を愛で、雅やかな平安王朝ロマンの余韻に浸りながらの散策、大変有意義な一日に感謝し、宇治橋の袂でそれぞれ思い思いに解散する。(IG)
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