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記録ID: 928754
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ハイキング
中国

ニセピークに惑わされた押上山

2016年07月30日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
1.0km
登り
163m
下り
166m

コースタイム

日帰り
山行
1:57
休憩
0:04
合計
2:01
9:45
78
スタート地点
11:03
11:07
39
11:46
ゴール地点
途中、カメラを落とし探しに出かけたり(あったが)、ニセピークで30分以上もうろうろしたので思いのほか時間がかかった。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口には駐車場なし。あえて言えば筒瀬小学校前に駐車させてもらう。
コース状況/
危険箇所等
ニセピークに惑わされた押上山

日時:2016年7月30日(土)     天気:晴れ
場所:広島市安佐北区筒瀬
コース:筒瀬小学校〜トンネル手前で山に取っ付く〜西尾根伝い〜ニセ押上山(仮称)      (〜押上山往復)〜ニセ押上山〜南尾根伝い〜筒瀬小学校

「あさきた里山いちばん」(安佐北区役所が出版しているハイキングガイド)に紹介されている山。
筒瀬小学校から出発しても上りは35分ばかりで山頂へ、そして下り(ルートは少し異なる)もわずか25分程度。小振りの山(321.1)ではあるが、踏み跡は所々にあるもののはっきりしない。したがって下り時は細心の注意が必要。また最初のピークが押上山と間違いやすいが本当のピーク(木々に閉ざされて見えない)は北へ3分ほど緩やかに登った地点。明るく開けた平坦地で四等三角点の石柱もある。また全山雑木林の中で展望はまったく利かない。

もう少し詳しく説明すれば、出発点は筒瀬小学校。これより先は埋め立地の管理事務所やリサイクルセンターがあるため関係者以外立入禁止。今回、正門前に駐車させてもらったが、授業のある平日は難しいのではないか。

正門の前からトンネルが見えるが、押上山への取っ付きはトンネル手前で右手の狭い舗装路に入る。じき山に突き当たると左手の草付きの斜面を登る。するとすぐ上に畑の跡のような平坦地に出くわし、ここを直登。2〜3分で水がわずかに湧き出る水源があり、この側を登ると窪地が現れる。以後しばらくこの窪地に沿って登る。雑木林の中でしかも下
草がないのでどこでもルートは取れるが、窪地沿いが一番楽。

 そのうち窪地が消え始めると左手にルートをとる。すると稜線に出てはっきりしないが踏み跡らしきものが現れる。傾斜も緩くなり歩きやすい。左手に谷を見下ろしながら高度を上げると倒木が多くなり行く手を阻まれる(この辺りが一番やっかいな所、右に逃げても良いが下山時の事を思うと直進したほうが良い)がそのまま直進。この倒木帯を越えるとピークに達したのでこれが押上山のピークだと思った。ところが標識らしきものが一切ない。おかしいと思い、周りを見渡したり歩いてみたがこのピークより高いピークは他に見あたらない。地形図や磁石を取り出してもここ以外は考えられない。慌ててて磁石を山頂にあわせると方向までがおかしく感じるようになった。そして頭がこんがらがって現在地や登ってきた方向さえも分からなくなった。

 GPSで確認するものの自分の思いとは少しずれたところを表示している。GPSが間違うはずはないのだがと思ってもどうも納得が行かない。到着してからもう30分以上経っている。気持ちはあせるばかり。

 ところがである。自分が登って来たと思われる(これが思い違いだった)方向にちゃんとした踏み跡があった。ひょっとするとこれが山頂につながっているのではないかと歩いてみるとわずか3分ばかりで間違いなく押上山の頂に達した。

 持参した2.5万分の1の地形図はネットから引っ張り出して拡大コピーしたものであるが、ニセピークまでは標示されていなかったのが今回間違いの大きな原因。

 ニセピークまで戻ると登ってきたルート(西尾根)とは異なった方向(南)に踏み跡があったので辿ってみた。始めは何とか踏み跡はあったが下るに従って傾斜もきつくなり踏み跡は分からなくなった。たまにテープはあるものの当てにはならない。出来るだけ急斜の小尾根(と言ってもはっきりしているわけでもない)から外れないように下っているとなんと左手に背丈の高い金網が現れて来た。そして金網のすぐ側には舗装路まで走り、中は芝生の丘が続いた。ひょっとするとゴルフ場ではないかと思ったが、持参の地形図は不要部分をカットしているので名称は分からなかった。思いがけないゴルフ場に出合ったもののこれまた現在地が掴めず。いずれにしてもゴルフ場に出れば何とかなると思って金網伝いに下るが金網の切れ目がないのでゴルフ場にも入れない。やきもきしながら下り続けているとやっと出入りできそうなゲートのような所に出くわした。幸い閂(かんぬき)状の鍵があり、それをずらすと簡単にゴルフ場に入れた。

 ゴルフ場に入ると目の前にクラブハウスがあった。ゴルフ場に入ればもうこちらのものでどこかに出られるはず。気分も大きくなり金網に沿ってゴルフ場内の舗装路をどんどん下った。すると右手下に筒瀬小学校が見えてきた。学校まですぐ近くだと思ったら舗装路は逆に学校から離れ、上に向かって登り始めた。これはおかしいと思い、ゲートまで引き返し閂をずらして再び山の中に入った。

 すると小さな谷があり、この谷沿いに下っているとじき登ってきた水源に出くわし、狭い舗装路を水平に歩くとトンネルの入口に出た。ここから道幅の広い車道を2分ばかり歩くと出発点の筒瀬小学校前に戻った。

追)ニセピーク(仮称ニセ押上山)からの下りはあまりルートを左(東)にとらない方が良いのではないかと思う。左に寄りすぎると最後は立ち入り禁止のトンネルの中を歩く事になるので迷惑をかけてしまうのではないか。
筒瀬小学校前。リサイクルセンターへの車道は関係者以外立ち入り禁止。
2016年07月30日 09:36撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 9:36
筒瀬小学校前。リサイクルセンターへの車道は関係者以外立ち入り禁止。
トンネル入り口。押上山へは電柱の立っている所から右手の狭い舗装路に入る。
2016年07月30日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 9:49
トンネル入り口。押上山へは電柱の立っている所から右手の狭い舗装路に入る。
トンネルを出ると九打に玖谷埋立地とリサイクルセンターでその案内板。
2016年07月30日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 9:49
トンネルを出ると九打に玖谷埋立地とリサイクルセンターでその案内板。
狭い舗装路をわずかに進むと山にぶっつかり左手の斜面を登る。するとじき水の湧き出る水源(写真中央のへこんだ部分)に出くわす。
2016年07月30日 09:53撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 9:53
狭い舗装路をわずかに進むと山にぶっつかり左手の斜面を登る。するとじき水の湧き出る水源(写真中央のへこんだ部分)に出くわす。
水源に接近。岩の間からわずかに水が湧き出ている。
2016年07月30日 09:55撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 9:55
水源に接近。岩の間からわずかに水が湧き出ている。
登山中出会った蜘蛛の巣。大きな蜘蛛でもおれば多少絵にはなるのだが、それにしてもよくも立派な巣を作っているものだ。
2016年07月30日 10:07撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 10:07
登山中出会った蜘蛛の巣。大きな蜘蛛でもおれば多少絵にはなるのだが、それにしてもよくも立派な巣を作っているものだ。
始め窪地に沿って登っているとやがて尾根に出る。傾斜も緩くなり歩きやすくなる。
2016年07月30日 10:10撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 10:10
始め窪地に沿って登っているとやがて尾根に出る。傾斜も緩くなり歩きやすくなる。
倒木帯をくぐりぬけると最初のピークに達した。周りを見ても他に高い山がなかったのでこれが押上山かと思った。
2016年07月30日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 11:02
倒木帯をくぐりぬけると最初のピークに達した。周りを見ても他に高い山がなかったのでこれが押上山かと思った。
ところが最初のピークからはっきりしたふみ跡があったので辿ってみるとここが本当のピークだった。切り開かれた狭い平坦地だが相変わらず展望は利かない。
2016年07月30日 11:08撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 11:08
ところが最初のピークからはっきりしたふみ跡があったので辿ってみるとここが本当のピークだった。切り開かれた狭い平坦地だが相変わらず展望は利かない。
自宅への帰途、押上山を振り返る。民家の上の山の中にあるのが筒瀬小学校。
2016年07月30日 11:59撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
7/30 11:59
自宅への帰途、押上山を振り返る。民家の上の山の中にあるのが筒瀬小学校。
押上山の概念図。下草のない雑木林が続くので上りにしても下りにしてもどこでもルートは取れそう。ただ下り時は迷い込まないように注意を要する。
2016年07月31日 17:07撮影
7/31 17:07
押上山の概念図。下草のない雑木林が続くので上りにしても下りにしてもどこでもルートは取れそう。ただ下り時は迷い込まないように注意を要する。
撮影機器:

感想

標高321.1mと山は小ぶりだが、ふみ跡もあまりないので初心者が単独で登るのは考えものだ。展望はまったくなく登って楽しい山ではない。
 あさきた里山いちばんで紹介されていたから登っただけ。110ページから112ページにかけて紹介されている山が45座。残っているのは志路山(区役所に尋ねてもわからないとの返事)、荒谷山、角山、風呂ヶ谷、旭山、薮山、大槌山が残っている。これらは意識して登ったわけではないがある日数えてみると結構登っていたのでこれなら全部登ってみようかと言う気になった次第。志路山が特定できる人がいれば教えていただきたい。

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