白馬岳(大雪渓コースとテン場の下見)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,530m
- 下り
- 1,524m
コースタイム
- 山行
- 10:34
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 12:14
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
8月5日〜7日の白馬岳冒険学校に向けてのルート偵察とキャンプ場の下見を目的に頂上山荘までを往復する。ほぼ毎年のように白馬岳に登っているが、すべて冒険学校に具合のいい栂池からのコースばかりで、大雪渓から登った経験は1度しかなく、30年も前のことなので覚えていない。下山も数えるほどしかなく、要するに初心者である。なので下見をしないわけにいかないという次第。木道や木の橋を歩き、
午前0時に家を出て1時前に猿倉Pに着き仮眠。2:50に歩き始めて3:00丁度に猿倉荘通貨。林道(工事専用道路)に出ると頭上にカシオペアが見え、後方に新月1歩前の月があったが真っ暗である。天空には銀河があって丁度白鳥座の十字架の柱に沿って西に進んでいることがわかる。山際にわし座があって珍しくその東にイルカ座が見えていた。2:52林道が終わって山道に入り4:04に馬尻の小屋につく。よく晴れていたが、小屋の人は「山だからわかりませんよ」という。小屋から17分でケルン通過。4:40雪渓取りつき点に着き、そもまま登ろうとしたがツルツルに凍っていて蹴りこんでもステップが切れず、「これはまずい」と焦った。目の前の急斜面を登り切れば何とかなると思って雪渓の端の石屑との境を歩き、時には山側に這い上がって、雪渓が痩せる前の踏み後を辿るなどしてようやく緩斜面に出る。そこで写真を撮っている人と挨拶を交わし、多少腰が引けながらもベンガラの道に入ると、上から1人降りてくる人があり、見ると彼もアイゼンをつけずそろりそろりと下っており、しかも靴を見るとハイキングシューズとも言えないようなエッジの立たないゴム靴だったので「この下の斜面は絶対だめですよ」と山道を勧める。(目くそが耳くそに言えたものでもないのだが‥)
クレバス注意の看板を見た後、下から元気のいい若者が上がってきて追い越していく。5時前に猿倉を出たとのこと。「速ッ!」等と思わないことにしよう。やがてロープで右手の山に誘導されて大雪渓が終わる。6:24。地図持ってない。調べてもいない。あるものは記憶だけだが雪渓はこんなものだったのだろうか。針ノ木の方がよっぽどきつい。10分休んで出発。ここからは沢の中を歩いている感じの水浸しの道で「落石キケン 白馬尻まで座らない!」と大書された看板があり、大岩がごろごろしている沢を渡ったりもするが、ハクサンフウロやトリカブト、ミソガワソウ等の花も見られるようになる。結構きつい。
何人か、下から上がってくる人に追い越され、また上からも降りてくる人も徐々に増えてくる。気がつくとガスが上がってきていた。小灌木帯を抜けるとイワオウギが目立つようになり、シロウマアサツキ、ヨツバシオガマやアキノキリンソウが混じる。シロウマアサツキは他ではなかなか見られない。さらに進んで右手の沢の向こうに黄色い花の絨毯を見る。ミヤマキンポウゲかシナノキンバイかわからなかったが、大きな花が混じっていることやわずかながら色の違いがあるところを見ると両方だろう。タンポポもあるのかもしれない。
先週の白馬鑓温泉からの下りの疲労が残っているせいか足が重く、ロープを張り巡らせた巨岩の陰で10分余りの休憩。右手上方に小屋の屋根が見えた。ここからは少し歩いては立ち止まるの繰り返しとなり、8時に避難小屋を通過。続々降りてくる人達を交わしながらのろのろ歩いて8:13にやっと頂上山荘を見る。途方もなく遠い感じでまだ1時間以上かかりそうな気がした(実際かかった)。クルマユリが現れ、タンポポ系やハクサンフウロ、オニシモツケ、せり科の大きな白い花など、色とりどりのお花畑のど真ん中に森林管理局の大きな看板(2553M)があり、木製の会談があり、その先に2600m書かれた大岩があり、杓子岳と白馬鑓ヶ岳が並んで見え、すれ違っては立ち止まり、直下でまた休み〜して9:41頂上山荘に着く。
後から上がってきた人に訊くと7時の時点で雪渓はまだ凍ったままだと言うのでやむなく軽アイゼンを買う。だが微妙に靴にフィットしない。
キャンプ場は山荘を少し上がって裏側に廻りこんだ位置にあり、受け付けは12時半からなので、早く着いた人は先にテントを張っておけと書いてあった。山頂まで行くつもりがなくもなかったが気力がわかず、水場やトイレを確認して10:26から下山開始。森林管理局の看板を過ぎた辺りから雨がぱらつきはじめ、避難小屋では上がってくる人達が雨具をつけているところで休まず通過し、ハイペースで下ったが雨が強くなってシャツが濡れてきたので上だけ合羽を着る。そこから雪渓までの下りは蛇紋岩交じりで濡れると悪路となり、上る人も下る人も難渋を強いられており、登ってくる人を見つける度にしっかり待ち(休み)、いくつかのパーティーを追い越して12:44に雪渓に着く。アイゼンをつけようとしたがうまくフィットしなくてつけにくく、面倒になってそのままツボ足で下る。やっぱり腰が引けてスピードが出ず、最後の急斜面は解けてはいると言っても却って時間がかかるので無理やりアイゼンをつけて下る。軽アイゼンなどつけたことがないので戸惑ってしまった。13:45末端でアイゼンを解く。
雨のおかげで弁当を食べる機会を逃し、あまりの空腹にケルンでおにぎりをほおばる。14:18馬尻通過,14:32工事道路に出る。猿倉壮着15:02。幸い先週痛めた右の膝裏は何ともなかった。
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